『TOEIC TEST サラリーマン特急 新形式リスニング』で良問のストックを増やそう!アプリも優秀!
特急シリーズからおすすめの新刊が出たのでレビューしていきます!
『TOEIC TEST サラリーマン特急 新形式リスニング』というテキストです。
テキストの内容と難易度
タイトルからもわかるように、新形式に対応したリスニング問題集です。
Partごとの問題数としては、
Part1・・・8問
Part2・・・25問
Part3・・・33問 (11の会話)
Part4・・・27問 (9のスピーチ)
となっています。合計で93問なので、だいたいTOEICのリスニング問題1回分が収録されているくらいのボリュームだと考えてください。
難易度としては、本番と同じくらいだと感じました。
音声のスピード、選択肢の作り(ひっかけ方)、使われている語彙、問題文の長さなど、さまざまな面でかなり再現度が高いです。
スマホアプリが便利すぎる!
ぼくはずっと、英語の教材はすべてCDではなくPCでの音声ダウンロードになればいいなと思っています。
CDをいちいちPCに取り込むのがめんどうだし、CDがどんどんたまっていって、邪魔になるからです。
今回のこの問題集のリスニング音声は、PCでダウンロードすることができるのでその点便利です。
また、PCでのダウンロード以外にも、スマホの専用アプリをダウンロードすると、音声が聞けるようになっています。
これが革命的に便利でした。
スマホでアプリ(『abceed analytics』というアプリです)をダウンロードすればいいだけなので、PCでのダウンロードよりも便利です。
しかも、ただ音声が聞けるだけではなく、アプリ内で、再生速度を変更することができます。
0.5~2.0倍速まで7段階で速度を変えられるようになっているので、結構細かく速度を変えることができるんです。
おすすめなのが、復習のときに1.2倍速か1.5倍速にすることです。
速いスピードの音声を聴き込むことによって、普段のスピードが遅く感じるようになりますし、何より短い時間でサクッと2回目、3回目の復習ができるようになります。
ちなみに、つい最近発売された『TOEIC LISTENING AND READING TEST 標準模試1』という模試問題集も同じアプリで音声が聞ける参考書で、合わせて使うのにおすすめです。
TOEIC LISTENING AND READING TEST 標準模試1
- 作者: 神崎正哉,Daniel Warriner,ダニエル・ワーリナ
- 出版社/メーカー: IBCパブリッシング
- 発売日: 2016/11/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
英語教材の音声をアプリでダウンロードするのが今後スタンダード化するのに期待します。
軽いテキストなのに濃い内容
ポケットサイズで軽いテキストにもかかわらず、内容はとても濃く、多くのことが学べるようになっています。
まず、TOEICのリスニング問題を解く際に気を付けなければいけないことについて、かなり詳しく書かれています。
たとえば、文脈理解をこころがけることや、正解の根拠となる部分を予測することなどです。
これらは、リスニングで高得点を取る人が問題を解く際に考えていることです。高得点をとるためのコツがもれなく紹介されています。
また、問題の解説も、類書と比べると丁寧でわかりやすいと感じました。どこがポイントなのか、この問題が何を聞いているのかが明示されています。
さらに、問題を解いた後、教材を使ってどのようにトレーニングを積んでいけばいいのか、そのトレーニング方法についても書いてあります。
このように、このテキストは説明が丁寧なので、初心者でも安心して取り組むことができるでしょう。
中級者以上にもおすすめ!
説明が丁寧なので初心者でも取り組めると言いましたが、このテキストはもちろん中級者以上(650点~900点)の人にもおすすめです。
TOEICのリスニングはある程度慣れたら、あとはいかに多くの良問に触れられるのかが勝負になります。
このテキストは問題のクオリティが高いので、取り組むことで良問のストックを増やすことができるのでその意味でもおすすめだと言えます。
まとめ
というわけで『TOEIC TEST サラリーマン特急 新形式リスニング』のレビューでした。
TOEICのリスニングは、資格試験の中でも難しい部類に入る試験です。
聞いた情報を正確に把握するのはかなりの集中力を使い、それを試験時間中維持しなければいけないのが特に難しいポイント。
上級者でも、問題を解くトレーニングをさぼっていると、正解率は下がっていってしまいます。
このような良問が詰まった問題集でどんどん問題演習を積んでいくことが、得点アップのカギです。
1000円もしない低価格なのもおすすめポイントです。ぜひ使ってみてください。
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『実践ビジネス英語』の勉強法と効果をまとめてみた
じTOEIC980点、英検1級レベルに到達するまでの過程で、いろいろな英語テキストを使ってきましたが、もしも
「あらゆる英語教材の中で、いちばん良いと思うのは?」
と聞かれたら、ぼくは『実践ビジネス英語』だと即答します。
今回は、英語テキストの中でナンバーワンだと思うこの超おすすめテキストについて、
- 『実践ビジネス英語』って?
- おすすめポイントと効果
- おすすめの勉強方法は?
という3点を書いていきたいと思います。
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『実践ビジネス英語』とは?
『実践ビジネス英語』は、NHKラジオ英語講座の中のひとつです。
テキストは毎月出ていて、1ヵ月分の内容がまとまっています。
収録されているのは2レッスン分で、ひとつのレッスンごとに6個程度の会話テキストが載っています。
内容としては、社会・経済・カルチャーなど、幅広いジャンルを扱っています。
タイトルに『ビジネス英語』とあるので勘違いしがちですが、このテキストでは
会社で役立つビジネス表現、みたいな類は一切入っていませんw
一応とある会社でのワンシーンを想定して会話テキストが作られていますが、登場人物はみんななぜか頭がよく、現在を取り巻く社会問題についてキレッキレの英語で議論しています。
おすすめポイントと効果
極上の英文の宝庫
『実践ビジネス英語』に載っている英文は、とにかくクオリティが高いです。
普通の英語教材に載っている英文は、たいてい
- リーディングでしか出会わないような難しい英文
- 日常会話フレーズなどの簡単な表現
のどちらかにあたりますが、このテキストの英文は、
簡単なあいさつフレーズよりは複雑だが、リーディングほどは難しくない
というちょうど良いところを絶妙に突いています。
具体的に日本語の例で説明してみると、
私は都会で育ちました。
というのは簡単な日常会話レベルの文ですよね。
これがもし、たとえば日本語を勉強している外国人が、
根っからの都会育ちなんですよ。
って言ったら「お!?」と思いませんか?
「このガイジン、日本語すげぇ・・・」
そう思うのではないでしょうか。
『実践ビジネス英語』では、このような日常フレーズよりはちょっと上を言った、要するにキレッキレの、ネイティブの前で使ったら一目置かれるような英文の宝庫なんです。
このテキストを使うことで、斬れる、簡単に言うと「かっこいい英語表現」を身に着けることができるんです。
頭が良くなる
『実践ビジネス英語』で扱われている英文は、現代の国際社会において重要な話題を扱っているので、それらについての知識が身につきます。
たとえば、
- 学歴は重要なのか?
- 若者世代の消費はどう変わっているのか?
- エコに対する意識は高まっている?
などの話題について、意見が言えるようになります。
要するに、頭が良くなるんですw
これらの社会性の高いトピックは、英検1級のライティング・スピーキング問題や、TOEFLのスピーキング問題でかなり役立ちます。
実際、英検1級の二次試験対策にこのテキストを使っている人も多いようです。
正直、これをちゃんと使えば楽勝で受かると思いますw
『実践ビジネス英語』は、難関の資格試験対策にも効果を発揮するんです。
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使いやすい
とにかくこのテキスト、使いやすいです。
A5サイズで、厚さは1センチ以下なので、通勤カバンに入れても全く邪魔になりません。
レイアウトも理想的。
会話テキストは、小さすぎない字で、左側ページに英語、右側ページにその日本語訳が載っています。
英語の参考書を使っていて、日本語訳のページが別なので、ページを行ったり来たりしてめんどくさくなった経験はありませんか?
このテキストでは右側に日本語が載っているので、すぐに訳を確認できるんです。
ある程度程度の高い単語も出てきますが、それらについてもちゃんと単語リストがついているので、辞書を引く手間を省くことができます。
また、使いやすさの面で言えば、月刊誌であるというのも大きなメリットです。
「もうテキストをやり込んでしまってやることがない!」
と思ったとしても、次の月には同じクオリティのものがまた発行されます。
逆に、「今月は全然できなかった。中途半端になってしまった。」という時でも月刊誌なのはメリットです。
どういうことかというと、中途半端にやってしまったら、もうその号はやめて、次の月からまた気持ちを新たに新しいテキストから始めればいい話だからです。
英語の参考書にも名著は多くありますが、この特徴はありません。
(関連記事)
⇒英検1級・TOEIC900点の人がおすすめの英語参考書を10冊厳選してみた
『実践ビジネス英語』の活用法
音読が中心!
