『街なかの中国語』のレビュー!留学前や中上級者におすすめのリスニング教材です。
どうも!トリリンガルブロガーのかずーいです。
普通に書店に売っている中国語教材に付いてるCDの音声って、プロのナレーターが標準の発音でキレイにゆっくり吹き込んだものがほとんどですよね?
もちろんこれはこれですごく練習になるのですが、実際にネイティブが話している中国語は、教材の音声よりも
- 圧倒的に速い
- 発音も不明瞭な部分がたくさんある
という特徴があります。
勉強を始めたばかりの時は普通の教材のみでいいんですが、だんだんと学習が進むにつれて、リアルな中国語を聞くトレーニングを取り入れるのも非常に大切になってきます。
・・・と言うと、
「留学しないとダメなのかな・・・?」
と思う方がいるかもしれませんが、留学だけがリアルな中国語を聞く手段ではありません。
リアルな中国語が収録された教材が日本で普通に手に入るんです。
『街なかの中国語』というテキストです。
このテキストがリアルな中国語のリスニング練習にめちゃくちゃおすすめなので、今回は本の内容や難易度を紹介していこうと思います。
どんなテキストなの?
『街なかの中国語』は、北京大学出版社の『原声汉语』という教材を日本の東方書店が日本語に訳し、編集し直したものです。
最大の特徴は、現地にいないと聞けないようなリアルな中国語の音声のみが収録されていることです。
全部で3冊のシリーズとなっていて、1冊目の『街なかの中国語 耳をすませてリスニングチャレンジ』では、
- ショッピング
- 銀行
- 緊急ダイヤル
- 病院
- 天気予報
などなど、実際に中国で生活する時に役立ちそうな会話が豊富に収録されています。
本書1ページに、
街頭録音ですので音質はよくありません。あらかじめご了承ください。
とあるように、周囲の音、たとえば外なら街のガヤガヤとした喧噪も一緒に録音されています。
「うわ・・・ムリ・・・」
と思った方もいるかもしれませんが笑、実はこれこそがこの教材の最大の魅力なんです。
リアル世界で実際に中国語を聞く場面を想定してみてください。
聞き取りの邪魔になるような音が何もなく、全くクリーンな状態で相手の話を聞ける場面の方が少なくないですか?
このテキストでリスニングをすると、実際の場面でのリスニング力がめちゃくちゃ上がっていくんです。
ぼく自身、このテキストを使って勉強し始めてから、リアルな中国語のリスニング力が大幅に上がったと実感しています。
続編も使える!!
Part2は『街なかの中国語 インタビュー・テレビ番組のリスニングにチャレンジ』。
街なかの中国語〈Part2〉インタビュー・テレビ番組のリスニングにチャレンジ!
- 作者: 孟国,井田綾,平野紀子
- 出版社/メーカー: 東方書店
- 発売日: 2013/09
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
音源は主に"中央電視台"の"東方時空"や"焦点訪談""実話実説"など視聴率の高かった番組のインタビューや談話等です。他にドラマや、インタビュー、実際のレクチャー等もあります。
(Part2 1ページより引用)
Part2は1冊目と比べると応用編という感じで、中国のテレビ番組の音声などがそのまま録音されています。
これが良いリスニングトレーニングになるんです。
「いや、そんなのネットでいくらでも見れるやんけ」
と思った方がいるかもしれませんが、実はそうでもないんです。
これが英語ならアメリカの番組がネットで見放題なんですが、中国にはネット規制があり、良い教材になりそうなテレビ番組・ネット番組を見つけるのがかなり難しいという現状があります。
それが日本語訳付きで入手できるなんて、本当にこの教材は貴重だなと思いますね。
ちなみに、Part3にあたる『街なかの中国語 話し手の意図・主張の聞き取りにチャレンジ』は、同じくテレビ番組の録音が中心で、こっちはPart2よりも難易度がさらに高くなっています。
街なかの中国語〈Part3〉話し手の意図・主張の聞き取りにチャレンジ
- 作者: 孟国,井田綾,平野紀子
- 出版社/メーカー: 東方書店
- 発売日: 2014/12
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
難易度・レベルは?
1冊目に関しては、日常生活+アルファくらいです。
最初は
你好 (こんにちは)
好久不见 (お久しぶりです)
といった超基礎レベルの確認から始まるのですが、後半に進むにつれてだんだんと難易度が上がっていきます。
ただ、難易度が上がっていくと言っても、基礎的なレベルの域は出ません。
単語や文法が難しくなるというよりは、
您是在这儿用,还是带走?
(店内でお召し上がりですか? お持ち帰りですか?)
のように、より日常感が増えて、このような表現に慣れていない人は難しく感じるかも・・・程度です。
中国語検定だと3級程度以上の実力があれば十分使いこなせるでしょう。
(中検3級の難易度って?という方は下記の記事もぜひお読みください。)
⇒中検3級のレベル・難易度はどのくらい?学習期間は?【中国語検定3級】
Part2,3は上級者向け!
Part2に関しては先ほども書きましたがテレビ番組のそのまま録音なので・・・はい、レベルは高いです。
ただ、録音されている部分は比較的聞き取りやすいところを抜粋している感があり、1~2年以上勉強されている方なら訳を読みながらなんとか食らい付いていけると思います。
ぼくは学習歴2年・中検2級レベルですが、何とかやっていけています。
Part3に関しては、Part2よりも難易度が上がるので、とりあえずは買わずに、Part2が終わった段階でおかわりが欲しくなったら追加でやるようにするのがおすすめですね。
(ぼくはPart3も買いましたけどね。)
こんな人におすすめ!
このテキストは次の2パターンのどちらかもしくは両方に当てはまる人におすすめです。
①留学前の人
「あと数ヶ月で留学・・・!」
みたいな人にはもってこいの教材ですね。
特に、初めて中国に行く場合は、今まで勉強してきた教材の中国語と、実際に中国人が話す中国語とのギャップのすごさに圧倒されたり、場合によっては、いきなりやる気をズタズタにクラッシュされる可能性があります。
『街なかの中国語』で現地のリアル中国語を聞きまくってから留学することで、そのギャップを少なくすることができ、スムーズに留学生活に入れるでしょう。
②リアルな中国語で練習してみたい中級者
ある程度普通の教材で勉強してきて、基本的なことはもう覚えたというレベル、具体的には
- 単語は1500以上覚えた!
- 文法も、簡単なものならわかる!
という水準に達している人は、このテキストを使うことで、
教材の音声からリアル音声へのスムーズな橋渡しが可能
になるでしょう。
リアル音声は、いずれは克服しなければいけない壁なので、もう基本はある程度できたと思ったらこのテキストに取り組んでしまうのが個人的にはおすすめです。
注意点
さて、かなり使えるこの『街なかの中国語』ですが、1つだけ注意点があります。
それは、
このテキストに収録されている内容は、中国、もっと言うと北京を中心とする北部~北東部の中国語ですよ!
ということです。
中国語は、話されている国や地域によって発音や使われている語彙に多少の・・・場合によってはかなりの違いがあります。
このテキストに収録されているのは中国の首都北京で話されている中国語だと考えてください。
とはいえ、同じ中国国内ならまだそこまで大きな違いはないので、別の地域、たとえば中国南部に留学や旅行に行きたいという人も安心して使って大丈夫です。
ただ、台湾で中国語を使いたいという人は少し考えたほうがいいかもしれません。
ここで先ほど引用したフレーズをもう一度思い出してみましょう。
您是在这儿用,还是带走?
(店内でお召し上がりですか? お持ち帰りですか?)
ファーストフード店でのよくある一言ですが、まず台湾では「这儿」という言い方はせずにただ「这」とか、この場合だと「这里」という言い方をします。
さらに、単語レベルで考えても、带走は台湾では一般的ではなく、
内用 (店内で食べる)
外带 (お持ち帰り)
という言い方をするのがほとんどです(ぼく自身の台湾旅行での経験調べなので自信は70パーくらい)。
なので、主に台湾で中国語を使う予定のある人については、このテキストは避けるか、このテキストを使うにしても(十分効果はあります)、何か別の方法でリアル台湾中国語を補てんするのがおすすめです。
方法としては、台湾のネット番組などを見たり(台湾はアクセス可能なネットコンテンツが豊富です)、あとは「17Live(イチナナ)」というライブ配信アプリを使って台湾人のネット放送を見るのもかなりおすすめです。
(参考記事)
まとめ
というわけで今回はおすすめテキスト『街なかの中国語』を紹介してみました。
リアルな中国語を聞ける教材は本当に貴重です。
教材の音声を卒業したい・・・という人はぜひ活用してみてください!
当ブログでは中国語の勉強方法について詳しく解説しています。
記事の一覧は下記のリンクから見ることができます!
メンタリストDaiGoの『英語勉強法』をペラペラの俺がぶった斬るつもりだった【レビュー】
メンタリストDaiGoの『科学的に正しい英語勉強法』という本が売れているようです。
ぼくは普段から複数の本屋の英語参考書コーナーに行くのですが、どこに行ってもこの本は平積みになっていたり、棚の目立つところに置かれていたので、以前から気になっていました。
ただ、書店で何回見ても手に取る気すら起きなかったんですw
まず、メンタリストDaiGoってお前誰やねんってのがそもそもありますし、少なくとも英語の人ではないでしょっていうのが自分の中であって、どうせただの中身の薄いファンブックだろうと決めつけていたのが理由です。
ただ、何か月経ってもずっと本屋の平積みからは消えないし、実際、ずっと売れているみたいなので、語学ブロガーとしてこれは無視できないなと思い、
買ってきました。はい。
今回は、この『科学的に正しい英語勉強法』("正しい"とか言ってるとこがもう腹立つ!w)を英語ペラペラのぼくが辛口レビューしていこうと思います。
英語ができない理由は何??
