『TOEIC TEST 単語特急 新形式対策』のレビュー!語彙の強化に最適!
特急シリーズからの新刊の紹介です!
『TOEIC TEST 単語特急 新形式対策』という本。
2009年に発行された『1駅1題 新TOEIC TEST 単語特急』を、新形式に合わせて大幅に改訂した内容になってます。
著者は森田鉄矢氏。参考書、実際の授業共に定評のある人気英語講師ですね。
本の内容
タイトルの通り、単語にフォーカスしたTOEIC参考書です。
Part5(短文穴埋め問題)形式の問題が計100問載っています。
問題は品詞ごとに
頻出動詞問題
頻出名詞問題
頻出形容詞問題
頻出副詞問題
前置詞・接続詞問題
のように分類されています。
またこの他に、難易度の高めの問題が最後に20題載っています。
英文の音声がHPからダウンロードできるようになっているので、音声を利用した学習も可能です。
朝日新聞出版 最新刊行物:書籍:TOEIC TEST 単語 特急 新形式対策
レベルは?
対象レベルですが、これはほぼ全レベル対応といって大丈夫そうです(300点~900点)。
というのも、この本は、TOEICで頻出の重要単語に的を絞った、言ってみればTOEIC全体の"核"となる単語を集約させたものだからです。
どのレベルの人でも、頻出単語の学習は最重要項目です。
初心者の人はもちろん意味を覚える必要がありますし、すでにほとんど知っているという上級者も、重要単語に対する理解のスピードを早める必要があるんです。
ある程度のスコアを狙うとき一番重要なのは、TOEICの頻出語彙を押さえることです。
TOEICの問題に登場する単語は、繰り返し使われることがわかっています。そして、リスニング問題であれ、リーディング問題であれ、読んだこよがある単語、聴いたことがある単語が多ければ多いほど、より速く、より正確に正解を出すことができるのは当然です。
(本書4~5ページ)
また、このあと説明しますが、Part5形式の問題と解説だけではなく、中上級者も繰り返し使えるようなやり込み要素があるので、使い方次第では初心者だけではなく、990点を目指すような人でも使えそうです。
使い方
まずは、載っている問題を全部解いて、間違ったものや自信を持って答えられなかったものは解説を読みましょう。解説は詳しくてわかりやすいです。
全部といっても100問しかないので、3日あれば余裕で終わります。
本書にも注意として書いてありますが、必ず時間を測りながらやってください。平均1問20秒を目指しましょう。
大事なのは、2回目以降です。1回目で間違った問題を中心にもう1回問題を解いていきます。
また、2回目以降は、解説の下にある"Word Network"にも目を通していきましょう。
この"Word Network"では、関連ワードが1問につき10単語程度並んでいます。
これがかなり優秀。100問しか問題がないので、100単語しか学習できないのかと思った人もいるかもしれませんが、このリストによって、実はかなり濃い内容になっているんです。
しかもこのリストには著者のコメントがたまに書かれています。これは実際のTOEICで出題されました、とか、この形式で出てきますというコメントが書いてあるので、かなり役立ちますし、「実際に出た」というのは覚えようというモチベーションを上げてくれるんですよね。
問題が全問瞬殺できるようになり、Word Networkの単語も全部覚えた状態が本書のゴールです。
単語は地道にやるしかない!
特急シリーズはポケットサイズで気軽に取り組める本なんですが、毎回内容が濃くて驚きます。この本も内容は濃いので、しっかりやればかなり力がつくでしょう。
文法知識なんかは、ひとつの知識が別のことに応用できるので、1覚えたことが10にも20にもなったりするんですが、単語学習は基本的に1覚えたら+1でしかなく(もちろん派生語が覚えやすくなったりはするけど)、地道にコツコツやっていくしかないです。
単語学習が退屈で嫌いだという人は多いかもしれませんが、このような効率よく学習できる教材を使って、小さい成長を積んでいきましょう。
(TOEIC単語集レビュー)
「自動翻訳機が進化したら英語学習は不要になる!」について思うこと。
自動翻訳の技術はものすごい勢いで進化しています。
たとえば、Skypeの"Skype Translator"は自動翻訳技術のひとつです。
1年前、2人の小学生が英語とスペイン語の自動翻訳を使って会話をするプレビューが話題になりました。
単純に、違う言語を使ってしゃべっているのに意思の疎通ができていることに感動した覚えがあります。
Skype Translator preview opens the classroom to the world
正直、まだ実用レベルには達していないものの、このような技術は今後も進化を続け、将来、かなりの精度と使いやすさを兼ね揃えた自動翻訳機が登場することでしょう。
英語学習は不要?
自動翻訳の話題になると、どうしても
英語学習は今後不要になるのか?
通訳、翻訳家、英語教師は仕事を失うのか?
という議論になります。
自動翻訳ができるから英語の勉強は今後いらなくなる
英語の勉強が大嫌い!自動翻訳はよ!
翻訳家を目指しているんですが、将来自動翻訳が進化したら仕事なくなっちゃいますか?
いや、いくら機械が発達したところで、どうしても人間らしさは出せない。通訳、翻訳家の仕事はなくならない!
実にさまざまな声があります。
ただ、これらすべて、何かずれているというか、最も大事な議論がなされていないような気がするんですよね。
自動翻訳技術はすばらしい
まず、
完璧な自動翻訳機ができたらマジで最高だよな!
という事実の認識から入るべきじゃないのかと思うんですよね。
自動翻訳機の発達は、世の中にとって絶対に良いことなんですよ。
たとえば、移民の問題。ドイツには今、中東や東ヨーロッパから多くの移民が押しかけています。ドイツはメルケル首相の元、移民を積極的に受け入れる姿勢を見せていますが、多くの障害があり、スムーズに進んでいるとはいえないのが現状です。
大きな障害のひとつなのが"言葉の壁"です。
移民の手続きにはものすごい時間がかかります。年単位です。
精度の高い自動翻訳機が導入されれば、この手続きももっとスムーズになるでしょう。
しかも、移住した後も、自動翻訳機が心強い味方になってくれるでしょう。言葉の違う民族同士でも意思の疎通ができるので、テロも減るかもしれません。
また、自動翻訳機が発達すれば、グローバルビジネスが加速的に発展していくのも確実です。
翻訳機によって、言葉の壁がなくなることで、英語は苦手だけれどもアイデアと行動力がある人が、世界的にビジネスを展開することがしやすくなるんです。
2つほど理由を挙げてみましたが、この他にもメリットは多く存在するはずです。
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語学ができる人こそ盛り上げるべき
この記事でまずぼくが言いたいのは、「語学ができる人こそ自動翻訳ウェルカムな姿勢を見せていこうよ」ということなんです。
というのも、語学ができる人は自動翻訳にあまり良いイメージを持っていない可能性が高いからなんです。
さっき「通訳、翻訳家、英語教師はなくなるのか?」という疑問があると言いましたが、
なくなるに決まってるじゃないですか。
当然そうなりますよ。どう考えてもそうなります。
でも、自動翻訳機に莫大なメリットがある以上、この流れを阻害するような考え方でいるのはよくないことなんです。
たしかに、英語の勉強が大嫌いで、全く英語ができない人が、自動翻訳機の話題になってすごく元気になるのを見て何か言い返したくなる気持ちはわからなくもないですが、そこは抑えていくべきだと思うんですよね。
そもそも自動翻訳VS英語ができる人という構図になってしまうのがよくないことじゃないのかとぼくは思っています。
外国語を学習している人は、勉強のツールとして普段電子辞書とか、オンラインの辞書とか、Skype英会話みたいなサービスを使っていると思います。
それらのテクノロジーが、人間の語学力を効率的に上げるという形ではありますが、コミュニケーションの円滑化に貢献してきたのは事実です。
自動翻訳機も、コミュニケーションを世界単位で促進するためのそのようなツールのひとつとして認識すべきなんですよ。
自動翻訳機といっても、完璧なものになるまでは、ある程度のグラデーションで進化していくと思います。
なので、初期の段階では、人間の語学力を補助するような形で出てきて、だんだんと人間の負担の割合が少なくなっていく、という形になるのではないでしょうか。
そうだとすれば、語学ができる人の知見が今後絶対に必要になってくるし、そのような協力があって自動翻訳の技術が発達していくと思うんですよね。
専門家ではないので具体的にはわかりませんが、語学ができる人のポジティブな姿勢は、絶対に自動翻訳機の発達とそれがもたらすより良い世界のための推進力になるはずなんです。
英語は単なる道具なのか?
