NHKラジオ『まいにち中国語』のレベルと勉強法まとめ!初心者におすすめです。
NHKラジオ講座『まいにち中国語』は、初心者向けの中国語講座です。
ぼくは中国語学習歴2年で、いままで色々なテキストを試してきましたが、この『まいにち中国語』は、いま巷に出ている中国語テキストの中でもかなり優秀な部類に入るおすすめ学習教材だと自信を持って言えます。
今回は、この『まいにち中国語』について、
- レベルはどのくらい?
- この講座を利用するメリット
- おすすめの活用法・勉強法
などをまとめていこうと思います。
このテキストを使って中国語を勉強するのを検討されている方の参考になれば幸いです。
レベル・難易度はどのくらい?
『まいにち中国語』のレベルは、
中国語を全く知らない初心者~基礎レベルの完成
を対象とした講座だと考えてください。
もっと具体的に言うと、この講座を使って半年間通してしっかりと勉強すると、
- 中国語単語が約500~1000語程度身につく
- 旅行会話ができるようになる
- 日常会話もある程度ならこなせるようになる
くらいの水準に達することができます。
『まいにち中国語』は6ヵ月を想定した講座ですが、大学の第二外国語の授業で考えると約1年~1年半分の効果があります(ぼくの感覚調べ)。
最初の月の半分では、中国語学習において絶対に初めにやらなければいけない発音の解説がしっかりとされますし、その後も急に難しくはなったりせず、
菜真多啊!
料理がいっぱい!
(『まいにち中国語』5月号より引用)
などの非常に簡単・単純なフレーズから超基礎文法の習得を目指します。
講座が進むにつれ、無理なくゆるやかに難易度は上がっていき、最後の方では、
我一直想买这本书,去了好几家书店都买不到。
この本、ずっと買いたかった!本屋さんを何軒も回ったけど買えなくて。
(8月号より引用)
くらいの、本格的な日常中国語フレーズが言えるまでになります。
資格試験で言うと、半年分を消化すれば、中国語検定の4級には全く問題なく挑戦して合格できますし、
(4級について詳しくは下記の記事もぜひ!)
この講座を終了後、さらに半年をかけて単語&文法知識の補強をすれば、基礎レベルの完成と言われる中国語検定3級の合格も十分射程圏内です。
(参考記事)
『まいにち中国語』を使うメリット
『まいにち中国語』のここがすごい!!!というところを2点紹介したいと思います。
フレーズの質が良い
『まいにち中国語』のテキストを眺めていると、そのままそっくりマネしても実際の会話で使えるだろうな・・・というくらいリアル感のある、質の高いフレーズが詰まっていると感じます。
菜太多了,吃不完
料理が多すぎて食べ切れません。
(8月号より)
ん~、使える!!
中華って、どっさりものすごい量が出てきますからねw
また、例文の数も豊富です。
『まいにち中国語』では、それぞれの課で本文とそこで新しく習う文法の説明がされているんですが、文法の説明のセクションでひとつの文法事項について4つの例文がついています(数の前後はあります)。
これは、文字数にするとその課で習うテキストの量よりも多かったりします。
質の良い例文に多く触れることができる・・・これも、このテキストを使う大きなメリットだと言えますね。
解説がわかりやすい
『まいにち中国語』は説明がほんとうにわかりやすいです。
まず、テキストに書いてある説明がものすごく丁寧でわかりやすく、ある程度語学学習に慣れている人なら、ラジオを聞かなくてもテキストを読むだけで楽に文法事項を理解できるくらいです。
しかもそれに加え、ラジオ音声もか~なりわかりやすいです。丁寧にゆっくり説明してくれているので、1回聞いただけでスッと頭に入ってきます。
Q&Aコーナーもあり、これがまた優秀。
"かゆいところに手が届く"ようなコーナーで、文法力がどんどん付いていきます。
おすすめの勉強法・活用法
①買う
テキストを買いましょう。
毎月毎月買わなければいけませんが、1冊500円しないです。とりあえずワンコイン持って書店へ急ぎましょう。
問題は、音声をどうするか・・・ということです。
このインターネット時代に、決まった時間になったらラジオを毎回聞く、という人はほとんどいないのではないでしょうか?(いたらすみません)
「らじる★らじる」というホームページでは音声を聞くこともできるんですが、これもあまりおすすめできません。
著作権の関係で聞けない場合がありますし、いちいちページにアクセスするのがちょっと面倒なんですよね。
ぼくが最もおすすめするのは、
- 1ヵ月分の音声をまとめてネットでダウンロードする
- 音声CDを購入する
のどちらかです。
ダウンロードに関しては「NHKサービスセンター ダウンロードストア」で検索すれば専用のページが出てきます。
音声CDについては、Amazonなどの通販サイトで購入できますし、
大きめの書店ならまずどこでも取り扱っています。
②ラジオ音声を聞く
まずは、音声を聞くことからはじめましょう。
この時、本文や例文については一度音声をストップさせて、自分の口でマネして繰り返してみるのが上達のコツです。
ちなみに、この段階で
「このフレーズは使えそう!」
と思う文があったら、次にまた見たときに一瞬でわかるように、マーカーで線を引いておくのがおすすめです。
(使えそうなフレーズにはマーカーを忘れずに。)
③何度も音読
音声を聞いたら、
- テキスト本文
- 例文
- 練習問題の文
- 新出単語
を何度も音読してください。
最初はつっかえながらの音読になるかと思いますが、何回も読んでいくうちに慣れていきます。
また、これもちょっとした提案なのですが、専用の単語ノートを作り、どうしても覚えられない単語があった時は、これに書きためておくのがおすすめです。
(ぼくの中国語単語ノート。適当に書くのがコツ。)
50単語くらいたまった時点で復習するようにしましょう。
書く時は適当に殴り書きするのがコツです。継続第一で考えてください。これがずっと続くとこのノートが貴重な財産になるんです。
④日本語を中国語に訳す
音読して終わり・・・ではありません。
最後の仕上げとして、日本語訳を見て、もとの中国語に訳すトレーニングをしましょう。
これがめちゃくちゃ効果的です。とんでもない効果があります。
『まいにち中国語』の文にはすべて日本語訳が付いているので、中国語を隠して、この訳だけをみて瞬間的に中国語に訳していきます。
いわゆる"瞬間作文"みたいなトレーニング方法なのですが、
(参考記事)
これをやることで中国語のスピーキング力が爆上がりします。
『まいにち中国語』は使える日常会話フレーズの宝庫なので、載っているフレーズを自分で使えるレベルにまでもっていかないともったいないです。
簡単なトレーニングではないと思いますが、最後の仕上げだと思ってぜひ取り組んでみてください。
注意:音読、瞬間作文の過程では、適宜ラジオ音声を聞くようにしてください。音声を聞いてリスニング力も上げていきましょう。
スポンサーリンク
こんな人におすすめ!
『まいにち中国語』はこんな人にぜひ活用していただきたいです。
①これから中国語を始めたいド初心者
この講座は全くのゼロから中国語を始めるを想定して作られているので、
「中国語に興味があって勉強を始めてみたいけれど、何からやったらいいのかわからない!」
という人にかなりおすすめです。
②一度挫折した人
中国語の勉強を一度は始めたのだけれど、
- 難しくて
- テキストがわかりにくくて
- モチベーションが続かなくて
などの理由で挫折してしまった人にもおすすめです。
前述したとおり、テキストの説明はこれ以上ないくらいわかりやすいですし、短い課に分かれているので、無理なく続けられます。
③文法を学びなおしたい中~上級者
ぼくは中国語検定2級を持っていますが、このテキストに書かれている文法事項でわからないことがちょいちょいありますw
中国語って、発音やって単語覚えれば、なんとなくで結構会話できたりしてしまうので、中~上級者でも基礎的な文法事項に穴がある人が意外といます。はい、ぼくもそのうちの1人です。
こういう人も、ラジオ音声は別にちゃんと聞かなくてもいいので、テキストだけ500円で買ってざっと読むとそれだけで文法事項が整理されていくと思います。
初心者用テキストですがあなどれませんよ。
注意:半年ごとに講座は変わる
さいごにひとつだけ注意点があります。
この『まいにち中国語』ですが、
- 4月~9月
- 10月~3月
の半年単位での講座になっており、それぞれのタームで講座が微妙に違います。
ぼくがこの記事で例文などで取りあげたのは、2018年の4月から放送されている『まいにち中国語 ゆったりとしっかり学ぶ中国語』です。
また10月から始まる『まいにち中国語』は、講師などが違う可能性があるので注意してください。
4月と10月に新しい講座が始まる
というのは絶対に覚えておいてください。
たとえば、いま現在ぼくがこの記事を書いているのは8月ですが、8月号をいきなり買っても載っているのは第81課からです。
難易度的にこれでいいという人は買ってもOKですが、第1課の発音から半年分順番にやっていきたいという人は、たとえば今が8月なら、
- 4月号のバックナンバーを購入する
- 10月まで待つ
の2つの選択肢があるというわけです。
ちなみに、バックナンバーに関してはNHK出版のホームページから、在庫があれば新品を購入できますし、AmazonでもKindle(電子書籍)か中古で出ていれば入手できます。
書店をあたろう・・・という方もいるかもしれませんが、バックナンバーは、大きめの書店に行っても取り扱っていない場合が多いので、素直にネットで探すのがベストでしょう。
おすすめ関連記事
全くの初心者の方におすすめの中国語勉強方法に関しては下記の記事に詳しくまとめています。
『まいにち中国語』を使って勉強するつもりの方でも、この記事で紹介しているテキストを併用することでスキのない学習が可能になるでしょう。
中国語学習に向いている人・成功しやすい人のパターンについて書いた記事はこちら。
それでは中国語の勉強がんばってやっていきましょう!
『英語多読 すべての悩みは量が解決する!』のレビュー。この1冊で多読のやり方がわかります。
「多読」は、楽しみながらというか、むしろ楽しむことで多くの英語に触れ、慣れ親しんでいく方法です。たくさんの本物の英語に素直に触れさえすれば、英語は身に付いていくものです。だって楽しい方がいいでしょう?
(238ページより)
『英語多読 すべての悩みは量が解決する!』という本を読んだんですが、これがかなりよかったのでレビューしていこうと思います。
「多読」ってそもそも何?
