猫のしっぽに条虫を発見!駆虫にかかった費用と注意点まとめ。
※このページには、寄生虫の画像や、その他キモチ悪い画像などは一切含まれませんので、苦手な方も安心してお読みください。
かずーい(@kazuui81)です。
いつものようにねこをモフモフしていると・・・
手に何か「ネチャッ」とした感触があったんです。
「あ、おしりさわっちゃった!」
と一瞬思ったのですが、よく考えるといま触ったのはしっぽのあたり・・・。
おかしいなと思って手をみると、
細いうどんみたいなもの
が付着していたんです。
「なんだこれ。うどんの食べかすでも偶然ついたのかな・・・?」
と思って眺めていると、
動いた
んですよね。ええ。恐怖でしたよ。恐怖。
あ、ちなみに↑の画像は、うどんです。
そうです、あの、食べるうどんです。
ってふざけてるわけじゃないんですすみません。
リアル寄生虫の写真は載せたくないですし・・・それに、本当にうどんそっくりなんですよ。
ぼくの猫にくっついていたものは、長さ1cm、幅2mmくらいでした。
こういうのがくっついていたらそれは寄生虫なので即刻病院へ連れていきましょう。
動物病院へ
(ケージの中のねこもかわいい。)
自分としては、よく名前を聞く「回虫」かなと思っていたのですが、動物病院の先生いわく、
条虫
という寄生虫とのことでした。
回虫の次に多くみられる寄生虫で、からだがキットカットみたいにパラパラ取れるのが特徴だそうです。
ぼくが家で発見したのはキットカットの一部だったわけですね。味も甘いのでしょうか。それは絶対にないな。
(1ミリも関係ないですが、キットカットはビターが至高でっせ。)
・・・で、病院の話に戻りますが、結局虫下し(お腹の中の寄生虫を駆除する薬)を飲ませてもらい、あとは念のため、他の寄生虫がいないか検便をしてもらうことになりました。
お金はいくらかかった?
診察料 550円
駆虫(虫下し代) 1620円
検便 2160円
これがその日の明細で、合計4330円かかりましたが、
診察料と虫下しの薬代だけだと2170円なので、
条虫の駆虫代金は1回約2000円が目安
なのかなという感じです。
ただ、通常、条虫の完全駆除には、
30~40日の間隔を空けて2~3回の投薬が必要
とのことなので、完全駆除には、3回だとして合計6000円くらいの費用は覚悟しておいた方がいいですね。
これに加えて、最初と最後で2回検便したとすると、約1万円・・・。
ねこを飼うのってお金がかかりますね。。
条虫の駆虫に関する注意点!
今回の1件で、猫条虫に関する知識が結構ついたので、注意点をいくつかまとめておこうと思います。
これらは動物病院の先生の話や、病院でもらったパンフレットから仕入れた内容です。
①保護猫はほぼ100%寄生虫を持っている
これは、今回診てもらった動物病院の先生が言っていたことなのですが、
保護猫はほぼ100パーセント何らかの寄生虫をもっている
らしいです。
「え、マジすか?」
ぼくの猫も先日保護猫の譲渡会で譲っていただいた猫ちゃんでした。
保護された時点で回虫がいたので虫下しを飲んでいたとは聞いたのですが、また条虫が残っていたんですね。
ちなみに、ペットショップの猫にはゼロではないけれどほとんど寄生虫はいないそうです。
保護猫を譲ってもらったばかりだ・・・という人は近くの病院で検便をしてもらうのを強くおすすめします。
②検便は100%ではない
寄生虫の有無を調べる検査は検便になると思いますが、実は検便って100%の検査ではないらしいんです。
(Z.C. 「定期駆虫」ガイドブック 5ページより引用)
上の画像は検便で寄生虫の卵を見逃す可能性を表しています。
"プレパテントピリオド"というのは、寄生虫が宿主に感染してから卵や幼虫を排出するまでの期間で、この期間内だと卵は見つかりません。つまり検挙不可能です。
また、普通の検便では50%の確率で見逃してしまいます。
精度の高い浮遊法という方法でも、卵があっても25%の確率で陰性になってしまうのです。
・・・とまぁごちゃごちゃ難しいことを書きましたが(自分でもよく理解していない)、要するに、
検便は100%ではない
ということです。
動物病院によっては検便が100%ではないことを説明しない場合もあるかもしれないので、これは知識として知っておいた方がいいですね。
仮に陰性でも、定期的に行うのがベストです。
ぼくの猫ちゃんも、今回の検便で、前回は出なかったコクシジウムという寄生虫が条虫の他に見つかりました。これを駆虫するためにまた病院です。ハー。
③自己判断しない
寄生虫関係は、必ず動物病院に行って獣医の話を聞きましょう。
もちろん、最終的にどうするのか判断するのは飼い主のあなたです。これは当然なのですが、正しい判断は正しい情報があってはじめてできるものです。
一応、市販薬で虫下しは売っています。
こういうやつですね。
でも、これを飲ませて「はい、寄生虫はもう安心」というほど単純な問題ではありません。事件は現場で起きています。なんだそれ。
寄生虫にもいろいろな種類があり、虫によって有効な薬も異なります。
ちゃんとした機関でしっかりとした検査をした上で方針を決めるべきです。
まとめ:自分でも知識をつけよう
というわけで条虫に関することのてんまつをまとめてみました。
今回、全体を通して大事だなと思ったのは、しっかりと自分で勉強して知識をつけることです。マジでこれ。
さきほど、獣医の話を聞くのが大切だと言いましたが、最終的に判断を下すのは飼い主の自分です。
それまで持っていた知識に、獣医の話を合わせ、検討した上で適切な判断ができるように、しっかりと調べておくべきです。
ちなみに、『猫を飼う前に読む本』という本は、猫の飼育に関する情報が写真付きでわかりやすく説明されていておすすめです。
定期健診の話や、猫がかかりやすい病気の原因と予防法の一覧も付いていて便利です。
保護猫の里親になるまでにやったこと&かかった全費用についてはこちらの記事でまとめています。