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【書評】『発達障害は最強の武器である』(成毛眞)を読んだらなんか楽になった。

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何かと衝動的に突っ走ってしまうかずーい(@kazuui81)です。

 

「自分っていま話題の"大人の発達障害"っぽい。でも別に生活に支障はないから病院に行くほどでもないし・・・。」

 

そんな風に思っている人がいたら成毛眞氏の『発達障害は最強の武器である』を読むのをぜひおすすめします。

 

発達障害は最強の武器である (SB新書)

発達障害は最強の武器である (SB新書)

 

 

ぼく自身もず~っと自分が発達障害っぽいなぁと思っていたんです。

医者に診断されたわけではないんですが、ネットや本などで「10個中7個以上当てはまったら発達障害かも??」みたいな問診を見ると見事にほとんどパーフェクトで当てはまっちゃうんですよねw これは確実だなと。

 

でも、それでメンタルの医者に行ったことはありません。

別に悩んでいませんし、キャラだからしゃーない、程度に思っていました。

 

一応、図書館で調べようとしたことがあったんですが、どの本も基本ガチガチの医学書みたいなやつで、読めば読むほど

 

「いや、オレ別に病気じゃねーしw」

 

という負の感情がこみ上げてきてしまったんですよね。

 

"ADHD風味"って?

この『発達障害は最強の武器である』は、筆者の成毛氏が、自身の発達障害の経験をベースに書いたものです。

とは言っても、成毛氏もセルフ診断で、言ってみれば白か黒かはっきりしない"グレーゾーン"です。

これを聞いて、

 

「専門家じゃない人間が書いた発達障害の本なんて信用ならん!」

 

と思った人もいるかもしれませんが、実はそれこそがこの本の最大の魅力なんです。

 

つまり、診断書付きの発達障害の人の体験談や、ガチガチの精神医学書ではなく、"比較的マイルドな"発達障害の人が書いた本だからこそ、同じような人が深く共感できるようになっているわけです。

 

この本では"ADHD風味"とか"ADHD的な人間"などの表現が出てきますが、まさにそういう

 

「自分って発達障害"っぽい"な」

 

と思う人が共感できる内容になっているんです。

 

ADHDの人は特に楽しめる

発達障害って、医学的に難しい定義はあるものの、簡単に言っちゃうと

 

「あの人ちょっと変じゃない?」って言われる人

 

だと思うんですが、発達障害にも実は色々種類があります。

『発達障害は最強の武器である』では、その中でもADHDという種類にフォーカスしたものです。これは筆者の成毛氏がADHD的だからです。

 

長時間落ち着いて座っていることができない「多動性」、思ったことをすぐ言動に移してしまう「衝動性」、忘れものをよくする「不注意」が、ADHDの症状の3本柱だ。

『発達障害は最強の武器である』より一部引用。

 

これがADHDの特徴らしいんですが、めちゃくちゃわかる~。ってかこれ完全に自分です。

 

座って落ち着こうとすると絶対に動いちゃうんですw

長時間の電車ではずっとなんかやってますし、セミナーなんかに出ても周りを見て「なんでこの人たちは落ち着いてずっと座ってられるんだ!?」と不思議に思います。

 

2番目の「衝動性」は特に当てはまっていて、まぁ今までのエピソードを挙げたらキリがないんですが、

 

思い立って次の日に千葉から北海道に移住しちゃうレベル

 

の衝動性を持ち合わせているのがぼくという人間ですwww

 

思い立ったらすぐにそれをやらないと気が済まない、やらないとムズムズしてうわぁ~ってなりますw

 

ん~。あれですね、やっぱりこの「わかるわ~」っていう感覚が『発達障害は最強の武器である』を読む面白さだと思いますね。

発達障害、特にADHDっぽいと思っている人はぜひこの共感を体感していただきたいです。

 

タイトルの意味は??

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発達障害は

  • 落ち着きがなかったり
  • 衝動的で
  • 忘れものもよくする

こんなのを見ると、

 

タイトルの『発達障害は最強の武器である』ってどういうこと?