という方もいるかもしれないので簡単に説明すると、多読とは、
たくさんの英語を読むこと
です。
英語学習法としてよく紹介されているので、多くの方が名前くらいは聞いたことがあると思います。
しかし、いざ「多読ってどうやるの?」と聞かれたら、ざっくりとした事しか答えられない人が多いのではないでしょうか。
この『英語多読 すべての悩みは量が解決する!』(以下、『英語多読』)を読むと、
多読のやり方が完璧にわかります。
実は、多読について書かれた本はこれまでも何冊か出ているのですが、勉強法にクセがあったり、精神論を説くだけだったりして、「これ!」というものがありませんでした。
が、この『英語多読』については、多読のしっかりとしたやり方がわかりやすく具体的に書かれているので、これを読めば誰でもすぐに最も効果的な方法で多読学習をスタートさせることができるんです。
多読は楽しい!!
この本が全体を通してずっと主張しているのが、
多読学習はとにかく楽しい!
ということです。
多読って、要するに洋書をたくさん読むってことなんですが、"洋書を使った英語学習"と聞くと、
- 難しそう!
- 絶対に読める気がしない
- 頭のいい人がやってる勉強法
などなど、学習を始める際のハードルの高さを感じてしまう人が多いのではないでしょうか?
そういう人にこそぜひこの本を読むのをおすすめしたいです。
この本には多読を楽しむための方法論が詳しく具体的に書かれているので、ハードルの高さを感じていた人も、読み終わった頃には、
「よし、多読やるぞ!」
とか、そこまでいかないにしても最低限、
「自分もちょっとやってみようかな・・・」
くらいまではモチベーションは上がっているはずです。
辞書は引かない!?
この本では、楽しく多読を続けていくための工夫として具体的に3つの原則(多読三原則)が示されています。
ひとつ目が「辞書は使わない」です。
「え!?」
と思った方もいるかもしれませんが、これはぼくも完全に賛成です。
『英語多読』にも書かれていますが、いちいち辞書を引くのって、やっぱり"楽しくない"んです。
わからない単語は調べずに、どんどん飛ばしていく方が楽しく多読を続けることができます。
本書でおすすめされているのは、辞書を引かないという方針の元、その分"読む本のレベルを下げる"ということです。
子ども用の絵本から始めるのが推奨されています。
The Cat in the Hat (Beginner Books(R))
- 作者: Dr. Seuss
- 出版社/メーカー: Random House Books for Young Readers
- 発売日: 1957/03/12
- メディア: ハードカバー
- 購入: 1人 クリック: 10回
- この商品を含むブログ (18件) を見る
(こういうやつ。)
これは『The Cat in the Hat』という大人気の定番の絵本です。
普通にAmazonで買うことができます。図書館でも大きいところなら洋書絵本が置いてありますね。
"適当に"やる
多読三原則残りの2つは、
- わからないところは飛ばす
- 自分に合わないと思ったら投げる
だと説明されています。
そう、読むのをやめてしまえばいいんです。その本は、今のところあなたに合っていなかったんです。投げて、次の本に手を出しましょう。
(97ページより)
これも大賛成。
ぼくはよく英語のテキストとしてNHKの講座をおすすめしているのですが、その理由のひとつが「挫折したら捨ててまた次の月のやつを買えばいい」からなんですw
(参考記事)
「隅から隅までちゃんとやるぞ!途中で挫折なんてありえない!」
と意気込んでやると続きません。楽しくないです。
『英語多読』の最後はQ&Aになっていますが、その中にも
Q:毎日時間を決めて読むのでしょうか?
A:ノルマは決めない方がいいです。
(中略)
決めるとしても、1週間のうちに2回以上読めたらいいな、1週間の多読時間の合計が2時間を超えているといいな、くらいのユルさで十分です。
(224ページより)
というのがありました。
これも良い意味で"適当にやれ"ということですね。
学校の授業は忘れよう!
一度覚えたものを捨て去るのは苦痛を伴うかもしれませんが、英語を吸収するためには邪魔者だと思って、いったん英語に関する知識を捨て去りませんか。
つまり「脱学校英語」です。
(96ページより)
- 辞書は使わない
- ムリそうだったら投げる
これらを聞いて
- そんな適当でいいの?
- できるようになるわけない!
- けしからん!
- 真面目にやれ!
などの感想を持った人がいるかもしれません。
が!
そういう人は学校英語に洗脳されているかもしれません。
学校英語の弊害・・・実は、これについてはぼくも過去にブログ記事に書いたことがあります。
(参考記事)
『英語多読』でも、学校英語が多読学習を邪魔するものだとして批判し、「脱学校英語」を推奨しています。
それもそうですよね。
学校の授業って、英文を読んでわからない単語があったら全て残らず徹底的に辞書を引かせますし、ましてや「わからないからぽーい」なんてしたら先生にキレられますw
ちなみにこの本では、文法をいちいち調べないというのも提唱していますが、これも学校英語とは真逆の考え方ですよね。
英語の先生の多くは、英語の本を読むことを「読書」ではなく「読解」と勘違いしています。
(101ページより)
これは名言だと思います。
ですから、いちいち分からないところを気にしたりせず、まずは気持ちを楽にして、気楽に取り組める素材をゆったり楽しむ、それがいちばん、というわけです。
(101ページより)
楽しく、ゆるく、適当に。本当に伸びるのはこっちの方針だと思うんですよね。
Q:他人よりずいぶんゆっくりなのですが、どうすればいいでしょう?
A:他人との比較はやめましょう。もし比較するなら過去の自分です。
(260ページより)
学校だと「英語のテストの成績はクラスで何番!」みたいなのが配られて、受験もそうですがとにかく競争競争ですよね。
でも、大事なのは"自分が成長できているのか"です。これにも書いてありますが、比べるとしたら過去の自分と今の自分です。
ちなみに、『英語多読』にはライティングの練習に、英語をひたすらたくさん書いて添削はしない方法を紹介していますが、この「添削はしない」というのもぼくと意見が同じです・・・。
前に記事で詳しく書いています。
⇒英作文の添削が必要ではない2つの理由!【添削って意味ある?】
スポンサーリンク
選択肢・具体例が豊富!
「多読はこうやってやるのがいちばんですよ!」
という方法論がバシッと解説されているのがこの『英語多読』ですが、
「このやり方が合わない人にはこういう方法もありますよ」
という感じで、別の選択肢が示されているのもこの本の大きな特徴であり魅力です。
たとえば、絵本を読むのに抵抗がある人は日本の漫画の英語版はどうか・・・とかそういった具合です。
また、
2歳から80歳までの多読体験談
(64ページ以降)
と銘打って、
- 小学3年生の場合
- 高校生の場合
- 社会人の場合
など(これは一部)、筆者が実際に指導してきた学習者の体験談がリアルに書かれています。
多読学習法に加え、
選択肢の提案+リアルな体験談
が示されているので、この本を読むだけで多読の学習方針が簡単に立ってしまいます。
本の紹介も充実
第6章「広いネットの空間で自分に合った素材を探す方法」では、ネット上で手に入る学習素材、教材が紹介されています。
これがめちゃくちゃ使えます。お得です。
短い章ですが、正直ここを読むためだけにこの本を買っても損しないというレベル。
もちろん詳しくは買ってからのお楽しみなのですが笑、
- 200冊近くの絵本・児童書を無料で読めるサイト
- Youtubeで見られる子ども向けアニメ
- 書評検索システム
などが紹介されており、ぼくはこの情報が手に入っただけで「買ってよかったな」と思いましたね。
その他共感した部分
先ほども書きましたが、この本の内容は自分の考え方と被る部分が多く、終始共感しながら読んでいました。
他にも共感した個所を紹介していきます。
Q:多読で語彙は増えますか?
A:はい、語彙は増えます。
(中略)
本来の意味での語彙力は着実に付いてきます。
(中略)
最も多いのは、徐々に霧が晴れてくるように、あるいは徐々にピントが合ってくるような感じで、単語のイメージがはっきりしてくるパターンです。
(221~223ページより)
常用される単語、たとえば"get"は単語帳的には「手に入れる」みたいな訳になると思うんですが、getには実にさまざまな使われ方があり、本当の意味でgetを体得するには、多くの例に触れていくしか方法はないんです。
その最も良い方法はやはり多読、そして多聴なんですよね。
ぼく自身、大量の英語に触れていくことではじめてこういった基本単語の本来の意味がわかってきたという経験があるので、ここは本当に共感しました。
単語帳や問題集で無理やりのどの奥に押し込んだ単語や文法は時間がたてば忘れますが、多読で吸収した英語は私たちの中で「生きている」と言っていいでしょう。
(57ページより)
わかります。めっちゃわかります。
英文法問題集なんかで覚えた単語・文法知識よりも、実際の本やテレビ番組などの中で覚えた単語や知識の方が記憶に残りやすいです。
まとめ:コスパ良し
というわけで『英語多読 すべての悩みは量が解決する!』のレビューでした。
始めから最後まで共感しっぱなし、もちろん新しく知ることができた情報も多く、この本は定価1600円で最初は「ちょっと高いなぁ」と思ったのですが(購入前に詳細な価格はご自身で確認を)、読み終えた今は、むしろ
コスパ良すぎ!!
だと思っています。満足しました。
多読をこれから始めたいという人や、もうやっているけれどももう一度学習方針をはっきりさせたいという人は特におすすめです。
ぜひ読んでみてください!
洋書を使った英語勉強方法に関しては、下記のリンクから記事の一覧を見ることができます。ぜひ合わせてお読みください!!
下手な質問の仕方パターン4つ!この聞き方だと相手に嫌がられます。
質問力果てしない系ブロガーのかずーい(@kazuui81)です!
もうね、質問の仕方が下手な人が多い!とにかく多い!
いや、これは別にぼくに質問をしてくれる人に対して言っているわけではなくて、さかのぼっては小学校の時、授業中に他のヤツがする質問に始まり、中学高校、そして職場、SNS、LINEでのやり取り・・・
これらを見ていて、長年ず~~~~~っと思っていたことです。
「なんでみんなこんなにも質問が下手なんだろう?」
そう思いながらもずっと我慢していたのですが、もう我慢ならない水準まで達してしまいました。
別に、日常の会話でされる質問に関してはどうでもいいんです。
- 元気?
- 今日の昼何食べた?
こういう質問はコミュニケーションのとっかかりとして交わされるだけの、言ってしまえば"中身のないどうでもいい質問"です。
ぼくがここで話題にしたいのは、ある程度中身のある質問です。
- 仕事の会議でされる質問
- 学校やセミナーで先生・講師にする質問
- SNSで他人の見識が欲しい際にする質問
まぁなんでもいいんですが、こういう"ある程度中身があり、それに対する答えもある程度中身があるだろうと予想される質問"のことです。
こういう質問って、やり取りを有意義なものにするためには、ある程度の"技術"というものが必要なんですよね。
で、この"技術"なんですが、「こういう風に質問した方がいいよ」と説明するよりも、
「こういう質問の仕方したらダメ!!!」
という説明の仕方をした方が話が早いので、今回は"やってはいけない、でもやってしまいがちな下手な質問の仕方パターン"を4つ紹介していこうと思います。
【もくじ】
①ググレカス
- 世界の人口っていま何人?