と、ここまで書いてきたのは、"英語がコミュニケーションのための道具である"という前提に立っての意見です。
ただ、英語が道具なのは事実ですが、なんのための道具なのかは個人によって変わるんです。
当然、世界的にビジネスがしたいけれど、英語学習が大嫌いだという人は英語はコミュニケーションのための道具であり、「自動翻訳はよ!」という感じですよね。
ただ、別の例を挙げるとすれば、たとえば、英語は文化を深く知るための道具だったりします。
言語は言うまでもなく文化と密接に関わっています。本気でその国の文化を知るためには、そこで話されている言語を知る必要があるでしょう。
文化をより深く理解するというのは抽象的で難しい感じがしますが、ハリウッド映画を字幕なしでより本物に近い形で楽しむための道具、とかでもいいわけです。
このように、語学学習は、コミュニケーションの道具ということ以外にも、さまざまな側面を持っているんです。
もっと言うと、語学を勉強することで得られる楽しいことがいっぱいあるんです。
なので、タイトルの「自動翻訳機が進化したら英語学習は不要になる!」については、英語が単にコミュニケーションの道具である人(大多数)にとってはその通り。
ただ、他にも楽しい収穫がいっぱいあるので、英語を勉強する人がいなくなることはないでしょう。
正直よくわからない
ここまでごちゃごちゃ書いてきましたが、結局、テクノロジーの進化の限界が見えていない以上、自動翻訳機によって世界がどうなるのかは
ぶっちゃけよくわからない
んですよねw
ブログをずっと書いてきて「よくわからない」という結論になったのは初めてなんですが、本当にそうなんですよ。
だって、さっき僕が書いた「語学は文化を知るために不可欠な要素だから語学学習自体がなくなることはない」論も、結局語学がわからなくても文化が深く理解できテクノロジーが出てきたら・・・と考えると無意味です。
映画を字幕なしで本物同様に理解できるようになりたいから英語を勉強する、というのも、頭に自動翻訳機チップみたいなのを入れて本物同様に理解できるテクノロジーができるかもしれないですし。
なので、実際どうなるのかは全くわからないです。
とんでもない記事になってしまったと戦慄していますが、もしよければ自動翻訳に関するみなさんの意見教えてください。
ではまた!
(こちらの記事もおすすめ)
中国語の日常会話フレーズ集おすすめランキングトップ10!
中国語を教科書と単語帳だけで勉強していると、どうしても会話表現のストックが足りなくなってしまいがちです。
文法や単語の勉強も大事ですが、実際に中国語を使ってネイティブと会話することを考えた場合、会話をスムーズに進めるためにも、どうしても"会話でよく使うフレーズ"のストックが必要になります。
そこで今回は、中国語の日常会話集の中から、圧倒的におすすめなものを厳選して10冊紹介していきたいと思います。
難易度は5段階で、★が多いほど難しくなります。
すぐに使える中国語会話 超ミニフレーズ300
難易度:★✩✩✩✩
本当に基本的な会話フレーズから勉強したい人はまずはこれから。
ありがとう!
たいへんだ!
すばらしい!
のような挨拶や一言フレーズから始まり、
すぐに行きます。
賛成です。
のような簡単だがよく使うフレーズまで収録されています。
内容量が少なく、カタカナもついているので、初心者におすすめ。
丸暗記しておくだけでいざというときに役立つフレーズが過不足なく収まっているので、急に中国に出張になってしまったビジネスマンの方は、これを1冊持っていくとかなり心強いでしょう。
覚えてしまうのが一番なんですが、これを開いて指差し会話しても便利だと思います。
日常中国語会話フレーズ Best表現1100
CD BOOK 日常中国語会話フレーズBest表現1100 (アスカカルチャー)
- 作者: 加藤 勤
- 出版社/メーカー: 明日香出版社
- 発売日: 2015/05/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
難易度:★✩✩✩✩
ひとつまえに紹介した『ミニフレーズ300』と難易度、内容ともに似ていますが、こっちの『Best表現1100』の方が単純にフレーズの量が多いです。なので、300の表現では足りないという人はこちらを選びましょう。
なぜですか?
バス停はどこですか?
どう思いますか?
など、実用的なフレーズが満載です。
ただ、レイアウトが、日本語と中国語がひたすら並んでいるというちょっと無機質な感じとなっています。
ごちゃごちゃしていないでとにかくすっきりとしたレイアウトが好きだという人はこれがおすすめですが、もっと気軽にやりたい人はひとつ前に紹介した『ミニフレーズ300』をおすすめします。
ちなみにこれもカタカナ付きです。
瞬時に出てくる中国語会話大特訓
難易度:★★✩✩✩
おすすめです。本当におすすめ。
簡単なあいさつフレーズからはじまり、その後は
日常会話
旅行
ビジネス会話
文法活用編
のように分かれています。
各セクションについても、旅行セクションなら機内、銀行、ホテル、バスなどのように、具体的な場面にフォーカスしたフレーズを練習できます。
レイアウトが非常に見やすいのも特徴。
ページ左に日本語、ページ右に中国語という紙面が徹底されています。
CDも良いです。日本語のあとに数秒のポーズが入り、中国語が流れます。なので、CDだけで学習することも可能です。
日本語を瞬時に英語に訳す「瞬間英作文」というのが英語学習において有名ですが、中国語で瞬間作文ができるのがこのテキストです。
瞬間作文を通して、会話の瞬発力を鍛えることができます。
3パターンで決める 日常中国語会話ネイティブ表現
難易度:★★✩✩✩
難易度はスタンダード。ちょうど偏差値50の会話集だと思ってください。
この本は、
値段を尋ねる
感想を尋ねる
現在地がわからないとき
など、具体的なシチュエーションについて、それぞれ3つずつ2人の登場人物の会話が載っています。
3つというのが肝で、これによって表現力がどんどん広がっていきます。
今まで紹介してきたものよりも多少内容量が多く、また、単語も少し骨のあるものが出てきます。ちょうど単語を全部で1000~1500語くらい覚えた状態の人がやると最も効果的でしょう。
また、付属CDの音声がネイティブスピードというのもこの本の特徴。要するに速いんです。ただ、ぼくはこれは良い特徴だと思っています。
ほとんどの中国語テキストのような遅いスピードだけで練習していると、現地の人と実際に話したときに全くわかりません。
その意味で、自然なネイティブスピードで練習できるこの本は貴重な存在です。
すぐに使える接客中国語会話大特訓
難易度:★★✩✩✩
タイトルの通り、接客中国語にフォーカスした会話集。接客フレーズを扱ったフレーズ集はいくつも出ていますが、これが圧倒的に優秀です。
接客フレーズなので、中国語で接客をすることがある人にはもちろんおすすめなんですが、この本には
チェックインは何時からですか?
5分ほど歩けば着きます
など、接客以外でも普段使えるフレーズが多数収録されているので、特に仕事で中国語を使うことがない人も、日常会話をトレーニングするテキストとして非常におすすめです。
また、おまけとして単語リストがついているんですが、これが非常に便利。
飛行機関連なら「航空券」「欠航」など、関連したワードがまとまっています。
日常会話では、いくら文法がわかっていても話題の中心となる肝心な単語を言えなければ会話になりません。
逆に単語を知っていれば、文法がめちゃくちゃでもシチュエーションの助けもあるので、意図が伝わることもあります。このテキストを使う人は単語リストも最大限に活用しましょう。
気持ちが伝わる!中国語リアルフレーズBOOK
気持ちが伝わる! 中国語リアルフレーズBOOK (CD付) (リアルフレーズBOOKシリーズ)
- 作者: 中西千香,張一娟(中国語校閲)
- 出版社/メーカー: 研究社
- 発売日: 2009/05/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 1人 クリック: 2回
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難易度:★★☆☆☆
2つ前で紹介した『3パターンで決める!』と構成・レベルに関して似ています。
核となるフレーズが載っていて、その下にその表現を織り交ぜた会話サンプルが載っています。
あいさつフレーズよりはちょっと程度が上の、もう少し中身のあるフレーズを覚えたいという人にはおすすめです。実際に使えそうなフレーズが多く載っていて、全体のクオリティは高いです。
ただ、字が少し小さいので、小さい字が嫌いな人は2つ前で紹介した『3パターンで決める!』を選ぶのがベターです。
起きてから寝るまで中国語表現700
難易度:★★★✩✩
ベストセラーでもはやこの手の本のジャンルを確立したとも言える『起きてから寝るまで英語表現700』の中国語版です。
内容は、タイトルにもある通り、起きてから朝の準備をして、仕事に行って、休みの日なら遊びに行って、といった、実際の生活にこれでもかとフォーカスした会話フレーズが凝縮された一冊です。
たとえば家事なら、
- 洗濯物をたたむ
- 冬物をクリーニングに出す
- 陰干しにする
- 残り物で夕ごばんをつくる
などのフレーズが学べます。
これらの日常生活に徹底的に密着したフレーズって、意外と他のテキストでは学べないんです。
でも、実際によく使うのはこの手のフレーズですよね。そういう意味でこの本は貴重。初心者はもちろん、中級者以上の人もこのようなフレーズに抜けがある可能性があるので、1冊手元に持っておくと便利でしょう。
通訳メソッドを応用した中国語短文会話800
難易度:★★★☆☆
AさんとBさんの一対の会話が800個詰め込まれているのがこの本です。
この本自体には中級者向けと書いてありますが、収録されている中国語自体はそこまで難しくはないので、中検4級に合格して、これから中検3級を目指したい、というくらいのレベルの人でも十分取り組めます。
シャドーイングなどの、通訳訓練を応用した使い方が冒頭でこれでもかと詳しく説明されているのも大きな特徴。これは一読の価値ありです。
ネイティブがよく使う中国語会話表現ランキング
ネイティブがよく使う中国語会話表現ランキング [漢語口語1.2.3.] (
- 作者: 楊鳳秋,淳于永南
- 出版社/メーカー: 語研
- 発売日: 2013/06/03
- メディア: CD
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難易度:★★★★★
ひとつ前に紹介した会話集と同じ語研から出版されている本で、レイアウトもほとんど同じですが、こっちの方がボリューム感満載で、かなりの数の会話が収録されています。
難易度としては中級程度。フレーズのクオリティはかなり高く、覚えてそのまま使えるものばかりです。
ただ、やはりネックになるのが分量で、結構重たいです。
なので、根気がある人向けです。しかし当然その分到達点も高く、これ1冊を何回もやりこめば、その後会話集を勉強する必要はなくなるでしょう。
※CDと本が別売りなので注意してください。上に貼ったのはCDのリンクです。ページに行くと本のページにも切り替えられます。
中国語会話表現4800
難易度:★★★★☆
4800というかなりの収録集を誇るのが『中国語会話表現4800』。
日常生活のあらゆる場面を想定した会話表現が詰め込まれています。
全体の分量はかなり多いですが、すべてのセクションが基礎編、発展編、実践編に分かれているので、とりあえず基礎編だけ1冊通して完成させるというのもアリですね。それだけでもかなりの実力がつくでしょう。
最後に
というわけで今回はおすすめの中国語の日常会話フレーズ集を10冊紹介しました。
これから中国や台湾に旅行に行くのでちょっとしたフレーズを覚えたいという人は★1つ、初心者の人で会話表現のストックを増やしていきたいという人は★2つ、それ以上のレベルの人は★3つ以上の本から選べば間違いないです。
ここで紹介した本使い、音声を何回も聞きながら繰り返し口でも唱えることで、会話表現を体に染み込ませてしまいましょう!