『実践ビジネス英語』は、英語で"発信する力"を養うためのテキストです。
なので、どんどん自分の口で英語を唱えること、つまり音読が大事です。
黙読は一切しないでください。勉強中は常に何かしゃべっている状態というのが理想です。
もちろん、スピーキングしか鍛えられないというわけではありません。
発信する力を鍛えることで、リスニングやリーディングの力も上がっていくので心配しないでください。
『実践ビジネス英語』のテキストを買ったら、とにかく何回も音読してください。
その際、ただ漫然と英語を口にするのでは効果が下がってしまいます。
コツは、登場人物になりきること。
いま目の前に本当に相手がいて、その人に向かって話しているんだ、というイメージを持つことで、発信する力がどんどん付いてきます。
日本語を英語に直す
ちょっと人に教えたくないレベルで効果的なのがこの勉強法です。
テキストをひたすら音読する以外に、日本語を英語に訳していくトレーニングをするとかなり効果あります。
具体的なやり方としては、まず、日本語を一文、長い文の時は句読点まで黙読します。
そうしたら、間髪入れずに、それを英語に直してください。
テキスト通りを目指す必要はありません。あくまで自分の中から出てくる英語表現から文を作ってください。
それが終わったら左側ページの英語を確認して、音読します。
これを会話テキスト全体でやると、びっくりするくらいスピーキング力が付きます。
音声は聞くのか?
音声を使った勉強はどうするのかについて。
音声を使った学習ですが、これはどちらでもいいと思います。
リスニングもやりたいという人は音声も使って学習すればいいですし、リスニング教材が別にあるという人は、無理して聞く必要はありません。このテキストを使った勉強で大事なのは音読することです。
音声を聞きたい人はどうすればいいのか。
ラジオ講座なので、ラジオ番組を毎回聞くというのが一応スタンダードなやり方ですが、ラジオを毎回聞くのはおすすめしません。
続かないし、自分のペースで勉強できないというのが理由です。
直近の放送を無料でネットで聞ける「らじる★らじる」というサービスもありますが、使い勝手を考えると、少し出費にはなりますが、別売りのCDを購入して、スマホに入れて聞くのがベストですね。
まとめ
というわけで今回は、超おすすめテキスト『実践ビジネス英語』について、効果と勉強方法をまとめてみました。
最後にちょっと補足をしておこうと思います。
まず、このテキスト、難易度は結構高いので注意してください。
一応の目安ですが、このテキストをこなしていくためには、TOEICテストで730点以上取れるくらいの実力は必要だと考えてください。
そのレベルに達していないという人は、一段階難易度の低い『入門ビジネス英語』というのもあるので使ってみてください。
(関連記事)
⇒NHKラジオテキスト『入門ビジネス英語』はTOEIC対策に最適!
また、『実践ビジネス英語』を使えば発信力がかなり上がりますが、同時に「実際に人と英語で話す」というトレーニングをすると、相乗効果でさらに効果的です。
近くに英語が話せる人がいれば問題ないですが、話す機会がないという人はオンライン英会話を使いましょう。
どこでもそんなに変わらないとは思いますが、ぼくは『DMM英会話』を使っています。
おすすめポイントで言い忘れましたが、『実践ビジネス英語』のテキストは500円以下で買えるので、コスパ最強です。CD使わなければ毎月500円しかかかりません。
このテキストを使って、英語の発信力をどんどん上げていきましょう!
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英検1級の語彙問題対策まとめ!おすすめの覚え方はこれだ!
英検1級の語彙は難易度が高い!
英検1級に合格したいと思ったときに、避けて通れないのが語彙強化です。
読解、リスニングにおいても難易度の高い語彙が含まれますが、語彙の面で最も難しいのは、大問1の空欄穴埋め問題です。
この記事では、
そもそも英検1級の語彙問題とは?
という説明からはじまり、
- おすすめの単語テキスト
- 英検1級合格にフォーカスした、単語の覚え方
まで丁寧に解説しました。
この記事に書いてある通りに勉強すれば英検1級の語彙問題で楽に高得点が取れます。
ぜひ参考にしてみてください。
英検1級の語彙問題とは?
英検1級筆記試験のいちばん最初の大問で出題されるのが、25問の空欄穴埋め問題です。
空欄穴埋め問題といったら、文法問題を想像する人が多いかもしれませんが、英検1級の大問1は単語の知識を問う語彙問題です。
最初の20問は単語問題で、残りの5問は熟語が出題されます。
試験全体で見ると総単語数8000~9000程度のレベルで合格できるのが英検1級ですが、この大問1の語彙問題だけは、総単語数で8000~15000語レベルの、かなり難易度の高い単語が出題されるのが特徴です。
これは、TOEICでわからない単語がほとんどないというレベルや、英検準1級合格直後では全く太刀打ちできないレベルなので、かなり気合いを入れて取り組む必要があるセクションだと言えます。
ただ、ここで一気に10000語レベルまでの英単語を記憶すれば、英字新聞やニュースなどで使われる語彙の多くをカバーできることになるので、
"生の英語"を将来的に楽しめるようになりたい!
という人には英検1級の語彙対策はかなりおすすめです。
英検1級おすすめ単語帳
対策としては、単語帳を使ってゴリゴリ単語を暗記していくのが中心です。
ここでは、おすすめの単語集を紹介していこうと思いますが、単語集の選び方としては2種類のパターンがあります。
なぜ、2パターンあるのかというと、
準1級レベルに達しているのかどうか
で使うべき単語帳が変わってくるからです。
もっと詳しく言うと、「ガッツリ勉強して準1級を取ったのかどうか」で変わります。
英検準1級をすでに持っている人
英検準1級レベルまでしっかりと勉強していれば、総単語数7000語程度まですでに単語を知っていることになります。
そういう人は、英検1級に特化した単語帳を使っての単語暗記にいきなり入って大丈夫です。
おすすめの単語帳は2冊あります。どちらか1冊を選んでください。
まず、『英検1級 でる順パス単』です。
英検1級の語彙問題で頻出の単語2100語と、熟語300語が収録されています。
中身はオーソドックスな「ザ・単語帳」という感じで、英単語、意味、そして例文が載っています。
もう1冊おすすめなのが『英検1級 英単語大特訓』です。
英検指導歴30年以上、英語の超人こと植田一三の著作です。
パス単と違い、単語が意味ごとにまとめられて載っているのが特徴です。
また、コロケーションが多く収録されています。
コロケーションとは、例文よりも短いフレーズのことで、たとえば
scathing 容赦のない
という単語では、
scathing criticism
痛烈な批判
という形が載っています。これがコロケーションです。
後ほど詳しく書きますが、英検1級対策においてはコロケーションで覚えると効果絶大です。
『パス単』が人気で使っている人が多いですが、ぼく個人としてはこっちの方が好きです。
英検準1級レベルの単語がわからない人
準1級レベル、つまり5000~7000語程度のレベルの単語があやしいという人は、まずはこのレベルの単語から覚えていく必要があります。
『英検1級 でる順パス単』などの単語帳を使ってちゃんと勉強しているにもかかわらず、なかなか合格できない人がいますが、そういう人はたいていこの準1級レベルの単語をおろそかにしています。
このレベルの単語は直接解答にからむことはあまりありませんが、短文自体の理解度が下がるので、結局正解率が落ちてしまいます。
そして何より、読解パートでわからない単語が多くなるので、全体としての点数も合格点に達しないわけです。
準1級レベルが定着していないという人は、
『英検準1級 でる順パス単』を使ってしっかりと土台を固めましょう。
タイトルからもわかるとおり英検準1級に特化した単語集になっています。
基本的にこの単語帳を使うのがおすすめなんですが、ぼく自身が使った単語帳も一応紹介しておきます。
『究極の英単語 Vol.3』という単語集です。
究極の英単語 Standard Vocabulary List [上級の3000語] Vol.3
- 出版社/メーカー: アルク
- 発売日: 2007/05/26
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ちょうど6000~9000語レベルまでの単語3000語が収録されています。