- 「邂逅」ってどういう意味だっけ?
- 琵琶湖の大きさってどのくらいなんですか?
- Amazonの送料っていくら?
・・・ググれよ!
頼むからググってくれ!
・・・はい。
こういう"検索すればすぐにわかること"に関しては、誰かに質問するのはやめましょう。ウザいです。
ググればわかる質問って、別に誰かエラい人に聞いたからって答えが変わるわけではないので、聞く意味がありませんし、何よりも、
質問相手の貴重な時間を奪うことになる
ので気を付けたほうがいいです。
もちろん、さっきも言いましたが、日常の会話ではいくらでもこういう質問はしていいんです。
女:「琵琶湖ってどのくらいの大きさなの?」
男:「う~ん、わからないけど、ぼくの君に対する愛の方が大きいのは確かだね。」
とかなんとかやってればいいわけ。「ググレカス」なんて言ったら関係が悪化します。
しかし、仕事のLINEとか、ちゃんとしたセミナーでの質問とか、SNSで有識者に飛ばすリプライとかでこれをやったら本当にウザいだけなのでやめましょう。
ちなみに、この類の質問をLINEでされた時の返しとして便利なのがホリエモンのLINEスタンプです。
この中に「ググれよ!」というスタンプがあるので積極的に使いましょう。上司にも使っちゃいましょう。責任は取りませんけど。
(こういう風に使うのだ。)
②それは質問?
かずーいさんこんにちは。いつもブログ大変面白く拝読させていただいております。今回はひとつ質問があり、ご連絡差し上げております。
以前、かずーいさんはブログで、英語のテキストはランダムな順番で進めていけばいいと書かれていましたが、これには納得ができません。
というのも、テキストというのは作者が効率の良いように順番を考えに考えて作ったものだからです。
お返事お待ちしております。
・・・質問じゃねぇ!!!
質問をすると言って質問をしていない。
「え、こんな人本当にいる?」
と思った方もいるかもしれませんが、意外と多いんですよ。
たとえば、何かのセミナーの「ご質問がある方はいらっしゃいますか?」的場面で、バッっと挙手して意気揚々とマイクを握り、
「さきほど○○と話されていたのですが、自分としては××だと思います。」
以上。
みたいな。
いやどこにもはてなマークがないよ!
こんなことを言われたら、相手は
「えっと・・・何を答えればいいのかな?」
となってしまいます。実際、ぼくもセミナーやネット放送などでこのような場面を何回も見たことがあります。
質問をする際は、そもそもそれが質問の形式をとっているのか、当たり前すぎることですが、意外と落とし穴なのでここをまずは気を付けたほうがいいですね。
③場合によるとしか言えない
『質問箱』というのが最近流行ってるなと感じます。
これは、ツイッターなどのSNS上で、匿名での質問を受け取る&答えられるというサービスです。
で、この『質問箱』が、ぼくがこの記事で話題にしたい"下手な質問"の宝庫なんですw
正直見ててツラいw
ちょうど最近見かけた質問箱で例として挙げたら良さそうなものがあったので引用してみます。
僕はフリーランスで働いたことがないのでなんとも答えられません……あと、もっと明確な質問をするスキルを磨いたほうがいいですよ。内容がふわっとしすぎでよくわかりません。 #peing #質問箱 https://t.co/INXIZDoHpw
— はっしー@海外プログラマ🇳🇿元社畜 (@hassy_nz) 2018年8月1日
前提条件として、質問に答えているはっしーさんという方はニュージーランド在住のプログラマ(フリーランスではない)、質問者は匿名の人です。
見やすいように、質問の内容を改めて書いてみます。
はじめまして!
大学やめようか検討中の大学生です!
フリーランス目指すには一度システム開発などで経験を積んだ方がいいですか?
読んだ瞬間3兆個くらい突っ込みどころが浮かんでくるのですが、とりあえずいちばん問題なのは、
情報が少なすぎてこれじゃあ誰も何も答えられないよ!
ということです。
これを読んだ側の心理は多くの場合こうです。
まず、「大学やめようか検討中の」というところで「ほう、大学を続けるのかどうかとか、そういう悩みなのかな」「大学以外にどうしてもやりたいことが見つかっちゃった系かな」などと、少なくとも大学関係の質問を想像します。
しかし、そこでそのあといきなり「フリーランス目指すには」どうのこうの・・・
いや、大学関係なかったし!
続く「一度システム開発などで経験を積んだ方がいいですか?」については、
- 「一度」って何?その前後には何をするの?
- システム開発ってどんなシステム開発?
- そもそもフリーランスには色々あるけど君は何がしたいの?
- どんな風になりたいと思ってるの?
ざっと書き出してもこれだけ疑問点が出てきてしまいます。
これがたとえば、
はじめまして!
日本の地方公立大学でITを専攻している大学2年生です。
現在、フリーランスのエンジニアを目指して勉強に励んでいます。プログラミング歴は3年で、得意なのはPythonとCSSです。
将来的には金融関係のシステム開発に携わりたいと考えているのですが、勉強以外のことで今のうちにやっておくと良いことはありますか?
もし「これを今のうちにやっておけ!」ということがあれば教えてください!
こうだったらどうでしょうか?
これはいまぼくが適当に考えて妄想でザザッと書いた質問ですが、質問の内容が有意義かどうかはまぁ別にしても、これを読んで、少なくとも
「ふわっとしていてよくわからない」とはなりませんよね?
大事なのは、前提となる条件をしっかりと示すことです。
①自分はこういう人物でいまこれをしていてこういうことで悩んでいる
↓
②だからこれを質問したい
①を明確にしないと、質問がふわっとしてしまいます。
質問がふわっとしてしまうと、どうなるかというと、
「それは場合による」
としか答えられなくなってしまいます。
よく見かけるのではないでしょうか?
何か質問に答える際に、
「まず前提として~がわかっていないので何とも言えないのですが・・・」
とかで答えざるを得なくなっているパターンです。本当に多いですよね。
これらは、前提となるピースがそろえば答える側も答えやすくなります。
スポンサーリンク
④本当は何も困っていない
さて、ここでこれまで紹介してきた3つの「下手な質問」をわかりやすい例で復習しながら、最後4つめの説明に入りたいと思います。
A:「琵琶湖の花火大会っていつだっけ?」
・・・でしたね。ググってわかることは質問しないようにしましょう。
A:「いやぁ、ちょっとお前に聞きたいことがあってさ。
今度の花火大会で、気になってる子とデートに行くんだよね。
どうしようかな~と思ってて。」
「質問はどこじゃい。何を答えればいいんだ・・・。」
A:「ごめんごめん。デートなんだけど、告白した方がいいと思う?それとも様子見た方がいいと思う?」
「ごめん。情報が少なすぎて場合によるとしか言えない。」
A:「だよな。Bの紹介で知り合った同い年の子で、看護師をやってる人。
この前映画館に行って、デート自体は2回目。
告白して振られるのが怖いんだよ・・・。」
「ふーん。まだよく状況がわからんけど、まぁ、その日の状況を見て脈アリっぽかったらすればいいし、ムリそうだったらまた次回にすればいいんじゃないの?」
A:「う~ん、でもさ、なんかこの前のデートの時からずっと向こうからグイグイ来てて、下手したらあっちから告白してきれくれそうな気さえしてるんやけど。」
「いやいやwwwだったら、さっさとしろよ。何が問題なの???時間返せやw」
問題意識がはっきりしていない
わかりやすいようにあえて堅苦しい質問ではなく、友達同士のLINEのやり取り風にしてみましたが、どうでしょうか。
いま書いたどうしようもないやり取りに出てきたA君は、いま自分の中で問題がどこにあるのかはっきりしていないので、結局相手を困らせてしまったんです。
質問とは、それを通して質問者の中にある何かしらの問題を解決するヒントを与えたり、時にはズバッと解決してしまうことです。
ただ、ここでいう"何かしらの問題"が質問者の中でそもそもはっきりしていなければ、質問→答えのやり取りが有意義なものになることはありえません。
A君は、自分の頭の中でまだ状況が整理されておらず、自分の中で何が問題で、質問することで何を解決しようとしているのかがハッキリしていないんです。
要するに、
質問をする前にまずは自分の中で「何が問題で、何を知りたいのか」をアタマを使ってしっかり考えるようにした方がいいですよ!
ということです。
相手のことを考えて質問しよう
というわけで「下手な質問パターン4つ」でした。
- ググレカス
- 質問になってない
- 情報が足りない
- 問題意識がはっきりしていない
の4つでしたね。
こうやって改めて見てみるとわかるんですが、どれも質問を受ける相手の気持ちになって考えていないから起こる問題であることがわかります。
「こう質問したら相手はどう思うだろうか?」ということをちょっとでも自分の頭で考えれば、これらは全て回避できます。
いま挙げた以外にも「やってはいけない質問パターン」というのがまだあると思うのですが、「質問前に、その質問をされた相手の立場になってまず想像する」というステップを踏めばその他のパターンでも相手を困らせることはなくなるでしょう。
良い質問をすれば、有意義な時間を過ごすことができます。ぜひ今回紹介した内容を参考にして良い質問者を目指してみてください!
(こちらの記事もおすすめ)
英語は勉強しないと忘れる!2年間サボった自分に起きた変化とやっておけばよかったこと。
英語って、継続して勉強しないとマジで本当に劣化します!
大人になってから英語の勉強を始め、2年ちょっとで英検1級、TOEICほぼ満点(980点くらい)レベルに達したぼくですが、いまから約2年前を境に、
上を目指してガッツリ勉強するのがストップしてしまいました。
ちょうど2年前は、資格トップレベルからさらに上を目指すべく民間の通訳スクールに通っていたんです。
最初は打ちのめされましたが、
⇒通訳学校の体験レッスンを受けたら完膚無きまでに打ちのめされて英語もうやりたくない
毎週毎週出される圧倒的な量の宿題をこなし、真剣に授業に取り組んだところ、半年後にはクラス内で優秀な成績を取って講座を終えていました。
ただ、ちょうどそのスクールが終わった時点で別の勉強にハマってしまい(詳しくは後述)、英語学習をないがしろにしてしまったんですよね。
そんなわけで今回は、約2年間英語学習をサボってしまった自分に起きた変化と、
「あああああ!こうしておけばよかった!」
と後悔していることを書いていこうと思います。
何、この言葉?