 

と感じてしまうかもしれません。

 

が、ここがこの本で成毛氏が最も主張したい部分で、つまり、

 

「発達障害って実はこれからの世の中を生きていく上で武器になるんじゃないの?」

 

とこの本では言っているんです。

該当する部分をちょっと引用してみます。

 

これからの世の中は、本当の意味で発達障害の人々が必要になるかもしれないという予感があるのだ。

過去の栄光に囚われず、新規性の高いものに取り組むことに恐れを感じない。そういう感性が必要だ。
そうでなければ、あっという間に時代に取り残されてしまう。

ADHDやアスペルガー症候群といった人々こそ、これからの時代にこそ求められる人材ではないだろうか。そんな予感を私は持っている。

 

日々大量の情報が飛び交い、世の中が短いスパンで一気に変わってしまうのがいまの世界です。

そんな中で生き残るには、新しいことに次々と挑戦していかなければいけないわけで、そこで発達障害の持つ"多動性"などの特性が活かせるのではないか・・・というわけですね。

 

わかります。すごくよくわかります。

 

まぁわかるんですが、まだまだ世間には依然として発達障害っぽい人が生きづらい空気があると思ってしまう部分もあるんですよねぇ。

 

「あいつ変じゃね?」

 

という感じで"普通の人"に潰されてしまう環境がまだまだ日本にはあると思いますね。

 

だから、発達障害っぽい人はあまり人と直接かかわることのないネットの世界で完結できる分野で力を発揮したり、日本は捨てて海外でやっていった方がいいでしょうね。

 

この本でも、発達障害に対するアメリカと日本の違いについて書かれた部分があり、興味深かったです。

アメリカは、そういう人間がいても大丈夫。学校や会社にヘンテコな奴がいても、それが普通に受け入れられる。ところが日本では、何が何でも教室の中でじっと座ってなきゃいけない。

 

こんな人におすすめ!

この本ですが、2パターンの人におすすめできます。

 

まず、自分自身が発達障害っぽいと思っている人。

「っぽい」というのがポイントです。発達障害と普通の間のグレーにいる人はドンピシャで共感できるので読んでいてとても面白いですし、これはぼくも感じたんですが、

 

「自分ってこれだったのか!!」

 

という、仲間を見つけたなんとも言えない嬉しさ+自分に対する納得感が得られます

 

あとは、発達障害っぽい子どもを持つ親にもおすすめです。

この本の筆者の成毛氏自身、"ADHDっぽい"娘を持っており、子育ての経験談を詳細に書いています。

  • 叱っていいのか?
  • うまい接し方
  • 習い事にすぐに飽きる子どもに対してどうすべき?

などなど、発達障害の子育てに関するヒントも詰まっているのがこの本です。

 

まとめ:なんか楽になりますよ

というわけで『発達障害は最強の武器である』のレビューでした。

発達障害という、マイナスの面だけフィーチャーされがちなテーマで、とことん前向きに、肯定的に話を展開していくこの本は、発達障害っぽいな・・・と自分自身のことを思っている人を楽にする効能があります。

 

文章も読みやすく、すぐに読めるので興味のある方はぜひサクッと読んでみてください!!

発達障害は最強の武器である (SB新書)

発達障害は最強の武器である (SB新書)

 

 

本を読んだ後はこの2冊を読むのがおすすめ

『発達障害は最強の武器である』を読み終えたら、ホリエモンの『多動力』を読んでみると面白いと思います。

多動力 (NewsPicks Book)

多動力 (NewsPicks Book)

 

 

発達障害の本ではありませんが、この本でホリエモンが説いている「多動力」はまさに発達障害の"多動性"。

『多動力』は大ベストセラーですが、成毛氏の本で得た知識を元に読むと、普通に読んだだけでは得られない、より深い発見があるでしょう。

 

あと、高城剛氏の『多動日記』も楽しめると思います。

 

日々世界を移動し続けていないと落ち着かない、旅が精神安定剤になっている筆者の日記的な本ですが、まぁ~読んでいて面白い。

面白すぎてぼくはあっという間に1冊読み切ってしまいました。

"多動の極み"みたいな人の内面を知ることができる1冊です。