Kindle Unlimitedの洋書の種類は多い?少ない?ラインナップが十分かどうか調べた結果が衝撃的だった。
洋書多読で英語ペラペラになったと言っても過言ではないブロガーのかずーい(@kazuui81)です。
Kindle Unlimitedという、Amazonがやっている本読み放題サービスがあります。
月額980円で好きなだけ本が読めて、しかも今なら30日間無料トライアルをやっている・・・というまぁ(パッと聞きは)超お得なサービスです。
洋書も読めるので、英語学習に活用したいなと考えている人も多いと思うのですが、そういう方が気になるのが、
ラインナップの充実性
なのではないでしょうか?
当然ですがKindle Unlimitedでは、世界のあらゆる本を網羅しているわけではなく、先にここで軽くネタバレしてしまうと、有名どころでもかなりの抜けがあるんです。
ぼくもずっと、
「読み放題って言ってるけど、良い本はないんでしょ?しょせん980円のサービスでしょ。」
と思っていました(そしてこの予想は当たることになるw)。
ネットで軽く調べてみると、実際に数字を出して
「100万冊以上の洋書が読めます!」
とか宣伝されているのですが、
「100万冊とか言われてもピンとこねぇし」
というのが大方の反応なのではないでしょうか?
今回は、Kindle Unlimitedのラインナップの充実性を、地味だけど効果的な"とある方法"を使って調べていこうと思います。
※本記事で紹介している内容は2018年12月現在の情報です。Kindleのラインナップは常に変化を続けているので、実際の状況とは異なる可能性があります。ご利用前に必ずご自身でご確認をお願いいたします。
調べた方法
今回用いた方法はとても簡単で、
本屋に行って洋書をあさり、「あ、これ面白そう」と思った本がKindle Unlimitedにあるのかどうか片っ端から調べてみる
これです。
Kindle Unlimitedの中から面白そうな本を探して集めて羅列して、
「面白い洋書がたくさん!Kindleアンリミのラインナップは神でした!」
だと「いや、それちがくね?」感がすごいと思ったんです。大量のゴミ本と一部の宣伝用の有名本なのかもしれませんからねw
ここは発想を逆転して、リアル書店の面白そうな本がKindleアンリミ内にあるかどうかを調べてみました。
ちなみに行った書店は紀伊国屋書店札幌本店です。わりと大きめの本棚2つに洋書がぎっしりで、今回の検証にはもってこいだと思います。
本当は新宿紀伊国屋の洋書フロアでやりたかったんですけど札幌在住なもので・・・。
あ、新宿紀伊国屋の語学テキストコーナーは最高すぎるのでぜひ行ってみるのをおすすめします。
参考:紀伊国屋新宿本店の語学コーナーが最高過ぎてその魅力を語らずにはいられない
ノンフィクション
ジャンルによって偏りがあるかもしれないので、ノンフィクションと小説に分けて調べていきます。まずはノンフィクションからです。
まず、7冊調べてみた結果を。
左がタイトル、右が○ならKindleアンリミに「あった」、×なら「なかった」というのを表しています。
The Last Lecture ×
Freakonomics ×
The Subtle Art of Not Giving a F*ck ×
Grit: The Power of Passion and Perseverance ×
How to Enjoy Your Life and Your Job ×
How Starbucks Saved My Life ×
When Breath Becomes Air ×
・・・気になった本、全部なかったです。
ええええええ!
マジですか。そうですか。
これ、最初は「比較的新しい本はないのかな?」と思ったのですが、調べた本の出版年を見る限りそれは違うみたいです。
『Freakonomics』とかは2009年くらいの本です。
Freakonomics Rev Ed: A Rogue Economist Explores the Hidden Side of Everything (English Edition)
- 作者: Steven D. Levitt,Stephen J. Dubner
- 出版社/メーカー: William Morrow
- 発売日: 2010/02/17
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
続いて考えたのが「人気の本はないのかな?」でしたが、これは正解のようです。
たとえば『How Starbucks Saved My Life』は2007年出版の比較的古い本ですが、ニューヨークタイムズベストセラーにも選ばれた人気作で、日本語でも『ラテに感謝!』というタイトルで訳され、かなり売れました。
ラテに感謝! How Starbucks Saved My Life―転落エリートの私を救った世界最高の仕事
- 作者: マイケル・ゲイツ・ギル,月沢李歌子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2010/03/05
- メディア: 単行本
- 購入: 4人 クリック: 150回
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こういう人気作は月額980円で読み放題されちゃうと採算が取れないのでしょうね。軒並みありません。
ただ、人気作でもあるものはありました。
- 火の竜巻ってありえるの?