(こちらの記事もおすすめ)
中国語をゼロからはじめる初心者におすすめの参考書と勉強法をまとめてみた
レベル別に学習可能!『耳が喜ぶ中国語 リスニング体得トレーニング』のレビュー
中国語学習者がぜひ持っておきたいおすすめの参考書を見つけたので紹介していきたいと思います。
『耳が喜ぶ中国語 リスニング体得トレーニング』という本です。
タイトルからもわかるように、これはリスニングの練習に特化した本です。
中国語は漢字を使っていることから、日本人にとってリーディングは他の外国語と比べるとかなり楽。文法もヨーロッパ言語のように複雑ではありません。
しかし、中国語はなんといっても発音が難しく、その発音の難しさゆえに、聞き取り、つまりリスニングも非常に難しいです。
そんな中国語学習者にとって大きな壁である聞き取りがみっちり練習できるのがこの本です。
レベルはどのくらい?
この本で勉強しようかなと思っている人にとって、気になるのはやはり対象とするレベルでしょう。
これについては、本書3ページ"はじめに"では次のように書かれています。
まず、Step1では、中国語検定3級のリスニング問題と同程度の100~150字の文章50編を紹介します。内容の幅が広いという点で、試験問題よりは多少難しいかもしれません。
次に、Step2では40編で、150~300字程度の文章を取り上げます。Step1に比べ、語彙や表現など、徐々にレベルアップしています。
Step3では、中検2級や準1級レベルの20編で、500字前後の文章を紹介します。音声はかなり速いスピードで収録していますので、Step3をマスターすれば、中検2級のリスニング問題を簡単にクリアできるでしょう。
本書の内容はStep1~3の3つに分かれていますが、それぞれが中国語検定の3級、2級、2級~準1級程度に対応しています。
Step3は文章の数が少ないので、この本は概ね中検3級に合格するかしないかレベル~中検2級合格レベルくらいの学習者に適しているといえます。
語彙レベル、また、中国語にピンインがついていないことから、中検4級レベルまでの学習者は、も1段階レベルアップしてからこの本に挑戦すると良いでしょう。
テーマが豊富!
話題は、中国人の日常生活から社会、中国事情まで多岐にわたっています。想像を絶するスピードで変わる中国社会や、等身大の中国理解にも、役立つでしょう。
この本は、テーマが豊富でしかもためになる、というのが大きな特徴です。いくつか本書からテーマを紹介してみます。
中国人の名前
中日の漢字の意味の違い
外国人の目から見た北京
上海のおやつ
あり得ないと簡単に言うべきじゃない
北京の自転車
などなど。
中国は信じられないくらい深い文化を持っています。その奥深さについてもっと知りたい、という動機で中国語を勉強している人も多いのではないでしょうか。
この本ではそのような中国の文化や、社会に関わるテーマがわかりやすく書かれています。中国語のリスニング力を上げることができ、しかも文化について学ぶこともできるので一石二鳥ですね。
また、このような話題に触れておくことで、実際に中国語を母国語とする人と話をしたときのネタが大量にストックされることになります。
なので、リスニングはもちろんのこと、スピーキングの時も思わぬ効果を発揮するかもしれません。
CDのスピードは容赦なし
なお、付属CDの音声は、ネイティブの自然なスピードやリズムに慣れるようにという意図で、一般的な教科書の音声に比べると、かなり速いスピードで収録しています。最初は聞き取れないと思われるかもしれませんが、あきらめずに慣れるまで、何度も繰り返し聴いてみましょう。
CDに入っている音声ですが、かなり速いです。ただ実際は、普通の教科書のCDの音声の方が遅いんです。
この本の表紙に、
中国語を読むのは、もうつらくはない。
でもネイティブに突然話しかけられると、逃げ出したくなるあなたに。
とありますが、このような境遇の人は多いのではないでしょうか。
徹底的に自然のスピードにこだわったこの音声でトレーニングすることで、本当に使える中国語の習得を目指しましょう。
この教材を使ってリスニングのトレーニングをすることで、ネイティブスピードに慣れることができれば、検定試験などでかなり楽になると思います。なので、検定試験を目標に勉強しているという人にもこの本はおすすめなんです。
まとめ
ということで今回は『耳が喜ぶ中国語 リスニング体得トレーニング』という本を紹介しました。
中検3級レベル以上の人は、必携の本だと思います。おすすめです。
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NHKラジオでおすすめの英語講座をレベル別にまとめてみた
英語を勉強したいけれど、教材がありすぎて何をやったらいいのかわからない!