この本の最初の章では、英語力うんぬんは置いておいて、まず日本人はメンタル面、マインドの部分が大きな原因となって英語が話せない人が多い、という話が展開されます。
DaiGo氏がまず最初に挙げるのは、「自信のなさ」です。
「どうせ自分には無理だから」
「失敗したら恥ずかしい」
などと思って逃げてしまうから。つまり自信のなさのせいなのです。
(中略)
自信を持って英会話にチャレンジすることは、たとえ失敗したとしても、いや、むしろ失敗するからこそ、最短距離での上達につながります。
(21,22ページより一部引用)
これ、ほんとーによくわかります。その通り。
日本以外の国出身の人と比べて、日本人の学習者は失敗に対する恐怖心が強く、それが英語上達の妨げになっているなとぼくも自分自身の経験から感じます。
むしろ失敗するからこそ、最短距離での上達につながります。
という部分は本当に良い言葉。
英会話って、失敗しないと上達しないんですよね。
最も上達のスピードが速い人は、失敗を恐れずに、積極的にどんどん英語を使って、失敗しまくっている人です。
リアルに失敗して学んだことというのは記憶にも残りやすいですからね。
また、DaiGo氏は、コンプレックスが強いのも日本人が英語ができない大きな理由だと指摘します。
日本人に特徴的なのが「英語ができなくて恥ずかしい」「英語が下手で申し訳ない」というコンプレックスです。
(32ページより)
DaiGo氏はこうなってしまう原因について、失敗すると注意され、みんなに笑われる学校教育のせいなのかもしれない、と書いています。
これも全く同意見です。
以前「受験英語の弊害」について記事を書きましたが、
この記事では「ミスがあっても伝わる英語をまずは目指すべきなので、ミスをいちいち指摘する教育は良くない」的なことを述べました。
・・・・・って!
って!!!!!
てっててて!!
めっちゃ良いこと書いてありますやんこの本。
ぶった斬ってディスりまくるつもりがもうこの有様。
さらっと流し読みしてディスるつもりだったんですが、
すごい読んじゃいます。
悔しい・・・・。
まぁでも、メンタリストっていうくらいなので、ここら辺のメンタル・マインド的な部分に関してはまぁ、認めましょう。ためになります。すみませんでした。
でもここからは辛口でレビューしますよ。
ジェスチャーを練習する!?
他の国の人々に比べると、日本人は会話の際のジェスチャーが明らかに薄いのです。
(中略)
具体的な練習法としては、身振り・手振りのシャドウイングがおすすめです。
たしかに、日本人はジェスチャーが薄く、語気が弱いというのもこれに合わさって、英語を話す時に、なかなかズバッと相手に伝わっていかないんですよね。
これに対する解決策として本書で示しているのが「ジェスチャーのシャドウイング」、要するにネイティブのジェスチャーをYoutubeかなんかで見ながらそれを自分でマネするトレーニングです。
素直になるほどなぁ~と思いました。この発想はなかった。
(やばい、また感心してる・・・)
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"科学的"とはどういうことなのか
ひとつ前で書いたジェスチャーの部分では、ジェスチャーを鍛えるメリットを示すために、ある研究が紹介されています。
その研究では、架空の単語を2つのグループに分けた人に覚えさせ、その際ひとつのグループには大げさにジェスチャーをしながら記憶させたところ、手足を動かして覚えた方が記憶が定着することがわかったそうです。
このように、DaiGo氏の『科学的に正しい英語勉強法』では、実験・研究によるデータ、面白い実験が数多く紹介されていて、それが単純に読んでいて面白いですし、すごくためになり、また説得力もあるんです。
本のタイトルに「科学的に正しい」と書いてあるのも看板に偽りなしです。
ちなみに、科学的に、理系的に英語学習法を考えるという点では『一生モノの英語勉強法』という本が面白いので興味がある方はぜひこちらも読んでみてください。
一生モノの英語勉強法――「理系的」学習システムのすすめ(祥伝社新書312)
- 作者: 鎌田浩毅,吉田明宏
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2013/03/02
- メディア: 新書
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愛嬌が大事
ジェスチャーと関連していることでいうと、DaiGo氏は英会話において"愛嬌"が重要だと言います。
そこで必要なのが、愛嬌です。
(中略)
どんなに語学が得意な人であっても、世界中を飛び回るうちには、言葉が通じない相手と「会話」しなくてはいけない場面は訪れます。
そんなときに問題なのは、言葉を知らないことではなく、消極的であることや控えめであること。
そして、愛嬌がなくてコミュニケーションを取りづらい、「心を閉ざしたヤツ」「壁のある人間だ」だと思われてしまうことなのです。
(48,49ページより)
実際に英語でコミュニケーションを取るようになるとわかるんですが、ここで書かれている"愛嬌"のような、「親しみやすい雰囲気、オーラ」ってすごく大事なんですよね。
ちなみに、これは、元2ちゃんねる管理人のひろゆき氏の『働き方 完全無双』という本にも似たようなことが書かれていました。
言葉が通じなくても、僕は終始「ニコニコする」ということにしています。
(中略)
それは、留学していたアメリカでもそうで、とりあえず笑顔でいると、なんとかなることが多いです。
日本以上に礼儀を大切にする国は意外と多くて、たとえばフランスでタクシーに乗った場合、最初に「こんにちは」とニコッと挨拶しないと、相手が驚いた表情を浮かべます。
『働き方完全無双』(ひろゆき著)94ページより一部引用
具体的な勉強方法も
DaiGo氏の『科学的に正しい英語勉強法』では、いままで紹介してきたようなマインド面だけではなく、具体的な学習方法についてもしっかりと書かれています。
たとえば、英文法についてはこの参考書がいいよ、こういう人にはこの本がいいよ、というように詳細に書かれているんです。
本のタイトルは書けませんが、紹介されているのはごく普通の大学入試の本で、
意外と堅実なところいくんだな
と感じました(良い意味で)。
その他、具体的な学習法について書かれている部分を箇条書きにしてみると、
- 学習の効率が上がる想起練習効果とは?
- インプットとアウトプットの理想的なバランスは?
- 睡眠学習
- 問題集はこう解くと効果が上がる!
- 多読の効果を高める方法
などなどなどなど、かなり豊富です。
本の最後では、おすすめのスマホアプリや学習ツールの紹介まであり、定価1300円、200ページ弱の本にしてはかなり盛りだくさんの内容でした。
惨敗。普通に使える本だった件。
徹底的にディスってやろうと思って書き始めたレビューでしたが、読み始めたら普通に面白くて、どんどん読んでしまいました。
悔しいですが完敗ですね。
最初はただのファンブックなんだろとか言ってましたが、英語を勉強している人に普通におすすめできる1冊です。
特に、英語を初めて数年以内の初心者の方が読むと、新たな発見がいくつもあると思います!
(こちらの記事もおすすめ)
17Live(イチナナ)で中国語を勉強するのがおすすめ!台湾人のライブ配信を活用しよう。
中国語ペラペラのかずーい(@kazuui81)です!
17Live(イチナナ)は、誰でもライブ配信が楽しめる人気アプリです。
2018/7/28現在のアプリの評価が星4.5(レビュー総数5730件)。
ただ話題になっているだけというわけではなく、満足度も高いアプリだということがわかります。
17Live(イチナナ)では、誰もがリアルタイムに動画を全世界に配信することができ、また、配信を見るのも(課金要素はありますが)基本的に無料でいくらでも視聴できます。
実は、このようなアプリは、他にも
- ツイキャス
- Youtubeライブ
- ニコニコ生放送
- Periscope
などなど、数多くあるのですが、このイチナナは、台湾で最初にリリースされたということもあり、
台湾人ユーザーが非常に多いサービスである
というのがひとつの大きな特徴になっています。
いま現在何人の台湾人がライブ配信してるのかな・・・と調べると、何十人もの配信者がドカっと出てきます。
ぼく自身、普段Periscopeという配信アプリで英語学習などについてたまに語っているのですが、このPeriscopeでは台湾人のライブ配信はほとんどゼロといってもいいくらいの数です。
17Live(イチナナ)の台湾での普及率はすごいですね。
で、本題ですが、この台湾人のライブ配信が中国語学習にめちゃくちゃ使えるんです。
今回は、17Live(イチナナ)を中国語学習に活用するメリットや具体的な方法を書いていこうと思います。
イチナナを中国語学習に活用するメリット
リアルな中国語が聞き放題
イチナナで中国語を勉強する最も大きなメリットは、
リアルな中国語がいくらでも聞ける
ということです。
中国語学習者の方は、普段市販のテキストなどを使って勉強していると思いますが、普通に売っているテキストに付いているCD音声は、プロのナレーターが標準中国語でキレイに話して録音したものがほとんどです。
もちろん、市販の教材を使って学習することも大事ですが、実際にネイティブが話している中国語のスピードや使っている言葉と比べると、教材の中国語はリアルさに欠けます。
そこで、ここを補うためのサブツールとしてイチナナが使えるわけです。
イチナナで台湾人のライブ配信を視聴すれば、リアルなスピード、リアルな語彙の中国語がほぼ無限に聞けます。
これって、か~なり貴重なんですよ。
ライブ配信ほどリアルな表現が聞ける教材って他にはほぼありません。
一応『街なかの中国語』という現地録音の教材があり、これが個人的にはかなりおすすめなんですが、いままさにネイティブの間で流行している言葉は反映できませんし、量的にも限りがあるんです。
そうなると、あとは留学するくらいしかリアルな中国語を聞く方法はないですね。
でも留学したとしても、語学学校の先生が話す中国語はキレイな"教材中国語"の可能性が高いです。少なくとも地元の友達に話すような中国語では話さないでしょう。
頑張って配信している方にはこんな言い方をしてちょっと申し訳ないんですが、ライブ配信は日本人の中国語学習者にとって、本当に貴重な"教材"なんです。
無料で視聴できる
さきほどもちょろっと書きましたが、ただ見るだけなら完全に無料で使えます。
一応課金要素はあるんですが、好きなライブ配信者にプレゼントを贈ったりするときに使うもので、まぁ、課金しませんよねw(もちろん、したければしてもいいですけど)
ちなみに、これらのプレゼントを配信者側は換金でき、それで生計を立てている強者もいるそうです。いわゆる投げ銭みたいなものですね。
台湾人の配信を見るための設定方法
アプリストアで「17」と検索してダウンロード、あとはアプリを開けばこのサービスは使えるんですが、台湾人のライブ配信を見たい場合はちょっとした設定が必要になります。
そのまま使うと、設定が日本設定になっているんです。
このままでも台湾人の配信は見れますが、台湾設定にすることでよりライブ配信を探しやすくなります。
以下、その手順です。
(1)右下のマイページをタップ後、下の方にある「設定」をタップ
(2)下の方にある「リージョンを選択」をタップ
(そのままだと「日本」になっていると思います。)
(3)「台湾」を選択
(4)一度アプリを閉じてから、再び起動(要するに再起動です)
この手順で地域を「台湾」に設定できます。
すると、台湾人用モードになり、ライブのおすすめなども台湾人のものがたくさん出てくるようになります。
ライブ配信活用のコツ
中国語上達のためにライブ配信を活用するには、いくつかコツがあります。
ぼく自身が使ってみて発見したことを書いていこうと思います。
BGMがない人を選ぼう
配信で何をやるかはルールに反していない限り自由。みんな本当に色んなことをしています。
よく見るのが基本的には音楽をかけて、たま~に話すとか、それに合わせて歌ったりしている人です。
こういう人に関しては避けましょう。
我々の目的はあくまでリアルな中国語を聞きまくることです。
ずっと話している人を選ぼう
出先から配信している人などは、それはそれで面白いんですが、あまり話してくれないので避けるべきです。
おすすめなのはずっとペラペラ話している人です。家から配信している人にそういう人は多いですね。
コメントを送ってみよう
イチナナでは、配信者に対してメッセージが送れます。
自分の中国語に自信がない人もいるかもしれませんが、何事も経験です。慣れです。送ってみましょう。
ただ、空気の読めないメッセージはNGです。
たとえば、
「自分中国語勉強してるので教えてください」
みたいなのはたぶん結構ウザいのでやめたほうがいいですね。
自然と他の台湾人ネイティブ視聴者にうまく溶け込んでいるのがベストです。
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初心者でも大丈夫!?