実は、ぼく自身準1級の受験はすっとばしていきなり1級を受けました。
その時に、1級より少し下のレベルまでの単語の抜けをなくそうと思って使ったのがこの単語集でした。
この単語集も1級対策に移る前に消化する単語帳としておすすめです。
例文がついている単語と例文がついていない単語の2種類がありますが、覚えるのは例文がついている単語だけで大丈夫です。
ひとつの例文の中に複数の見出し語がちりばめられているというスタイルなので、例文を何回も読むことで効率良く単語を覚えていくことができます。
8割以上覚えたという段階になったら、ひとつ前の「英検準1級をすでに持っている人」で紹介した2冊の本の中から1冊選んで1級対策に移行してOKです。
準1級レベルの残りの2割を消化しつつ、1級単語の暗記を進めていきましょう。
繰り返しにはなりますが、準1級レベルの単語をしっかりと覚えておかないと合格できないので注意してください。
穴埋め問題に直接出題される単語ではないのでモチベーションが上がらないかもしれませんが、このレベルの単語を覚えないと読解やリスニングのセクションでわからない単語だらけになってしまいます。
単語の覚え方
それでは具体的にどう覚えていくのかについて説明していきます。
ざっくり概要を言うと、
2回覚えてあとでまとめて復習
です。
詳しい手順ですが、まず、覚える単語の音声を聞いて、正しい発音とアクセントを確認して、自分の口でも唱えてください。
筆記試験だからといって発音をおろそかにしてはいけません。
10000語レベルの英単語を覚えるのは、2000語レベルの英単語と覚えるのとは全く違います。
何が大きく違うのかというと、たくさんすでに英単語を知っている分、似ている単語のストックがすでに大量にあるんです。
もう7000語も覚えてるわけですから、どれかに似てるんですよ。
それを正確に区別するひとつの助けになるのが発音とアクセントです。正しい発音で覚えることで紛らわしい単語と区別されるようになります。
それに、発音をしっかり覚えたほうがより記憶に定着します。
発音を確認して唱えたら、やっと日本語の意味を確認します。
覚える際は、五感を総動員させてください。単語を唱えつつ、紙に書きましょう。日本語の意味は書かなくてOKなので、英単語を2回は書いてください。
1日で覚える単語数は、その人の記憶力によって変わります。だいたい8~20単語くらいの間で、その日の忙しさも考えて決めてください。
覚えた単語は、次の日に必ずもう1回同じ手順で覚えるようにしてください。
ぼく自身いろいろな間隔を試しましたが、次の日に復習するのが最も記憶に定着しました。
前の日に1回覚えているので、かりに忘れていたとしてもより短い時間で覚えられるでしょう。
復習が終わったらその日の分の暗記をします。
この手順で進めていって、だいたい100単語くらい、2回覚えた単語がたまったら、一気に100単語復習します。忘れている単語も多いと思いますが、ここでまた覚えればたいていそのあとは定着します。
整理しておきます。
- まずは正しい発音とアクセントの確認
- 覚える際は紙に書きつつ、口でも唱える
- 次の日に、必ず前日覚えた分を復習する
- 2回覚えた単語が100単語程度たまったら一気に復習する
毎日覚える
絶対に毎日単語学習に取り組むようにしてください。
忙しい日は3単語でもかまいません。とにかく毎日欠かさず覚えましょう。
1単語も覚える気力がない日は、最低限復習だけはやってください。覚えた次の日に必ず復習する。これだけは絶対に守ってください。本当に定着度が変わりますよ。
例文・コロケーションを活用する
名詞については、熟語的表現がない限りは例文を見る必要はありません。
しかし、動詞や形容詞については、例文やコロケーションを絶対に確認しましょう。
その単語が
- 他のどのような単語と一緒に使われているのか
- どのような文脈で使われるのか
の2点を意識しながら例文を読んでください。
なぜこんなに例文・コロケーションの重要性を強調しているのかというと、語彙問題では、全文読まなくても語のつながりや文脈だけで解ける問題が非常に多いからです。
「この単語と1番相性がいいのはこれ」という知識でかなり解けます。
また逆に「この単語はこの形でしか使われないから」という理由で選択肢を消去するのは英検1級語彙問題の基本戦略です。
かなり熟練すると、選択肢と空欄の前後だけで得点できるようになってしまいます。
もちろん合格を目指す段階ではそこを目指す必要はありませんが、どういった文脈で使われるのかを知っておくだけで、ぐっと正答率がアップしてしまうのが英検1級の語彙問題なんです。
これは本当に大事なことなので何回でも言いますよ。
いいですか、英検1級の単語は、他の単語を覚える時よりも、
どういう単語との組み合わせでよく使われるのかを覚えるのが大事
です。常にこれは意識するようにしてください。
仕上げに問題を解きまくる
以上の方法で英検1級に特化した単語集の内容を7割以上覚えたら、実際の英検の形式の問題演習を通じて、
- 単語の補充
- 問題に対する慣れ
を強化していきましょう。
具体的にはまず英検の過去問を使います。
6回分入っているので、全部解いてください。
時間としては、25問を13分以内に解くのを目標にしてください。
25問中、18問以上解ければ合格レベルです。
過去問だけでは足りず、もっと語彙問題演習をしたいという人は、穴埋め問題だけが載った問題集も出ています。ぼくはこれも使いました。
英検1級語彙・イディオム問題500 (英検分野別ターゲット)
- 作者: 旺文社
- 出版社/メーカー: 旺文社
- 発売日: 2006/03
- メディア: 単行本
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単語帳を7割以上覚え、問題演習もやれば合格ラインはまず超えるでしょう。
あとは受験までの日数や他の読解、リスニング、ライティング対策の進行具合とも相談しながら、残りの3割弱とさらなる問題演習を積んでいく、というのが戦略になります。
まとめ
というわけで今回は英検1級の語彙問題にフォーカスし、おすすめの単語帳と勉強方法をまとめてみました。
英検1級の単語問題対策をすることで、語彙力をひとつ上のステージにレベルアップさせることができます。
ぜひ、ここで紹介した学習法を参考にして勉強してみてください!
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英語と中国語ではどっちが難しいのか?3つの角度から考えてみた!
中国語学習に興味を持つ人がどんどん増えています。
これは、中国がものすごいスピードで経済成長をしていく中で、
ビジネスでの中国語の需要が日本でも高くなっているから
というのが大きな理由でしょう。
しかし、英語と違い、中国語学習については情報が少なく、そもそも中国語がどんな言語なのか、についてさえ何も知らないという人がほとんどなのではないでしょうか。
特に多くの人が気になるのが、
中国語と英語ってどっちが難しいの?
ということでしょう。
今回は、英語も中国語もどちらも勉強しているぼくが、
- 文法
- 語彙
- 発音・リスニング
の3つのポイントから、英語と中国語の難易度を徹底的に比較し、この疑問に答えを出したいと思います!
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①文法
まずは文法から見ていきましょう。
結論から言うと、文法は英語の方が難しいです。
日本人にとって英文法が難しいと感じられる理由は大きく2つあります。
まずひとつ目は「冠詞」です。
冠詞とは、
This is a pen.
これはペンです。
における"a"のことですね。
"ザ・ブルーハーツ"の"ザ"も冠詞です。
This is the pen.
だとさっきとは意味が変わってしまいます。「ザ」は特定のものを指すときに使うので、
「これはペンです」というよりは、
これはぼくも君も知っている、あのペンなんですよ。
という意味になります。
冠詞の難しいところは、それが日本語には存在しないところです。
冠詞という考え方自体を身に付けるまでにかなり苦労するわけですね。
英文法の難しいポイントその2は「動詞の変化」。
英語では、動詞が意味に合わせて色々な形に変化します。
たとえば、
I jog.
は「ジョギングやってます」という意味ですが、これはジョギングを日常的にやっているという意味。
これをたとえば皇居の周りをまさに走っているときに電話がかかってきて、「今ジョギング中!!」と相手に言いたい時は、
I am jogging.