そんな人は多いと思います。
ぼくは、そういう人には、
「とりあえずNHKのラジオ講座をちょっとやってみたらいいのでは?」
とアドバイスすることが多いです。
というのも、NHKラジオ講座は、どれも一定のクオリティが保証されている上に、内容的にもクセがないので、誰にでもおすすめできるからです。
毎月決まった日に発売されるというのも大きな魅力です。
というのも、英語の勉強は継続することが難しく、途中で教材をやめたくなることがよくあるのですが、NHK講座を教材として使っている場合、嫌になったら素直にやめて、次の月にまた新しい気持ちで始めるという選択肢があるからです。
他の英語参考書ではこうはいきませんよね。
今回は、そんなNHKラジオの英語講座の中でも、特におすすめなものをレベル別に紹介していきたいと思います。
レベルについては、
- 中学レベル
- 中級者レベル
- 応用レベル
の3つに分けています。
中学レベル
全く英語を勉強したことがない初心者レベルの人が、中1レベルを中心に学習できるのが『基礎英語1』です。
大きめのテキストで、紙面も見やすいです。
左側に会話文(スクリプト)、下に訳、右側には新出単語が載っています。
ちょうど、中学校の教科書をイメージしてもらえるとわかりやすいでしょう。
中学校の教科書とかなり似ているのですが、訳が載っていて、しかも説明が詳しいので、これから中学校の教科書を使って勉強をやり直そうと思っていた人は、絶対にこっちを選ぶべきですね。
内容としては、1文の中に基本的に1つしか情報がないような単純な文がほとんどなので、旅行英会話をこなせる程度のレベルが到達点になります。
ただ、このレベルはすべての基礎となるので、これに取り組む人は、しっかりとした基礎を作るために真剣に取り組みましょう。
『基礎英語1』より一段階レベルが上、中学範囲全般レベルなのが『基礎英語3』になります。
これもおすすめです。
中学時代にある程度英語ができた人(期末テストで70点以上)は、このレベルから始めるのが、勘を取り戻すという意味でも最適かと思います。
紙面の構成は『基礎英語1』とほとんど同じです。
が、この『基礎英語3』の特徴は、「Can-do」です。
この「Can-do」というのは要するに、
この課を学ぶとこんなことが英語で言えるようになりますよ
という目安で、毎号、テキストのはじめにまとめられています。
聞き逃したり間違えたときに、確認や訂正ができる
提案やアドバイスを求めたり、与えたりできる
など。
これがあることで、毎号の到達点が見えるので、モチベーションが上がりやすいんです。
先ほど紹介した『基礎英語1』にもCan-doはあるのですが、『基礎英語3』のCan-doの方がわかりやすくて役立ちます。
中学レベルについてはこの2冊がおすすめです。
ちなみに、『基礎英語2』というのも出ていますが、これは紙面が見にくいのでおすすめできません。ごちゃごちゃしていてやる気が出ないので。。
中級レベル(中学レベル終了~)
中学レベルから一段階上、実践レベルでは、
- 『ラジオ英会話』
- 『入門ビジネス英語』
このどちらかがおすすめです。
どちらにするのかは、英語をどのように使っていきたいのかによっておすすめが変わってきます。
まずは『ラジオ英会話』から。
『基礎英語』と比べると、少しサイズが小さいこの『ラジオ英会話』。
これが持ち運びに便利なんです。
電車やバスなどで通勤している人は、通勤時間でも勉強できそうです。
また、NHK英語講座の中でいちばんレイアウトがきれいで見やすいです。
巷に出回っている英語参考書なんかを考えても、トップクラスに見やすい。見やすさをとことん追求してここに行き着いたんだなと勝手に想像しています。
内容としてはかなり多岐にわたります。
ただ、病院での会話や、旅行に行った時のフレーズなど、日常生活にフォーカスしており、専門的な内容は出てこないので、生活の中で英語を使っていくのが目標の人におすすめだと言えるでしょう。
ちなみにこの『ラジオ英会話』のより詳しい活用法についてはこちらの記事により詳しくまとめているので、ぜひ合わせてお読みください。
中級レベルでもう一冊おすすめなのは『入門ビジネス英語』。その名が表す通り、ビジネスシーンにフォーカスした内容となっています。
NHKラジオ 入門ビジネス英語 2018年 11月号 [雑誌] (NHKテキスト)
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2018/10/16
- メディア: Kindle版
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たとえば、
- プレゼンで話す英語
- 研修での場面
- 見本市での交渉
などです。
なので、仕事で英語を使っていきたいという人や、また、TOEICで高得点を取りたい人は入門ビジネス英語がおすすめです。
文のクオリティもかなり高く、ここに書いてあることそのまま仕事で使ってOK、いやそれどころかかなりできるやつだなと思われるレベル。本当にこのレベルのテキストを毎月出しているNHKの努力に脱帽です。
また、講師の柴田真一氏がかなりの凄腕です。
この人自身、海外で英語を使ってビジネスをしていた人で、経験に裏付けされた説明にとても説得力があります。講師重視なら『入門ビジネス英語』ですね。
ちなみにこのテキストに関しても詳しく書いた記事があるので是非合わせてお読みください。
応用レベル(TOEIC840~)
最後に応用レベルの本を紹介します。
おすすめは『実践ビジネス英語』です。
はい出ました。これです。劇的におすすめなので何回もこのブログで紹介してきました。
正直鬼ムズですが、最高の英語テキストといえます。
以前、最高の英語参考書10選でも紹介しました。
⇒英検1級・TOEIC900点の人がおすすめの英語参考書を10冊厳選してみた
『実践ビジネス英語』はタイトルに「ビジネス」と入っていますが、場面設定がとある会社というだけで、ビジネスフレーズを集めたようなテキストではないので注意です。
とある会社の社員たちが、社会問題について高度な議論を交わしているのです。仕事しろよ・・・。
TOEIC900点や英検1級を取得すると、だんだん最適なテキストがなくなってくるんですが、そんな中で毎月一定のクオリティを保証してくれるこのテキストは本当に貴重な存在といえます。
使われている語彙も豊富で、よほどの実力者ではない限り毎月知らない表現に出会うことができるでしょう。
しかも、そのどれもが全く使われないような難単語ではなく、アメリカの政治討論番組なんかを見ていると聞くような、なんというか、"カッコイイ表現"なんです。
(関連記事)
ちなみに、
『実践ビジネス英語』はレベルが高すぎる!でも『基礎英語』だと簡単すぎ・・・
という方もいるかもしれません。そういう方は、ちょうどこのレベルに合った『高校生からはじめる「現代英語」』というのが出ているので、迷わずこれを選びましょう。
タイトルに「高校生からはじめる」と入っていますが以前、この講座について詳しく書いた記事でも述べたように、高校生以外でも使って大丈夫です。むしろ、高校生だから違うか・・・とタイトルで避けてしまったらもったいないという感じ。
英検準1級を目指すor取ったばかりくらいの方にはこの講座が最適でしょう。
ラジオは聞くべきか?
というわけでNHKラジオの英語講座のなかからおすすめの講座をレベル別にピックアップしてみました。
最後に、「音声はどうするのか?」ということについて触れておこうと思います。
現実的に考えて、毎日同じ時間にラジオを聞くというのは、ほとんどの人にとって難しいのではないでしょうか?
一応、そんな場合の解決策として、インターネットで最近のラジオの音声が聞けるようになっていますが、実際に使ってみた感じ、あまり使い勝手がよくないんですよね。
なので、音声はCDを使うのがベストです。
ちょっと面倒ですが、音声をいったんスマホに入れてしまえば、どこでも簡単に聞くことができます。
ちなみに『基礎英語』のみに関しては、CDとテキストが一体になったタイプが売られています。
『入門ビジネス英語』や『実践ビジネス英語』などについては別売りです。
ちなみに、ぼくは『実践ビジネス英語』を気が向いた時に買って取り組んでいるんですが、CDは買っていません。
テキストを買って音読するだけですが、十分な効果を実感しています。
このように、ある程度のレベルに達している人や、他の教材でリスニング対策をやっている人は音声は使わず、テキストだけで勉強するのも全然アリです。
この方法でやると、安いのでおすすめなんです。
Amazonで買えば、テキストは500円以下で買えます。
英語の勉強法で迷っている人は、とりあえずNHKのテキストを買って、読んでみると道が開けてくるかもしれません。
(こちらの記事もおすすめ)
英語学習におけるモチベーションを上げるための3つの具体的な方法
いきなりずばり言いますが、英語学習において一番大切な要素はモチベーションです。
あなたが英語ができるようになるのかどうか、これは実はすべてモチベーションによって決まっているのです。
モチベーションは、英語の勉強を進めていくための燃料。
これが切れてしまったら学習のやる気が起きないので、当然英語力は伸びていかないわけです。
しかし、モチベーションを高いところで維持するのが難しいことはみなさんご存知の通り。高い時期があったとしても、ふとしたきっかけで下がっていってしまいがちです。
今回は、英語力を上げるために不可欠なモチベーションについて考えていくことにします。
勉強を"やらされて"いないか
モチベーションがどうしても上がらないという人にいちばんよくあるパターンは、勉強を"やらされている"場合です。
だれにやらされているかは様々です。
たとえば、会社から「TOEIC700点を取らないと昇給できないぞ」と言われて勉強している場合。これは完全に自分の意思で勉強しているとはいえません。
これはわかりやすい例ですが、本人でも気付きにくい例として、「よくわからない何かにやらされている」という可能性があります。
これはどういうことかというと、
- 英語がペラペラな人はかっこいい
- 英語ができるとモテる
- これからの未来を担う世代は英語くらいできて当たり前だ
というような、別に誰が言ったわけでもないんですが、日本を覆っている"何か"です。
テレビの英会話教室のCMで、イケメン俳優が英語をペラペラしゃべっていた。かっこいい・・・よし、英語だ!
一応言っておきますが、このような動機を否定しているのではありません。
ただ、このような"何か"に"やらされて"英語を勉強し出しても、最初はいいかもしれませんが、モチベーションはすぐに下がってしまうでしょう。
なので、まず考えることは、
自分が本当に心から、自主的にやりたいと思って英語を勉強しているのか?
というのを確認することです。
正直な話、心からやりたいと思っていない場合は、モチベーションを伸ばす方法はありません。
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"目標"がモチベーションを作る!
