『TOEICテスト 新形式問題やり込みドリル』は受験者必携!"ストーリー理解"の力が鍛えられる一冊!
新形式TOEICの問題集で良さげなのが出ていたので紹介します!
『TOEICテスト 新形式問題やり込みドリル』という問題集です。
著者はヒロ前田氏。有名な『究極の模試』の人ですね。
今回のこの『やり込みドリル』は、新形式の問題のみを集めた問題集になっています。
具体的な内容としては、
Part3
意図問題 12題
3人の会話 8題
図の問題 10題
Part7
文の位置選択 5題
チャット 9題
トリプルパッセージ 9題
Part4・・・10題
Part6・・・10題
となっており、総設問数で言うと249問です。
本番と同じ難易度
解いてみた感想ですが、まず、難易度は本番と同じです。
リスニングのスピードや文の長さも同じくらい。
あえて難易度を高くしている問題集も最近は多く、そういうのをぼくも普段解いているので、この『やり込みドリル』はサクサク解き進められました。
ただ、結構ポロポロとミスが出るんです。
ある程度できていたつもりだったのに抜けが発覚して落とす感じ。
これって、まさにTOEICの本番ですよね。
この問題集はそれだけ問題の質が高いということなのでしょう。他の問題集よりも、1問あたりの学習効果が高いと思いますね。
以前、『非公式問題集』のレビューでも書きましたが、ヒロ前田氏の問題集は毎回本当にクオリティが高いです。
新形式は"ストーリーの理解"がカギ!
ある雑誌のライターから受けた質問です。2016年2月のことでした。新形式による実際のテストが始まる前でしたが、ボクはこう答えました。「単語からストーリーへ」と。2016年4月以前の出題形式に比べると、5月以降は「ストーリーの理解」が成功の鍵を握るという意味です。
(3ページより)
新形式の問題では発言の意図と問う問題や、文の挿入位置を問う問題など、個別の知識というよりは文脈の理解が大事だということですね。
ETSによる公式問題集の発売から3日後に書いた、
新形式TOEICの公式問題集を解いたので傾向と対策を含めいろいろまとめてみるよ
では、ぼくは"ディテールからまとまりへ"と表現しましたが(悪くないでしょ笑)、とにかく新形式では、単語暗記などの学習のみではどうにもならないようなテストへと変わったわけです。
そんな中で、やはり新形式の問題に対して苦手意識を持っている人は多いようです。
しかし、このような新形式の問題のみを集めた問題集をこなすことで、単純に正答率が上がるのはもちろんのこと、新形式問題に対する不安感も減るので、より落ち着いて試験に臨むことができるようになるでしょう。
また、新形式の問題を集中的にやることは、新形式で新しく出題されるようになった種類の問題"以外"にも良い影響を与えると思うんです。
それは、たとえ解答の決め手が単語の知識になるような問題であっても、そこに至るまでのプロセスにおいて、文脈理解の力は絶対に役に立つからです。
なので、このような問題集は、形の上では新しい問題にフォーカスしていますが、実際の効果としては全体の正解率アップが期待できるでしょう。
3文トレーニング
本番と同じ形式以外に、この本には、"3文トレーニング"というのがついています。
これは、実際よりは短い文を使ったクイズで、新形式問題にさらにフォーカスした特訓が可能になっています。
具体的には、解答の根拠となる部分のみ(Part3だったらセリフ2つ)を集めた問題になっています。
これによって、たとえばPart3の意図を問う問題だったらまさにそれだけをピンポイントで、しかも効率良く学習できるわけです。
基本的には文を読んでやるとのことですが、アルクのダウンロードセンターというところから音声のダウンロードができるようです(要会員登録)。
解説も詳しい!
本番同様の難易度なので、全レベルの受験者が使える問題集だと思います。
解説が詳しいので、初心者も安心して使えますよ。この読者を置いてきぼりにしないところがヒロ前田氏の本の良いところ。
それぞれのセクションのはじめには新形式問題の攻略法が信じられないほど具体的に書かれています。これがまたおすすめです。ぼくも新形式の問題集を結構解いてきましたが、「へぇ~」と思った情報がいくつも載っていました。
詳しくは本書をチェック!
ではまた!
(TOEIC関連記事)
『新形式だけ でる200問』がおすすめなのでレビューしてみた