と言います。
"jog(=ジョギングする)"という動詞が、"jogging"に変わっているところに注目してください。現在進行形というやつですね。
また、「昨日ジョギングしました」のように過去形のときは、「jogged」になります。
このように英語では動詞がさまざまな形にフォームチェンジしていきます。で、これがまた難しい。
時間をかけて考えれば正しい形に変化させることができても、会話のときにとっさに動詞を変化させて話すためには、文法を感覚レベルにまで落とし込むためのしっかりとしたトレーニングが必要になります。
では中国語ではどうでしょうか。
中国語ではまず、英語学習において難しい「冠詞」がありません。
冠詞というもの自体がないんです。
これは大きいですよ。
英語を話すときは正しい冠詞を選べているか、ということに大きな神経を使いますが、中国語ではこの負担がないんです。
ただ、強いて言えば、中国語にはある、名詞にかかわる文法事項として「量詞」というのがあります。
たとえば英語では「(ひとりの)人」のことを
a person
と言います。
中国語では
一口人
です。この「口」が量詞にあたります。
日本語で「一冊の本」と言ったときの「冊」ですね。
中国語では「1人の人」ではなく「1口の人」と言うわけです。
名詞の前にこの量詞をつけることがあるので中国語は厄介だという人がいます。確かにそれはその通りですが、英語の冠詞と比べたら量詞の方が楽です。
日本語でも量詞と同じ概念があるというのが理由です。
中国語の量詞はすでに日本人は概念として知っているんです。冠詞はそもそも概念として頭の中にないので、それを感覚レベルで習得しなければいけません。
動詞の変化についても、中国語にはありません。
たとえば「写」は「書く」という意味の中国語単語ですが、「写」は「写」のままで、英語の動詞のようにさまざまな形に変化するということはないんです。
「写」に別の漢字が付いて進行形や過去のことを表すことはありますが、この動詞自体が変化するということはありません。
もっと言ってしまうと、動詞に限らず、中国語には単語の変化というのがないんです。
文法学習というと、変化形をたくさん覚えなければいけないというイメージがある人も多いかもしれません。しかし、それは英語などのヨーロッパ言語での話です。
では、中国語における文法学習は何なのかというと、それは漢字の並び方です。
単語が変化しないのですから、意味を表すためにはあとは漢字の順番しかないですよね。
つまり、中国語の文法学習とは、
「こういう順番で漢字が並んだらそれはこういう意味ですよ」
という知識の積み重ねなんです。
文法の論理的な部分がわかっていないと習得が厳しい英語と比べると、こっちの方が簡単ですね。乱暴な言い方をしてしまうと、中国語は"覚えるだけでなんとかなる外国語"なんです。
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②語彙
外国語学習といえば単語暗記。
そもそも単語を知らないと何も始まりません。
ぼくは、単語を含めた語彙学習は、外国語学習の半分以上を占めるのではないかと思っています。
とにかく単語学習は重要。ここが簡単かどうかは大きいです。
まず、英単語の学習しやすいポイントとして、
勉強をはじめる前から日本人は多くの英単語を知っている
というのが挙げられます。
「りんご」「本」「インターネット」
この3つの単語を英語で言えますか?
答えは「アップル」「ブック」「インターネット」。
「こんなの答えられるに決まってるじゃないか」
と思った人もいるかもしれませんが、じゃあこれらを中国語で言えますか?
おそらくほとんどの日本人は答えることができないでしょう。それだけ英語は日本語の中に浸透しているということです。中国語の単語学習では、ほぼ何も知らない状態から覚えていかなければいけません。
続いて、中国語単語の学習しやすいポイントですが、これはズバリ漢字です。
日本語ネイティブであるわたしたちは、中国語の学習をはじめる前からすでに何千もの漢字を知っています。
もちろん、中国語の単語と日本語の単語が、同じ漢字で同じ意味であるというわけではありません。
しかし、漢字それぞれの意味から推測できるものが非常に多いので、中国語単語を見て意味がわかる、というレベルまでなら単語学習はサクサク進んでいきます。
読み方は違うのでそこは覚えなければいけませんが、漢字を1ミリも知らない人よりははるかに単語学習はスムーズでしょう。
このように、単語学習については、英語も中国語も覚えやすいポイントがあり、どっちが簡単かは一概には言えません。
ただ、中国語は単語を覚えれば覚えるほど、それまでに覚えた単語からの類推がきくようになり、学習が進むほど単語学習の負担が減っていくので、そこを考慮すると中国語の方が語彙学習は多少楽かな、という気がします。
③発音・リスニング
英語といったら、発音が難しいというイメージを連想する人が多いのではないでしょうか。
これはその通りで、英語で使われる音は日本語で使われる音と90%以上違うので、正しい英語の発音で話せるようになるためには、英語で使われる発音をひとつひとつトレーニングしていかなければいけません。
(関連記事)
英語の発音ができるようになりたいなら『英語耳』!ネイティブばりの発音を身につけよう!
個々の音の難しさの他にも、英語では単語の音がすべて発音されるとは限らず、音の消失や、次の単語との連結がしばしば起こります。
このように英語の発音はかなり難しいんですが、中国語の発音はこれの2倍難しいと考えてください。
中国語は"声調言語"です。声調言語とは、音が同じでもイントネーションによって意味が変わってしまう言語のことです。
中国語には4つの声調があり、これを正確に使い分けないと、相手に全く伝わらないんです。
さらに、中国語では単純に使われている音の数が多いんです。母音で36個、子音で21個も音があります。日本語では母音5個ですよ。多すぎ・・・。
『紹文周の中国語発音完全マスター』などの、最短距離で中国語発音を学習できるテキストを使ったとしても、よっぽど発音が得意じゃない人でもない限り習得には1ヶ月はかかるでしょう。もちろん、集中的に1ヶ月勉強して、の話です。
発音が難しい、これはリスニングが難しいことも意味します。
これは当然ですね。使われている音が難しいのなら、それを聴くのは難しいはずです。
中国語をちゃんと聞き取るためには、中国語で使われている50種類以上の音をひとつひとつ正確に区別して判別する必要があるんです。
結局どっちが難しいの?
さて、というわけで
- 文法
- 語彙
- 発音・リスニング
の3つの観点から、英語と中国語の難易度について比べてみました。
整理すると、
(1)文法学習は英語の方が難しい。
英語には日本人が感覚として理解しにくい冠詞、また、覚えるのが厄介な動詞の変化があるが、中国語には冠詞がそもそもなく、単語も語形変化しない。
(2)語彙についてはどちらも学習しやすい。
日本語として浸透している英単語は多いので、英語学習をはじめる前からかなりの単語を日本人は知っている。中国語については日本語として浸透しているものは少ないが、日本人は漢字を知っているので語彙学習は楽。
(3)発音は中国語の方が圧倒的に難しい。
というような感じです。
全体として考えると、
日本人にとっては中国語よりも英語の方が難しい
というのがぼくの結論です。
確かに中国語の発音は難しいんですが、さきほど紹介したようなちゃんとしたテキストを使ってトレーニングすれば1ヶ月程度で誰でもできるようになります。
それに比べて英語の文法については、文法を概念として、つまりすべてが繋がったひとつのシステムとして感覚レベルで覚える必要があり、これは短期集中で習得できるものではありません。
日本語の概念をきれいさっぱり捨て去って、英語という概念を新しく作っていく必要があるので、難しいと言えます。
中国語では日本語の概念の助けを借りて学習できるポイントが多く、発音さえ集中的にまずトレーニングしてしまえば、勉強していく中で大きな壁にぶち当たることもないでしょう。
さいごに
というわけで今回は英語と中国語の難易度を比較してみました。
徹底的に比較してみた結果、中国語の方が簡単だという結論になりましたね。
ドイツ語やフランス語など、日本で人気のある他の外国語と比べても中国語は学習しやすいと思います。
中国語は、漢字がわかるという日本語ネイティブの力を発揮してどんどん学習を進められる言語です。
ちなみに、英語との比較関係なく、単純に中国語がどのくらい難しいのかについては、
という記事にまとめたのでぜひ合わせてお読みください!
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接客で役立つ中国語が学べる本と勉強法をまとめてみた!
日本に旅行に来る中国人の数がどんどん増えています。
そんな中で、中国語に対するニーズもどんどん高まっていますが、今いちばん中国語を必要とされている人は、おそらく接客の仕事をしている人でしょう。
ヨーロッパからの観光客と比べ、中国や台湾からの観光客はあまり英語が得意ではないので、接客の現場では、中国語ができる人がいないとコミュニケーションが全くできないという状況も生まれています。
「中国語ができたらどんなにいいことか」
そう思ったことのある人も多いはず。
ぼく自身、中国人観光客が多く来店する場所で接客の仕事をしていたことがありますが、実際、ちょっとでも中国語ができるとかなり仕事がスムーズになります。
今回は、接客業に従事している人向けに、接客中国語の勉強方法を紹介していこうと思います。
中国の習慣・マナーを知ろう
中国語での接客は、ただ単に中国語が話せればいいというわけではありません。
接客フレーズを覚えるのより大切なことがあります。
それは、中国の習慣・マナーを知ることです。
中国人は、日本人と外見が似ているので、考え方まで同じなのではないかと思ってしまいがちです。
しかし、それが落とし穴なのです。
中国と日本では常識とされていることが全く違います。
接客の仕事をしていて、その文化の違いから戸惑った経験のある人も多いことでしょう。
まずは、そこの違いとしっかりと理解する必要があります。
これには、『中国人観光客の心をつかむ接客フレーズ500』という本を使うのがベストです。
中国人観光客の心をつかむ接客フレーズ500 現場で役立つ中国語対応術
- 作者: 韓美齢
- 出版社/メーカー: カンゼン
- 発売日: 2016/01/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
タイトルの通り接客フレーズ集ですが、中国の習慣についてもかなりわかりやすく、そして詳しく解説されています。
この本を買ったら、第一章「中国を知ろう」、第二章「中国人を知ろう」、そして各章の最後に載っているミニコラムをとりあえず全部熟読してください。
そんなに量はないので30分くらいで読めてしまうと思います。
これを読むことでかなり知識が付きます。
中国の祝日について書かれているので「いつ店が混むのか」が予想できるようになったり、また、
中国人の性格
金銭感覚
中国人が好きなものとタブー
中国のマナー
中国人は来日の際に何を求めて来るのか?
