正直な話、バックパッカーに年齢制限はあると思う。若い方が絶対に充実します。
かずーい(@kazuui81)です。
現在3週間のチェコ旅行中。
彼女と2人での旅行ではありますが、バックパックひとつにすべての荷物を詰め込み、安宿の相部屋(ドミトリー)に宿泊、お金がかかる観光はしない・・・という、
貧乏バックパッカー旅
(画像はイメージです)
をしています。
もともとこういうスタイルの旅は好きで、国内海外問わず色々なところにバックパックひとつで突撃していたのですが、現在27歳、もう何度目かわからないバックパック旅で、
なんか違う感
を感じているんです・・・。
そしてこの"なんか違う感"が年齢によるものではないかと思うのです。
"バックパック旅"とは何か?
"バックパック旅"と一言で言っても、人によって定義はさまざまだと思います。
この記事では、『深夜特急』的な旅を"バックパック旅"と定義します。
『深夜特急』というのは、沢木耕太郎の紀行小説。
大学卒業後、会社に入社する初日に「雨が降っていたから」という理由で会社を辞めた沢木が、陸路だけでインドからロンドンを旅する話で、一部バックパッカーのバイブル的存在となっています。
(とにかく面白い。)
ぼくも22歳くらいの時にこの本を一気に読破しました(全部で6冊あります)。
この本に感化され、バックパックひとつ背負って世界に飛び出した若者は数知れず・・・です。
- 相部屋に泊まる貧乏旅
- 特に意味のある目的はない
- 危なそうでも面白そうだったら突っ込んでいく
このような"『深夜特急』スタイル"が、この記事での"バックパック旅"です。
何が起きるのか予想がついてしまう
"バックパック旅"で特に重要なのが、さきほどの3つ目で挙げた
- 危なそうでも面白そうだったら突っ込んでいく
です。
「なんでも見てやろう」という精神でどんどん突っ込んでいく、身を投じる。
その結果得られる強烈な非日常感。
これがバックパック旅の最大の魅力だと思います。
でも、ある程度年齢を重ねていくと、だいたい何が起きるのか予想がついてしまうんですよね。
やる前から。
予想がつくと旅の高揚感も半減です。
たとえば、ちょっと危なそうな路地に入ったらクスリとかヤバそうなものが売っていたとか、スラムが広がっていたとか、そういうのも、
「まぁ危なそうな路地に入ったらそりゃやべぇものも売ってるだろうしスラムもあるだろうよ」
と、全くワクワク感がわいてこないんです。
人気のない場所をうろついていたら、ガイドブックには載っていないきれいな景色が広がっていた・・・!
みたいなのも、
「きれいな景色のひとつふたつはこの先にあるだろうね。でもそんなのこれまで何回も見たしなぁ・・・。」
とこれまた冷ややかな感情しか出てこないのです。
このように、年齢が上がるにつれて旅の興奮度、アドベンチャー感が減っていくんです。
だから、バックパッカーに年齢制限があると思うのです。
未知のものにワクワクドキドキできるのは20代前半くらいまでなのではないでしょうか。
20代後半以降になると、いろいろと経験しすぎていて、いろんなものを見すぎていて、体験する前から予想がついてしまうんですよ。
周りが若い!
現在ぼくは27歳です。
「いや十分若いじゃないか!」
と思う方もいるかもしれません。
たしかに、一般的に言ったら27歳はまだまだ若いでしょう。いや自分でもそう思います。27歳は若い。
でも、同じように貧乏バックパック旅をやっている世界各国の連中を見ると、
みんな20代前半。人によっては18歳とかで旅してる人も全然います。
そうなると、なんか自分が浮いているような気持ちになってくるんですよね。
今回のチェコ旅行で最初に泊まった宿では、ギャップイヤーで世界を旅している、オーストラリア人の18歳の女の子と相部屋で一緒になりました。
(※ギャップイヤー・・・卒業後に進学も就職もせずにとりあえず1年自由に過ごす時間のこと。日本では一般的ではない。)
その子とちょっと話をしたのですが、正直に言いましょう。
世代の差を感じました!
まぁ10歳くらい離れているので当然なんですけどね。
これがもし自分も18歳で世界を旅しているとしたら、もっと話が合ったでしょう。
ひょっとしたらこの女の子に恋をしていたかもしれません。
でも、現在27歳の自分、話しても話しても、
親戚の姪っ子と話をしているような気分
にしかならないのですw
もしも自分が20代前半くらいまでだったら、相部屋になった奴らともっと仲良くなって、夢を語り合って、未来を語り合って・・・。
もっと充実していたと思ってしまうのです。
パーリーヒャッホイにも興味がない
とあるホステルに泊まっていた時に、5人くらいの野郎グループと一緒になりました。年齢はみんな20歳くらいだったと思います。
部屋で音楽をかけて酒飲んでタバコ吸って、大学のどうしようもないサークルのどうしようもない部室みたいな状態でしたw
「これから飲みに行くけどYOUも来るかい?」
と誘われました。
答えはノー!
でも、もし自分が20歳だったら、喜んでこのパーリーピーポーグループに参加してヒャッホイ決め込んでいたことでしょうwww
本来、こういう旅先での出会いからのパーリーヒャッホイもバックパック旅の楽しいところです。
やっぱり年齢制限があると思ってしまいます。
自分が見つけた"新しい旅の楽しみ方"
そんな感じで、27歳にして『深夜特急』スタイルのバックパック旅をやることに何の面白味も感じなくなってしまった自分なんですが、今回のチェコ旅行で、また新しい旅のスタイルを発見しました。
それは、Airbnbを使って地元のアパートに滞在し、地元の人目線で生活をすることです。
Airbnbとは、ざっくり言うと人の家を借りることができるサービスです。地元の人が借りている、または所有している家に滞在することができます。
(メリットについては下記の記事にくわしく書きました。)
街の中心からはちょっと離れた場所にAirbnbで個室を借りて、
- 地元の人が行くスーパーで買い物
- 地元の人か行くレストランで食事
- 地元の人が集まる公園で散歩
こういう"いつもみんなが普通にやっているであろうこと"を、Airbnbのホスト(家を貸す側)に聞きながら、異国で体験してみるのです。
つまらなそうだと思った人もいるかもしれませんが、これが面白いんですよ。
いまもチェコ第2の都市・ブルノのちょっとはずれにあるアパートにAirbnbで滞在しています。
さっきも地元の人が行くような食堂で昼食を食べてきたんですが、
どういう人がどういう人と来るんだろう?
そうか、ここら辺の会社とか、工事現場で働いてる人が来るんだ。
あ、でも家族連れも普通にいる。
みんなよくしゃべるなぁ。。。チェコ人はおしゃべり好きなのかも
・・・こういうことをごちゃごちゃと考えるのが最高に楽しかったです。これは、周りがみんな観光客だらけの有名レストランではまず体験できないことです。
参考:観光名所に行かない海外旅行の方が絶対に充実すると思う。観光スポットつまんないよ。
いわゆる"バックパック旅"は20代前半の特権なのではないかと思います。
ぼくの場合は、20代前半⇒20代後半と変化する中で、
旅に求めるものが、
異国で感じる非日常⇒異国の日常
とシフトしたのでした。