「ネイティブの中国語なんてわかるわけない。自分のレベルではイチナナは早すぎるかな・・・。」
と思っている初心者の方もいるかもしれませんが、
そこまで真面目に取り組むものでもないんで、気軽に聞いてみてくださいw
いや、勉強なので真面目にやるんですけど、毎日時間を決めてきっちりきっちり継続してやる、というよりは、
普段の勉強に疲れたので、気分転換がてらネイティブの中国語を聞いてみる
くらいの気持ちでやるのがおすすめです。
初心者でも、ひとことふたこと聞きとれたら御の字、くらいで適当にやってください。
それでも十分効果はあります。
まとめ:ハマりすぎには注意
ひとつ前でも書きましたが、イチナナはメインの学習ツールとして活用するものではなく、サブツールとして活用すべきです。大事なのでここは強調しておきます。
やはり大切なのはテキストを使った机の上での勉強です。
ただ、それだけではリアルな中国語に触れる機会がなくなってしまうので、イチナナを使って補う、そういったスタンスで活用するのがベストでしょう。
最悪なのが、ハマりすぎてテキストでの"真面目な"勉強をしなくなることです。
バランスよくほどほどに学習していくのがコツですね。
それでは!
このブログでは、中国語学習に関する記事を多数書いています。
興味のある方はぜひ下記のリンクから記事の一覧をご覧ください。
『英単語の語源図鑑』が使える!勉強感ゼロで語源と単語が学べます!【レビュー】
『英単語の語源図鑑』という本がか~なりおすすめです!
この本では、語源とそれに関連した英単語が学べるようになっています。
「語源集+単語集」という感じですね。
語源と関連付けて英単語を覚える・・・これはどういうことなのかというと、たとえば
subway (地下鉄)
という単語を覚える際、そっくりそのまま丸暗記で「subway=地下鉄」と覚えるのではなく、
sub = 下に
way = 道
subwayは「下の道」⇒地下鉄
というように覚える方法を言います。
「なんだかめんどくさそう・・・」
と思いましたか?
確かにその通りで、語源で英単語を覚えるのはなかなか骨の折れる作業です。
そこでこの『英単語の語源図鑑』の出番なんです。
イラスト付きでスラスラ読める!
『英単語の語源図鑑』には関連語を含めると約1000語の英単語が収録されていますが、関連語を抜いた見出し語に関してはすべてイラストが付いています。
(シンプルだがコミカルでかわいいイラスト。)
(素直にかわいい。by27歳男性)
イラストがあるので、勉強しているというよりはマンガを読んでいるような感覚で語源と単語を楽しくガッツリ覚えられます。
こういう本って、実は今までなかったんですよね。あってもここまでイラストが豊富でとっつきやすいものはありませんでした。
たとえば、『語源でわかった! 英単語記憶術』という本は、英単語の語源についてしっかりとまとめられている名著です。
ただ、内容はすごくいい本なのですが、どちらかというと中~上級者向けで、初心者がスラスラ読むのにはかなり無理があるんです。
その点『英単語の語源図鑑』は革命的で、初心者どころか「英語が苦手でもうほんとにムリ」という人でも全然読めちゃいます。
「いろいろと単語帳に手を出したけど、どれも続かなかった」
という人にはぜひ手に取っていただきたい1冊ですね。
単語のレベルはどのくらい?
ぼくがざっと見る限りだと、『英単語の語源図鑑』に載っている単語のレベルはだいたい
- 英検準2級~2級、高校レベル
- +αでもっと難しい単語が少し
という感じです。
パラパラっとめくって5個ほど適当に単語をピックアップしてみます。
secure
include
admit
purview
habit
こんな具合です。いかがでしょうか?
中には、「簡単すぎる。自分には合ってないかな・・・。」と思った方もいるかもしれません。
しかし!
そういう人でもこの本を読めば学習の役に立つ可能性がかなりあるのでは・・・とぼくは思っています。
というのも、この『英単語の語源図鑑』では、個々の単語暗記以外に、語源も学べるので、単純に語源の知識が増えますし、
すでに知っている単語でも、語源を知ることでさらに深いレベルで記憶ができる
という効果が期待できるからです。
実際、ぼくも英検1級レベルで、語源についての知識もそこそこありますが、この本を読むまで知らなかった語源や、その他「へぇー」と思ってしまうような知識がいくつもあり、読んで本当によかったと感じています。
『英単語の語源図鑑』は、初心者はもちろんのこと、ある程度知識のある中~上級者にもおすすめなんです。全レベル対象と言えますね。
その後の学習効率が上がる
このように、語源学習では、連想的に語彙を増やすことができ、一連の単語を楽しく身につけることができます。
一見、このような学習法は、遠回りに思われるかもしれませんが、語源の力によって1万語レベルの語彙が身につくことは、すでに語源研究によって実証されています。
(3~4ページより一部引用)
上記の引用にもあるように、語源学習の大きなメリットは連想的に語彙を増やせることです。
学習を始めた最初の方は問題ないかもしれませんが、だんだんと覚えた英単語が増えてくると、当然「これまで覚えた単語と似ていて紛らわしい新出単語」に出会うことになります。
そういう時にこの本で学べるような語源の知識があると、紛らわしい単語も語源によってしっかり区別され、さらに同じ語源の単語とネットワークも作られることで、強力に脳に固定されます。
いま引用した部分には「語源学習によって1万語レベルの語彙まで身に付けられることが実証されている」的な内容が書かれていますが、ぼく個人的には、
語源の知識がないと、多くの単語を覚えるのはそもそも不可能
と言ってもいいくらいなのではないかと思っています。
たとえば、『英単語の語源図鑑』でも紹介されている語源「con- com- co- (共に)」ですが、この知識なしに、本当に大量にあるcoなんちゃら、comなんちゃらの単語を覚えるのは無理じゃないか・・・と思ってしまいます。
ゴリ押しで覚えたとしてもすぐに忘れてしまうでしょう。
(conから始まる単語は山ほどあるが、語源を知っていれば知識がしっかり整理される。)
まとめ
というわけでイラストと一緒に語源と英単語が楽しく学べる『英単語の語源図鑑』のレビューでした。
「語源」と聞くと
- めんどくさそう
- 難しそう
などといったマイナスのイメージを抱く方も多いかもしれませんが、この本はイラスト付きで分量も少なく、サクッと読めちゃうので、ぜひ軽いノリで読んでみてください。
それでは!
その他、おすすめ英語本レビューについてはこちらから一覧を見ることができます。
中検各級の難易度・レベルまとめ!何級を受けるのがおすすめなのか?【中国語検定】
中国語学習者ならぜひ活用したいのが中国語検定です。
中国語検定(中検)は、国内で1番か2番目に有名な中国語の資格試験で、受験することで学習の目安として利用できたり、持っていると就職などの際にアピールポイントとして使えたりします。
年3回実施されていますが(1級に関しては年1回)、毎回の総受験者数が1万人~1万5千人を超えることもある大規模な資格試験です。
現在、中国語の勉強に励んでいる方の中には、中検の受験を検討されている方も多いと思いますが、まず気になるのが
- 中検ってどのくらいの難しさなの?
- 自分の実力だと何級を受けるのがいいの?
