英会話レッスンで文法ミスを丁寧に指摘してくれる先生、本当にやめて欲しいという話。
どうも!かずーいです。
ぼくは、(オンラインなどの)英会話レッスンで、ミスをした時にそれを指摘されるのがすごくキライです!
こう言うと、
「いやいや、英会話レッスンって、話した時のミスを指摘して訂正してもらえるのがメリットなんじゃないの?そんなこと言ってたらいつまで経っても話せるようにならないよ。」
思う人がいるかもしれませんが、学習効果など別の面からも考えても、英会話レッスンではミスの指摘は最小限にしてもらうのが理想なんです。
ミスの指摘はやる気をなくす
まず、ミスの指摘って勉強のモチベーションをどんどん下げていくんです。
これは英会話に限ったことではないと思いますが、自分が何かをした時に、他の人から
「いや、それは違うよ。」
と言われると、次にまたトライしてみようという気が起きなくなりませんか?
普段日本語を使って生活している私たちにとっては、英語で話すということだけでも勇気が必要で、レッスン中に英語を話す時は、自信はないけど「えい!」と思って発話すると思います。
それを「違うよ」と言われてしまうと、次にまた話すときに
「これは正しい英語だろうか・・・?また間違ってたら嫌だな・・・。」
という気持ちになって、どんどんどんどん話す気がなくなっていきます。
英会話レッスンで大事なのは、間違ってるかどうかは気にせずに、とにかくたくさん話してみることです。
普段、ひとりで勉強していると、なかなか英語を話す機会を得ることができません。
英会話レッスンの最大のメリットは、実は「英語を頑張って話さなければいけない状況に強制的に自分を置ける」ところです。
ミスの指摘は、このメリットを小さくしてしまうわけです。
コミュニケーションを楽しみたい
英会話レッスンは、「コミュニケーション自体が楽しい」というメリットがあります。
オンライン英会話で外国人と話しているときは特にそうです。
自分が全く知らない文化や、異国の人の全く違った考え方を知ることができて、単純に楽しんですよね。
ぼくもオンライン英会話をよくやりますが、"勉強勉強してる勉強"をしたいというよりは、純粋に外人とコミュニケーションを楽しみたいというのが半分以上です。
ただ、ミスの指摘はこれの妨げにもなるんです。
いい感じに会話が盛り上がってきた時にミスの指摘をされると、せっかく盛り上がった会話がそこでプツッと切れてしまいます。
オンライン英会話中に、いい感じに会話が成り立ってきた時にミスを指摘されて、
「え、今いい感じに会話できてたのに止めないでよ!」
と思った経験がある方は結構多いのではないでしょうか?
「先生と生徒」の考え方はなくそう!
ちょっと前に、ぼくがオンラインでアメリカ人と英会話レッスンをしていた時の話なんですが、話してる最中、そのアメリカ人が、急に普段会話で使わないような難しい単語を挟んで話し始めたんです。
「不自然な話し方だな・・・」
と思ったので、
「え、何でそういう話し方なんですか?」
と聞いたら、
「いや、君は基本の単語は全部知ってるから、勉強のためにわざと難しい単語を使って話してるんですよ。」
という返事が返ってきたんです。
「・・・!?」
いやいやいや。
それをされたら、「普通は使わない表現」を覚えることになってしまうので、確かに難しい単語は覚えられるかもしれませんが、ぼくの英語学習全体に対してはマイナスの影響しかないですよ。
ネイティブと話すことで、自然な表現を吸収したかったぼくとしては、それをされるのは迷惑以外の何物でもなかったわけです。
まぁ、この先生の気持ちもわからなくはないんです。
「お金をもらって"先生"としてレッスンをやっている以上、何かしら教えないといけない」
そんな思いがあったのでしょう。
ただ、こういう「先生と生徒」みたいな関係にこだわる必要って、全然ないと思うんです。
"先生"は「外国語を話す練習相手をやってくれる人」であって、それ以上でも以下でもない
このくらいの関係性でレッスンをするのが一番です。
こういう関係性を保つことができれば、ミスの指摘も最小限になるでしょう。
そんなんで伸びるの?
ここまで、英会話レッスンにおいてミスの指摘はマイナスの影響になるという内容を書いてきました。
言っていることに納得していただけた人も多いとは思いますが、
「まぁ、それはわかったけど、ミスの指摘がなかったら会話力が伸びないのでは?」
と思った人もいますよね。
こう思う人は、英会話レッスンに対する考え方をガラッと変えてしまいましょう。
オンライン英会話は、
- 間違えてもいいから英語をとにかくガンガン話す機会であり、
- 先生の話す英語を浴びることで、表現のストックを増やしていく場である
と意識して取り組むのが一番英語力が伸びます。マジです。
「文法ミスを指摘して訂正してもらう」というのが含まれてないのがポイントです。
文法ミスの訂正は、英会話レッスンではなく、問題集を解きながら自分ひとりでやっていきましょう。
『TOEIC 文法問題 でる1000問』など、1冊こなすことで文法力の基礎を固められるテキストは何種類も出ています。
文法は、先生から口で教わるよりも、自分で勉強した方が何倍も効率が良くなりますよ。
「それはできる人だから言えること」
と思う人もいるかもしれませんが、英語は初心者でもトコトン丁寧に解説されている文法テキストが出ているので、苦手な人でもできます。
たとえば、『中学3年間の英語を10時間で復習する本』は、中学レベルの英語を本当に10時間で復習できる本です。
「オンラインレッスンでミスを指摘して訂正してもらう」よりも、テキストで自分でやった方が断然おすすめですよ。
でもやっぱりフィードバックは大事
「自分が英語を話して、先生にミスを訂正してもらう」
これを前提にしたレッスンはやめた方がいいですが、ミスの指摘を全くのゼロにするというのもおすすめしません。
- 本当に基礎的な文法(過去形の作り方など)のミス
- ヤバイ誤解を与えてしまうようなミス
この2点については指摘してもらいましょう。
ただ、レッスン中に会話を遮って指摘してもらうのは前述した通りよくないので、
レッスン終了後に、テキストメッセージでミスとそれに対するアドバイスをまとめて送ってもらいましょう。
これがいちばんおすすめです。
こうすれば、レッスン中にミスの指摘におびえて話すこともありませんし、口頭の場合とは違って、テキストとしてアドバイスが蓄積されていくので、復習にも便利です。
まとめ
というわけで、英会話レッスンでミスの指摘をされたくない!という話でした。
いちいちミスを指摘してくる(してくれる?)先生にレッスンで当たったときは、
「間違いがあっても会話が成り立つ状態を目標にしているので、ミスの指摘はしないでください。ただ、大きなミスはレッスン後にフィードバックを下さい。」
とリクエストする、それかそれが面倒なら先生を変えてしまいましょう。