などについての知識を得ることができます。
これらは、これだけ日本に中国人が旅行に来ているにも関わらず意外とみんな知らないことです。
この本を読むだけで同僚とも差をつけられること間違いなしです。
(関連記事)
『中国人観光客の心をつかむ接客フレーズ500』がおすすめ!接客を仕事にしている人は絶対に読むべき!
接客中国語フレーズを覚えよう
中国の文化について知識を得ることができたら、接客フレーズを覚えていきましょう。
これには先ほどの『中国人観光客の心をつかむ接客フレーズ』と、もう1冊、『すぐに使える接客中国語会話 大特訓』の2冊を使います。
「いきなり接客フレーズを覚えるって言われても、中国語っぽく発音できる気がしない」
と思う人もいるかもしれませんが、『接客フレーズ500』の方に発音の説明が書かれていて、練習もできるようになっています。『接客フレーズ500』の第3章で発音のトレーニングをしてから、フレーズをどんどん覚えていきましょう。
『接客フレーズ500』と『接客中国語 大特訓』の2冊で、合計約800の接客中国語フレーズが学べるようになっています。
さらに『大特訓』の方には接客において役立つ中国語単語が500語載っています。
800の接客フレーズと500の接客単語をマスターするのが目標です。
接客フレーズを覚える際の勉強のコツを2つここで紹介しようと思います。
①発音は大げさに!
中国語は日本語と比べて、抑揚があり、音域も高く、ダイナミックです。
誤解をおそれずに言うと、「うるさい」んですw
これを頑張ってマネしてみましょう。
声を出していて、「やりすぎかな?」と自分で感じるくらいダイナミックに発音してちょうどいいくらいです。接客フレーズは大きな声でトレーニングするようにしてください。
②名詞だけをひろう
接客フレーズを覚えるときは、フレーズごとそのまま口から出てくるように練習するのが基本です。
つまり、
乗車券はお持ちですか?
您有车票吗?
(『接客フレーズ500』136ページより)
だったら、「您有车票吗?」というフレーズ自体が口をついて出てくるようになるのが目標です。
しかし、フレーズ単位でそのまま覚えるというのはかなり大変です。
そこで、なかなか覚えられないときは文の中で名詞だけを拾ってまずは覚えてしまいましょう。
つまり、上の例文だったら、まずは
乗車券=车票
で覚えてしまうわけです。
フレーズでまるまる言うことができなくても、単語が言えるだけで接客の仕事はかなりスムーズになります。
「エスカレーター」などもフレーズ集には入っています。
「エスカレーター」という単語を中国語で覚えておくだけでかなり便利だと思いませんか?
このように、いきなり完璧を目指すのではなく、まずは単語単位で言えるようになるのを意識すると、勉強したことがすぐに仕事に活かせるようになります。即効性が増すわけです。
あとは現場で使うだけ!
勉強方法としてはこれだけです。
まとめると、
- 『中国人観光客の心をつかむ接客フレーズ500』を使い、中国の習慣・マナーについての知識を得る
- 『接客フレーズ』と『中国人観光客の心をつかむ接客フレーズ』を使い、接客フレーズの暗記と必須単語500を覚える。その際は、大げさに発音することと、フレーズの中の名詞をひろって覚えていくのがコツ。
のようになります。
ここで紹介した勉強方法は、有効な知識をどんどん吸収していく方法なので、とにかく即効性があります。
どんどん中国語での接客ができるようになっていくことでしょう。
ただし、ひとつ注意点があります。
それは、とにかく現場で使ってみることです。
いくらテキスト上でフレーズを覚えたとしても、実際に仕事の現場で使っていかないと、上達していませんし、せっかく覚えたのに使わないのはもったいないです。
中国語は発音が独特なので、恥ずかしくてなかなか使うことができないかもしれません。
しかしそこは自信をもって、大きな声で中国語で話してみてください。
お客さんも、日本人が頑張って中国語を話してくれたと思って、それだけで喜んでくれるはずです。
中国人観光客の心をつかむ接客フレーズ500 現場で役立つ中国語対応術
- 作者: 韓美齢
- 出版社/メーカー: カンゼン
- 発売日: 2016/01/20
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もっと勉強したくなった人は・・・
ここで紹介した方法は、接客フレーズを覚えるというシンプル極まりないものです。
もしかしたら、というか確実に、接客中国語を勉強していく中で中国語にハマってしまう人がいると思います。
そうしたらもう中国語を本格的にはじめてしまいましょう。
初心者向けのもっとも効率の良い勉強方法については↓の記事にわかりやすくまとめたので、中国語に興味を持ち、もっと勉強してみたいなと思った人はぜひ参考にしてみてください。
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『中国人観光客の心をつかむ接客フレーズ500』がおすすめ!接客を仕事にしている人は絶対に読むべき!
中国や台湾からの観光客は今どんどん増えています。
観光客が増えること自体は、ビジネスにとって、そして日本の経済にとって良いことです。
しかしその一方で、異なる国から大量の人が流れ込んでくることによる"摩擦"も生じています。
この"摩擦"は、
- 言葉の壁
- 文化の壁
の2つが原因です。
一般の人もそうですが、これらの壁は、接客を仕事にしている人が特に感じているのではないでしょうか。
今回は、中国人観光客に接客をする機会のある人が、言葉と文化による摩擦を少なくするためにおすすめの本をレビューしたいと思います。
『中国人観光客の心をつかむ接客フレーズ500』という本です。
中国人観光客の心をつかむ接客フレーズ500 現場で役立つ中国語対応術
- 作者: 韓美齢
- 出版社/メーカー: カンゼン
- 発売日: 2016/01/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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中国語接客のすべてがわかる一冊!
中国語での接客について書かれた本は何冊も出ていますが、この『中国人観光客の心をつかむ接客フレーズ500』は、間違いなくいま出ている中国語接客本の中でベストです。
なぜかというと、中国語での接客において必要とされる知識がまんべんなく収録されているので、これ一冊で必要なことがすべて学べるからです。
この本の内容は主に、
- 中国について知ろう!
- 中国語の発音を学ぼう!
- 接客中国語フレーズを覚えよう!