など、難易度に関することだと思います。
そこで今回は、中検2級を所持、準1級ギリ不合格だったぼくが、各級の難易度・レベルを詳しく説明していこうと思います。
ちなみに、参考として実際に出題された過去問の一部を掲載していますが、これらは公式HPから引用したものです。その他詳細情報についても、受験前に必ずご自身で公式HPをご確認いただくようによろしくお願いします。
準4級は簡単な単語テスト
最も簡単なのが準4級です。
準4級はひとことで言うならば
基本500単語の単語テスト
で、『キクタン 入門編』などの基本500単語が覚えられる単語帳を1冊覚えることができれば、
- 作者: 内田慶市,沈国威,氷野善寛,紅粉芳惠,関西大学中国語教材研究会
- 出版社/メーカー: アルク
- 発売日: 2008/05/27
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 11回
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あとは簡単な文の作り方、それと
初次见面。
(はじめまして。)
好久不见。
(お久しぶりです。)
などの簡単なあいさつフレーズが50個ほど頭に入っていれば、高得点での合格が見込めます。
簡単な問題で合格ラインが全体の6割なので、半年程度以上勉強されている方ならほぼ確実・・・と言ってもいいほどの確率で合格はできるでしょう。
なので、
「とりあえずなんでもいいから中国語の資格が欲しい」
という人や、
「大学で絶対取れと言われたから選択肢がない」
という場合ではない限り、数ヶ月以上勉強されている方は次に紹介する4級からの受験が個人的にはおすすめです。
初心者は4級を受けよう
準4級よりひとつ上の級が4級です。
本当に初歩的な部分しか問わず、合格ラインも低い準4級とは違い、4級は中国語の基礎的な知識を一通り聞いてくる、なかなか骨のある試験になっています。
合格のために必要な単語数も、目安は約1000語です。
これは、学習者にとって簡単に超えられる壁ではないでしょう。
準4級は全体の合格率が毎回だいたい60%以上、高い時は80%近くに届くのに対し、4級は毎回の合格率は50%付近と、2番目に簡単な級ではありますが、半数近くの受験者が不合格となる本格的な試験だと言えます。
ここで、第95回試験より2題ほど実際に出題された問題を紹介してみようと思います。
(3) 你 ( ) 京剧感兴趣吗?
①为 ②到 ③对 ④给
(大問2より)
答えは③です。
「对~感兴趣」で「~に興味がある」という意味になります。
選択肢を見ても、どれもよく使われる1字の単語で、これを最初から知識として知らないと正解にたどり着くのは難しいです。
(8)他昨天来了,今天 ( ) 来了。
①又 ②再 ③就 ④才
(大問2より)
正解は①です。
①と②で正解が分かれる問題です。単語帳的にはどちらも「また、再び」という意味なのですが、①の「又」は繰り返されたこと、②の「再」は未来に繰り返されることを示すので正解は①です・・・
とごちゃごちゃ言っても
「なんのこっちゃ」
という人も多いかと思いますが、この例を出して言いたかったことは、4級になると単純な単語暗記だけではなく、しっかりとした知識が必要になってきますよ、ということです。
ゼロの状態から対策をするという人は早くて半年、仕事や他の趣味の合間でコツコツやっていくなら1年弱程度の勉強期間をみたほうがいいでしょう。
ちなみに、4級の具体的な対策については下記の記事でおすすめテキストの紹介もしつつ詳しく解説しているので、受験を検討されている方はこちらもぜひ合わせてお読みください。
3級は基礎レベルの完成
基礎レベルの完成を試されるのが3級です。
4級では、必要な単語数が1000語でしたが、3級ではこれがぐーんと増えて約2000語となっています。
「多すぎる!!!」
と思った方もいるかもしれませんが、実際の中国語での会話を想像すると、ぼく自身の感覚的にも日常会話を満足にこなすには、この約2000語の習得は必須だなと感じます。
また、単語の多さだけではなく、その他の文法面などでも紛らわしい問題が出題されます。
(9) 结婚以后,他渐渐胖 ( ) 了。
①上来 ②出来 ③起来 ④下来
(第89回大問2より)
正解は③です。
このような補語の問題の他にも、正解が選びにくい量詞や接続詞などの難しめの問題も多く出題されます。
(何言ってるか意味不明な方もいると思いますが大丈夫です。とにかく簡単ではないということが言いたいんです。)
3級は、留学など、特別中国語だけに打ち込める環境でもない限り、少なくとも1年の勉強期間は必要だと考えてください。
大学生の場合、専攻ではない場合は、2年間週2回の授業を受けて合格するかどうか・・・というところです。
3級のさらに詳しい難易度については下記の記事でまとめているのでよろしければこちらもお読みください。
2級は仕事で使えるレベル
さて、続いては2級ですが、
3級からさらにボカンと難易度が上がると考えてください。
率直に言って2級は難しいです。
3級までとは違い、~単語覚えればOKみたいな基準が存在しませんし、単語の種類としても、普通の単語帳に載っているような単語に加えて、
麦当劳(=マクドナルド)
のような、単語帳には載っていないけど現地ではよく使う言葉なども範囲に含まれます。
ちなみに、ぼくは去年この2級に合格しましたが、3級にギリ合格するかな・・・というくらいのレベルから3回連続受験して3回目にやっと受かりました。対策を始めてから1年かかったわけです。
(参考記事)
2級は、
- ビジネスで中国語が使えるレベル
- 大学で中国語を専攻している学生が3年か4年生の時点で取りたいレベル
くらいだと考えてください。
いままで準4級→4級→3級と順調に級を上げてきた人でも、合格までには1年くらいを見て、気合いを入れ直す必要があります。
難易度としては、
準4級<<4級<<<3級<<<<<<<<<<<<<<<2級
くらいの認識で間違いないです。
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準1級は最終目標!
2級は3級とは別次元で難しいと書きました。
準1級は、その2級よりもさらに別次元で難しいです。。。
まず、特筆すべきは合格ラインの高さです。
リスニング、筆記それぞれ100点満点のテストですが、合格点はどちらも75点以上。
2級よりも難しい問題なのに合格ラインがさらに高くなっている。ヤバイです。ヤバすぎます。
もちろん、問題も難しいです。
特に、慣用句や四字熟語の学習をしないと準1級には絶対に合格できません。
(3)你再这样继续下去,早晚会在这件事上 ( ) 。
①栽跟头 ②炒鱿鱼 ③绕圈子 ④打水漂
(第90回試験大問2より)
三字熟語の問題です。答えは①。
「全然わからなかった」
という人も多いかと思いますが、これでも簡単な問題を選んでいます。
さきほどと同じ形式で難易度を表すと、
準4級<<4級<<<3級<<<<<<<<<<<<<<<2級<<<<<<<<<<<<準1級
こんな感じですね。
日常生活ではほとんど使わないような表現も多いので、
「自分は日常会話でいいや」
「自分は仕事でちょこっとだけ使えればいいや」
くらいが目標の方は、最終目標を2級に設定してもいいと思います。
準1級は、中国語を上級レベルまで持っていきたい人の最終目標となる級です。
なので、中国語を身に付けてこれから武器にしていきたい、ガチでやっていきたいと考えている人についてはぜひとも全力で目指すのがおすすめです。
1級?なにそれおいしいの?
1級?なんですかそれ?そんなものがあるんですか?
・・・すみません。ふざけてしまいました。
いや、そうなんです。1級は存在を無視したくなるレベルで(?)難しいんです。
一般的には、1級は準1級合格後にさらに数年の鍛錬を経て取れるかどうか・・・と言われています。
1級だけは他の級とは違い、年1回のみの実施なんですが、それでも毎回の受験者はせいぜい200~300人程度、そして合格者はたったの20人そこらという超超超難関テストです。
ひとつ前で、準1級が最終目標と言ったのもこれが理由でもあります。1級が難しすぎるんですよね。
ただ、難しいとは言ったものの、問題を見る限りそこまでめちゃくちゃな問題というわけではなく、むしろ良問が揃っているなという印象を受けます。
なので、合格は無理にしても、上級者の方は過去問を用いてトレーニングをすると、かなりためになるでしょう。
で、準1級を取ったらたまに過去問を用いてトレーニングし、本番試験については年に1回のお祭りに参加するような気分で受験してみるのはいかがでしょうか。
実際ぼくも準1級に合格したら、1級に関しては合格は無理かもしれないけれど、お祭り感覚で参加して楽しもうと思っています。
まとめ
というわけで今回は中国語検定の各級の難易度を、具体的な問題を例に挙げながら解説してみました。
最後に一覧でまとめてみます。
- 本当の初心者でとりあえず何かしらの資格が欲しい・・・準4級
- 勉強を始めて半年以内の初心者・・・4級
- 学習歴2年以内で、基礎レベルの完成を試したい・・・3級
- ビジネスで使えるレベルを目指したい・・・2級
- 上級者としての称号、最終目標・・・準1級
- 1級?ごめんちょっとよくわからない。
こんな感じですね。
中検は問題のクオリティも非常に高く、しっかり対策して受験することで中国語力の底上げが期待できます。
学習者の方はぜひ受験を検討してみてください!
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赤本の英検過去問を1級所持者のぼくが評価してみた。他社と比べてどうなのか?
英検1級のかずーい(@kazuui81)です!
赤本とは、教学社が出している大学入試の過去問です。
↑このような真っ赤なテキストを書店や学校の本棚などで見かけたことがある方は多いのではないでしょうか?
