『TOEIC TEST 単語特急 新形式対策』のレビュー!語彙の強化に最適!
特急シリーズからの新刊の紹介です!
『TOEIC TEST 単語特急 新形式対策』という本。
2009年に発行された『1駅1題 新TOEIC TEST 単語特急』を、新形式に合わせて大幅に改訂した内容になってます。
著者は森田鉄矢氏。参考書、実際の授業共に定評のある人気英語講師ですね。
本の内容
タイトルの通り、単語にフォーカスしたTOEIC参考書です。
Part5(短文穴埋め問題)形式の問題が計100問載っています。
問題は品詞ごとに
頻出動詞問題
頻出名詞問題
頻出形容詞問題
頻出副詞問題
前置詞・接続詞問題
のように分類されています。
またこの他に、難易度の高めの問題が最後に20題載っています。
英文の音声がHPからダウンロードできるようになっているので、音声を利用した学習も可能です。
朝日新聞出版 最新刊行物:書籍:TOEIC TEST 単語 特急 新形式対策
レベルは?
対象レベルですが、これはほぼ全レベル対応といって大丈夫そうです(300点~900点)。
というのも、この本は、TOEICで頻出の重要単語に的を絞った、言ってみればTOEIC全体の"核"となる単語を集約させたものだからです。
どのレベルの人でも、頻出単語の学習は最重要項目です。
初心者の人はもちろん意味を覚える必要がありますし、すでにほとんど知っているという上級者も、重要単語に対する理解のスピードを早める必要があるんです。
ある程度のスコアを狙うとき一番重要なのは、TOEICの頻出語彙を押さえることです。
TOEICの問題に登場する単語は、繰り返し使われることがわかっています。そして、リスニング問題であれ、リーディング問題であれ、読んだこよがある単語、聴いたことがある単語が多ければ多いほど、より速く、より正確に正解を出すことができるのは当然です。
(本書4~5ページ)
また、このあと説明しますが、Part5形式の問題と解説だけではなく、中上級者も繰り返し使えるようなやり込み要素があるので、使い方次第では初心者だけではなく、990点を目指すような人でも使えそうです。
使い方
まずは、載っている問題を全部解いて、間違ったものや自信を持って答えられなかったものは解説を読みましょう。解説は詳しくてわかりやすいです。
全部といっても100問しかないので、3日あれば余裕で終わります。
本書にも注意として書いてありますが、必ず時間を測りながらやってください。平均1問20秒を目指しましょう。
大事なのは、2回目以降です。1回目で間違った問題を中心にもう1回問題を解いていきます。
また、2回目以降は、解説の下にある"Word Network"にも目を通していきましょう。
この"Word Network"では、関連ワードが1問につき10単語程度並んでいます。
これがかなり優秀。100問しか問題がないので、100単語しか学習できないのかと思った人もいるかもしれませんが、このリストによって、実はかなり濃い内容になっているんです。
しかもこのリストには著者のコメントがたまに書かれています。これは実際のTOEICで出題されました、とか、この形式で出てきますというコメントが書いてあるので、かなり役立ちますし、「実際に出た」というのは覚えようというモチベーションを上げてくれるんですよね。
問題が全問瞬殺できるようになり、Word Networkの単語も全部覚えた状態が本書のゴールです。
単語は地道にやるしかない!
特急シリーズはポケットサイズで気軽に取り組める本なんですが、毎回内容が濃くて驚きます。この本も内容は濃いので、しっかりやればかなり力がつくでしょう。
文法知識なんかは、ひとつの知識が別のことに応用できるので、1覚えたことが10にも20にもなったりするんですが、単語学習は基本的に1覚えたら+1でしかなく(もちろん派生語が覚えやすくなったりはするけど)、地道にコツコツやっていくしかないです。
単語学習が退屈で嫌いだという人は多いかもしれませんが、このような効率よく学習できる教材を使って、小さい成長を積んでいきましょう。
(TOEIC単語集レビュー)