の3つに分けることができます。
従来の本では、ほとんどの本がこの3つのうち1つか2つしか扱っていませんでした。
つまり、中国の文化やマナーについて書かれている本には具体的なフレーズ集がなく、接客フレーズ集には中国の文化についての記述がなかったんです。
しかしこの本では、
- まずは中国の文化を知り、
- 発音を勉強して音の出し方を学んだ後に、
- 具体的な接客フレーズを覚える
という、接客中国語を学ぶ上で必要な3つの事項をすべて学ぶことができるんです。
中国人の習慣、マナーを知ろう
本のタイトルに『接客フレーズ500』とありますが、この本では接客フレーズだけではなく、中国の習慣・文化についても学べるようになっています。
中国語での接客は、単に接客フレーズを覚えただけではうまくいきません。
接客業に日々従事されている人ならわかると思いますが、中国と日本では習慣が全く違います。
中でも、マナーの面は大きな課題だと思います。
中国人観光客の行動の中には、日本人から見ると「マナーが悪いな」と思うものがあります。
公共の場で大声で話したり、列に並んで順番を守らなかったりするのがよくある例でしょう。
これらは、「何が常識なのか」の違いから来ています。
この本では、中国人の性格やコミュニケーションなど、文化面について非常に詳しく、そしてわかりやすく書かれているので、中国人について知ることができます。
タバコのマナーも中国人観光客に周知徹底する必要があります。中国では、喫煙はおもに成年男性の習慣であり、男性の喫煙率は52.9%にも上ります。男性同士で煙草を勧め合うのは、一種のコミュニケーションでもあります。一方、「喫煙女性は不良」というイメージが定着しているため、女性の喫煙者はほんの一部にすぎません。
(31ページより引用)
タバコの他にも「食べ歩き」についてや、「備品持ち帰り」「鉄道マナー」などについて取り上げられており、対策法も書かれています。
まずは接客する相手を"知る"。そしてどうすればいいのか対策を取る。これはすごく大事です。
接客フレーズが学べる
中国の習慣・文化についての説明も充実しているのですが、やはりこの本のメインは中国語の接客フレーズ集です。
厳選された接客フレーズが500個収録されています。
基本フレーズ140、ショップ、宿泊施設、飲食店、交通機関、観光地、医療・美容、トラブル発生時に役立つフレーズ
というようにそれぞれの場面ごとにフレーズがまとめられています。
こんにちは。
案内所はそちらです。
お値引きはできません。
禁煙です。
エスカレーターで3階にお上がりください。
などなど、実際の場面で便利なフレーズばかり。
これらを単純に丸暗記するだけで、かなり役に立つでしょう。
「ちゃんとした発音で話せるか心配」
と思う人もいるかもしれませんが、大丈夫です。
発音に関する説明があり、音声も聞けるようになっているので、それをマネすれば最低限伝わる中国語が発音できるはずです。
とにかく、覚えたフレーズを実際に使ってみるのが大切だと思います。
どんなにたどたどしい中国語でも、頑張って話そうとすればお客さんも聞いてくれるでしょうし、中国語でコミュニケーションを取ろうと努力してくれていること自体がうれしいと思ってくれます。
訪日中国人観光客は、中国人店員よりも、日本人店員接客を受け、日本に来たという実感を覚えたいのです。
(187ページより)
ビジネスに役立つ情報も
このように、『中国人観光客の心をつかむ接客フレーズ500』は、接客の際に知っておくと役に立つ中国の習慣・マナー面での知識と、具体的な接客フレーズが学べる一冊になっています。
そのほかにも、
プラス思考でポジティブな中国人は、印象がよいものや縁起がよいものを好みます。
(略)
数字の好き嫌いもはっきりしているため、例えば「88円」「888円」「8686円」といった中国人に好まれる数字を入れて価格を設定したり、まとめ売りをする商品は「6つ」「8つ」にしたりするとよいでしょう。
(33ページより引用)
といった、売上を伸ばすために知っておくとよい知識も数多く紹介されているので、実際に現場で接客をしていなくても、中国人観光客を相手にしたビジネスに関わっている人なら、どんな人でも読んでためになる本だと言えます。
この1冊を読むだけで日々の仕事のクオリティがかなり上がることでしょう。おすすめです。
中国人観光客の心をつかむ接客フレーズ500 現場で役立つ中国語対応術
- 作者: 韓美齢
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ロシア語の発音は難しい?それとも簡単?発音記号を書き出して徹底考察してみた!
ロシア語の発音って本当にきれいですよね。
ロシア語の美しい発音に魅力を感じて勉強したくなったという人は多いのではないでしょうか。
ただ、勉強をはじめるにあたって、
「ロシア語の発音は簡単なのか、それとも難しいのか」
ということは気になりますよね。
簡単にロシア語のあの美しい発音をマネできるならそれに越したことはないですし、難しいのなら気合いを入れて、学習方法もしっかりと考えて取り組まなければいけないでしょう。
この記事では、発音記号をすべて書き出し、
ロシア語の発音は簡単なのか、難しいのか
ということに答えを出し、さらに記事の最後では
発音トレーニングができるおすすめテキスト
についても紹介しています。
今後の学習に役立てていただければうれしいです。
※発音の分類については諸説ありますが、ここでは学習に役立つヒントを得るということに集中して考えていこうと思います。
母音
まずは母音から。
母音は日本語でいえば「あいうえお」のことですね。
ロシア語の母音を発音記号で挙げてみます。
[ a ] [ o ] [ u ] [ ə ] [ i ] [ e ] [ ɨ ]
この7個がロシア語で使われる母音です。
発音記号をいきなりバッと出されてもなにもわからないという人が大半だと思いますが、大丈夫です。
日本語の母音が5個なので、個数でいうと、ロシア語の方が少し多いですが、そこまで変わりないですね。
フランス語だと母音は17個、中国語なんかだと母音の数は30は超えるので、個数で考えるとロシア語の母音は外国語の中ではとっかかりやすいと言えるでしょう。
では、肝心な音はどうなっているのでしょうか。
上に挙げた7個の母音のうち、日本語と同じように発音しても発音が許容範囲に収まる母音、つまり荒っぽくいうと「日本語と同じノリでOKな音」を赤字で示してみます。
[ a ] [ o ] [ u ] [ ə ] [ i ] [ e ] [ ɨ ]
さらに、「練習がある程度必要だけれども、そこまで苦労せずに出せるようになる音」を青字で示してみます。
[ a ] [ o ] [ u ] [ ə ] [ i ] [ e ] [ ɨ ]
このような感じになりました。
7個中、6個はある程度練習すれば誰でもすぐに出せるようになるんです。
ただ、厄介なのが [ ɨ ] の音です。ロシア語の文字だと「Ы」をこの音で発音します。
この音は、無理やり日本語にすれば「ウィ」のような音になります。
『初級ロシア語文法』という説明がかなりわかりやすいロシア語テキストがありますが、
この本では、「Ы」の発音について、
「ウィ」と書くしかないんだけど、そうすると「ウ」と「イ」の2つをつなげて「ウイ~」って感じになってしまい、それは違うんだな。発音のコツは、これは知り合いのロシア人が教えてくれたんですけど、エンピツとか割り箸を横にくわえて「イ」を発音しようとすると意外と簡単に出せます。日本語にはない、不思議な音です。
(16-17ページより引用)
と説明してありました。
長いものを横にくわえて「イ」を発音するイメージ。なるほどという感じですね。
確かにかなり近い音が出ます。
ロシア語の発音というと、なんといってもあの巻き舌の発音が難しいのではないかと思う人が多いと思いますが、実はいちばん難しいのはこの音です。
ただ、母音の中では難しい音はこの音1つだけなので、母音はそこまで難しくはないですね。
子音
続いて子音です。これについてもとりあえず発音記号をすべて書き出してみます。
[ p ] [ b ] [ m ] [ f ] [ v ] [ t ] [ d ] [ n ] [ s ] [ z ] [ k ] [ g ] [ x ] [ j ] [ ʃ ] [ ʒ ] [ ts ] [ l ] [ r ] [ tʃ' ]
分類の方法によってはもっと書けますが、難しさのみを考える場合はこの20個で十分でしょう。
日本語の子音は16個なので、数でいうとちょっと多いですね。
では再び、「日本語と同じノリでも許容範囲な音」を赤字、「練習は必要だけれども比較的楽に出せるようになる音」を青字にしてみます。
[ p ] [ b ] [ m ] [ f ] [ v ] [ t ] [ d ] [ n ] [ s ] [ z ] [ k ] [ g ] [ x ] [ j ] [ ʃ ] [ ʒ ] [ ts ] [ l ] [ r ] [ tʃ' ]
20個中13個は大きな苦労なしに出せる音なのですが、残りの7個は発音するのがかなり難しいです。
たとえば [ f ] の音は、日本語の「フ」とは全く違い、下唇と前歯の間から空気を出して発音する音です。英語の「f」とほぼ同じですが、この音は日本人にとって非常に難しいです。
そしてやはり [ r ] の音。これは巻き舌です。
「ルルルルル」という巻き舌の音は、日本語を話す上では全く必要ないんですが、ロシア語においては必須です。
巻き舌ができない人は「さっぽろらーめんとろろいも」「プル、プラ、プル、プラ」と毎日言い続けて習得するしかないです。
子音に関しては、他の外国語と比べてもロシア語の発音は難しいと言えますね。
イントネーション
ロシア語の発音が難しいのか考える上で、イントネーションの存在も忘れてはいけません。
ロシア語においてイントネーションはとても大切です。
というのも、ロシア語では、文の意味によってイントネーションを変えて発音するからです。
ロシア語の疑問文は、語順は入れ替えずに、イントネーションを変化させることで作ります。語順を入れ替えたり助動詞を付け足して疑問文を作る英語とは大きく違いますね。
個々の音が発音できたとしても、ちゃんととしたイントネーションで話さないと、言いたいことがうまく伝わらないんです。
で、このイントネーションですが、率直に言って難しいです。
そもそも正しいイントネーションで話すのが難しいというのもありますし、初心者の段階では特に、イントネーションを意識すると個々の発音がおろそかになり、発音を意識しすぎるとイントネーションがおろそかになる、という現象が起きます。
これを克服するのにはかなりのトレーニングが必要です。
で、結局どうなの?
さて、というわけでロシア語において使われる個々の発音とイントネーションについて考えてみましたが、
結論、ロシア語の発音は難しい!