大学入試を経験したことのある方なら、実際に高校生の時に使っていた、という人もかなりいると思います。
で、今回、その赤本から、なんと英検の過去問が出ました。
(昔赤本にかなりお世話になった経験のあるぼくとしては、赤本の英検過去問って正直違和感ハンパないです・・・。)
今回、赤本から英検過去問が出た背景としては、大学入試において英検を活用する大学が増えていることや、今後、センター試験に代わる「大学入学共通テスト」での利用も検討段階に入っているというのがあると予想できます。
とにかく、今後大学入試において英検が重視されるのはほぼ間違いなく、これはそうなった時に英検関連の書籍がバカ売れする事態になることを意味します。
なので、教学社としてもどんどん参入していきたいという思惑があるのでしょうね。
英検の過去問と言えば、ここ10年以上ずっと旺文社から出ているものが圧倒的にシェアナンバーワンです。
その他の出版社からも英検の過去問は出ていますが、正直に言ってどれも旺文社の劣化版という感が否めませんでした。
今回の赤本に関しても、最初書店で見かけた時は
「どうせまた旺文社の劣化だろ・・・」
と思ったのですが、パラパラめくってみてびっくり、
「めっちゃ使えるじゃんこれ!」
という感じだったので、赤本と旺文社のものをそれぞれ買ってきて、徹底比較してみました。
(左が赤本、右が旺文社)
今回は、英検1級所持者のぼくが、これまでの圧倒的スタンダードであった旺文社の過去問と比べながら、赤本の英検過去問を評価・レビューしていこうと思います。
※今回比較に用いたのは3級の過去問です。すべての級に関して今回書いたことが当てはまるわけではないのでご注意を。
コスパ良すぎ
まず、値段とボリュームを見てみます。
旺文社の3級の過去問は、過去6回分で定価1200円、別売りのCDが定価1000円です。
2200÷6≒367円が1回あたりの値段になります。
これに対して赤本は過去9回分がCD付きで定価1800円。
1800÷9=200円が1回あたりの値段となります。
(比較に用いたのはあくまで定価です。実際の値段は購入前にご自身で必ず確認を。)
これ、圧倒的なコスパです。最強コスパです。ヤバイです。
ちなみに、9回分収録にしてこの値段を実現させたのは、コスパアピールの面もあると思いますが、「過去問重視」な赤本側の信念のようなものもひしひしと感じます。
「試験対策にはとにかく過去問。過去問を制したものが試験を制すのだああああ!!!」
みたいな、何十年にもわたり大学入試の過去問を出版してきた赤本の信念、揺るがない思想を感じるわけです。
英検対策には、大きく分けて
- 別の専用テキストを使って対策をした後に、試験直前になったら過去問を数回分だけ消化して本番に挑むパターン
- 過去問をひたすら解きながら、別のテキストもサブでこなしていくパターン
の2種類があると思います。
もしあなたが2の「過去問をたくさん解きたい」人でしたら、ぜひ赤本を選ぶのをおすすめします。
コンパクトで使いやすい
「9回分も入っているなら、かなり重たいんだろうな・・・」
と思った方がいるかもしれませんが、全くそんなことはなく、むしろコンパクトです。
本全体としては厚さにして約3センチほどはありそうな印象ですが、赤本の過去問は問題用紙だけ別冊になっており、かなり使いやすいです。
(別冊問題用紙は厚さ1cmほど。この中に9回分が詰まっているが、字が小さすぎるということもない。)
で、これはかなり細かい話になってしまうのですが、旺文社のものと比べても、この「別冊問題用紙」という配慮は、とても優秀だと言えます。
なぜかというと、旺文社の方は別冊"解答解説"だからです。
過去問は、何回も復習をしていくと、段々と解答解説は見なくなり、問題文のみを使って復習するようになると思います。
細かい違いですが、別冊として"切り離された側"が問題用紙の方が、使い勝手が良いです。"残された側"が問題用紙だと、別冊がはさまっていた隙間があってちょっと勉強しにくいです。
赤本は解説が丁寧!
赤本の過去問の解説は、他のどの過去問よりも丁寧だと感じます。さすが赤本・・・といったところですね。
単純に細かいところまでしっかりと説明がされていますし、他にも、たとえば長文問題の語注なんかも、赤本は数が多いです。
↓の写真は2017年の第2回筆記問題(3B)の長文の語注(旺文社)です。
内容はいいとして、語注の数に注目してください。これでもそこそこ多いとは思いますが、同じ問題の赤本の語注は↓です。
もう圧倒的に多いのがわかると思います。
上級者は旺文社の方がいいかも!?
ただ、解説が丁寧だからといって、学習者全員にとって赤本がおすすめ、というわけではありません。
解説が丁寧だということは、その分説明の量が増えるということです。
これがわずらわしいと感じる人もいるでしょう。
旺文社の過去問は、赤本よりも解説に多くのスペースを割いてはいませんが、これは別の角度から見ると
シンプルで読みやすい
と取ることもできますよね。
準1級などの難しめの級を受験される方は旺文社の方が合っているかもしれません。
訳に多少の違い
日本語訳ですが、訳出のクオリティに関しては旺文社、赤本どちらも文句のつけどころがありません。どちらも非常に優秀な訳です。
ただ、2社で訳の雰囲気が多少違います。
簡単に言うと、
- 赤本の訳出は真面目
- 旺文社はリアル感を重視している
という違いがあるなと感じました。
具体的に問題で見てみましょう。
2017年第2回試験大問1の(1)の日本語訳です。
赤本の訳は、
A:アフリカでの休暇を楽しめましたか?
B:はい。実に心躍るものでしたよ。
これに対し、旺文社の訳は、
A「アフリカでの休暇を楽しんだ?」
B「ええ。とてもわくわくしたわ。」
となっています。
どうでしょうか?言っていることは同じでも、両者の雰囲気はまるで違いますよね。
全体的に見ても、赤本は敬語での訳出が多く、カジュアルな会話もしっかりとした真面目な表現を用いています。
旺文社についてはその時その時のリアルな状況を重視した訳出になっていますね。
まあいずれにせよ、訳は全く間違えていませんし、訳の質も文句なしです。
個人的には状況をリアルに考えた訳出が好きなので旺文社の方に軍配があがるのですが、ここは本当に好みの問題なので、いま挙げた例を見て好きな方を選ぶのがいいですね。
注意:まだ出ていない級アリ!
すごくおすすめな赤本の英検過去問なんですが、2018年7/25現在、出ているのは
準1級、2級、準2級、3級のみ
です。
1級、4級、5級は出ていないので注意してください。
これも、おそらく大学入試を意識しているのでしょう。
1級は難しすぎるので、ここまで要求してくる大学はそもそもほとんどないでしょうし、逆に4級、5級は高校生にとっては簡単すぎてアピールポイントとしてはちょっと弱いんです。
ただ、全部の級が揃っていない、というのは赤本側としても痛いところなので、今後残りの級についても順次追加されていくのだと思います。
今後も動向を追っていくつもりです。
ちなみに、英検の各級の難易度については下記の記事で詳しく書いたのでぜひ合わせてお読みください。
⇒社会人は英検何級から受けるべき?大人の英語学習者におすすめの級を考えてみた。
以上、赤本から出た英検過去問のレビューでした。
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中国語は独学で勉強できるの?ほぼ独学で中検2級のぼくが語る。
日本人学習者にとって中国語は独学可能なのでしょうか?
ほぼ独学で、ビジネスで使えるレベルの証明である中国語検定2級に合格したぼくとしては、この問いに対して
「全然独学できます!」
と即答したいのですが、人間には得意不得意、またそれぞれの性格というものがあり、学習者全員にとって中国語が独学可能かと言われれば正直かなり微妙"で、
一概には言えない
です。
一概には言えないのですが、中国語という言語の特徴を考えると、
少なくともこういう人は独学に向いていて、こういう人は人に教わった方がいいのでは?
という条件があることに気付きます。
今回はこれを含め、「中国語は独学できるのか?」ということについていろいろと書いていこうと思います。
モノマネが得意ですか??
このブログでは何回も書いてきたことですが、中国語学習において最も大事なのは発音です。
(参考記事)
中国語をゼロからはじめる初心者におすすめの参考書と勉強法をまとめてみた
「勉強を始めた最初の段階で、発音の基礎を習得できるのかどうか」
中国語学習の成功のカギはほぼこの部分に集中していると言ってもいいくらい発音は大事なんです。
で、この発音学習ですが、率直に言ってかなり難しいです。
中国語って、使われる音の数がそもそもめちゃくちゃ多いんです。それをひとつひとつしっかりとトレーニングして習得していくのはかなり骨の折れる作業ですし、日本語ネイティブからすると「こんな音どうやって出すの?」と戸惑ってしまうような音も多く使われます。
ただ!それでも独学で発音を習得することは十分可能です。
ぼく自身、誰からも教わらずに独学で中国語の発音を学習しましたが、中国語ネイティブから「現地人と大差ない」と"よく言われる"レベルになりました(さすがにお世辞だと思いますが少なくとも発音が上手だと褒められてはいますよね)。
「どうやって勉強したの?」
と気になる方も多いと思いますが、やり方はめちゃくちゃ単純で、『紹文周の中国語発音完全マスター』という本を買って1ヵ月トレーニングしただけです。
もちろん、その他の本を使ってもいいのですが、
(参考記事)
中国語の発音が練習できる本おすすめ3冊!この中から1冊選んでやれば大丈夫!
とにかく、中国語において使われる発音を一通り網羅したこれらテキストを用意して、1ヵ月真剣にトレーニングすればたいていの人は独学可能なんです。
さて、「たいていの人」と言いましたが実はここがポイントです。
発音本を買って独学で習得できるのかどうか・・・
これは、「モノマネが得意なのかどうか」にかかっているとぼくは思っています。
発音学習は、言ってみればモノマネです。
テキストには口の開き方など、音の出し方は細かく載っているのですが、文字での説明にはやはり限界があります。口の動き方を文字だけで完璧に説明するのは不可能です。
そうなると、最終的には音を聞いてそれをそのままマネできるのかどうか、要するにモノマネ力があるのかどうかが発音学習のキーになるわけです。
ぼく自身、モノマネは得意です。人のしゃべり口調をすぐにマネたりするのがすごく得意で、これが独学で発音を習得できた大きな要因だったのではないかと思っています。
他には、カラオケで本物の歌手の声に似せて歌うのが得意な人なども、まぁ容易に独学で発音を習得してしまうでしょうね。
反対に、人の言ったことをマネして口に出すなんて絶対にムリ・・・という人はひとりだと挫折する可能性がかなり高いので、独学は最初からあきらめてプロから教わるのが良い選択でしょう。
日本人講師か経験のあるネイティブを!