2年間サボりにサボってしまったので、最近ガッツリ洋書でも読んでリハビリしようかと思ったんですが、読み始めてすぐに、
「あれ、なんか前と全然感覚が違う・・・」
ということに気付いたんです。
(なんだこの言語は!)
まず、文章とか以前に単語レベルでスムーズに言葉が頭に入ってこないんです。
特に、比較的長めの単語です。
上に挙げた1ページの中の単語だと、たとえば"calculations"なんて英検2級程度の単語ですが、二度見しないとすぐ頭に入ってきませんでした。
ちゃんと見ればすぐわかるんですが、なんか"つっかかる"感覚があるんですよね。ヤバい・・・。
ちなみにいま写真で載せたのはマルコム・グラッドウェルの"blink"という、シャンル的にはノンフィクションの本で、
- 作者: Malcolm Gladwell
- 出版社/メーカー: Little, Brown and Company
- 発売日: 2005/12/01
- メディア: ペーパーバック
- 購入: 6人 クリック: 32回
- この商品を含むブログ (16件) を見る
ちゃんとした洋書ではありますが、決して難易度が高いというわけではなく、むしろかなり読みやすい部類にあたります。
2年前の通訳スクールに通っていたころのキレキレ状態ならスラッスラでした。スラスラ君でした。スラスラ君って誰なんでしょう。
できなくなっていた発音は…
「声に出して読んだらどうなってるんだろう?」
と思ってさっきの洋書をできるだけスムーズに読めるよう心がけて音読してみたんですが、
発音が崩壊していましたw
具体的には、まずLとRをうまく区別して発音できません。
LとR、それぞれの発音自体はできるんです。
ただ、Lと発音すべきところでRの音を出してしまったり、その逆になってしまったり・・・という現象が起きました。
たとえばさきほどの"calculation"なら、Lが2つ入っていますが、しっかりとLLとならずにLRになったり、ひどいとRRになってしまう・・・といった具合です。
あとは、単純にカミカミになってしまいました。
前はさらっと見ただけで正しい発音が立て板に水で出てきたんですけどね・・・。
難しい単語から忘れていく
よく、
「英語を全然勉強しなかったら単語を忘れた!」
という話を聞きますが、これに関しては、ぼくの場合、簡単な洋書を読んだりするレベルでは問題ないくらい単語の記憶は保持されていました。
ただ、めったに出会わないけどたま~に難しいニュースなどでは出会う・・・くらいの、そうですね、具体的には12000~20000語レベルくらいの単語については、
思いっきり忘れてました\(^o^)/
このレベルになると英単語帳というものが市販されていないので、ぼくはテレビを見たり洋書を読んだりしながら難単語を見つけてはコツコツとノートに書きためています。
現在、そのノートが全部で8冊か10冊くらいあるんですが、
(努力の結晶だが・・・)
「ちょっと単語も復習しといた方がいいよな」
と思って中を見てびっくり、全然わからんわけです。これはショックでしたね。
原因は他の勉強
以上が自分が感じた英語力の衰えです。
まとめると、
- スムーズに読めない
- LとRの発音ができない
- 難単語を忘れた
この3つですね。
では、なんでそもそもこの2年間、上を目指して英語をやってこなかったのか?
という話なんですが、これは理由がハッキリしていて、
中国語にドハマりしていたからですw
ちょうど通訳スクールが終わった2年前くらいから本格的な学習をほぼゼロからスタートし、1年半でビジネスレベルにあたる中国語検定2級を取得。
その半年後、つまり現在は英検でいうところの1級にあたる中検準1級にあと一歩で合格というところまで来ています。
これは、自分で言うのもあれですがかなりのスピードです。超パンクに勉強しましたね。
ただ、その代わり自分は英語の勉強をサボってしまいました。
まぁサボっていたというか、意識的に英語を遠ざけていた、という言い方が正しいかもしれません。
2言語を同時進行するのって、すごく大変なんですよね。
混乱します。ごちゃごちゃになっちゃうんです。
スポンサーリンク
できるほど忘れない・・・けど
これはずっと外国語を勉強してきてわかったことなんですが、
実力があればあるほど放置しても英語力は衰えない
んです。
たとえば、
- 英検準2級で、英会話はほとんどできません
- 英検1級・会話は流暢
という2人がサボった場合では、2級の人のほうが実力はガクッと下がります。
多くの重要単語を忘れるでしょうし、会話もほぼ全くできなくなるでしょう。
実力がかなりある人ではこの程度が少なく、重要単語を忘れることはまずありませんし、会話もスムーズさは欠けても急に全然話せなくなる、というようなことはあり得ません。
よく、「語学学習は下りのエスカレーターを駆け上がっていくようなものだ」という表現を見ます。
これは本当ですが、実力がなければないほどエスカレーターのスピードは速くなるというわけです。
でも・・・
しかし、そうは言っても放置してしまえば実力が下がるというのは事実です。
ぼくは、いま書いたような知識がなまじあっただけに、
「まぁちょっとくらい放置しても大丈夫だろう」
と思ってサボってしまったわけです。
ここはかなり反省しています。
おすすめの英語力維持方法
「もっとこうしておけば英語力の衰えを防止できたのでは?」と思う方法が2つあるので紹介していきます。
音読
上を目指した勉強をサボっていたとはいえ、仕事で英語のメールは毎日読んでいました。
ただ、結果としてこれは下りのエスカレーターのスピードよりは遅かったんです。
「ただ読むだけ」では、どうしても受け身の学習になってしまい、脳が本気モードに入らないんです。
これが洋書の多読だったら効果があったと思いますが、大体内容の決まった仕事のメールだったので英語力維持にもなりませんでしたね。
やはり、能動的に学習するためにも、英語を声に出して読む、つまり音読をやるのが重要です。
受け身の学習は他にはリスニングがありますが、リスニングに関してはがっつりやらなくても維持できます。
それより力を入れるべきはちゃんと声に出して読む(音読)、他にはオンライン英会話を試してみるなど、とにかく能動的な学習が大事なんです。
TOEICを受ける
資格試験を受けておけばよかったなと後悔しています。
中でもTOEICは、試験の頻度がほぼ月1くらいとかなり多く、内容もかなりタフなものになっているので、3ヶ月に1回くらい受けておけば、
- 勉強する強制力になる
- モチベーションになる
というメリットを受けることができ、英語力の劣化を防ぐことができたと思っています。
(参考記事)
「使ってるから大丈夫」も危ない
さきほども少し書きましたが、ぼくは仕事の関係で英語のメールを読んだり、時には電話対応をしたりと、日常的に英語は使っていました。
しかし、これは維持にもならなかった、というのがリアルです。
日常的に英語を使っているからといって、安心はできないんです。
というのも、日常的に使う英語って、最初はかなり頭を使うんですが、だんたんと仕事に慣れたり、生活が安定してきたりすると、同じような内容の会話を繰り返すことになるからです。
というか、最大限テンプレ化できていないとむしろその人の仕事力に問題ありだと言えます。
なので、日常的に英語を使うと言う人でも、例の"下りのエスカレーター"を意識して、上を目指して学習しないことには、英語力が伸びていかないどころか維持も大変になってくるでしょう。
厳しいですがこれが現実です。
英語学習に休む暇はないということですね・・・。
※その他、英語学習に役立つコラムは下記のリンクから一覧を見ることができます。
『街なかの中国語』のレビュー!留学前や中上級者におすすめのリスニング教材です。
どうも!トリリンガルブロガーのかずーいです。
普通に書店に売っている中国語教材に付いてるCDの音声って、プロのナレーターが標準の発音でキレイにゆっくり吹き込んだものがほとんどですよね?
もちろんこれはこれですごく練習になるのですが、実際にネイティブが話している中国語は、教材の音声よりも
- 圧倒的に速い
- 発音も不明瞭な部分がたくさんある
という特徴があります。
勉強を始めたばかりの時は普通の教材のみでいいんですが、だんだんと学習が進むにつれて、リアルな中国語を聞くトレーニングを取り入れるのも非常に大切になってきます。
・・・と言うと、
「留学しないとダメなのかな・・・?」
と思う方がいるかもしれませんが、留学だけがリアルな中国語を聞く手段ではありません。
リアルな中国語が収録された教材が日本で普通に手に入るんです。
『街なかの中国語』というテキストです。
このテキストがリアルな中国語のリスニング練習にめちゃくちゃおすすめなので、今回は本の内容や難易度を紹介していこうと思います。
どんなテキストなの?
『街なかの中国語』は、北京大学出版社の『原声汉语』という教材を日本の東方書店が日本語に訳し、編集し直したものです。
最大の特徴は、現地にいないと聞けないようなリアルな中国語の音声のみが収録されていることです。
全部で3冊のシリーズとなっていて、1冊目の『街なかの中国語 耳をすませてリスニングチャレンジ』では、
- ショッピング
- 銀行
- 緊急ダイヤル
- 病院
- 天気予報
などなど、実際に中国で生活する時に役立ちそうな会話が豊富に収録されています。
本書1ページに、
街頭録音ですので音質はよくありません。あらかじめご了承ください。
とあるように、周囲の音、たとえば外なら街のガヤガヤとした喧噪も一緒に録音されています。
「うわ・・・ムリ・・・」
と思った方もいるかもしれませんが笑、実はこれこそがこの教材の最大の魅力なんです。
リアル世界で実際に中国語を聞く場面を想定してみてください。
聞き取りの邪魔になるような音が何もなく、全くクリーンな状態で相手の話を聞ける場面の方が少なくないですか?
このテキストでリスニングをすると、実際の場面でのリスニング力がめちゃくちゃ上がっていくんです。
ぼく自身、このテキストを使って勉強し始めてから、リアルな中国語のリスニング力が大幅に上がったと実感しています。
続編も使える!!
Part2は『街なかの中国語 インタビュー・テレビ番組のリスニングにチャレンジ』。
街なかの中国語〈Part2〉インタビュー・テレビ番組のリスニングにチャレンジ!
- 作者: 孟国,井田綾,平野紀子
- 出版社/メーカー: 東方書店
- 発売日: 2013/09
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
音源は主に"中央電視台"の"東方時空"や"焦点訪談""実話実説"など視聴率の高かった番組のインタビューや談話等です。他にドラマや、インタビュー、実際のレクチャー等もあります。
(Part2 1ページより引用)
Part2は1冊目と比べると応用編という感じで、中国のテレビ番組の音声などがそのまま録音されています。
これが良いリスニングトレーニングになるんです。
「いや、そんなのネットでいくらでも見れるやんけ」
と思った方がいるかもしれませんが、実はそうでもないんです。
これが英語ならアメリカの番組がネットで見放題なんですが、中国にはネット規制があり、良い教材になりそうなテレビ番組・ネット番組を見つけるのがかなり難しいという現状があります。
それが日本語訳付きで入手できるなんて、本当にこの教材は貴重だなと思いますね。
ちなみに、Part3にあたる『街なかの中国語 話し手の意図・主張の聞き取りにチャレンジ』は、同じくテレビ番組の録音が中心で、こっちはPart2よりも難易度がさらに高くなっています。
街なかの中国語〈Part3〉話し手の意図・主張の聞き取りにチャレンジ
- 作者: 孟国,井田綾,平野紀子
- 出版社/メーカー: 東方書店
- 発売日: 2014/12
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
難易度・レベルは?