です。
母音は数も少なく、音も簡単なのですが、子音がやたらむずかしいです。
当然の話ですが、実際には個別で音を出すということはほぼなく、母音と子音を組み合わせて単語を作ります。
母音が簡単だったところで、結局は子音と組み合わせて発音するので、難しくなるんです。
そしてイントネーション。ロシア語の流れるようなイントネーションは、すぐに身につけられるものではありません。
発音がトレーニングできるおすすめテキスト
このように、ロシア語の発音は難しいです。
なので、ロシア語を勉強したい人はしっかりとトレーニングする必要があります。
どのように勉強すればいいのか、ですが、これはずばり『基礎から学ぶ ロシア語発音』という本を1冊やり込むのがベストです。
ロシア語の発音が勉強できる本は、ずっと存在すらしていませんでした。
あってもやたら難しいものばかりだったんです。
そんな中今年やっと発売されたのがこの『基礎から学ぶ ロシア語発音』です。
この本では、ロシア語の個々の発音を、音の出し方から丁寧に解説し、それが音声でトレーニングできるようになっています。
イントネーションについても詳しく説明されています。
まさに1冊でロシア語発音のすべてがわかるテキストなんです。
しかも、全部で120ページほどで、字も大きいので、すぐに1周を終えることができます。その上学習できる内容は濃いものになっています。
とにかくこの本はロシア語学習の世界の救世主的存在です。ぜひ活用すべきです。
まとめ
というわけで今回は、ロシア語の発音が難しいのか、簡単なのかという問いに答えを出すべく、発音記号をすべて書き出して検証してみました。
結論、やはりロシア語の発音は難しいということがわかりましたね。
やはりロシア語の美しい音は簡単には出せるようになるものではないようです。
ただ、『基礎から学ぶ ロシア語発音』をやり込めば、発音は習得できます。
発音というのは、間違った音が定着してしまうとその後なかなか修正できなくなってしまいます。なので、初心者の段階から絶対にトレーニングする必要があります。
それに、発音ができるとリスニング力が上がりますし、何より日々の学習が楽しくなります。
このテキストを使い、ロシア語の難しい発音を攻略してしまいましょう。
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ロシア語学習に挫折した人は『ニューエクスプレス ロシア語』からやり直すのがおすすめ!
「ロシア語難しすぎ!」
ちょっとでもロシア語を勉強したことがある人なら、誰もが一度は思ったことがあるのではないでしょうか?
ぼくもロシア語を勉強していますが、このセリフを心の中で思うどころか毎日口に出して叫んでいます。
ロシア語は、とにかく初心者泣かせなんです。
まず、文字をゼロから覚えなければいけません。しかも全部で33文字と、英語で使うアルファベットよりも7文字も多いのです。
続いて発音。みんな苦手なあの"巻き舌"ができないといけません。
そして複雑な文法。テキストを繰るごとに出てくる変化表を見てうんざりしてしまう人は多いはず。
初級段階で越えなければいけないハードルが高く、しかも頑張ってひとつ越えても目の前にすぐまたもっと高いハードルが現れるのがロシア語学習です。
少し勉強して挫折してしまう人も多いと思います。
でもちょっと待ってください!
やり方を変えてみるだけで、もしかしたらまたやり直せるかもしれませんよ!
『ニューエクスプレス ロシア語』を使おう!
ロシア語学習を一度あきらめてしまった人は、『ニューエクスプレス ロシア語』というテキストで勉強し直せばまた復帰できると思うんですよね。
この本は、ロシア語の初級文法テキストです。
文法テキストなんですが、文字と発音、会話表現も学べる、ロシア語の初級の基礎知識が一通り学べる参考書になっています。
構成としては、中学校の英語の教科書を想像していただければ近いです。
全20課に分かれており、各課の最初に会話テキストとそこで使われた単語リスト、次のページには文法事項の説明が書かれています。
この本の著者は黒田龍之助先生です。ロシア語学習者なら誰もが知っているビッグネームですね。
とにかくわかりやすい!
なぜ『ニューエクスプレス ロシア語』を使えば、ロシア語を一度挫折した人でも学習が続くのでしょうか?
黒田先生の説明がとてつもなくわかりやすいというのもありますが、やはりこれは学ぶ範囲が絞られているからでしょう。
ロシア語学習に挫折してしまう理由のひとつとして、いくつもいくつも出てくる変化形の表が嫌になってしまうというのがあります。
しかし、このテキストでは、学習者を圧倒するような変化表は出てきません。
「え、それで大丈夫なの?」
と思った人もいるかもしれませんが、大丈夫なんです。
このテキストでは、ロシア語初心者が最低限覚えておくべき文法事項のみをピックアップしてまとめているからです。
考えてみてください。
変化形を丸暗記したとしても、結局は実際によく使う表現から定着していき、だんだん慣れていって、最終的に表のすべてを覚えている状態になる、という段階を踏むことになるはずです。
そう考えると、初心者なら別に表を全部覚えなくても、大事なところだけまずは覚えるというのが、効果的な学習のためにも、また、"挫折しないためにも"重要だと言えます。
ぼくが知っている限りですが、ロシア語でそれができるのは『ニューエクスプレス』だけですね。
ひたすら音読!
さて、では『ニューエクスプレス』をどう使えばいいのかという話ですが、
基本的には最初のページから順番に学習していけば大丈夫です。
ただ、とにかく"音読"を学習の中心にするようにしてください。
要するに、ただ黙ってテキストを読み進めるのではなく、どんどん声に出して練習するのが大切だということです。
文法の説明を読んでそれを理解するというのはもちろん大事で、『ニューエクスプレス』を使う際にもまずは文法事項を確認すべきです。
ただ、とりあえず文法の部分を見たら、あとはひたすら声に出して読むことです。
初級文法というのは、体に染み込ませて、感覚レベルで最終的には覚えないといけないんです。
そのためには音読が最も効果的な方法なんです。
『ニューエクスプレス』は学ぶべき項目が絞られており、分量が少ないテキストなので、1冊まるまる何回も音読することもできるはずです。
とにかく音読しまくり、最終的には本のどこに何が書いてあるのか覚えてしまうくらいを目指しましょう。
これ一冊に絞ってやり込め!
『ニューエクスプレス ロシア語』を使って勉強すると決めたら、とにかくこの一冊を極めるという気持ちで取り組んでください。
他の参考書に目移りしそうになることもあるかと思いますが、そこはこらえて『ニューエクスプレス』を読み込みましょう。
このテキストを使えば、
わかる→わかるから自信がつく→次のステップへ
というサイクルが生まれ、どんどん基礎知識を吸収することができます。
このテキストをやり込んだら、一度挫折したロシア語テキストをもう一度読んでみてください。
完全に景色が変わっているはずです。
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ロシア語をゼロから勉強する初心者におすすめの参考書・本を紹介します!