ただ何となく英語ができるようになりたいからという理由だけで勉強をはじめると、たいてい長続きしません。
ここで大切なのは目標、つまりゴールを設定することです。
- 字幕なしでニュースが聞けるようになりたい
- アメリカで生活するために、日常会話で不自由ない英会話力をつけたい
- ハリウッド俳優になりたい
なんでもいいんですが、勉強を進めていった上での着地点が普段からイメージできると、当然いまはそれができないわけですから、目標とするレベルといまのレベルのギャップによってモチベーションが生まれます。
注意点としては、先ほども書いたとおり、それが自分のやりたいことであること。
また、よく英語学習方法を書いた本などを読んでいると、達成期限を設定せよと書いてあるんですが、ゴールを達成する期限は絶対に設定してはいけません。
というのも、期限を設定すると、勉強が進んでいくにつれてそれが期限内に終わりそうにもないと感じるとつらくなってモチベーションが下がるからです。
それに、ゴールを達成した状態というのは、自分にとって未知の領域なので、達成した状態がどういうものなのか、それにどのくらいの努力を必要とするのかが想像できるわけがなく、適切な期限を設定できるわけがないんです。
また、ゴールは最初はそこまでクリアじゃなくてもOKです。
はっきりとしたゴールの方がイメージがしやすいのでいいんですが、英語の勉強をはじめたばかりの段階では、クリアな目標を設定するのは難しいでしょう。なので、最初は漠然と決めても大丈夫です。
勉強が進んでいくと、だんだんと着地点が見えてきたり、自分の生活との関わりの中で英語をどう位置づけしていきたいのかがだんだんと見えてきます。
具体的方法①:生の英語に触れてみる
ゴールをしっかりと見据えればモチベーションは上がるのですが、そうは言っても、それを維持するのは難しく、時には下がってしまうこともあるでしょう。
ここまでちょっと抽象的な話が続いてしまったので、ここからは具体的に、モチベーションが下がったらどうしたらいいのかということを3つほど紹介していきたいと思います。
まず、「生の英語に触れてみる」ということです。
これについては先日のエントリーでも具体的に紹介しました。
容赦のない"生の英語"に触れることは、目標に対するリアリティを増幅させる上で役立ちます。
CNNを理解できるようになりたい人はCNNを見て、日常会話ができるようになりたい人はネイティブと思い切って話してみることで、目標に対してもう一度リアリティを感じてください。
具体的方法②:教材を変える
「いろいろな教材に手を出してすべて中途半端になってしまう人は多い。教材は絞って、それを徹底的にやるべきだ」
という人がいます。これは確かに一理あると思います。
ただ、いろいろな教材に手を出して中途半端になることは成功しないパターンとしてよくありますが、だからといってひとつの教材に絞って徹底的にやる必要もないと思うのです。
教材に飽きてモチベーションが下がったら、教材を一新しちゃって大丈夫です。
教材を消化していくうちに、当然英語力は上がっていきます。英語力が上がっていくと、それに伴って、その時の自分にとって最大効率である教材も変わっていくんです。
なので、ある程度真剣に取り組んだ上であれば、教材を変えるのは全然アリだとぼくは思っています。
ぼく自身の経験から言うと、教材はポンポン変えてますが、その都度その都度の最大効率を考えて教材を選んでいたので、むしろ英語力は上がりました。
「ひとつの教材を徹底的にやるべきだ」というのは、完璧主義になりすぎて自滅しがちな日本人にありがちなパターンのひとつと言えるでしょう。
ちなみに、NHK語学講座で勉強している場合、教材が毎月変わるので、同じクオリティのまま、新しい参考書、新しい参考書、と変えていくことが可能になるのでモチベーションという面で考えるとおすすめです。
(おすすめのNHKラジオ講座についてまとめた記事はこちらから)
具体的方法③:褒める
ネガティブ思考の人にありがちなんですが、自分のできない面ばかりに目を向けて、成長したときはたまたまだと思う人がいます。
これではモチベーションが上がるわけがありません。
やるべきことは全く逆で、ちょっとでも、本当にちょっとでもですよ、成長した時は激烈に自分を褒めましょう。
そして、うまくいかなかった時は忘れましょうw
このマインドを持っているだけで英語の学習が楽しくなり、モチベーションを高いレベルで維持できるようになります。
誰か他の人に褒めてもらうのも大事です。これは環境に左右されてしまうので全員におすすめできる処方箋にはならないんですが。
英会話学校に言っている人はその先生、英語学習の仲間が(リアルでもネットでもどっちてもOK)いる場合は仲間に褒めてもらうと効果的です。
ちなみに、誰も褒めてくれる人がいないという人は、ツイッターでぼくのアカウントに
「1ヶ月で500単語覚えました!」
とかリプライ送ってもらえれば、
「すごいじゃないですか。」
と返信するのでご活用くださいw
ぼくのアカウントはこちらから。
まとめ
というわけで今回は英語学習において最重要である、モチベーションを上げる方法について考えてみました。
やはり大事なのは、自分の本当にやりたいこと、自分が達成したいイメージを持って学習することです。
みなさんのモチベーション維持方法もよかったら教えてください!
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「英語学習では4技能をバランスよく身に付けるべき」って言ってる人なんなん?
まだ電子辞書で消耗してるの?英語辞書はスマホアプリ一択ですよ。
先日こんな記事を見つけました。
ざっくり説明すると、
電子辞書の売上はスマホの普及で販売台数は少なくなってはいるものの、学生向けの販売は堅い。スマホ全盛の時代に電子辞書は生き残れるのか?
という内容。
この記事を見つけたときのぼくの正直な感想は、
まだこんなことやってんのかw
というものでした。
だって、英語辞書なんてスマホのアプリ(とネット検索)がどう考えてもベストなんですよ。
ベストというか、もう電子辞書、ましてや紙の辞書(まだ存在してるんですかね?)なんて比較対象にすらならないレベルです。
電子辞書は完全にオワコン
英語学習に有効なツールとしては、辞書以外にも英文の背景知識を調べるためのグーグル検索や、関連する情報を動画で見るためのYoutube、時にはGoogle翻訳など、さまざまなものが考えられますが、よく考えると、
スマホ一台でこれら全部できちゃうんですよね。
電子辞書は、辞書が入っているだけで、ネット検索やYoutubeやGoogle翻訳は入っていません。
これらがすべて搭載されたスマホというものがあるのに、辞書機能だけを取り出したデバイスを使うのって、なんというか、馬鹿らしくないですか?笑
電子辞書があることで勉強中に場所も取るし、学校とか、カフェとかまぁどこでもいいんですが、外で勉強するときも、持ち運ぶの面倒ですよね。
授業中のスマホ禁止!?
電子辞書は特に高校生や大学生などの学生に人気だそうです。
その理由についてさっきの記事から引用します。
学校では、授業中にスマホの操作を禁じ、ネットとつながらない電子辞書なら使えるところが多い。カシオの今年の調査では、高校生の58%、大学生の76%が自分の電子辞書を持っているという。
授業中のスマホ操作禁止・・・?なにそれ?
いや、試験の持ち込み辞書でスマホ禁止ならわかるんですけど、授業中に禁止ってどういうことなんですかね。
大学生についてはちょっと一端置いておくとして、高校生の授業中スマホ禁止は、授業中にLINEしたりソシャゲしたりする人が出てくるからだと想像できます。
でも、スマホを英語の授業に導入することのメリットを考えると、もったいなさすぎると思うのはぼくだけでしょうか?
それに、もし授業中にLINEするのが問題だとしたら、辞書アプリと特定のサイトにしかアクセスできないようにしたスマホなりタブレット端末なりを生徒全員に配ればいいのではないでしょうか?
それだと導入コストがかかりすぎて公立高校だと税金が云々言う人がいるかもしれませんが、今タブレットの価格ってどんどん下がってきていて、タブレット自体も余りまくってますよね。
しかも大量に購入するとなると、詳しい数字はわかりませんが、感覚的に一台2000円くらいで導入できるのではないかと思います。
それに、たとえば毎回の単語テストをタブレット上で行うことで、紙の大幅な節約になり、さらに生徒の単語テストの成績を一瞬で一括管理できて、先生がいちいち点数をチェックする手間が省けたりといった、経済的にプラスの効果を生む可能性も大いにあります。
大学生に関しては、授業中にスマホ禁止のところもあるかもしれませんが、結局高校生のとき使っていたから思考停止でそのまま使ってるだけの人が多いのではないでしょうか?
大人の英語学習者で使っている人も学生時代使っていたからという理由でそのまま使っているのではないかと勝手に想像しています。
なので、高校、もっといえば中学生のときから英語の授業ではスマホやタブレットを使うようにすれば状況は変わっていくのではないかと思います。
串刺し検索も不要
電子辞書のメリットとして、
英語の辞書だけで辞書が何種類も入っている。
串刺し検索(ひとつのワードを複数の辞書で同時に検索する機能)ができるので便利。
というのがよく挙げられますが、
そんな何十種類も本当に必要なの?