1冊目に関しては、日常生活+アルファくらいです。
最初は
你好 (こんにちは)
好久不见 (お久しぶりです)
といった超基礎レベルの確認から始まるのですが、後半に進むにつれてだんだんと難易度が上がっていきます。
ただ、難易度が上がっていくと言っても、基礎的なレベルの域は出ません。
単語や文法が難しくなるというよりは、
您是在这儿用,还是带走?
(店内でお召し上がりですか? お持ち帰りですか?)
のように、より日常感が増えて、このような表現に慣れていない人は難しく感じるかも・・・程度です。
中国語検定だと3級程度以上の実力があれば十分使いこなせるでしょう。
(中検3級の難易度って?という方は下記の記事もぜひお読みください。)
⇒中検3級のレベル・難易度はどのくらい?学習期間は?【中国語検定3級】
Part2,3は上級者向け!
Part2に関しては先ほども書きましたがテレビ番組のそのまま録音なので・・・はい、レベルは高いです。
ただ、録音されている部分は比較的聞き取りやすいところを抜粋している感があり、1~2年以上勉強されている方なら訳を読みながらなんとか食らい付いていけると思います。
ぼくは学習歴2年・中検2級レベルですが、何とかやっていけています。
Part3に関しては、Part2よりも難易度が上がるので、とりあえずは買わずに、Part2が終わった段階でおかわりが欲しくなったら追加でやるようにするのがおすすめですね。
(ぼくはPart3も買いましたけどね。)
こんな人におすすめ!
このテキストは次の2パターンのどちらかもしくは両方に当てはまる人におすすめです。
①留学前の人
「あと数ヶ月で留学・・・!」
みたいな人にはもってこいの教材ですね。
特に、初めて中国に行く場合は、今まで勉強してきた教材の中国語と、実際に中国人が話す中国語とのギャップのすごさに圧倒されたり、場合によっては、いきなりやる気をズタズタにクラッシュされる可能性があります。
『街なかの中国語』で現地のリアル中国語を聞きまくってから留学することで、そのギャップを少なくすることができ、スムーズに留学生活に入れるでしょう。
②リアルな中国語で練習してみたい中級者
ある程度普通の教材で勉強してきて、基本的なことはもう覚えたというレベル、具体的には
- 単語は1500以上覚えた!
- 文法も、簡単なものならわかる!
という水準に達している人は、このテキストを使うことで、
教材の音声からリアル音声へのスムーズな橋渡しが可能
になるでしょう。
リアル音声は、いずれは克服しなければいけない壁なので、もう基本はある程度できたと思ったらこのテキストに取り組んでしまうのが個人的にはおすすめです。
注意点
さて、かなり使えるこの『街なかの中国語』ですが、1つだけ注意点があります。
それは、
このテキストに収録されている内容は、中国、もっと言うと北京を中心とする北部~北東部の中国語ですよ!
ということです。
中国語は、話されている国や地域によって発音や使われている語彙に多少の・・・場合によってはかなりの違いがあります。
このテキストに収録されているのは中国の首都北京で話されている中国語だと考えてください。
とはいえ、同じ中国国内ならまだそこまで大きな違いはないので、別の地域、たとえば中国南部に留学や旅行に行きたいという人も安心して使って大丈夫です。
ただ、台湾で中国語を使いたいという人は少し考えたほうがいいかもしれません。
ここで先ほど引用したフレーズをもう一度思い出してみましょう。
您是在这儿用,还是带走?
(店内でお召し上がりですか? お持ち帰りですか?)
ファーストフード店でのよくある一言ですが、まず台湾では「这儿」という言い方はせずにただ「这」とか、この場合だと「这里」という言い方をします。
さらに、単語レベルで考えても、带走は台湾では一般的ではなく、
内用 (店内で食べる)
外带 (お持ち帰り)
という言い方をするのがほとんどです(ぼく自身の台湾旅行での経験調べなので自信は70パーくらい)。
なので、主に台湾で中国語を使う予定のある人については、このテキストは避けるか、このテキストを使うにしても(十分効果はあります)、何か別の方法でリアル台湾中国語を補てんするのがおすすめです。
方法としては、台湾のネット番組などを見たり(台湾はアクセス可能なネットコンテンツが豊富です)、あとは「17Live(イチナナ)」というライブ配信アプリを使って台湾人のネット放送を見るのもかなりおすすめです。
(参考記事)
まとめ
というわけで今回はおすすめテキスト『街なかの中国語』を紹介してみました。
リアルな中国語を聞ける教材は本当に貴重です。
教材の音声を卒業したい・・・という人はぜひ活用してみてください!
当ブログでは中国語の勉強方法について詳しく解説しています。
記事の一覧は下記のリンクから見ることができます!
メンタリストDaiGoの『英語勉強法』をペラペラの俺がぶった斬るつもりだった【レビュー】
メンタリストDaiGoの『科学的に正しい英語勉強法』という本が売れているようです。
ぼくは普段から複数の本屋の英語参考書コーナーに行くのですが、どこに行ってもこの本は平積みになっていたり、棚の目立つところに置かれていたので、以前から気になっていました。
ただ、書店で何回見ても手に取る気すら起きなかったんですw
まず、メンタリストDaiGoってお前誰やねんってのがそもそもありますし、少なくとも英語の人ではないでしょっていうのが自分の中であって、どうせただの中身の薄いファンブックだろうと決めつけていたのが理由です。
ただ、何か月経ってもずっと本屋の平積みからは消えないし、実際、ずっと売れているみたいなので、語学ブロガーとしてこれは無視できないなと思い、
買ってきました。はい。
今回は、この『科学的に正しい英語勉強法』("正しい"とか言ってるとこがもう腹立つ!w)を英語ペラペラのぼくが辛口レビューしていこうと思います。
英語ができない理由は何??
この本の最初の章では、英語力うんぬんは置いておいて、まず日本人はメンタル面、マインドの部分が大きな原因となって英語が話せない人が多い、という話が展開されます。
DaiGo氏がまず最初に挙げるのは、「自信のなさ」です。
「どうせ自分には無理だから」
「失敗したら恥ずかしい」
などと思って逃げてしまうから。つまり自信のなさのせいなのです。
(中略)
自信を持って英会話にチャレンジすることは、たとえ失敗したとしても、いや、むしろ失敗するからこそ、最短距離での上達につながります。
(21,22ページより一部引用)
これ、ほんとーによくわかります。その通り。
日本以外の国出身の人と比べて、日本人の学習者は失敗に対する恐怖心が強く、それが英語上達の妨げになっているなとぼくも自分自身の経験から感じます。
むしろ失敗するからこそ、最短距離での上達につながります。
という部分は本当に良い言葉。
英会話って、失敗しないと上達しないんですよね。
最も上達のスピードが速い人は、失敗を恐れずに、積極的にどんどん英語を使って、失敗しまくっている人です。
リアルに失敗して学んだことというのは記憶にも残りやすいですからね。
また、DaiGo氏は、コンプレックスが強いのも日本人が英語ができない大きな理由だと指摘します。
日本人に特徴的なのが「英語ができなくて恥ずかしい」「英語が下手で申し訳ない」というコンプレックスです。
(32ページより)
DaiGo氏はこうなってしまう原因について、失敗すると注意され、みんなに笑われる学校教育のせいなのかもしれない、と書いています。
これも全く同意見です。
以前「受験英語の弊害」について記事を書きましたが、
この記事では「ミスがあっても伝わる英語をまずは目指すべきなので、ミスをいちいち指摘する教育は良くない」的なことを述べました。
・・・・・って!
って!!!!!
てっててて!!
めっちゃ良いこと書いてありますやんこの本。
ぶった斬ってディスりまくるつもりがもうこの有様。
さらっと流し読みしてディスるつもりだったんですが、
すごい読んじゃいます。
悔しい・・・・。
まぁでも、メンタリストっていうくらいなので、ここら辺のメンタル・マインド的な部分に関してはまぁ、認めましょう。ためになります。すみませんでした。
でもここからは辛口でレビューしますよ。
ジェスチャーを練習する!?
他の国の人々に比べると、日本人は会話の際のジェスチャーが明らかに薄いのです。
(中略)
具体的な練習法としては、身振り・手振りのシャドウイングがおすすめです。
たしかに、日本人はジェスチャーが薄く、語気が弱いというのもこれに合わさって、英語を話す時に、なかなかズバッと相手に伝わっていかないんですよね。
これに対する解決策として本書で示しているのが「ジェスチャーのシャドウイング」、要するにネイティブのジェスチャーをYoutubeかなんかで見ながらそれを自分でマネするトレーニングです。
素直になるほどなぁ~と思いました。この発想はなかった。
(やばい、また感心してる・・・)
スポンサーリンク
"科学的"とはどういうことなのか
ひとつ前で書いたジェスチャーの部分では、ジェスチャーを鍛えるメリットを示すために、ある研究が紹介されています。
その研究では、架空の単語を2つのグループに分けた人に覚えさせ、その際ひとつのグループには大げさにジェスチャーをしながら記憶させたところ、手足を動かして覚えた方が記憶が定着することがわかったそうです。
このように、DaiGo氏の『科学的に正しい英語勉強法』では、実験・研究によるデータ、面白い実験が数多く紹介されていて、それが単純に読んでいて面白いですし、すごくためになり、また説得力もあるんです。
本のタイトルに「科学的に正しい」と書いてあるのも看板に偽りなしです。
ちなみに、科学的に、理系的に英語学習法を考えるという点では『一生モノの英語勉強法』という本が面白いので興味がある方はぜひこちらも読んでみてください。
一生モノの英語勉強法――「理系的」学習システムのすすめ(祥伝社新書312)
- 作者: 鎌田浩毅,吉田明宏
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2013/03/02
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (9件) を見る
愛嬌が大事
ジェスチャーと関連していることでいうと、DaiGo氏は英会話において"愛嬌"が重要だと言います。
そこで必要なのが、愛嬌です。
(中略)
どんなに語学が得意な人であっても、世界中を飛び回るうちには、言葉が通じない相手と「会話」しなくてはいけない場面は訪れます。
そんなときに問題なのは、言葉を知らないことではなく、消極的であることや控えめであること。
そして、愛嬌がなくてコミュニケーションを取りづらい、「心を閉ざしたヤツ」「壁のある人間だ」だと思われてしまうことなのです。
(48,49ページより)
実際に英語でコミュニケーションを取るようになるとわかるんですが、ここで書かれている"愛嬌"のような、「親しみやすい雰囲気、オーラ」ってすごく大事なんですよね。
ちなみに、これは、元2ちゃんねる管理人のひろゆき氏の『働き方 完全無双』という本にも似たようなことが書かれていました。
言葉が通じなくても、僕は終始「ニコニコする」ということにしています。
(中略)
それは、留学していたアメリカでもそうで、とりあえず笑顔でいると、なんとかなることが多いです。
日本以上に礼儀を大切にする国は意外と多くて、たとえばフランスでタクシーに乗った場合、最初に「こんにちは」とニコッと挨拶しないと、相手が驚いた表情を浮かべます。
『働き方完全無双』(ひろゆき著)94ページより一部引用
具体的な勉強方法も
DaiGo氏の『科学的に正しい英語勉強法』では、いままで紹介してきたようなマインド面だけではなく、具体的な学習方法についてもしっかりと書かれています。
たとえば、英文法についてはこの参考書がいいよ、こういう人にはこの本がいいよ、というように詳細に書かれているんです。
本のタイトルは書けませんが、紹介されているのはごく普通の大学入試の本で、
意外と堅実なところいくんだな
と感じました(良い意味で)。
その他、具体的な学習法について書かれている部分を箇条書きにしてみると、
- 学習の効率が上がる想起練習効果とは?