『寝るまえ5分の外国語』(黒田龍之助著)が外国語学習好きにおすすめすぎる件
『寝るまえ5分の外国語』という本が面白かったのでレビューしようと思います。
外国語学習好きやロシア語学習者には有名で、ぼくもファンである黒田龍之助氏の新刊です。
語学書の書評
この本は語学書の書評集です。
広報誌『白水社の本棚』で連載された、毎回1冊の語学書をフィーチャーして書かれるコラムをまとめたものになっています。
「語学書の書評なんておもしろいの?」
と思う人がいるかもしれませんが(ぼくもこのブログで語学書を紹介しているのであまりこういうことはいいたくないんですがこれが大多数の声でしょう)、これが読んでいて本当に面白いんです。
実際に人気で、発売して約1ヶ月くらいで増刷が決まっています。
外国語を楽しむ
この本はとにかく読んでいて楽しいんです。読み出したら止まりませんでした。
これはなぜなのか考えてみたんですが、著者の黒田氏自身が楽しんでいるからではないかと思うんです。
たとえば、『モンゴル語のしくみ』という本の回では、
モンゴル語はキリル文字を使って表記される。つまりロシア語と同じ。
(略)
1990年代に訪れたモンゴルの首都ウランバートルでは、至る所にキリル文字が踊っていて、わたしはこれが気になった。
だって、さっぱりわからないのだから。
同じキリル文字でも、スラヴ語圏を旅していれば、なんとなく理解できるものが多いのだが、モンゴルでは見慣れた文字でもまったく想像のつかない単語が綴られる。ワクワクするではないか。
(90ページより引用)
とあります。
注目すべきは最後の「ワクワクするではないか。」です。
ここは笑ってしまいました。笑ってしまったんですが、この感覚、外国語が好きな人はわかるはずです。
英語が大嫌いで、いやいや勉強している高校生の
「全然わかんねー!」
と、外国語学習が好きでたまらない人の
「全然わかんねー!」
は全く違います。
後者は、「全然わかんねー!(興奮)」であり、「全然わかんねー!(歓喜)」なんですw
この『寝るまえ5分の外国語』では、筆者の黒田氏自身がめちゃくちゃ楽しんでいて、それが行間からにじみ出ているので、その空気感に引き込まれてどんどん読んでしまうんです。
『やさしいドイツ語』の回では、
小塩先生はいつも楽しそうだった。
(略)
本書のページを捲っていくうちに、「ナントカ語を勉強すれば、こんなにいいことがありますよ」なんていう宣伝文句はまったく必要ないことに気づく。著者本人が楽しそうにしていれば、生徒は自然とついていく。そういう魅力的な先生は、いつの時代もすくないけれど。
(208,210ページより引用)
とあります。
黒田先生(『ニューエクスプレス ロシア語』にお世話になっているのでやっぱり先生で)もそういう人だなと思うわけです。
外国語学習あるあるが満載
外国語学習が好きだからこそ「わかる!」とうなずけるようなポイントも満載でした。
大学書林は絶版をめったにしない。作った本は時間をかけて丁寧に売ってくれる。マイナーな語学書を出してくれるだけでも十分にありがたいのだが、それが長いこと書店の棚に並んでいるのを目の当たりにすれば、思わず頭が下がる。
(223ページより引用)
かなりマニアックですけどこれは超わかりますね笑。
大学書林は『イディッシュ語文法入門』のようなマイナーな語学書を多く出しています。
この本は比較的新しいですが、中にはびっくりするくらい昔に出版された本もあります。
ちなみにこの回で紹介されていたのは『印度語四週間』。
日本人は最も勇敢な海軍をもってゐる
という例文が載っているそうですw
あと、『ニューエクスプレス』シリーズについてのコラムも面白かったですね。
『ニューエクスプレス』シリーズは白水社から出ている初級文法テキスト。数々のマイナー言語に対応していて、しかもクオリティが高いのでぼくも大ファンで、ニューエクスプレスを褒めるだけの記事を書いてしまったくらいです。
今回のシリーズにおける新機軸は、巻頭の「○○語ってどんなことば?」。これを読めば、その言語の概略を把握することができるので、非常に便利。このシリーズを片っ端かた手に入れて、「○○語ってどんなことば?」の部分を比べながら目を通してみた。
(94,95ページより引用)
これ、ぼくもやりますw
全く知らない外国語の概略を知るのって、本当に楽しんですよね。
『ニューエクスプレス』シリーズは、そういう目的のためにはぴったりなんです。
ちなみに、黒田先生は『ニューエクスプレス ロシア語』の著者でもあります。
外国語学習が好きな人におすすめ!
このように、『寝るまえ5分の外国語』は、単なるブックガイドというわけではなく、楽しく読める読み物になっています。
これを読むことで、語学学習の魅力を再発見できるでしょう。
外国語学習者が好きだという人には超おすすめです。
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中国語の単語帳おすすめリスト!ランキング形式で紹介します!
中国語学習において、単語の勉強はかなり重要な位置を占めます。
中国語では、単語が英語のように語形変化しないので、文法は簡単です。
なので、 文法というよりは、ひたすら単語を覚え続けることで語彙力を増やすというのが学習の中心で、そしてそれが何より中国語上達の近道だと言えます。
今回は、中国語の単語学習におすすめの単語帳をランキング形式で紹介していきます。
選んだ際に基準にしたのは、
- 単語のチョイス
- レイアウトの見やすさ
- 例文、CDのクオリティ
の3つです。
それでは1位から発表していきます!
【1位】キクタン 中国語
- 作者: 内田慶市,沈国威,氷野善寛,紅粉芳惠,関西大学中国語教材研究会
- 出版社/メーカー: アルク
- 発売日: 2008/05/27
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 11回
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一番おすすめなのが『キクタン』です。
見出し語と日本語訳、そして例文というシンプルな構成ですごく使いやすいです。
『キクタン』は全部で6種類出ています。これらはレベル別になっていて、全部やると中国語検定の準1級レベルまでマスターできるようになっています。
そこまで目指さないという人でも、500語か1000語ごとに巻が分かれているので、少しずつ確実にレベルアップしていくことができます。
中国語をはじめたばかりの人は、基本語約500語が載っている『入門編』を使いましょう。
中国語単語帳で迷ったらまずこれを買って間違いないです。
『入門編』の500単語を覚えたら次の『初級編』に進みましょう。
【2位】ゼロからスタート中国語単語 BASIC1400
初級〜中級レベルの1400語を収録。
この本は、前半と後半に分かれています。
前半は、「是」や「有」「喜欢」などの、まず絶対に押さえなければいけない基礎単語が品詞別に掲載されています。
例文と文法ポイントが載っているので、単語と同時に、基礎的な文法ポイントも学習することができます。
後半は、日常生活やファッション、観光など、ジャンル別に単語がまとめられています。
基礎単語と簡単な文法、ジャンル別関連単語が一冊に詰まっているので、「とにかく中国語を始めてみたい」と思っている全くの初心者には自信を持ってオススメできる単語帳です。
【3位】クラウン 中国語単語600
中国語の学習を始めたばかりの人が、まず覚えるべき基礎単語が約600語収録されています。
特徴的なのがレイアウトの良さです。
字が比較的大きく、シンプルな紙面でかなり見やすいです。
600語という多すぎない単語数とこのレイアウトの良さなら、挫折しないで最後まで進められると思います。
ちなみに、続編にあたる『中検4級対応 クラウン中国語単語700』も出ています。
この2冊目まで学習すれば、約1300語、中国語検定4級に楽々合格できるレベルまで語彙力をアップさせることができます。
【4位】耳タン 中国語 中検4級レベル
耳タン 中国語[単語] 初級/中検4級レベル (耳から覚える)
- 作者: 南勇,楊達,監修
- 出版社/メーカー: 学研マーケティング
- 発売日: 2012/04/03
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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中国語の基礎単語が736語、関連語を入れると890語収録されています。
この単語集の特徴は、なんといっても音声です。
中国語→日本語
はもちろんのこと、
日本語→中国語
中国語→日本語→例文→例文訳
の音声もついています。
ここまで音声が充実した単語集はありません。
とにかく耳から単語を覚える派の人はこの単語集を使いましょう。
【5位】これなら覚えられる! 中国語単語帳
コンパクトサイズで使いやすく、レイアウトも見やすいのが特徴の単語集。
中国語の基礎単語が約1500単語収録されており、そのうち800語には例文がついています。
基本語に加え、中国語において大事な量詞、呼応表現、四字熟語なども載っているので、初心者向けのオールラウンドな単語集という感じです。
【6位】HSK基本語彙 1級-4級
HSKとは中国政府が実施している中国語の検定試験です。
『HSK基本語彙』は、その1級~4級(数字が大きいほど難しい級)で出題される基本語彙1200語を収録しています。
HSKを受験したいという人はもちろんですが、HSKを受ける気が全くないという人にもおすすめできる単語帳です。
中国語単語とその意味、例文が載っているというオーソドックスなレイアウト。かなり見やすく、サクサク単語暗記を進めることができます。
これを終えることができたら、続編の『HSK基本語彙 5級-6級』に挑戦しましょう。
中~上級レベルの単語が掲載されています。
【7位】話す中国語の単語力
かなりボリュームのある単語帳です。
この本には、約2300語の見出し語と、約2000語の関連語、派生語が載っています。
かなりの単語数が収録されていますが、その分しっかりと覚えていけば到達できるレベルは高いです。
この単語集に載っている単語を覚えきれば、その時点で日常生活で使う単語なら8割程度をカバーできることになります。
【8位】実用中国語単語集
『実用中国語単語集』には、実際の生活で使われる頻度の高い単語が約1800語収録されています。
全体の5分の1程度の見出し語にしか例文はついていないので、どちらかというと例文というよりは単語のみでゴリゴリ覚えたい人向き。
ただ、観光、職場、人間関係、スポーツなど、ジャンル別に単語が載っているので例文がなくてもかなり覚えやすいです。
この単語集は、海外勤務などですぐに中国語が必要で、とにかく実際の生活で便利な単語を覚えまくりたいという人におすすめです。
まとめ
というわけで今回は、中国語単語帳おすすめランキングを紹介しました。
レイアウトや単語のチョイスなどからおすすめ順に並べましたが、やはり単語集ごとに特徴があるので、自分の好きな単語の覚え方なども考えて選ぶといいのかなと思います。
ちなみに中国語単語の効果的な覚え方については、第1位で紹介した『キクタン』を例に詳しく説明した記事があるので、ぜひ参考にしてみてください。
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