と思ってしまいます。
感覚的に、中学生なら英和辞典1冊、高校生でも英和と英英辞典の2冊で十分です。
大人の学習者でも、電子辞書ほどの内容量は便利というよりは多すぎてむしろ学習の妨げになってしまうのではないでしょうか。
ちなみにぼくが使っているのは、
- ロングマン英和辞典(iPhoneアプリ)
- ロングマン英英辞典(iPhoneアプリ)
- アルクの英辞郎(ネット上の辞書)
の3つのみで、これで解決しないことが20回に1回くらいあり、そのときはググります。これでほとんど100%納得できます。
ぼくの英語レベルとしては英検1級・TOEIC900点超えで、日々アメリカの政治討論番組を英語で楽しみ、EU脱退についてイギリス人と議論できるくらいです。
あまり高いレベルだと感じない人もいるかもしれませんが、何が言いたいのかというと、このくらいのレベルまでならぼく自身で実証済みなので、安心してこれらのツールだけで勉強していただいで大丈夫だと言うことです。
もちろん、通訳や翻訳家などのプロを目指す人たちは電子辞書が必要になるかもしれませんが、いずれにしても英語学習者のほんの一部の人だといえるでしょう。
そもそも辞書っている?
冒頭で紹介した記事にちょっと気になった部分がありました。
海外でも、学校で辞書を使う習慣がないなどの理由で中国とドイツなど一部でしか根付かず、「ガラパゴス製品」の壁を打ち破れていない
海外では辞書使わない国があるそうです。
ぼくは、日本人の英語学習者は辞書好きすぎじゃない?と思うんです。
当たり前のことですが、辞書を引くことが学習の目的ではないんです。辞書はあくまでもツールであり、学習の補助をするものです。
辞書を引くことで単語が記憶に定着する
と言っている人もよくいますが、単語を記憶に定着させる最も良い方法は、それを何回も口に出し、書き、復習を重ねること、つまりそれを覚えようとすることで、辞書を引くことではないですよね。ツールと目的を混同した意見だといえます。
話が少し飛躍するように感じるかもしれませんが、これは100点満点を目指そうとする日本の英語教育に問題があるのではないかと思っています。
学校で勉強するテキストでわからない単語が出てきたら、みんなその度に辞書を引いて全部理解しようとしますよね。
そうしろと先生に指導されているわけだし、そうしないとテストで点が取れないからそうするわけです。
でも、ぼくがいままで英語を勉強してきた経験からして、わからないことをわからないまま適度に放置した方が、英語の力は伸びます。
完璧主義を目指さない方がいいんですよ。
これは、ちょっとこれはかわりそうもないな、と思ったことは放置していった方が全体の学習効率が上がるからです。
それに、特に初学者の人が当てはまることですが、辞書を引くと、そこにある例文にわからない単語が含まれていて、その単語を辞書で調べるとその単語の例文にまたわからない単語が含まれていて(以下略)
という事態が起きてしまい、わからないことが爆発的に増えてしまうことがあるんです。
そういう勉強をするよりは、わからないところは適度に放置し、100点を目指した上でいくつわからないことがあったのか、という減点方式ではなく、そのテキストから一つでも新しいことが吸収できたらOK、というゼロにイチを足していく加点方式で勉強していきましょう。
そのためにも辞書はほどほどに。辞書を引くことが目的にならないようにすべきです。
スマホアプリの更なる進化を求む
もうみんな電子辞書使うのやめて、スマホのアプリ+ネット検索にしていきません?
ぼくがここまで電子辞書を叩いてるのって、電子辞書を使う人がもっと減り、それによる必然的な結果として、スマホを使っていく人が増えていけば、スマホの辞書アプリはもちろん、その他の英語関連ツールが進化していくと思うからなんです。
辞書アプリにしても、電子辞書をただスマホに移しただけという感じで、まだまだまだまだ伸びしろはあり、もっと便利で面白いツールになっていくのではないかと感じています。
繰り返しになりますが本当に正直、ぼくはこの記事を見て 「まだ使ってる人いるんだ・・・」って感じだったんですよね。
最後にホリエモンの的確なコメントを紹介して終わろうと思います。
あほくさ
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) July 27, 2016
電子辞書、学生に根強い人気 授業中のスマホ禁止で? (朝日新聞デジタル) - https://t.co/4Qvs3v2NLp
それではまた!
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中検準4級の勉強法とおすすめの参考書をまとめてみた
中検、正式には中国語検定試験は、日本中国語検定協会という団体が実施している、中国語の能力を測るための試験です。
中国政府が実施しているHSKと並び、日本における中国語学習者に人気のある資格試験で、毎年多くの人が受験します。
中国の経済発展に伴い、日本における中国語学習者の数は増えています。
しかし、日本では依然として外国語といえば英語という状況で、参考書などを含めた外国語学習ツールも、市場に出回っているものはほとんど英語学習についてのものです。
そんな中で、中検のようなしっかりとした資格検定試験というのは、学習者にとって、勉強のペースメーカーになり、また、中検を目指すことで単純に中国語力も上がる有益な存在といえます。
今回は、中国語の学習を始めた人の最初の目標となる中検準4級について、
- 問題のレベルと学習期間
- おすすめの勉強方法
を詳しく書いていこうと思います。
中検準4級のレベルと勉強期間
公式HPによると、中検準4級のレベルは次のようになっています。
学習を進めていく上での基礎的知識を身につけていること。
(学習時間60~120時間。一般大学の第二外国語における第一年度前期修了,高等学校における第一年度通年履修,中国語専門学校・講習会などにおいて半年以上の学習程度。)基礎単語約500語(簡体字を正しく書けること),ピンイン(表音ローマ字)の読み方と綴り方,単文の基本文型,簡単な日常挨拶語約50~80。
必要単語数に注目してみると、単語が500と挨拶フレーズが50で約550語程度の語彙力が必要だということになります。
単語のみで考えると、1日10単語覚えたとして2ヶ月弱ということになります。
もちろん、このように単純に勉強が進むわけではありません。
実際には、中国語は最初は発音をしっかりとやらなければいけないので、発音に2週間~1ヶ月、単語と問題演習に2ヶ月とみて、学習期間は1日2時間の学習で3ヶ月くらいが目安です。
試験は3月、6月、11月の第4日曜日に実施されています。詳しい日程や応募方法については、年によって変更の可能性があるので、公式HPを参照してください。
メインの対策本はこれだ!
まず、中検を受験したいという人には、2種類のパターンがいるのではないかと思います。
- 中国語学習の最初の段階として準4級を受験。合格後も中国語の勉強は続けていく予定。
- 合格後も中国語の勉強を続けていく予定はない。
の2パターンです。
大体が①に当たると思いますが、
- 会社からの命令で準4級が必須になったので資格としてとりあえず準4級があればいいという人
- ガチでやる気はないんだけれども中国語の一端を垣間見るために準4級だけ取りたい
・・・といった、②に当てはまる人も一定数いると思います。
実は、①と②の場合で多少勉強法は変わるんです。
今回は基本的に①の場合に絞って考え、②の人向けにたまにコメントをつけるという形で解説していきたいと思います。
いずれにせよ、とりあえずこれは用意しておけ!という必須の参考書があります。それがこれ。
CD2枚付 改訂版 合格奪取! 中国語検定 準4級 トレーニングブック
- 作者: 戴暁旬
- 出版社/メーカー: アスク
- 発売日: 2016/10/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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『合格奪取! 中国語検定準4級トレーニングブック』という本。
非常に優秀な本です。これは必ず手元に置いておいてください。
では、順番に対策法を紹介していきたいと思います。
まずは発音と語彙強化
中国語学習において大事なのは、なんといっても発音です。
実際、中検準4級でも、筆記試験の最初の大問は漢字の正しい読み方を選ぶ問題で、また、リスニングに至っては半分以上が発音の問題です。
これには、『紹文周の中国語発音完全マスター』を使ってがっつりやりましょう。
(関連記事)
中国語の発音が難しすぎる!という人は『紹文周の中国語発音完全マスター』を使おう!
