フランス語初心者におすすめの本・参考書をまとめてみた
フランス語は、英語以外の言語の中では、参考書の数が比較的豊富な言語だと言えます。
しかし、テキストの選択肢が多いと、
「どの参考書を使えばいいの?」
と思う人も多いはずです。
特に全くの初心者は、数ある参考書の中からどれを選べばいいのかわかりませんよね。
今回は、フランス語を全くのゼロから勉強する初心者におすすめの参考書・テキストを紹介していこうと思います。
文法を学ぶ
フラ語入門、わかりやすいにもホドがある!
最も売れていて、評価も非常に高いフランス語テキストです。
各文法事項について、例文やフレーズ、表を使いながら解説がされています。
特徴的なのが、なんといっても説明がわかりやすいところです。
しっかりとした文法的概念を取り扱っているのに、説明が堅苦しくなく、普段の会話くらいカジュアルな口調の説明文なので、楽に読めます。
フランス語においては未来や過去などの時制が複雑で、そこが大きな関門になりますが、この参考書を使えばストレスなく突破できるでしょう。
ただ一点だけ注意なのが、説明と例文によって構成されているので、練習問題を積めないことです。
非常にわかりやすくておすすめのテキストで、まずこれを買えば間違いないと思うのですが、練習問題をガッツリこなしながら勉強したいという人は、次で紹介するテキストを使いましょう。
文法から学べるフランス語
『文法から学べるフランス語』もおすすめです。
全61課に分かれており、それぞれの課が
文法の説明
練習問題
ミニ会話集
で構成されています。
動詞の変化を中心とした、文法の練習問題を数多く解くことができるのがこのテキストの特徴です。
文法の解説が豊富であり、それに加えて会話テキストが付いているので、訳に立つ表現も学べる、それでいて全く重くなく、サクッと1周できます。
初級レベルで覚えなければいけないことを1冊で済ましたい人にはおすすめの参考書です。
ニューエクスプレス フランス語
上で挙げた2冊の文法テキストは、どちらかというとフランス語をしっかりと最終的には学んでいきたい人向けで、わりと軽めに、たとえば最終目標が旅行会話だというなどにはちょっとオーバーワークかもしれません。
旅行会話などが最終目標だという人は『ニューエクスプレス フランス語』を使いましょう。
内容としては、"中学校の英語の教科書"をイメージしていただければかなり近いです。
各レッスンごとに、会話テキストとそこで使われた単語リスト、次のページには文法事項の説明が載っています。
付属CDの音声もゆっくりスピードで初心者向きです。
勉強方法としては、音読を中心にするのがいちばんおすすめです。単語リストと文法事項を確認したら、テキストを何回も音読しましょう。
単語を覚える
これなら覚えられる! フランス語単語帳
いちばんおすすめの単語帳です。
約1500語のフランス語基礎単語が収録されています。
そのうち約800語には例文がついています。これは絶対に活用しましょう。
文法テキストをこなしながら、この単語帳の例文を音読することで、語彙の習得と同時に文法知識を定着されることができます。
ほぼポケットサイズで、しかも字が大きくレイアウトもシンプルで見やすいので、勉強していてストレスがないです。
この単語帳に載っている基礎単語を学習の早い段階で制覇してしまうと、後々すごく楽なので、すべて覚えきってしまう気持ちで取り組みましょう。
キクタン フランス語
キクタンフランス語 入門編―仏検5級レベル 聞いて覚えるフランス語単語帳
- 作者: 福島祥行,今中舞衣子
- 出版社/メーカー: アルク
- 発売日: 2011/01
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
『キクタン』もおすすめです。
『入門編』では、フランス語の単語を全く知らない人がまず知っておくべき約500語の単語が収録されています。
『キクタン』は実は英語やドイツ語など、色々な言語で出ていますが、フランス語版は例文が面白いです。
ナポレオンやゴダールなどの引用だったり、たとえば
minuit 真夜中、午前0時
という単語の例文では、
Cendrillon doit rentrer avant minuit.
シンデレラは午前0時までに帰らねばならない。
というロマンチックなものだったりと、単調になりがちな単語学習に楽しさを与えてくれます。
ちなみにシリーズとして3冊出版されています。覚えたら次の巻に進みましょう。
番外編
気持ちが伝わる! フランス語 リアルフレーズBOOK
気持ちが伝わる! フランス語リアルフレーズBOOK (リアルフレーズBOOKシリーズ)
- 作者: パトリス・ルロワ,國枝孝弘
- 出版社/メーカー: 研究社
- 発売日: 2014/07/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (1件) を見る
文法テキストを使った勉強では、どうしても日常会話で使われるようなカジュアルなフレーズのストックが不足しがちです。
なので、文法学習と並行して、会話フレーズも覚えていくのがベストです。
テキストとしておすすめなのがこの『フランス語 リアルフレーズブック』。
452の会話フレーズと、それを使ったAさん、Bさん2人の一往復の会話が収録されています。
各会話表現の下には、そこで使われている文法事項の説明も載っているので、初心者でも安心して取り組むことができます。
そのとおり!
また明日!
のようなあいさつフレーズからはじまり、
無理しなくていいよ
何か軽く食べに行こう
など、覚えておくと日常会話で便利なまさに"リアル"なフレーズが詰まっています。
ケータイ「万能」 フランス語文法
フランス語の文法をコンパクトサイズの本に見やすくまとめたのが『ケータイ「万能」 フランス語文法』。
初心者を対象とした、"読むための文法書"です。
フランス語の授業の黒板をそのまま写したものだと考えてもらえればかなり近いと思います。
本当に見やすくまとまっているので、メインの文法テキストでの学習がある程度進むごとに何ページかずつ読んでいけば、知識が頭の中でもう一度整理され、より強固な文法ネットワークが形成されることでしょう。
まとめ
といわけで今回は、フランス語初心者におすすめの参考書を紹介してみました。
これらの中から参考書を選ぶ際は、
- 「文法を学ぶ」で紹介した3冊の中からメインのテキストを1冊決める
- 「単語を覚える」で紹介した中から、単語帳を1冊選ぶ。選ぶ基準は収録されている単語数で決める
- 学習がある程度進んできたら(だいたい勉強を始めてから1ヶ月程度)、会話テキストを買って日常会話フレーズのストックを増やす
- 必要に応じて『ケータイ「万能」 フランス語文法』を参照して文法知識を整理する
というのをポイントにしてください。
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