- インプットとアウトプットの理想的なバランスは?
- 睡眠学習
- 問題集はこう解くと効果が上がる!
- 多読の効果を高める方法
などなどなどなど、かなり豊富です。
本の最後では、おすすめのスマホアプリや学習ツールの紹介まであり、定価1300円、200ページ弱の本にしてはかなり盛りだくさんの内容でした。
惨敗。普通に使える本だった件。
徹底的にディスってやろうと思って書き始めたレビューでしたが、読み始めたら普通に面白くて、どんどん読んでしまいました。
悔しいですが完敗ですね。
最初はただのファンブックなんだろとか言ってましたが、英語を勉強している人に普通におすすめできる1冊です。
特に、英語を初めて数年以内の初心者の方が読むと、新たな発見がいくつもあると思います!
(こちらの記事もおすすめ)
17Live(イチナナ)で中国語を勉強するのがおすすめ!台湾人のライブ配信を活用しよう。
中国語ペラペラのかずーい(@kazuui81)です!
17Live(イチナナ)は、誰でもライブ配信が楽しめる人気アプリです。
2018/7/28現在のアプリの評価が星4.5(レビュー総数5730件)。
ただ話題になっているだけというわけではなく、満足度も高いアプリだということがわかります。
17Live(イチナナ)では、誰もがリアルタイムに動画を全世界に配信することができ、また、配信を見るのも(課金要素はありますが)基本的に無料でいくらでも視聴できます。
実は、このようなアプリは、他にも
- ツイキャス
- Youtubeライブ
- ニコニコ生放送
- Periscope
などなど、数多くあるのですが、このイチナナは、台湾で最初にリリースされたということもあり、
台湾人ユーザーが非常に多いサービスである
というのがひとつの大きな特徴になっています。
いま現在何人の台湾人がライブ配信してるのかな・・・と調べると、何十人もの配信者がドカっと出てきます。
ぼく自身、普段Periscopeという配信アプリで英語学習などについてたまに語っているのですが、このPeriscopeでは台湾人のライブ配信はほとんどゼロといってもいいくらいの数です。
17Live(イチナナ)の台湾での普及率はすごいですね。
で、本題ですが、この台湾人のライブ配信が中国語学習にめちゃくちゃ使えるんです。
今回は、17Live(イチナナ)を中国語学習に活用するメリットや具体的な方法を書いていこうと思います。
イチナナを中国語学習に活用するメリット
リアルな中国語が聞き放題
イチナナで中国語を勉強する最も大きなメリットは、
リアルな中国語がいくらでも聞ける
ということです。
中国語学習者の方は、普段市販のテキストなどを使って勉強していると思いますが、普通に売っているテキストに付いているCD音声は、プロのナレーターが標準中国語でキレイに話して録音したものがほとんどです。
もちろん、市販の教材を使って学習することも大事ですが、実際にネイティブが話している中国語のスピードや使っている言葉と比べると、教材の中国語はリアルさに欠けます。
そこで、ここを補うためのサブツールとしてイチナナが使えるわけです。
イチナナで台湾人のライブ配信を視聴すれば、リアルなスピード、リアルな語彙の中国語がほぼ無限に聞けます。
これって、か~なり貴重なんですよ。
ライブ配信ほどリアルな表現が聞ける教材って他にはほぼありません。
一応『街なかの中国語』という現地録音の教材があり、これが個人的にはかなりおすすめなんですが、いままさにネイティブの間で流行している言葉は反映できませんし、量的にも限りがあるんです。
そうなると、あとは留学するくらいしかリアルな中国語を聞く方法はないですね。
でも留学したとしても、語学学校の先生が話す中国語はキレイな"教材中国語"の可能性が高いです。少なくとも地元の友達に話すような中国語では話さないでしょう。
頑張って配信している方にはこんな言い方をしてちょっと申し訳ないんですが、ライブ配信は日本人の中国語学習者にとって、本当に貴重な"教材"なんです。
無料で視聴できる
さきほどもちょろっと書きましたが、ただ見るだけなら完全に無料で使えます。
一応課金要素はあるんですが、好きなライブ配信者にプレゼントを贈ったりするときに使うもので、まぁ、課金しませんよねw(もちろん、したければしてもいいですけど)
ちなみに、これらのプレゼントを配信者側は換金でき、それで生計を立てている強者もいるそうです。いわゆる投げ銭みたいなものですね。
台湾人の配信を見るための設定方法
アプリストアで「17」と検索してダウンロード、あとはアプリを開けばこのサービスは使えるんですが、台湾人のライブ配信を見たい場合はちょっとした設定が必要になります。
そのまま使うと、設定が日本設定になっているんです。
このままでも台湾人の配信は見れますが、台湾設定にすることでよりライブ配信を探しやすくなります。
以下、その手順です。
(1)右下のマイページをタップ後、下の方にある「設定」をタップ
(2)下の方にある「リージョンを選択」をタップ
(そのままだと「日本」になっていると思います。)
(3)「台湾」を選択
(4)一度アプリを閉じてから、再び起動(要するに再起動です)
この手順で地域を「台湾」に設定できます。
すると、台湾人用モードになり、ライブのおすすめなども台湾人のものがたくさん出てくるようになります。
ライブ配信活用のコツ
中国語上達のためにライブ配信を活用するには、いくつかコツがあります。
ぼく自身が使ってみて発見したことを書いていこうと思います。
BGMがない人を選ぼう
配信で何をやるかはルールに反していない限り自由。みんな本当に色んなことをしています。
よく見るのが基本的には音楽をかけて、たま~に話すとか、それに合わせて歌ったりしている人です。
こういう人に関しては避けましょう。
我々の目的はあくまでリアルな中国語を聞きまくることです。
ずっと話している人を選ぼう
出先から配信している人などは、それはそれで面白いんですが、あまり話してくれないので避けるべきです。
おすすめなのはずっとペラペラ話している人です。家から配信している人にそういう人は多いですね。
コメントを送ってみよう
イチナナでは、配信者に対してメッセージが送れます。
自分の中国語に自信がない人もいるかもしれませんが、何事も経験です。慣れです。送ってみましょう。
ただ、空気の読めないメッセージはNGです。
たとえば、
「自分中国語勉強してるので教えてください」
みたいなのはたぶん結構ウザいのでやめたほうがいいですね。
自然と他の台湾人ネイティブ視聴者にうまく溶け込んでいるのがベストです。
スポンサーリンク
初心者でも大丈夫!?
「ネイティブの中国語なんてわかるわけない。自分のレベルではイチナナは早すぎるかな・・・。」
と思っている初心者の方もいるかもしれませんが、
そこまで真面目に取り組むものでもないんで、気軽に聞いてみてくださいw
いや、勉強なので真面目にやるんですけど、毎日時間を決めてきっちりきっちり継続してやる、というよりは、
普段の勉強に疲れたので、気分転換がてらネイティブの中国語を聞いてみる
くらいの気持ちでやるのがおすすめです。
初心者でも、ひとことふたこと聞きとれたら御の字、くらいで適当にやってください。
それでも十分効果はあります。
まとめ:ハマりすぎには注意
ひとつ前でも書きましたが、イチナナはメインの学習ツールとして活用するものではなく、サブツールとして活用すべきです。大事なのでここは強調しておきます。
やはり大切なのはテキストを使った机の上での勉強です。
ただ、それだけではリアルな中国語に触れる機会がなくなってしまうので、イチナナを使って補う、そういったスタンスで活用するのがベストでしょう。
最悪なのが、ハマりすぎてテキストでの"真面目な"勉強をしなくなることです。
バランスよくほどほどに学習していくのがコツですね。
それでは!
このブログでは、中国語学習に関する記事を多数書いています。
興味のある方はぜひ下記のリンクから記事の一覧をご覧ください。
『英単語の語源図鑑』が使える!勉強感ゼロで語源と単語が学べます!【レビュー】
『英単語の語源図鑑』という本がか~なりおすすめです!
この本では、語源とそれに関連した英単語が学べるようになっています。
「語源集+単語集」という感じですね。
語源と関連付けて英単語を覚える・・・これはどういうことなのかというと、たとえば
subway (地下鉄)
という単語を覚える際、そっくりそのまま丸暗記で「subway=地下鉄」と覚えるのではなく、
sub = 下に
way = 道
subwayは「下の道」⇒地下鉄
というように覚える方法を言います。
「なんだかめんどくさそう・・・」
と思いましたか?
確かにその通りで、語源で英単語を覚えるのはなかなか骨の折れる作業です。
そこでこの『英単語の語源図鑑』の出番なんです。
イラスト付きでスラスラ読める!