中国語で使われるそれぞれの発音について、効率的に練習ができるようになっています。
ただ、合格後も中国語を勉強する予定のない人や、とりあえず中検準4級だけ欲しい人は、これをやるとオーバーワークなので、さきほど紹介した『準4級トレーニングブック』の最初の章をやれば十分です。
最初の章では、20ページ程度で、準4級に出題される発音を学ぶことができるようになっています。
また、発音学習が進んできたら、語彙の強化もしていきましょう。
これには、アルクから出版されている『キクタン』の入門編を使うのがベスト。というかこれしか選択肢がないと言ってもいいレベルです。
- 作者: 内田慶市,沈国威,氷野善寛,紅粉芳惠,関西大学中国語教材研究会
- 出版社/メーカー: アルク
- 発売日: 2008/05/27
- メディア: 単行本
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中検準4級レベルの基礎単語約500語が収録されています。
これを1日10単語程度覚えて、2ヶ月弱で制覇してしまいましょう。
使う際の注意点としては、まず、必ずCDの音声を聞くことです。これはそのままリスニング対策にもなります。
また、必ず例文も音読するようにしていきましょう。
筆記試験に、並び替え問題が出題されます。例文を音読することで、単語が記憶に残りやすく、さらに筆記試験対策にもなるんです。
さらに、見慣れない漢字、つまり日本語では見たことのない形をしている漢字を見つけたときは、3回くらい書いてみることにしましょう。
準4級の筆記試験では、中国語を書かせる問題が出題されます。見てわかるというレベルではこの問題に対応できないので、しっかり書けるようにしてください。
特に、過去問を確認する限り、日本語で使う漢字とは形が違うものが狙って出題されています。
これらの漢字には特に注意して覚えていくようにしましょう。
メインのテキストをこなす
発音、単語共に8割以上完成したところを目安に、さきほど紹介した『準4級トレーニングブック』をやっていきます。
発音はもうやっているので、具体的にはこの本の第2章以降をやります。
この本の説明は非常に丁寧で、全く文法を知らない人でも、読むだけで合格に必要なレベルの文法を身に付けることができるようになっています。
ちなみに、文法事項について、もっと深く知りたい、と思うことがあるかもしれません。そういう人は、『Why?にこたえる はじめての中国語の文法書』の該当箇所を参照すると、今後の学習にも役立つでしょう。
Amazonのレビューを見てもわかりますが、この本は本当におすすめ。中国語の文法書の中では間違いなく一番です。
ただ、これについてもやはり、準4級以上の勉強をする予定のない人には明らかにオーバーワークなので、手を出すのはおすすめできません。
模擬試験と過去問で最後の仕上げを!
一通り問題演習が終わったら、『トレーニングブック』の最後に付いている模擬試験2回分をやりましょう。
準4級の合格点は、100点満点中の60点なので、この時点で6割取れていたらOKです。
OKなんですが、8割以上を目指しましょう。実際、ここまで紹介した勉強方法でしっかりと毎日勉強していれば、楽々超えてしまうはずです。
これで対策としてはすべてになりますが、もっと問題をこなしたいという人は、過去問を解いておくと合格確実です。
数種類出ていますが、いちばんのおすすめは光生館から出ているものです。
過去問が3回分収録されています。
なぜこの過去問がいちばんなのかというと、レイアウトの無駄がなく見やすいからです。
また、巻末におまけとして載っている単語集がすごく優秀。これを買った人は、絶対に何回も音読して覚えてしまいましょう。
まとめ
というわけで今回は中国語検定準4級に合格するための勉強法を紹介しました。
実際、準4級は難しい試験ではないのですが、しっかりと対策することで、中国語の基礎が身につき、今後の学習にはずみをつけることができます。
受験される方は、ぜひ高得点での合格を目指してみてください!
見事合格された方は、ひとつ上の級である中検4級に挑戦してみるのもおすすめです。
(参考記事)
どの級もそうなんですが、中検は問題が作りこまれていて、クオリティーが高いです。
ぜひこれを活用し、中国語力を上げていきましょう!
(初心者向けの中国語勉強法について詳しくまとめました!)
大原扁理著『年収90万円で東京ハッピーライフ』のレビュー。
『年収90万円で東京ハッピーライフ』という本が面白かったのでそれについて書こうと思います。
作者の大原扁理氏を知ったのは、京大卒ニートのphaさんのこのブログ記事を読んだのがきっかけでした。
この記事にもある通り、著者の大原扁理さんは、多摩の家賃2万8000円のアパートに住み、仕事は基本的に週に2日だけするという生活スタイルで暮らしていて、本人はそれを"隠居”と呼んでいます。
同調圧力や空気に負けるな
この本の帯コメントを書いているのはホリエモンです。
ホリエモンというと、とてつもない行動派で、常に複数の仕事を猛スピードでこなしている超人なので、そういう意味では『年収90万円で東京ハッピーライフ』的なのんびり感とは正反対の人物なんです。
しかし、実は大原扁理さんとホリエモンは、
世間の常識や同調圧力に対する疑問
という点で考えが共通しているんです。
親も先生も信用してはいけない。就職しなくても生きていける。終身雇用なんて期待するな。世間の常識は疑ってかかれ。同調圧力や空気に負けるな。人生は一度きり。他人に自分の運命を左右されるのは御免だ。など、僕と考え方はほとんど同じだ。「働かざるもの食うべからず」なんて、古い。
(堀江貴文氏の帯コメントより引用)
これは、社会的成功から乗り遅れまくったら、不幸になるどころか毎日が楽しすぎて、ジョーシキっていったい何だったんだろう、進学しなきゃいけないとか、就職しなきゃいけないとか、結婚とか子育てとか老後の蓄えとか、資格も技能もマナーもテレビもスマホも友達も、なくても生きていけるものばっかりじゃん。もー自分しか信じないもんね。何が幸せとか、自分で決めちゃうもんね。おならプーだ。という本です。
(11ページ)
"こう生きるのが真っ当な生き方だ"みたいなのが世の中には多すぎる気がします。
具体的にはやっぱり、進学・就職・結婚です。
日本にはあたかもこの3つだけで人生が構成されているかのような風潮がありますよね。
昔はそれでも大丈夫だったのかもしれませんが、時代が進み、人々の生き方が多様化していくにつれて、この3つでは人生語れなくなってきてますよね。
しかも、メディアは、テレビなどの大衆向けのものは特にそうなんですが、進学・就職・結婚を"しない"ことを"できない"と表現することが多いです。「就職できない人が増えている」といった具合に。
で、そのレールから外れた人を冷たい目で見るんです。
でも、就職や結婚する人が減ってきているとしたら、それは人が悪いのではなく、進学や結婚といったシステムの方が破綻し始めているのでは?と考えるのがまともな思考だと思うんですよね。
まともだし、生産的というか。そもそもシステム・制度って、人間に利益を生むために元はといえば設計されたもののはずです。それなのに、制度に人間が合わなくなってきたときに人間側に問題があると言うのはどう考えてもおかしいと思うんです。
じゃあ、どんな場合にも当てはまる、いちばん大切なことって何でしょうか? それは、「どうすれば自分が幸せか?」を、他の誰でもなく、自分自身が知っていることじゃないかな。
(22ページ)
"実感"を大事にして生きる
今でこそ隠居生活をしている著者の大原さんですが、上京したばかりのころは、家賃7万円以上のシェアハウスに住み、仕事もバイトをいくつも掛け持ちしていたという状況だったそうです。
しかし、仕事のために生きているような忙しい毎日の中で、仕事以外のこと、たとえば食などについて、全く気にかけなくなってしまったことに疑問を持ち、家賃を下げ、仕事を徐々に減らし、今の生活に落ち着いたとのこと。
この『年収90万円で東京ハッピーライフ』には、「実感」という言葉が何回も出てきます。
大原さんは、"日々を実感"して生きることに重点をおいているそうです。
さて、起きたらまずは窓を開けます。どんなに寒かろうが台風だろうが。外の空気と部屋の空気が混じって、やがて入れ替わり始めると、なんか新しくなったという感じで、良い1日が始められそうな気がします。
(15ページ)
仕事などでとてつもなく忙しい時って、たとえば朝窓を開けるときも、空気を入れ替えるため、という実質的な理由のためだけになってしまうというか、そこに新しい1日の始まりとしての"実感"を感じることってできなくなってしまうと思うんです。
生活に余裕を持つことで、小さいことでも実感を得ながら生活できるので、精神的にもゆとりをもって生きていけるということなんだと思います。
この本の第3章「衣食住を実感する暮らし」では、大原さんが特にこだわりをもっている「食」について、かなりのページを割いて書かれていますが、ここでもやはり大事にしているのは日々の実感ということでした。
たまに外出先で、どうしてもお腹が空いて、知ってるお店も近くにないと、ファストフード店に入ることがあります。
そしてだいたい面白いです。
何が面白いかというと、そこにいる人がどうやって食べ物を食べているのかを観察することです。ほとんど機械的に食べていて、あんまり噛んでいなくて、ひたすら飲み干すだけの人、多し。のどごしを楽しんでいる。ざる蕎麦じゃないんだから。スマホいじりながらとか、ゲームしながらとか、食べ物に目もくれずに、思いも馳せずに食べる。「いただきます」も「ごちそうさま」もない。
(68ページ)
大原さんは基本的にほぼ自炊で、玄米に漬物一品に汁物、といった玄米菜食を実践されているそうです。粗食ですね。
面白いなと思ったのが、玄米菜食にしてから、細かいことで怒らなくなったりといった、精神的に落ち着くようになったということ。ちなみに肉を食うと欲が増すそうです。
人間の体は食べたものからできているとよく言いますが、肉体だけではなく精神的な面にまで、食って影響するんですね。
忙しくて余裕がないときって、イライラしがちですが、余裕がなくなって食べるものが適当になると、そのせいでさらに精神状態が乱れる、という悪循環に陥ってしまうわけです。
微調整を重ねて自分の生き方を見つける
本の中では何回も書かれていることですが、この本は隠居の良さを説明し、隠居を進める本ではありません。
むしろ、隠居は暇な時間が多いから、暇をつぶす能力がある人にしか向いてないよ、といったことまで書かれています。
大事なのは、経済面や体力面、精神面的に自分の快適なポイントというのを日々微調整を繰り返しながらそれぞれが見つけることだといいます。
人なんてみんなそれぞれ違うんだから、快適な生き方というのもそれぞれで違うはずです。大事なのは個人がそれを探すこと。
しかし、さっきも書きましたが世の中には"こうあるべきだ"という世間が勝手に決めた像があり、それが明らかに、不本意な生き方をして苦しんでいる人を増やしている気がします。
この『年収90万円で東京ハッピーライフ』を読み、「ああ、こういう生き方をしている人も世の中にはいるんだな」と知ることで、生きやすくなる人も多いのではないでしょうか。おすすめです。
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英語初心者こそ「生の英語に触れる」のが大事!