ちなみに、発音を誰かから教えてもらう場合は、日本人講師から教わるのがおすすめです。
もっと詳しく言うと、大人になってから中国語の勉強を始めた日本人から教えてもらうのがベストです。
中国語ネイティブ講師の場合、その音の出し方をしっかりと口で、日本語で、わかりやすくていねいに初心者に対して説明できるのかと言ったら多くの場合そうではないと思います。
理由は、中国語は彼らにとっては母語であり、感覚で習得したものだからです。
感覚で習得したものをいざ口で、しかも母語ではない日本語で説明するのはかなり難しいんです。
逆パターンで考えてみればわかります。
「日本語のその音、どうやって出してるの?」
と外国人に聞かれたとして、それを・・・そうですね、たとえば英語でわかりやすく説明できますか?
難しいですよね。
もちろん、中国語ネイティブ講師で、発音の説明がめちゃくちゃわかりやすいという優秀な方も大勢いらっしゃいます。
ただ、そういう方に教えてもらうには、それなりのお金を出してそれなりの場所に行って教えてもらうのが前提だと考えてください。
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市販の教材がかなり豊富!
発音さえ突破できれば、あとはかなり楽です。
地道にコツコツと続けていけば、独学でも十分な実力を付けていくことができるでしょう。
理由のひとつとして、中国語は教材が比較的豊富だから、というのが挙げられます。
外国語の中で最も人気があるのはご存知の通り英語で、本屋の語学コーナーに行くとわかりますが、置いてあるのはほとんどが英語のテキストです。
第二外国語の参考書は本当に少なく、書店によってはそもそも英語以外の外国語のテキストを扱っていない、と言う場合も多くあります。
が、こんな状況の中で、中国語の本はかなり種類が豊富です。
これは、色々な書店の語学コーナーを見てきたぼくの感覚ですが、中国語のテキストは、第二外国語の中でも比較的人気のあるフランス語やスペイン語、ドイツ語などの3~4倍程度の種類が出ています。
(ちなみに、同程度豊富なのが韓国語です。教材の豊富さという意味では韓国語もかなり独学しやすいと言えますね。)
以前、『中国語の単語帳おすすめランキング』という記事を書きました。
この記事ではランキング方式で8種類のおすすめ単語帳を紹介していますが、これでも絞って絞って紹介しています。
単語帳だけで10も20も種類があるのは、第二外国語と考えるとかなり豊富です。
これが他の言語、たとえばロシア語なんかだったらせいぜい2~3冊しかそもそも選択肢がありません。
人によっては留学もアリ
教材が豊富なので独学が容易である、ひとつ前でそう書きましたが、机の上でゴリゴリ勉強するのが元々苦手だという人は、思い切って留学した方が思った効果を早く得られる可能性が高いでしょう。
(まぁこの長い記事をここまで読んでくださっている時点で比較的座学が得意な方が多いのでは・・・と勝手に想像していますが笑)
ぼくは今まで、語学学習を成功させてきた多くの学習者と話したことがありますが、彼らには大きく分けて2種類のパターンがあります。
- 独学で、机に向かってひとりでゴリゴリ勉強していくタイプ
- 現地にとりあえず行ってしまって、感覚や経験を頼りに習得していくタイプ
の2つです。
これは別にどちらが正解というわけではありません。どちらの方法でもできるようになった人が大勢います。
ただ、重要なのは自分がどちらのタイプなのかを判断した上で、より結果の出る方法を採用して実践することです。
幸い、中国語の場合は他の言語と比べて留学に対するハードルは非常に低いです。
(参考記事)
たとえば、台湾に留学する場合、航空券は往復で約3万円、フライト時間も4時間前後です。語学学校の費用も、月あたり10万円以下、5万円以下の場所もあります。滞在費も安く済みます。
これが他の言語だと多くの場合もっと多くのお金と時間がかかるでしょう。
「とりあえず5日の有給休暇を取って弾丸留学してみる。なんか違ったらまた独学に戻ればいいや・・・。」
中国語ならこのくらいの気軽さで留学できるので、そっちの方が向いてそうだと思った人はとりあえず留学しちゃいましょう。
オンライン会話も混ぜていこう
この記事の最初で、ぼくは「ほぼ独学」だと言いました。
いや「ほぼ」ってなんやねん
という話ですが、これはたまにオンライン会話をやってプロの講師とスカイプで会話しているからです。
ぼくは、基本的には独学で勉強していますが、月1回くらいのペースでitalkiというサービスを使ってオンライン会話をしています。
italki: Learn a language online
(italkiは語学教師と生徒をつなげるプラットフォーム。中国語ならネイティブプロ講師でも1時間10~20ドル程度で授業を受けることが可能。)
ただ、プロの講師が相手だと言っても、ほとんどがフリートークであり、本当にたまにアドバイスを受けるくらいです。
たまにぼくがミスをすると丁寧に解説したりしてくれますが、正直なところ
「別に解説してくれなくても、そのうち自然となくなっていくようなミスだな」
と思ってしまうことがほとんどです。
ぼくは中国語を実際に使う機会を無理やりにでも作るためにオンライン会話を利用しているんですよね。
何が言いたかったのかというと、独学を基本としたスタイルでも、オンライン会話を取り入れることで、学習方法に幅を持たせることができるということです。
別に独学なら独学!と決めて徹底的にやる必要はなく、このように自分の好きなように独学と教えてもらう度合はカスタマイズできます。
個人的におすすめなのは独学95%に対して教えてもらうのが5%くらいですね。
まとめ
というわけで今回は「中国語は独学できるのか?」というテーマでいろいろ書いてみました。
結論としては、
独学は十分可能
だが、発音学習が苦手な人は素直に人に教わるのがベター。
その後の学習については教材が豊富なので独学でもスムーズに進められますが、短期留学やオンライン会話で幅を持たせた学習を検討するのもおすすめ。
・・・という感じです。
ではまた!
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中検3級の勉強方法とおすすめのテキストまとめ!これが最短攻略法だ!
中国語の基礎レベルの完成を試されるのが中国語検定3級です。
中検3級は、難易度がちょうど初心者レベルの終了段階にあたり、
「簡単すぎず、かといって難しすぎるわけではない」
くらいのレベルになります。
中国語検定の中では受験する人が最も多い、学習者の間で人気の資格試験です。
今回は、これのひとつ上の級にあたる2級を所持するぼくが、3級の最も効率の良い突破方法を紹介していきたいと思います。
ちなみに、3級の詳しい難易度については下記の記事で詳しくまとめているので、難易度について詳細に知りたいという方はぜひこちらをまずはお読みください。
単語と発音の基礎は大丈夫?
中検3級の試験対策を始めるにあたり、まず確認していただきたいのが、
- 基本単語500個程度を覚えているのか?
- 発音は一通り基礎を学んだのか?
の2点です。
この2つのハードルをまだクリアしていない人は、3級専用の対策に入ると勉強自体が上手く進んでいかないので注意です。
厳しい言い方になってしまいますが、まだスタートラインに立てていない状況だと言えます。
超基礎単語500個についてはアルクから出ている『キクタン 入門編』
- 作者: 内田慶市,沈国威,氷野善寛,紅粉芳惠,関西大学中国語教材研究会
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発音については『紹文周の中国語発音完全マスター』などの1冊で効率良く勉強できるテキストを使い、数ヶ月程度でこの2つのハードルを超えられるように頑張ってください。
とにかくこの2つは3級対策に入る前の大前提です。
ちなみに、「中検4級は持っているのが前提なの?」と疑問を持っている方がいるかもしれませんが、いま挙げた
- 500の基本単語
- 発音の基礎
の2つのラインを超えていれば、必ずしも4級は持っている必要はありません。
何も持っていない状態からいきなり3級を目指して大丈夫です。
ただし、純粋に資格として欲しい方や、3級受験の前に成功体験を作っておきたいという方は、4級を受験するのももちろん全然アリです。
基本1000単語の定着が第一
中検3級のレベル・難易度について詳しく書いた記事でも言及しましたが、中検3級の単語レベルは総語彙数で2000以上と言ってはいるものの、実際には基本1000~1500語程度の単語をガッチリと固めれば出題されるほとんどの単語は理解できます。
なので、3級対策中は、常にこれら基本約1000~1500語を繰り返し繰り返し復習するようにしましょう。正直、これだけでも実は結構戦えます。
基本500語が頭に入っている状態でしたら、使う単語帳は『キクタン』の初級編が最もおすすめです。
また、基本1000~1500語が大事だとは言いましたが、それを超えるレベルの語彙ももちろん出題されるので、もうひとつ上のレベルの単語帳も1冊用意して暗記を進めていきます。
おすすめは『キクタン中国語 中検3級レベル』です。
こちらについては7割~8割程度の完成度でも十分合格できる水準に達するので、完璧にするというよりは
「試験日までに覚えられるだけ覚えればそれでよし」
というスタンスで取り組んでください。
繰り返しになりますが、中検3級の単語で大事なのは実は3級レベルの単語ではなく、4級までの基本1000~1500語です。3級レベルの単語には多少の漏れがあっても大丈夫ですが、この基本語については完璧に仕上げるつもりで取り組んでください。
メインの対策テキストはこれ1冊だけでOK!