『英単語の語源図鑑』には関連語を含めると約1000語の英単語が収録されていますが、関連語を抜いた見出し語に関してはすべてイラストが付いています。
(シンプルだがコミカルでかわいいイラスト。)
(素直にかわいい。by27歳男性)
イラストがあるので、勉強しているというよりはマンガを読んでいるような感覚で語源と単語を楽しくガッツリ覚えられます。
こういう本って、実は今までなかったんですよね。あってもここまでイラストが豊富でとっつきやすいものはありませんでした。
たとえば、『語源でわかった! 英単語記憶術』という本は、英単語の語源についてしっかりとまとめられている名著です。
ただ、内容はすごくいい本なのですが、どちらかというと中~上級者向けで、初心者がスラスラ読むのにはかなり無理があるんです。
その点『英単語の語源図鑑』は革命的で、初心者どころか「英語が苦手でもうほんとにムリ」という人でも全然読めちゃいます。
「いろいろと単語帳に手を出したけど、どれも続かなかった」
という人にはぜひ手に取っていただきたい1冊ですね。
単語のレベルはどのくらい?
ぼくがざっと見る限りだと、『英単語の語源図鑑』に載っている単語のレベルはだいたい
- 英検準2級~2級、高校レベル
- +αでもっと難しい単語が少し
という感じです。
パラパラっとめくって5個ほど適当に単語をピックアップしてみます。
secure
include
admit
purview
habit
こんな具合です。いかがでしょうか?
中には、「簡単すぎる。自分には合ってないかな・・・。」と思った方もいるかもしれません。
しかし!
そういう人でもこの本を読めば学習の役に立つ可能性がかなりあるのでは・・・とぼくは思っています。
というのも、この『英単語の語源図鑑』では、個々の単語暗記以外に、語源も学べるので、単純に語源の知識が増えますし、
すでに知っている単語でも、語源を知ることでさらに深いレベルで記憶ができる
という効果が期待できるからです。
実際、ぼくも英検1級レベルで、語源についての知識もそこそこありますが、この本を読むまで知らなかった語源や、その他「へぇー」と思ってしまうような知識がいくつもあり、読んで本当によかったと感じています。
『英単語の語源図鑑』は、初心者はもちろんのこと、ある程度知識のある中~上級者にもおすすめなんです。全レベル対象と言えますね。
その後の学習効率が上がる
このように、語源学習では、連想的に語彙を増やすことができ、一連の単語を楽しく身につけることができます。
一見、このような学習法は、遠回りに思われるかもしれませんが、語源の力によって1万語レベルの語彙が身につくことは、すでに語源研究によって実証されています。
(3~4ページより一部引用)
上記の引用にもあるように、語源学習の大きなメリットは連想的に語彙を増やせることです。
学習を始めた最初の方は問題ないかもしれませんが、だんだんと覚えた英単語が増えてくると、当然「これまで覚えた単語と似ていて紛らわしい新出単語」に出会うことになります。
そういう時にこの本で学べるような語源の知識があると、紛らわしい単語も語源によってしっかり区別され、さらに同じ語源の単語とネットワークも作られることで、強力に脳に固定されます。
いま引用した部分には「語源学習によって1万語レベルの語彙まで身に付けられることが実証されている」的な内容が書かれていますが、ぼく個人的には、
語源の知識がないと、多くの単語を覚えるのはそもそも不可能
と言ってもいいくらいなのではないかと思っています。
たとえば、『英単語の語源図鑑』でも紹介されている語源「con- com- co- (共に)」ですが、この知識なしに、本当に大量にあるcoなんちゃら、comなんちゃらの単語を覚えるのは無理じゃないか・・・と思ってしまいます。
ゴリ押しで覚えたとしてもすぐに忘れてしまうでしょう。
(conから始まる単語は山ほどあるが、語源を知っていれば知識がしっかり整理される。)
まとめ
というわけでイラストと一緒に語源と英単語が楽しく学べる『英単語の語源図鑑』のレビューでした。
「語源」と聞くと
- めんどくさそう
- 難しそう
などといったマイナスのイメージを抱く方も多いかもしれませんが、この本はイラスト付きで分量も少なく、サクッと読めちゃうので、ぜひ軽いノリで読んでみてください。
それでは!
その他、おすすめ英語本レビューについてはこちらから一覧を見ることができます。
中検各級の難易度・レベルまとめ!何級を受けるのがおすすめなのか?【中国語検定】
中国語学習者ならぜひ活用したいのが中国語検定です。
中国語検定(中検)は、国内で1番か2番目に有名な中国語の資格試験で、受験することで学習の目安として利用できたり、持っていると就職などの際にアピールポイントとして使えたりします。
年3回実施されていますが(1級に関しては年1回)、毎回の総受験者数が1万人~1万5千人を超えることもある大規模な資格試験です。
現在、中国語の勉強に励んでいる方の中には、中検の受験を検討されている方も多いと思いますが、まず気になるのが
- 中検ってどのくらいの難しさなの?
- 自分の実力だと何級を受けるのがいいの?
など、難易度に関することだと思います。
そこで今回は、中検2級を所持、準1級ギリ不合格だったぼくが、各級の難易度・レベルを詳しく説明していこうと思います。
ちなみに、参考として実際に出題された過去問の一部を掲載していますが、これらは公式HPから引用したものです。その他詳細情報についても、受験前に必ずご自身で公式HPをご確認いただくようによろしくお願いします。
準4級は簡単な単語テスト
最も簡単なのが準4級です。
準4級はひとことで言うならば
基本500単語の単語テスト
で、『キクタン 入門編』などの基本500単語が覚えられる単語帳を1冊覚えることができれば、
- 作者: 内田慶市,沈国威,氷野善寛,紅粉芳惠,関西大学中国語教材研究会
- 出版社/メーカー: アルク
- 発売日: 2008/05/27
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 11回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
あとは簡単な文の作り方、それと
初次见面。
(はじめまして。)
好久不见。
(お久しぶりです。)
などの簡単なあいさつフレーズが50個ほど頭に入っていれば、高得点での合格が見込めます。
簡単な問題で合格ラインが全体の6割なので、半年程度以上勉強されている方ならほぼ確実・・・と言ってもいいほどの確率で合格はできるでしょう。
なので、
「とりあえずなんでもいいから中国語の資格が欲しい」
という人や、
「大学で絶対取れと言われたから選択肢がない」
という場合ではない限り、数ヶ月以上勉強されている方は次に紹介する4級からの受験が個人的にはおすすめです。
初心者は4級を受けよう
準4級よりひとつ上の級が4級です。
本当に初歩的な部分しか問わず、合格ラインも低い準4級とは違い、4級は中国語の基礎的な知識を一通り聞いてくる、なかなか骨のある試験になっています。
合格のために必要な単語数も、目安は約1000語です。
これは、学習者にとって簡単に超えられる壁ではないでしょう。
準4級は全体の合格率が毎回だいたい60%以上、高い時は80%近くに届くのに対し、4級は毎回の合格率は50%付近と、2番目に簡単な級ではありますが、半数近くの受験者が不合格となる本格的な試験だと言えます。
ここで、第95回試験より2題ほど実際に出題された問題を紹介してみようと思います。
(3) 你 ( ) 京剧感兴趣吗?
①为 ②到 ③对 ④给
(大問2より)
答えは③です。
「对~感兴趣」で「~に興味がある」という意味になります。
選択肢を見ても、どれもよく使われる1字の単語で、これを最初から知識として知らないと正解にたどり着くのは難しいです。
(8)他昨天来了,今天 ( ) 来了。
①又 ②再 ③就 ④才
(大問2より)
正解は①です。
①と②で正解が分かれる問題です。単語帳的にはどちらも「また、再び」という意味なのですが、①の「又」は繰り返されたこと、②の「再」は未来に繰り返されることを示すので正解は①です・・・
とごちゃごちゃ言っても
「なんのこっちゃ」
という人も多いかと思いますが、この例を出して言いたかったことは、4級になると単純な単語暗記だけではなく、しっかりとした知識が必要になってきますよ、ということです。
ゼロの状態から対策をするという人は早くて半年、仕事や他の趣味の合間でコツコツやっていくなら1年弱程度の勉強期間をみたほうがいいでしょう。
ちなみに、4級の具体的な対策については下記の記事でおすすめテキストの紹介もしつつ詳しく解説しているので、受験を検討されている方はこちらもぜひ合わせてお読みください。
3級は基礎レベルの完成
基礎レベルの完成を試されるのが3級です。
4級では、必要な単語数が1000語でしたが、3級ではこれがぐーんと増えて約2000語となっています。
「多すぎる!!!」
と思った方もいるかもしれませんが、実際の中国語での会話を想像すると、ぼく自身の感覚的にも日常会話を満足にこなすには、この約2000語の習得は必須だなと感じます。
また、単語の多さだけではなく、その他の文法面などでも紛らわしい問題が出題されます。
(9) 结婚以后,他渐渐胖 ( ) 了。
①上来 ②出来 ③起来 ④下来
(第89回大問2より)
正解は③です。
このような補語の問題の他にも、正解が選びにくい量詞や接続詞などの難しめの問題も多く出題されます。
(何言ってるか意味不明な方もいると思いますが大丈夫です。とにかく簡単ではないということが言いたいんです。)
3級は、留学など、特別中国語だけに打ち込める環境でもない限り、少なくとも1年の勉強期間は必要だと考えてください。
大学生の場合、専攻ではない場合は、2年間週2回の授業を受けて合格するかどうか・・・というところです。
3級のさらに詳しい難易度については下記の記事でまとめているのでよろしければこちらもお読みください。
2級は仕事で使えるレベル
さて、続いては2級ですが、
3級からさらにボカンと難易度が上がると考えてください。
率直に言って2級は難しいです。
3級までとは違い、~単語覚えればOKみたいな基準が存在しませんし、単語の種類としても、普通の単語帳に載っているような単語に加えて、
麦当劳(=マクドナルド)
のような、単語帳には載っていないけど現地ではよく使う言葉なども範囲に含まれます。
ちなみに、ぼくは去年この2級に合格しましたが、3級にギリ合格するかな・・・というくらいのレベルから3回連続受験して3回目にやっと受かりました。対策を始めてから1年かかったわけです。
(参考記事)
2級は、
- ビジネスで中国語が使えるレベル
- 大学で中国語を専攻している学生が3年か4年生の時点で取りたいレベル
くらいだと考えてください。
いままで準4級→4級→3級と順調に級を上げてきた人でも、合格までには1年くらいを見て、気合いを入れ直す必要があります。
難易度としては、
準4級<<4級<<<3級<<<<<<<<<<<<<<<2級
くらいの認識で間違いないです。
スポンサーリンク
準1級は最終目標!