いきなり質問なんですが
英語学習の最終的な目標は何ですか?
この質問に対する答えは、もちろん人によって様々だと思います。
- 英語でコミュニケーションが取れるようになりたい
- 海外ドラマやハリウッド映画をもっと楽しみたい
- CNNなどのニュースを理解できるようになりたい
などなど。
ぼくが想像もつかないような目的を持っている人もいるでしょう。
しかし、それがなんであれ、
生の英語と関連している
ということは共通事項なのではないでしょうか?
英語でコミュニケーションを取る相手が話す英語、ハリウッド映画のセリフ、CNNでキャスターが話す英語・・・
これらはすべて書店で売られているような教材とは違う「生の英語」です。
生の英語が教材のCDに吹き込まれている英語と違う点は、「一切の容赦がないところ」。これは当然ですね。ハリウッド映画にしてもCNNにしても、ネイティブの大人に向けて作られているわけですから、ぼくらのような非ネイティブにとってはものすごく難しいわけです。
今言ったことはただの当たり前の事実なんですが、実はここにひとつ問題があります。
それは、一般的な教材の英語と最終目標としている英語に大きすぎる隔たりがあることです。
日本の英語学習市場はものすごく発達していて、良い教材が大量にあります。
しかし、実際に英語を使う、という最終目標のレベルが高すぎるために、教材を使って徐々にステップアップしていっても、「使う」という最も大事な段階に入る前に挫折してしまう人がすごく多いのです。
今回は、
- 英語を勉強する本来の目標である「生の英語を理解する・使う」という段階に達するための最も効率的な勉強方法
について考えていこうと思います。
多くの学習者がしている"勘違い"
生の英語を使うレベルを目指して英語学習をしていくにあたって、多くの学習者が勘違いしていることがあります。
下の図を見てください。
英語の勉強は積み重ねが大事とよく言いますね。上の図は、下からどんどん実力を積み上げていき、最終的に生の英語がわかるレベルに到達する、というのをイメージして作りました。
多くの人はこのようなイメージで、コツコツ頑張っているのではないかと思います。
しかし、これは間違いなんですよ。
本当は下の図のようになっています。
つまり、学習者向けの教材や、TOEIC、英検などのメジャーな資格試験の積み重ねの頂点よりも、はるか上に存在するのが生の英語なのです。
これは、2つが別次元にある、といってもいいかもしれません。
教材マニア・資格マニアになるな!
さて、上で示したような認識を持つと何がマズイのでしょうか。
それは、目標とするレベルが今の地道な基礎訓練の延長にあると考えて勉強を続けたとしても、到達したいラインが今の学習と地続きになっていないわけですから、いつまでたっても目標が達成できなくなってしまうことです。
下の階段だけを上がっていっていちばん上まで上がったとしても、自分が最終的に到達したいと心の底では思っているレベルには到達していないという状況になってしまうのも大きな問題ですね。
図では便宜上、積み上げのいちばん上を英検1級、TOEIC900点としましたが、TOEICが900点なのに全く自分の言いたいことを英語で言えない人はまさにこの罠に陥っていると言えるでしょう。
教材の問題が完璧にできるようになったり、資格試験では点数を取れるものの、それだけになってしまい、本来自分が達成したいと思っている目標がないがしろになってしまっているわけです。
"行ったり来たり"が正解
じゃあどうすればいいのよ?
という話ですが、生の英語を理解し、使えるようになるための学習戦略としては、
生の英語に触れる
ということに尽きます。
しかもここで大事なのは、英検5級~3級のような、初心者レベルから、ガンガン生の容赦ない英語に触れていくことです。
もちろん、英検3級レベルで級に海外ドラマを見ても、ほとんどわからないでしょう。でも、それでいいんです。なんとか聞き取れた1フレーズ、1単語があればいいんです。いや、たとえ1単語も聞き取れなくても、生の英語を頑張って理解しようとする、それが大事なんです。
生の英語に触れる練習をしたら、また教材・資格試験の勉強に戻ってまた実力をつけて生の英語に再挑戦、ということを繰り返していきましょう。
この"繰り返し"というのが大事です。
このように、生の英語に触れていく、ということを随時はさみながら、階段を徐々に上がっていく、という戦略が最も効率的なんです。
生の英語に触れていくメリット
初心者が生の英語にどんどん触れていく具体的なメリットについて書いていこうと思います。
まず、信じられない話かもしれませんが、生の英語に触れるだけで、脳の処理スピードが上がります。
これは、教材に入っている英語のスピードが遅いからです。英検1級のリスニングですら結構遅いです。
それが、生の英語に触れることで、本来話される英語のスピードに慣れるので、教材を使った学習に戻った後も、素早く英文を処理しようという意識が勝手に働き、学習効率が向上するわけです。
遅いスピードというぬるま湯ぬつかっていてもいつまでたっても早い英語は聞けるようになりません。生の英語にどんどん触れていくことで、脳の処理スピードをどんどん上げていきましょう。
また、生の英語に触れる学習のもう一つのメリットとして、単純に楽しい、というのがあります。
これは当たり前ですよね。教材を使ってひたすら英単語を覚えたり、例文を丸暗記したりするのより、海外ドラマを見たり、実際に英会話をやってみたりする方が楽しいに決まってます。
初心者の段階ではわからないことがほとんどですが、だからこそちょっとわかたっときの喜びは大きいものです。
外国語学習においていちばん大事なことはモチベーションです。そして、モチベーションを維持する有効な方法は、楽しむこと。生の英語は、とにかく楽しいので、モチベーション維持にも効果を発揮するのです。
素振りだけしていても仕方がない
さて、今回書いたことをまとめてみましょう。
英語学習は、
①教材を使った勉強や資格試験などの勉強
②生の英語を理解する・使う(CNN,洋画,海外ドラマ,英会話・・・)
の2つに分けて考えることができるが、
これら2つを行ったり来たりするのが最も効率が良い。
たとえ初心者だとしても、早い段階でどんどん生の英語に触れていこう!
ということでした。
ちなみにぼくは資格アンチとかではありません。むしろ、英語の資格は好きですし、英語力を上げるための有効な手段だと思っています。
ここで問題にしているのは、あくまで上で挙げた①と②のどちらかに過剰に偏ってしまうことです。どっちも大事なんです。
①ばかりやっていると、資格だけできて実用がまったく伴わない人になってしまいますし、②ばかりやっていても基礎がしっかりしていないので実力は上がって行きません(とりあえず留学したはいいけど全く英語力が上がらず帰国する人がこのパターン)。
でもよく考えてみると、これって当たり前のことなんですよ。
だって、たとえば野球とかテニスをやっている人で、素振りを徹底的に極めて、ルールブックを完璧に覚えてからやっと試合をする、という人はいませんよね?
ある程度練習をしたら試合をすることで、練習では見えなかった課題が見つかったり、あぁ、世の中にはこんな上手い選手がいるんだな、といった気づきがあったりして、そこを踏まえてまた練習して、そしたらまた試合をして・・・の繰り返しが上達の一番の方法のはずです。
英語学習でもそれは同じ。究極の目標は、生の英語を理解する・使うことで、教材を極めることではないはずなんです。
多くの英語学習者は、外国人とどんどん英語で会話をしていきたい、とか海外ドラマを字幕なしで見られるようになりたい、と心の底では思っているのに、じゃあそれを実際にやってみようとはならないんです。
できないと思っているからなのかもしれませんが、その考え方がもう全然うまくいかない考え方なんです。
英会話ができるようになりたいなら英会話フレーズ集みたいなのを買ってずっとそればかりやっているのではなく、とりあえず英会話をやってみましょう。
その上でやっぱり会話の引き出しが少ないなと思えばそれを改善する方法を考え、それが英語フレーズ集を覚えることなら、それを頑張ってやればいいんです。
英会話フレーズ集ばかり暗記している人と、どんどん実戦で英会話をしながら基礎に戻って・・・を繰り返している人。どっちが目標を達成できるのかは明白ですよね。
自分はまだ初心者だから生の英語はまだ早い、などとは思わず、どんどんぶつかっていきましょう。
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