英語を勉強しているのに成長してる実感がないという人が知っておくべきこと
頑張って英語を学習してるのに成長してる実感がない
と悩んでいる人っていませんか?
TOEICのスコアが伸びたときや、英会話が上達したときなど、自分の実力が上がっているのを実感できるとそれがモチベーションになり学習が進んでいきやすいのですが、実際問題、英語を勉強していて成長の実感が得られないと思っている人は多いんです。
それによって学習意欲もなくなっていってしまうケースもよくあります。
しかし、結論から言ってしまうと、英語力の伸びを実感できないことは実は当たり前で、実力が伸びないことを悲観する必要は全くないんです。
それはなぜなんでしょうか。
カギは「英語力の伸び方」にあります。
今回は、そもそも英語の力がどのように伸びていくのかを解説した上で、それをもとに
- 成長している実感が得られないのはなぜか
- それに対してどのように対処していけばいいのか
を書いていこうと思います。
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英語力は実はこう伸びる
英語の勉強方法についての本などを読んでいると
英語力は勉強すればするほど伸びていく
ということがよく書いてありますね。これは確かに真実です。
しかし、この言葉は実はひとつの間違った認識を生み出してしまうことがあります。
それは、英語力は
上の図のように伸びていくのだ、という認識です。
これは、完全に間違いです。
では、本当は英語力はどのように伸びていくのかというと、基本的にこのように伸びていきます。
つまり、横ばいの時期が続いたあとにちょっと伸び、また横ばいの時期になった後にちょっと伸び、ということが繰り返されていくのです。
なぜ英語の力がこのように伸びていくのかというと、英語というのはひとつの体系(システム)だからです。
知識がひとつ増えたからといって、それが体系、つまりシステムの一部として機能しなければ全く意味がないのです。
具体的な例で考えてみます。
たとえば英会話がうまくなりたいと考えている人がここにいたとしましょう。英語の勉強ですから、当然単語を覚えることになります。
しかし、英単語を覚えても英会話は全く上達しません。
ところが、それらの覚えた単語で具体的に英文を作り、口に出すことで覚えたひとつひとつの単語が英語として動き出し、その人の英会話力は上がるのです。
上のグラフに当てはめて考えてみると、単語を覚えている段階が横ばいの状態というわけです。
伸びないのを気にしてはいけない
上のグラフからもわかるように、英語学習というのは、実力が伸びない時期がほとんどなんです。
成長している実感が得られないのはいたって普通のことなんですよ。
いちばんもったいないのは、横ばいの時期に我慢して学習を続けることができなくなり、途中でやめてしまうこと。
とにかく英語力の伸び方に関する認識を変え、仮に伸びない時期が続いたとしても、
今は横ばいの時期なんだ
ということを自分に言い聞かせて学習を続けるようにしましょう。
実際の実力が伸びるだけが成長じゃないんです。横に進むのも、成長に近づいているという意味では立派な成長なんですよ。
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中上級者がハマる落とし穴
基本的な英語の伸び方について解説しましたが、もうひとつ重要なことがあります。
これは、中~上級者に特に当てはまることなんですが、実は、英語の実力がどんどん上がっていくにつれ、成長グラフの横ばいの時期がどんどん長くなっていきます。
無理やりグラフにすると下のような感じです。
残念ながら、英語というのは、実力が伸びれば伸びるほど成長しにくくなっていきますし、ちなみに言うと、そういう上級者ほど勉強しないと実力が爆下がりしていきます。
英語は他の言語に比べて簡単だとよく言われますね。
これはなぜなのかというと、英語は導入部(中学生で習う段階くらい)の学習が比較的楽だからです。
複雑な格変化もありませんし、文字についても英語で使うアルファベットは日本中にあふれているので、文字を新しく覚えるという苦労もありません。
なので、勉強をはじめたてのころは横ばいの時期も短く、結構サクサク進んでいきます。
しかし、勉強が進んでいくにつれ、英語の奥深さに気づくことになんです。覚えなければいけない単語やルール、用法がどんどん湧き出てくるんですよね。。
さて、そんな成長するほど伸びなくなる英語学習ですが、ここでも大事なことは先ほどと同じです。
つまり、伸びにくくなるのは全く当たり前のことだということを認識し、根気強く学習を続けていくことです。
本当に多いんですよ。TOEIC900とか英検1級程度で勉強やめちゃう人。
ずっとストイックに努力してきたじゃないですか。その程度の実力で辞めちゃうんですか?やめちゃったら全てが水の泡になり、実力はどんどん下がっていきます。もったいない。
ボーナスもあるかも
ちょっと下のグラフを見てください。
かなり極端に図にしましたが、英語の学習を続けていると、たまに、このように実力が一気に飛躍することがあります。
理由は正直わかりません。
考えられることとしては、いままで全くつながりのなかった知識のかたまり同士がさらに結合するからかもしれません(自分でも何を言ってるのかサッパリなんで気にしないでください)。
いままでの小さな成長とは全く違う、一気に視界が開け、すべてがわかったような気分になるときというのがあるんですよ。本当に。
ぼく自身の経験でいうと、いままで2回ほどありましたね。
一回目は、『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』本に出会い、徹底的にその本を使ってトレーニングしたときでした。
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いままでなんとなく英単語をつなげて意味を推測することでした英語を理解できなかったのが、英単語同士がバシっと繋がり、意味がどんどん頭に流れ込んでくるようになったんです。
2回目は、英検1級の二次試験を突破した直後です。
英検1級の二次試験の前は、それまででいちばんスピーキング、つまりアウトプットに力を入れていたときでした。テキストとしては『実践ビジネス英語』を音読したりしていましたね。
英検1級の2次試験には無事合格したのですが、合格してから少し経ったある日、なんとなくいつものようにYoutubeでCNNのニュースを見ていたんですが、
あれ?全部わかるんだけど
という感覚になったんですね。実力の飛躍を実感した瞬間だったのではっきりと覚えています。
このように、ずっとちびちびと階段状のグラフを登っていくと、たまにガツーンとボーナスが入ってくることもあります。
これもやはり横ばいの時期を気にせずにコツコツと続けていくことで得られるものです。
まとめ
ということで今回は英語力はどのように伸びるのかについて解説してみました。
グラフを使ってごちゃごちゃ説明しましたが、ぼくが言いたいのは要するに
伸びなくてもやめるな
ということです。
成長が実感できていなくても大丈夫。コツコツやっていれば絶対に伸びますから。
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