2級は3級とは別次元で難しいと書きました。
準1級は、その2級よりもさらに別次元で難しいです。。。
まず、特筆すべきは合格ラインの高さです。
リスニング、筆記それぞれ100点満点のテストですが、合格点はどちらも75点以上。
2級よりも難しい問題なのに合格ラインがさらに高くなっている。ヤバイです。ヤバすぎます。
もちろん、問題も難しいです。
特に、慣用句や四字熟語の学習をしないと準1級には絶対に合格できません。
(3)你再这样继续下去,早晚会在这件事上 ( ) 。
①栽跟头 ②炒鱿鱼 ③绕圈子 ④打水漂
(第90回試験大問2より)
三字熟語の問題です。答えは①。
「全然わからなかった」
という人も多いかと思いますが、これでも簡単な問題を選んでいます。
さきほどと同じ形式で難易度を表すと、
準4級<<4級<<<3級<<<<<<<<<<<<<<<2級<<<<<<<<<<<<準1級
こんな感じですね。
日常生活ではほとんど使わないような表現も多いので、
「自分は日常会話でいいや」
「自分は仕事でちょこっとだけ使えればいいや」
くらいが目標の方は、最終目標を2級に設定してもいいと思います。
準1級は、中国語を上級レベルまで持っていきたい人の最終目標となる級です。
なので、中国語を身に付けてこれから武器にしていきたい、ガチでやっていきたいと考えている人についてはぜひとも全力で目指すのがおすすめです。
1級?なにそれおいしいの?
1級?なんですかそれ?そんなものがあるんですか?
・・・すみません。ふざけてしまいました。
いや、そうなんです。1級は存在を無視したくなるレベルで(?)難しいんです。
一般的には、1級は準1級合格後にさらに数年の鍛錬を経て取れるかどうか・・・と言われています。
1級だけは他の級とは違い、年1回のみの実施なんですが、それでも毎回の受験者はせいぜい200~300人程度、そして合格者はたったの20人そこらという超超超難関テストです。
ひとつ前で、準1級が最終目標と言ったのもこれが理由でもあります。1級が難しすぎるんですよね。
ただ、難しいとは言ったものの、問題を見る限りそこまでめちゃくちゃな問題というわけではなく、むしろ良問が揃っているなという印象を受けます。
なので、合格は無理にしても、上級者の方は過去問を用いてトレーニングをすると、かなりためになるでしょう。
で、準1級を取ったらたまに過去問を用いてトレーニングし、本番試験については年に1回のお祭りに参加するような気分で受験してみるのはいかがでしょうか。
実際ぼくも準1級に合格したら、1級に関しては合格は無理かもしれないけれど、お祭り感覚で参加して楽しもうと思っています。
まとめ
というわけで今回は中国語検定の各級の難易度を、具体的な問題を例に挙げながら解説してみました。
最後に一覧でまとめてみます。
- 本当の初心者でとりあえず何かしらの資格が欲しい・・・準4級
- 勉強を始めて半年以内の初心者・・・4級
- 学習歴2年以内で、基礎レベルの完成を試したい・・・3級
- ビジネスで使えるレベルを目指したい・・・2級
- 上級者としての称号、最終目標・・・準1級
- 1級?ごめんちょっとよくわからない。
こんな感じですね。
中検は問題のクオリティも非常に高く、しっかり対策して受験することで中国語力の底上げが期待できます。
学習者の方はぜひ受験を検討してみてください!
(こちらの記事もおすすめ)
赤本の英検過去問を1級所持者のぼくが評価してみた。他社と比べてどうなのか?
英検1級のかずーい(@kazuui81)です!
赤本とは、教学社が出している大学入試の過去問です。
↑このような真っ赤なテキストを書店や学校の本棚などで見かけたことがある方は多いのではないでしょうか?
大学入試を経験したことのある方なら、実際に高校生の時に使っていた、という人もかなりいると思います。
で、今回、その赤本から、なんと英検の過去問が出ました。
(昔赤本にかなりお世話になった経験のあるぼくとしては、赤本の英検過去問って正直違和感ハンパないです・・・。)
今回、赤本から英検過去問が出た背景としては、大学入試において英検を活用する大学が増えていることや、今後、センター試験に代わる「大学入学共通テスト」での利用も検討段階に入っているというのがあると予想できます。
とにかく、今後大学入試において英検が重視されるのはほぼ間違いなく、これはそうなった時に英検関連の書籍がバカ売れする事態になることを意味します。
なので、教学社としてもどんどん参入していきたいという思惑があるのでしょうね。
英検の過去問と言えば、ここ10年以上ずっと旺文社から出ているものが圧倒的にシェアナンバーワンです。
その他の出版社からも英検の過去問は出ていますが、正直に言ってどれも旺文社の劣化版という感が否めませんでした。
今回の赤本に関しても、最初書店で見かけた時は
「どうせまた旺文社の劣化だろ・・・」
と思ったのですが、パラパラめくってみてびっくり、
「めっちゃ使えるじゃんこれ!」
という感じだったので、赤本と旺文社のものをそれぞれ買ってきて、徹底比較してみました。
(左が赤本、右が旺文社)
今回は、英検1級所持者のぼくが、これまでの圧倒的スタンダードであった旺文社の過去問と比べながら、赤本の英検過去問を評価・レビューしていこうと思います。
※今回比較に用いたのは3級の過去問です。すべての級に関して今回書いたことが当てはまるわけではないのでご注意を。
コスパ良すぎ
まず、値段とボリュームを見てみます。
旺文社の3級の過去問は、過去6回分で定価1200円、別売りのCDが定価1000円です。
2200÷6≒367円が1回あたりの値段になります。
これに対して赤本は過去9回分がCD付きで定価1800円。
1800÷9=200円が1回あたりの値段となります。
(比較に用いたのはあくまで定価です。実際の値段は購入前にご自身で必ず確認を。)
これ、圧倒的なコスパです。最強コスパです。ヤバイです。
ちなみに、9回分収録にしてこの値段を実現させたのは、コスパアピールの面もあると思いますが、「過去問重視」な赤本側の信念のようなものもひしひしと感じます。
「試験対策にはとにかく過去問。過去問を制したものが試験を制すのだああああ!!!」
みたいな、何十年にもわたり大学入試の過去問を出版してきた赤本の信念、揺るがない思想を感じるわけです。
英検対策には、大きく分けて
- 別の専用テキストを使って対策をした後に、試験直前になったら過去問を数回分だけ消化して本番に挑むパターン
- 過去問をひたすら解きながら、別のテキストもサブでこなしていくパターン
の2種類があると思います。
もしあなたが2の「過去問をたくさん解きたい」人でしたら、ぜひ赤本を選ぶのをおすすめします。
コンパクトで使いやすい
「9回分も入っているなら、かなり重たいんだろうな・・・」
と思った方がいるかもしれませんが、全くそんなことはなく、むしろコンパクトです。
本全体としては厚さにして約3センチほどはありそうな印象ですが、赤本の過去問は問題用紙だけ別冊になっており、かなり使いやすいです。
(別冊問題用紙は厚さ1cmほど。この中に9回分が詰まっているが、字が小さすぎるということもない。)
で、これはかなり細かい話になってしまうのですが、旺文社のものと比べても、この「別冊問題用紙」という配慮は、とても優秀だと言えます。
なぜかというと、旺文社の方は別冊"解答解説"だからです。
過去問は、何回も復習をしていくと、段々と解答解説は見なくなり、問題文のみを使って復習するようになると思います。
細かい違いですが、別冊として"切り離された側"が問題用紙の方が、使い勝手が良いです。"残された側"が問題用紙だと、別冊がはさまっていた隙間があってちょっと勉強しにくいです。
赤本は解説が丁寧!
赤本の過去問の解説は、他のどの過去問よりも丁寧だと感じます。さすが赤本・・・といったところですね。
単純に細かいところまでしっかりと説明がされていますし、他にも、たとえば長文問題の語注なんかも、赤本は数が多いです。
↓の写真は2017年の第2回筆記問題(3B)の長文の語注(旺文社)です。
内容はいいとして、語注の数に注目してください。これでもそこそこ多いとは思いますが、同じ問題の赤本の語注は↓です。
もう圧倒的に多いのがわかると思います。
上級者は旺文社の方がいいかも!?
ただ、解説が丁寧だからといって、学習者全員にとって赤本がおすすめ、というわけではありません。
解説が丁寧だということは、その分説明の量が増えるということです。
これがわずらわしいと感じる人もいるでしょう。
旺文社の過去問は、赤本よりも解説に多くのスペースを割いてはいませんが、これは別の角度から見ると
シンプルで読みやすい
と取ることもできますよね。
準1級などの難しめの級を受験される方は旺文社の方が合っているかもしれません。
訳に多少の違い
日本語訳ですが、訳出のクオリティに関しては旺文社、赤本どちらも文句のつけどころがありません。どちらも非常に優秀な訳です。
ただ、2社で訳の雰囲気が多少違います。
簡単に言うと、
- 赤本の訳出は真面目
- 旺文社はリアル感を重視している
という違いがあるなと感じました。
具体的に問題で見てみましょう。
2017年第2回試験大問1の(1)の日本語訳です。
赤本の訳は、
A:アフリカでの休暇を楽しめましたか?
B:はい。実に心躍るものでしたよ。
これに対し、旺文社の訳は、
A「アフリカでの休暇を楽しんだ?」
B「ええ。とてもわくわくしたわ。」
となっています。
どうでしょうか?言っていることは同じでも、両者の雰囲気はまるで違いますよね。
全体的に見ても、赤本は敬語での訳出が多く、カジュアルな会話もしっかりとした真面目な表現を用いています。
旺文社についてはその時その時のリアルな状況を重視した訳出になっていますね。
まあいずれにせよ、訳は全く間違えていませんし、訳の質も文句なしです。
個人的には状況をリアルに考えた訳出が好きなので旺文社の方に軍配があがるのですが、ここは本当に好みの問題なので、いま挙げた例を見て好きな方を選ぶのがいいですね。
注意:まだ出ていない級アリ!
すごくおすすめな赤本の英検過去問なんですが、2018年7/25現在、出ているのは
準1級、2級、準2級、3級のみ
です。
1級、4級、5級は出ていないので注意してください。
これも、おそらく大学入試を意識しているのでしょう。
1級は難しすぎるので、ここまで要求してくる大学はそもそもほとんどないでしょうし、逆に4級、5級は高校生にとっては簡単すぎてアピールポイントとしてはちょっと弱いんです。
ただ、全部の級が揃っていない、というのは赤本側としても痛いところなので、今後残りの級についても順次追加されていくのだと思います。
今後も動向を追っていくつもりです。
ちなみに、英検の各級の難易度については下記の記事で詳しく書いたのでぜひ合わせてお読みください。
⇒社会人は英検何級から受けるべき?大人の英語学習者におすすめの級を考えてみた。
以上、赤本から出た英検過去問のレビューでした。
(こちらの記事もおすすめ)