- 使用済み核燃料の中で泳いだらどうなるの?
みたいなアホな質問を真剣に科学する『What If?』という人気本はKindle Unlimitedのラインナップにありました。
What If?: Serious Scientific Answers to Absurd Hypothetical Questions
- 作者: Randall Munroe
- 出版社/メーカー: John Murray Publishers Ltd
- 発売日: 2015/09/24
- メディア: ペーパーバック
- この商品を含むブログ (1件) を見る
この本はキンドルで普通に単発買いすると1000円以上するので(もう一度注意ですが、この記事を書いている2018年12月での情報です)、この1冊を読むだけで読み放題の元が取れちゃいます。
基本人気作はありませんが、こういう掘り出し物もあることはあるようですね。
ちなみに、他にも6冊調べましたが全てラインナップには含まれていませんでした。
The Things That Nobody Knows ×
The Art of Choosing ×
The four ×
Elon Musk ×
The Next Person You Meet in Heaven ×
Sapiens ×
フィクション(小説)
なんかもう答えは出た気がするのですが笑、一応小説もチェックしてみましょう。
Gone Girl ×
Jurassic Park ×
The Girl With All the Gifts ×
See How She Dies ×
Uncommon Type ×
Silence Of The Lambs ×
Convenience Store Woman ×
はい笑。
本屋で面白そうだなと思ったやつはKindleアンリミに1冊もありませんでした\(^o^)/
しかし、ノンフィクション同様、小説の人気作もあるものはあります。
たとえば『ハリーポッター』シリーズはほとんど全部Kindleアンリミで読めます。
Harry Potter and the Order of the Phoenix (English Edition)
- 作者: J.K. Rowling
- 出版社/メーカー: Pottermore Publishing
- 発売日: 2015/12/09
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
(個人的にいちばん面白いのは『不死鳥の騎士団』。)
でもまぁ、これもなんか客寄せチンパンジー感がすごいなと思ってしまいます。
Kindle Unlimitedどうなんだろう?
↓
お、ハリーポッターあるじゃん!登録しよ!
っていう、深く調べないユーザーを取り込むみたいなw
まぁただ、他にも『The Hunger Games』っていう、映画化もされたYA小説の名作もあったりして、それなりに良いのも根気よく探せばあることはあります。
The Hunger Games (Hunger Games Trilogy, Book 1)
- 作者: Suzanne Collins
- 出版社/メーカー: Scholastic Press
- 発売日: 2009/09/01
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (1件) を見る
3部作全部読めばだいたい3ヶ月分くらいは元が取れるかトントンくらいですね(2018年12月現在の価格での概算)。
ちなみに、YA小説というのはティーン向けの小説のことで、ハリーポッターとかもこれにあたります。英語力を上げるための読書にはめ~ちゃくちゃおすすめですよ。
参考:YA文学の洋書おすすめリスト!大人でも楽しめるティーン向けの洋書まとめ!
少ない!・・・けどこんなもん。
というわけでジャンルに分けて検証してみましたが、
ぜんぜんダメじゃん!!
というのが、検証が終わってからいちばん最初に思ったことでした。
本屋の洋書コーナーで「これおすすめです!」みたいに紹介されているレベルの本だと9割ないと思った方がいいくらいです。
しかし!
しかしです。
Kindle Unlimitedの価格が月額980円であり、30日無料お試しをやっていることを考慮すると、
まぁまぁこんなもんかな
とも思うわけです。
だって月額980円のサービスですよ??
ラインナップが少ないとはいえ、先ほど紹介した『What If?』とか『The Hunger Games』みたいな掘り出し物もあります。
Kindle版の洋書はだいたい1000円以上はするので、こういうのをうまく見つけて月に1冊でも読めばとりあえず元は取れちゃうわけです。
あと、単純に「英語学習のために大量の英文を読みたい!」という場合であれば、有名な本ではなくても一応100万冊以上のタイトルはあるので、
Kindle Unlimitedの洋書ジャンルから面白そうな本を探す
という方法を採れば、月980円で英文読み放題というのは全然悪くないですね。
まとめ:
- この本が読みたい!
- 新作・人気作をガツガツ読みたい!
みたいな人には、Kindle Unlimitedははっきり言って不十分なラインナップです。
1冊1冊、Kindleで単発購入が最も安く読む方法になるでしょう。
ただ、英語学習のために単純に読む英文の量を確保したい人であれば、月額980円に十分見合うサービスだと思います。
まぁ30日無料トライアルをやっているので、とりあえずお試しでやってみるのはいかがでしょうか。
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