英語の音読をする時に気を付けるべき注意点3つを英検1級のぼくが書いてみる。
英語学習コラムニストのかずーい(@kazuui81)です。
最強の英語勉強法は音読です。
⇒ 英語の音読は毎日やろう!「めんどくさい」という人は上達しません!
という記事でも書きましたが、音読は多方面の能力を同時に上げてくれる非常にコスパの良い勉強方法なんです。
毎日やらない手はありません。
しかし、ただやみくもに音読しまくればいいのかと言うとそうでもなく、
気を付けることで勉強の効率を上げることができるコツ
というのがあります。
今回は、そんなコツを3つ紹介していこうと思います。
①声に出して読みたい英語なのか?
音読するにあたって、
そもそも、そのテキストが音読するに値するような文章なのか?
というのをまずは気にしないといけません。
これは本当に大事です。
音読する文章は、心の底から「面白い!!!」と思えるような内容じゃないと学習効果は半減・・・どころか10分の1以下になってしまいます。
だって、日本語でも「あぁ~面白かった!」と思った作品は記憶に残り、ぜんっぜん面白くなかったのは1ミリも覚えてませんよね?
多くの学習者が勘違いをしているのですが、
- みんなが「面白い!」と思っている
- みんなが「ためになる!」と言っている
・・・そんなテキストがあなたにとってもベストな選択肢だとは限らないのです。
最も大きな効果を得られるテキストは、自分が面白いと思うものなんです。
「これ面白い!」と思えるテキストを声に出して読むのは純粋に楽しいので、学習効果も何倍にも上がります。
英語初心者の方は選択肢がそもそも限られてしまうので、なかなか面白いと思えるテキストに出会えないかもしれませんが、普通のテキスト以外にも、『ラダーシリーズ』のような語彙が制限された洋書という選択肢もあります。
スティーブ・ジョブズ・ストーリー The Steve Jobs Story (ラダーシリーズ Level 4)
- 作者: トム・クリスティアン
- 出版社/メーカー: IBCパブリッシング
- 発売日: 2012/01/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この選択肢を持っているだけで楽しく音読できる確率がかなり上がるでしょう。
マイケル・ジャクソンが好きな人なら『The Michael Jackson Story』を使えば、楽しくて楽しくて、英語を勉強していることを忘れてしまうかもしれません。
The Michael Jackson Story マイケル・ジャクソン・ストーリー
- 作者: ジェイク・ロナルドソン
- 出版社/メーカー: IBCパブリッシング
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②知らない単語にとらわれない
英語を音読していると、知らない単語に出会うことがありますよね?
そういう時は辞書を引いて意味を調べ、ノートにでも書いておくとバッチリなのですが、知らない単語が連発した時や、難しそうな表現の場合は、
適度にスルーするのも大事
です。
「あれ、この単語の意味なんだろう?」
と思って調べる行為は、音読をいったん中断させることになります。
そうすると、どうしてもリズムが悪くなってしまうんですよね。
音読で大事なのはリズムよく読んでいくことです。
声に出してなめらかにリズムよく読んでいくことで、英語のリズム・ノリが身に付いていく・・・これが音読の大きなメリットなので、プツリプツリと中断させてしまったらもったいないんです。
(ノリノリでリズムよく音読しよう)
「全部調べないと気が済まない!」
という方もいると思います。
わかります。自分がそうだったのでw
でも、日本語ネイティブとして英語を勉強していく以上、知らない単語がなくなることはないんです。
参考記事:難しい英単語って覚える必要あるの?2万語以上覚えたぼくがズバリ語る!
これは音読に限ったことではないのですが、知らない単語にとらわれすぎると、肝心な「英語を読む」だとか「英語を聞く」みたいな部分がおろそかになってしまいます。
- 音読はバーッと量を稼いでとにかく慣れる
- 単語は日々少しずつじわりじわりと知っているものを増やしていく
このようなイメージを持つのがベストでしょう。
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③日本語にとらわれない
音読をしている時に日本語訳が頭の中に出てきてしまう状態は良くないです。
音読していると同時に頭に日本語が浮かぶ場合の他に、
英語をゆ~っくり読む
↓
1回止まってその部分の日本語訳を考える
↓
また読み始める
という流れで読んでいるパターンもありますね。
これをやっていたらいつまで経ってもスムーズに読めるようになりません。
日本語訳が出てきてしまったり、
「この単語がこの意味で、ここの文法が関係代名詞だから、えっと、それで・・・」
みたいな感じでごちゃごちゃ考え出してしまうのが英文がスッと読めない人のパターンです。
日本語訳ではなく、その文章の意味だけに着目しましょう。
細かい訳ではなく、その英文のザックリとした意味が何なのかさえわかればオッケーです。
さきほど「知らない単語はあまり気にするな」と言いましたが、英文の意味についても同じで、"なんとなく"意味がわかればいい・・・というところに基準を置くのがおすすめです。
テキトーにやっていても、大量に読んでいくにつれてだんだんとその精度が上がっていくので大丈夫です。
ちなみに、この意識を持って音読することでリスニング力も上がります。
リスニング音声が聞き取れない人の頭の中はこんな感じです。
「(この単語はこの意味で、これは・・・あれ、いまの部分わかんない。え、ちょっと1回待って~~!)」
わかりますよね?笑
音読でざっくり意味を取る練習を重ねることで、リスニングでも同じ意識を持てるようになり、細かいところをスルーしながら意味が取れるようになってくるんです。
単語学習の時から意識しよう
単語を覚える時も、日本語訳ではなく「意味」をなるべく「イメージ」するのが大事です。
たとえば"give"という単語を覚えるとしたら、「与える」という日本語訳を覚えて終わりではなく、頭の中でしっかりと、
- 何かを人にあげているイメージ
- ものが人から人へ移動するイメージ
を作ることで、文章の中で"give"が出てきた時もスッと理解できるようになります。
まとめ
というわけで音読の際に気を付けるべきこと3つでした!
- 読んでいて楽しいテキストを使う
- 知らない単語はある程度無視
- 日本語訳にとらわれない
小さなことですが、これらを意識することで学習効率が上がります。
ぜひ試してみてください!
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