中検3級の対策テキストはさまざまなものが出ていますが、『出るとこだけ! 中国語検定 3級 合格一直線』1冊だけで大丈夫です。
MP3音声付き 出るとこだけ! 中国語検定 3級 合格一直線
- 作者: 長澤文子,盧尤
- 出版社/メーカー: アスク
- 発売日: 2015/10/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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これがベストです。ファイナルアンサーです。必ず用意しましょう。
この『出るとこだけ!』は、中検3級に合格するために必要な頻出事項が網羅されています。
過去問を順番に見ていくとわかるのですが、中検という試験は、毎年同じような問題が繰り返し出題されており、そういった意味で「ヤマの張りやすい」テストです。
この本では過去30回もの試験を全て調べ上げ、割り出された頻出分野を狙い撃ちしたトレーニングができるので、非常に効率が良く、まさに合格に一直線に向かっていく学習が可能なわけです。
本の内容ですが、筆記問題を意識した問題演習はもちろんのこと、それらの問題にはCD音声が付いているので、リスニングの対策もバッチリできます。
単語のトレーニングも出題形式と同じ形でトレーニングできますし、苦手な人が多い日本語⇒中国語の翻訳問題も収録されています。
そして何よりも、解説がとにかくわかりやすいというのがぼくがこのテキストをおすすめする最大の理由です。
これ以上わかりやすく3級レベルの文法事項を解説したテキストは存在しないでしょう。
2ヶ月完成プランで
このテキストは28の課に分かれており、1日1課で1ヵ月弱での完成・・・というコンセプトになっていますが、この通り理想的なペースで進むことはほぼないでしょう。
後半に進むほど時間がかかりますし、復習もしなければいけないからです。
また、これとは別で単語暗記&復習も同時進行で進めなければいけないので、短くて2ヶ月くらいのつもりで取り組んでいくのがおすすめです。
ゆっくりでもいいので確実に実力をつけていきましょう。
試験日まで時間がないという人もいるかもしれませんが、3級の合格ラインが(100点満点で考えると)65点であることを考えると、全部終わっていない状態で受験しても十分合格の可能性はあります。
それに、仮に落ちたとしても次の試験にまたチャレンジすればいいだけです。
テキストの使い方
本の最初の課から順番に進めていきます。
問題を解いた後に、必ず音声を使ってリスニングのトレーニングもするようにしましょう。
音声をただ聞くだけではなく、聞いた後に音声をいったん止め、自分の口でそっくりそのまま真似してみる"リピーティング"をやってみると、より聞いた内容が頭に定着するのでおすすめです。
(リピーティングの詳しいやり方はこちらから。記事では英語の勉強を前提としていますが、中国語でも効果抜群です。)
また、復習については、別冊の解答・解説を利用しましょう。
写真のように、この本は解答解説が別冊になっており、これに問題文もピンイン付きで掲載されています。
復習時は、この冊子に載っている中国語をひたすら音読するようにしてください。
過去問を使って総仕上げ
では、ここまでをいったんまとめてみようと思います。
- 基礎単語500、発音の基礎ができているのが前提
- 基本1000~1500単語を定着させるのが最優先
- キクタン3級とメインテキスト1冊をこなす(2ヵ月プラン)
この流れで勉強を続け、試験2週間前になったら、過去問を1回分解いてみてください。
(過去問は数種類出ていますが、光生館のものがおすすめです。)
解いたら答え合わせをしますが、点数は気にしなくて大丈夫です。
ここでやりたいのは
- 試験問題に慣れること
- 足りない部分を浮かび上がらせること
の2点です。
本番でテンパらない訓練だと思って気楽にやってみてください。
過去問集1冊には1年分、つまり合計3回分の問題が収録されています。
残った2回は試験1週間前と3日前に消化してください。
(あくまで目安です。過去問に力を入れたい方はもっと早めから取り組んだり、もっと多い量を解いてもOKです。)
まとめ:とりあえず受けてみよう
というわけで今回は中国語検定3級の勉強方法とおすすめテキストについて詳しく解説してみました。
最後にもうひとつ合格するコツを紹介して終わろうと思います。
ムリっぽくても直近のテストにとりあえず申し込んでみてください!
先日書いたブログ記事に詳しく書きましたが、
⇒英検・TOEICは失敗覚悟でとりあえず受験してみよう!受けないと何も始まりません。
資格試験というのは、とにかくまずは受けてみるのが大事です。
受けてみないと何も始まりません。それに、たとえ不合格だったとしても、本番の緊張感の中で得られるものは大きいんです。
どんどんチャレンジしてぜひ合格を勝ち取ってください!
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英検・TOEICは失敗覚悟でとりあえず受験してみよう!受けないと何も始まりません。
- 英検~級を取りたい!
- TOEICで○○点を取りたい!
このような目標を持って英語の勉強に励んでいる方は多いと思います。
ぼくもほぼ完全に独学で英語と中国語が話せるレベルになりましたが、いま挙げたような資格試験を目標にすることによって学習効率を大きく上げることができたと思っており、とても良い目標だと思います。
ただ、ここでひとつ質問があります。
「次、いつその試験を受けるか決めていますか?」
ぼくはここがものすご~く大事な点だと思っています。
つまり、
- 次に受けるテストにすでに申し込んでおり、それに向けて勉強している
- 「いつかこの試験を受けよう」と思って万全の体制を整えている最中
これらどちらのパターンで学習しているのかによって、その試験で合格できるのか・良いスコアが取れるのか、に大きな影響が出るんです。
2つの学習スタイルを挙げてみましたが、
ぼくが考える「最短距離で資格試験での合格・目標スコアをもぎ取る方法」は、1の「次に受けるテストにすでに申し込んでおり、それに向けて勉強している」スタイルで学習することです。
今回は、その理由について書いていこうと思います。
期限がないと人間はサボる
中学校や高校のテストで、
「やばい!試験1週間前だ!勉強しなきゃ!」
と思って急に焦って勉強した記憶がある人は多いのではないでしょうか?
この例からもわかる通り、人間は期限をリアルに意識すると気合いを入れて勝手にやり始めます。
英検・TOEICについても、直近のテスト、具体的には英検なら3ヵ月、TOEICなら2ヵ月程度後の試験にとりあえず申し込んでしまうことで、無理やり期限を作ってしまえばいいんです。
そうすればより気持ちを引き締めて、緊張感を持って勉強することができます。
「いつか合格したい」
「いつか受けよう」
と思って勉強している人は、"試験まであとどのくらい"という具体的なイメージがないので、危機感がありません。
人間の意思なんて弱いものです。危機感がないとたいていの人間はサボります。
やるべきことが身に染みてわかる
受験を先延ばしにしてしまう一番の理由は、
「まだそのレベルに達していないと思うから」
だと思います。
気持ちはわかります。まだ全くレベル的に達していない段階で受けるのは恐怖感がありますよね。
でも、実は、全くそのレベルに達してないからこそむしろ受験すべきなんです。
理由は、受験をすることで今後やるべきことが嫌でも見えてくるからです。
「嫌でも」というのが実はポイントだったりします。
全くレベル的にムリ目な試験を受けると、当然コテンパンにされます。
コテンパンにはされるのですが、その経験はただ失敗してテンションが下がるだけのイベントにはなりません。
- 単語が全然わからなかった!
- 時間が全然足りなかった!
- もっと過去問を解いていれば・・・。
などなど、反省点が自主的に反省しなくても勝手に、自動的に、嫌でもポンポン頭に浮かんでくるんです。
「別に家で過去問解けば同じじゃね?」
と思った方もいるかもしれませんが、実はこれが結構違います。
というのも、大勢の受験者に囲まれて本番の試験を受験すると、集中レベルが段違いに上がるからです。
たとえば、TOEICの勉強をされている方、家で模試を解くのと、本番試験を1回受けるのでは、終わった後の疲労感がまるで違いませんか?
これは、それだけ本番では頭を絞っているということです。
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"くやしさ"を利用する
試験を失敗覚悟でとりあえず受けてみるメリットには、「くやしさを利用できる」というのもあります。
たとえ無理目な試験だったとしても、ボコボコにやられたら
くやしい~~~~~~~~~!!!!!!!
と感じるのが普通の感覚だと思います。
これも、その後の学習のモチベーションを上げる燃料として利用できちゃうわけです。
実際、ぼくも英検1級には1回、中国語検定2級には2回不合格になっていますが、いずれも、試験日の朝は
「今日試験か・・・。ムリ目だし正直行きたくない。。。」
くらいの気持ちなんですが、いざ試験が終わると
「次は生まれ変わって必ず倒す」
くらいのテンションに一変していましたw
普段普通に自宅で机に向かって勉強していて、このような気持ちになることはまずないと思います。問題を1つ間違えるごとに全力で悔しがっていたら学習が続きません。
おすすめの"3回受験プラン"
資格試験、できれば"1発の受験で"自分の満足のいく結果を出したいですよね?
でも、この考えでいくと、どうしても失敗がこわくなってしまい、
「いつか受けよう」
と思ってダラダラとした勉強を延々と続ける負のスパイラルに陥ってしまいます。
そこでぼくが提案したいのが、2回は合格しない前提でとりあえず受けて、3回目で合格するというプランです。
仮に"3回受験プラン"とでも呼びましょう。
ぼくの例を挙げてみる
英語ではなく中国語なんですが、自分自身、まさにこの3回受験プランを成功させた経験があるので、例として紹介してみようと思います。
中国語検定2級という資格を自分は所持しているんですが、これは
- ビジネスで中国語が使える
- 大学の中国語専攻の卒業目標
とも言われる、なかなか難易度の高い資格です。英検だと準1級程度ですね。
これを、ぼくは英検で言うと3級、やっと中学レベルが終わったくらいの段階で突撃受験しました。
その時の結果がこちら。
リスニング、筆記共に65点以上を取れば合格だった回でした。
が、リスニングはまず話にならないレベル。
筆記についても、合格ラインをギリギリ超えてはいますが、正直に話すと、適当に選んだ選択肢が結構当たりました。
とにかく、惨敗だったわけです。
ここで「リスニングを強化しないと話しにならないな」と反省し、3ヶ月間集中的にトレーニング。
そして受けた2回目の結果がこちらです。
リスニングの点数が大幅に上がっています。
が、あと5点で不合格。これは問題1問分です。惜しい!!
ここで、ぼくはさらに負荷を上げて、具体的には準1級レベルのテキストを利用して学習しました。
そして4ヵ月後。
3回目の試験で楽勝合格を果たしました。
この間、たったの1年。
中3レベルからビジネスレベルまで1年でグイっともっていけたんです。
これは、かなり理想的なペース、人によっては"驚異的なスピード"と思う人もいるかもしれません。
で、この一連の流れの中で、自分的に何が成功のカギだったのか考えると、それは間違いなく、
実力的にムリな段階でもとりあえず受けて、不合格後もめげずに受け続けたから
だと自信を持って言えます。
「いまはまだ初心者レベル。1年後の中検2級合格に向けてしっかり1年勉強しよう。」
と1回受験プランで臨んでいたら2年かかっていたでしょう。3年かかったかもしれません。いや、もっと、5年かかったかもしれないとすら思います。
挑戦した自分を褒めてあげよう
"3回受験プラン"は本当におすすめなのですが、抵抗がある方もいると思います。
それはやはり、3回受験プランは「失敗することを前提としているから」でしょう。
誰も好んで自分から失敗しに行こうとは思いません。メリットがあるとわかっていても、いざ不合格通知を見ると、落ち込んでしまう人も多いでしょう。
そういう場合は、
- 受けただけで自分すごい
- よく受験した
- よくチャレンジした
と、受けたこと、チャレンジしたこと自体を徹底的に褒めるようにするのがおすすめです。
仕事が普段忙しい方は特にそうなんですが、日曜日という貴重な休日を1日つぶして頭を絞るなんてありえない・・・というのが普通の感覚です。
なので、英検やTOEICは、受けるだけですごいと心から思います。それだけですごいことなんですよ。
これまで書いてきた通り、受けただけで1歩進んでいます。
不合格だからといって落ち込む必要なんて全くないんです。
最後に、トーマス・エジソンの言葉を引用して終わろうと思います。
I have not failed.
I've just found 10,000 ways that don't work.
「挑戦し続けろ」
(かずーい訳)
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中検準1級に2回落ちたので不合格体験記を書いてみる。もっとこうしていればよかった!
中検2級のかずーい(@kazuui81)です!
2018年6月24日に受験した中国語検定準1級の結果が来ました。
準1級では、リスニング、筆記共に100点満点中、75点を取れれば合格なんですが、今回は、
- リスニング68点
- 筆記70点
と、全体としてあと12点で合格という非常に惜しい結果となりました。
実際に家に届いた合否通知がこちらになります。
中検の結果通知には、このような点数が書かれた表と、その下に↓のようなコメントが書かれています。
ひとつひとつの分野ごとに丁寧にコメントが書かれ、受験者内での分析までしてくれる某英検とはものすごい違いですね笑。
まぁ、このシンプルさが中検の好きなところでもあります。
ちなみに、準1級の受験自体は2回目でした。
このひとつ前の回(2018/3/25実施)も受けていて、その時は惨敗しています。
(見るも無残な結果。)
この記事では、前回、前々回と中国語検定準1級を受けて不合格だったぼくが、その体験を踏まえ、
- 準備したこと
- 当日の感触
- 反省点
などを書いていこうと思います。
今後中検準1級を受験しようと思っている方の参考になればこれ以上嬉しいことはありません。
試験日までにどんな勉強をした?
まず、惨敗した前々回ですが、
対策という対策はほとんどしませんでした(おい)。
専用の対策といえば、Webで過去問にサラッと目を通したくらいで、あとは普段使っているテキスト(当時は『聴く中国語』)を使って勉強していましたね。
テキストレベル的にも2級~準1級くらいだったので、これを継続してやっていれば
「まぁ、合格しないにしても、さすがにそこまでひどい結果にはならないのでは?」
と思っていたわけです。
が、結果は前述の通り惨敗。
この失敗で感じた反省点は次の2点で、
- 準1級は慣用句・四字熟語を大量に詰め込まないと合格しない
- 問題形式にクセがあるので、積極的に過去問を解いて対策すべきである
これらを元に3ヶ月合格へ向けて頑張りました。
まず、力を入れて取り組んだのが『中検準1級・1級トレーニングブック』というテキストです。
合格奪取! 中国語検定準1級・1級トレーニングブック 一次筆記問題編
- 作者: 戴暁旬
- 出版社/メーカー: アスク
- 発売日: 2014/02/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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一体なぜそんなことができたのか、どこからそんなモチベーションが降ってきたのかいまだに不明なのですが、始めてから2ヶ月でこの本に載っている1876個の中国語の四字熟語を全て覚え切りました。
書いてみて自分でも思いますが、マジでパンクに勉強したなと感じています笑。
ちなみに、そのとき使った記憶法については下記記事にて詳しく解説しているのでぜひ合わせてお読みください。
⇒2ヶ月で1876個の四字熟語を覚えたぼくが語彙暗記の極意を伝授する!
さて、この暗記に2ヶ月使い、試験まで残り1ヵ月となったわけですが、
最初の1週間は勉強をサボりました。
う~ん、勉強って本当に難しいですね。
うまく進んでいても一気にスイッチが切れてしまう時があるものです。
この1週間でやったことといえば先ほど挙げた『聴く中国語』をちょろちょろっと勉強しただけ。ほぼ何も進んでいないと言ってもよい状態でした。
しかし、残り3週間となった時点で
「さすがに本番を見据えてやりださないとマズい」
となり、かねてからの反省点であった「試験自体への慣れ」強化のために過去問演習に取り組みました。
問題を自分のアタマで考えて解いてから、答え合わせをして、解説を読む・・・
こういったオーソドックスなやり方でコツコツやるのが最も確実だとわかってはいたのですが、3週間という試験日までの短さを考えると、この方法ではこなせて試験3~4回分。
そこでぼくが取った方法は、
- リスニングは問題は解かず、問題文をリスニング教材だとみなしてトレーニング
- 筆記問題も、いきなり答えを見てしまう
という方法です。
この方法なら数がこなせるので、結局試験にして6~7回分くらいは試験日までに消化できました。
試験当日の感触
惨敗した前々回については、試験を受けている時は
「やっば、全然わかんないんだけど」
始終このような感じで、ずっとテンパっていました。
特に筆記試験はひどく、出題される単語単語だいたい意味不明。なんとか知っているいくつかの単語を元に消去法を駆使して解いていったのを覚えています。
やっぱり、語彙って大事ですね。
3ヵ月の努力の成果!
これに対して前回試験では前々回のようなひたすら問題に圧倒される展開ではなく、
1題1題問題を解けている。確実に正解しているわけではないけれど、問題の意味はわかるし、自分の答案にある程度根拠も持てる。
という感じで、終わったときは、
「難しかったけど追い詰めた感がある。もしかしたらギリギリ合格しているのでは・・・・?」
くらいの気持ちでした。
結果的には落ちてしまったのですが、しっかりと勉強をして、手ごたえを得られた時というのは、えも言われぬ快感があります。資格試験の大きな魅力のひとつですね。
反省点・感じたこと
2回の不合格を経て、
もっとこうしておけばよかった!
と思う点を書いていこうと思います。
①もっと書いておけばよかった!
目で読んで終わり・・・だけの学習ではなく、漢字を紙にしっかりと書く練習をもっと積んでおけばよかったなと後悔しています。
準1級を受ける人はほとんどの人がすでに2級を所持している方だと思います。
ぼくもそうで、2級はすでに持っている状態で準1級に挑みました。
(参考記事)
自分自身がそうだったのでわかるんですが、準1級の対策を始める時に過去問を見ると、
「なーんだ、問題形式は2級とほとんど同じじゃん!」
と感じるでしょう。
実際にそうで、準1級は、問題難易度はもちろん違いますが、形式だけ見るとほとんど同じです。
ただ、リスニングの後半が大きく違い、ここが意外と落とし穴になります。
準1級のリスニング後半は、聞いた中国語をそのままそっくりひたすら書き続ける、という、語学資格の中でもちょっと特殊な問題です。
で、この"書きとり修行"がなんと配点の半分を占めます。
実際に私生活で中国語を使っている人なんて特にそうだと思いますが、意識してやらないと手で紙に漢字を書く機会なんてありませんよね?
準1級に楽に合格するためには、「漢字をひたすら紙に書く。とにかく書く。」この特訓が必要不可欠になるでしょう。
②四字熟語にハマりすぎた!
さきほども書きましたが、前回試験までの3ヶ月の準備期間のうち、2ヶ月は全部すっかり四字熟語の暗記に充てました。
今考えると、これは明らかにやりすぎでした笑
準1級よりもレベルの高い1級の問題を見てびっくりしたんですが、四字熟語の問題だけほとんど全部わかるんですwww
成語・慣用句・四字熟語が足りない・・・これは確かにぼくのウィークポイントでしたが、過剰に対策をしてしまったがために、他の対策にかける時間がなくなってしまいました。
弱点を中心に対策しながらも、全体をしっかりと見据える
資格試験にはこのスタンスが重要だと言えますね。
③過去問をもっとやっておけばよかった!
②とも関係するのですが、過去問の消化量が明らかに足りていませんでした。
中検準1級に楽に合格するには、ぼくの感覚では回数にして約10~15回程度の過去問演習が必要です。
試験までの残り3週間で、過去問を解き始めたわけですが、解いているうちに、
中検準1級では、同じような問題がじつは繰り返し出題されている
のに気付き、
「うわ、もうちょっと早めに過去問演習に進んでおけばよかった」
と後悔したのを覚えています。
もう一度言いますが、中検準1級では、リスニングのテーマしかり、語彙問題しかり、同じような問題が繰り返し出題されています。
最新のものからさかのぼっていく方法で過去問をどんどん解いていき、傾向を把握するのが合格への近道なのは間違いありません。
まとめ
というわけで今回は中国語検定準1級の「不合格」体験記を書いてみました。
ぼくの屍を乗り越えてぜひ合格を勝ち取っていただきたいです。
もちろんぼくも次回での合格をめざします。
お互いがんばりましょうね!
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