英語の次に勉強する外国語には何がおすすめなのか?
英語の勉強がある程度進み、結構できるようになってくると、
「何か別の言語も勉強してみたいな」
と思うようになる人がいると思います。
英語の他に別の外国語を勉強してみるのは実際すごくいいことで、新たな言語を学ぶことで視界が広がります。
また、英語を一歩引いた新しい視点から見直すことができるので、今までやってきた英語学習に関しても良い影響があるんです。
ただ、「どの外国語を学習するのか?」については結構悩むところですよね。
今回は、英語の学習がある程度進んでいる人が、どれかもう一つ外国語を勉強したいなと思ったときに、何がおすすめなのかを考えてみようと思います。
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好きな言語を選べばいいけど・・・
英語の次に勉強する外国語としては、基本的には
自分が興味のある言語
を選べば大丈夫です。
これが大原則。
勉強しようと決心するまではいかなくても、これまで、
- フランス語ってちょっとオシャレ
- ドイツ語語ってかっこいいな
- スウェーデンの文学を原書で読めたらいいのに!
- 韓国語ができたら・・・
などなど、なんでもいいんですが、「ちょっと心を動かされた言語」というのがひとつくらいはあると思うんですよ。
これを選ぶのが基本です。
「こいつ、当たり前のことを言ってるな?」
と思ってますね?笑。
はい。確かにこれは当たり前のことです。
「好きな言語を選んで勉強しよう」と言っているだけですからね。
ただ、実はひとつ落とし穴があるんですよ。
それは、選んだ言語の教材が豊富にあるとは限らないということです。
英語を勉強していると、他の言語についても、まぁ英語ほどではないにしろ、テキストがちゃんとあるんじゃないか、という思い込みに陥ってしまいがちです。
しかし、英語以外の言語は、一部の言語を除いて、教材がかなり乏しいというのが現状です。
フランス語や韓国語、中国語、ドイツ語などは比較的教材が充実している言語ですが、世界にあるほぼ全ての言語については、日本に教材がほとんどないという状況です。
たとえばウクライナ語をやりたいと思ったとしましょう。いまAmazonで調べてみましたが、ほとんど教材がありません。
そうなると、ウクライナ語に似ているロシア語を勉強してからとか、ロシア語のテキストをヒントにしながらウクライナ語を勉強するというのが最適解になるでしょう。
ただ、そのロシア語さえも英語と比べると圧倒的に教材が乏しいです。そんな学習環境なんです。
教材が少ない外国語を勉強する際は、学習方法を自分で創意工夫していかなければいけないので、挫折する可能性が飛躍的に上がります。
好きな言語を選ぶのが基本ではありますが、教材の充実度を含めた学習環境は果たしてどうなのか、それを調べてみるのも大事なんです。
具体的には、「○○語を勉強したいな」と思ったら、Amazonで「○○語」と検索してみて、参考書がどのくらい出てくるのか調べてみましょう。
1、2冊しか出てこなかったら、かなり独学が厳しくなります。そういう場合は考え直した方がいいかもしれませんね。
具体的に言語を挙げて考えてみる
英語の次に勉強する外国語としては、好きな言語を選ぶのが原則ですが、教材が充実しているかわからないから注意、ということを書きました。
しかし実は、教材の充実度以外にも、たとえば英語との関連性や、日本人としてその言語を学ぶことのメリットなど、色々な要因があります。
そして、それらを考慮すると、どうしても英語の次に勉強するのに"おすすめ"な言語というのが出てきてしまいます。
ここからは具体的に、英語の次に学習するのに"おすすめ"な外国語をいくつか挙げていきますが、あくまで「自分の興味のある言語を学習する」というのが大原則であることは忘れないでください。
参考程度ということでお願いします。
ドイツ語
まずは、ドイツ語です。
ドイツ語は、英語と共通の祖先をもつ言語で、言ってしまえば"兄弟関係"にある言語です。
なので、ドイツ語と英語はかなり似ています。
特に文法面では非常に似ていて、現在完了や関係代名詞などはドイツ語にもあります。
ただ、ドイツ語の方が文法が複雑です。
ドイツ語の文法は本当にクレイジーです。勉強していると頭が爆発しそうになります。
ドイツ語の方が、英語よりも古い文法規則のなごりが強いので、文法上のルールが多く、よって学習者が覚えなければいけないことも多くなるんです。
しかし、ドイツ語を勉強することで、英文法に対する理解を深めることができます。
参考書に関しても、第二外国語の中ではかなり充実している方なので、おすすめだといえます。
(関連記事)
ドイツ語をゼロからはじめる初心者におすすめの参考書・本を紹介します!
また、英語の知識を利用してドイツ語が勉強できるテキストも何冊か出ています。勉強する人は積極的に活用していきましょう。
フランス語
ドイツ語は文法面で英語に似ていると言いましたが、フランス語は語彙の面で英語に似ています。
フランス語は歴史的に、英語の語彙に最も大きな影響を与えた言語のひとつ。
フランス語も、英語に対する理解が深まるという点で英語の次に勉強するのにおすすめなんです。
また、参考書はかなり充実しています。
第二外国語の中でも女性を中心に人気が高いからでしょうね。
ちなみにですが、言語学的にフランス語と同じグループに属する言語に、イタリア語やスペイン語があります。
英語→フランス語と勉強したら、これらの言語の学習にもスムーズに入っていくことができます。
フランス、イタリア、スペインなどに対して文化的な興味を持っている人は多いでしょう。夢は広がる一方です。
英語を勉強した人がフランス語を勉強するにあたっていちばんおすすめのテキストは『フラ語入門、わかりやすいにもホドがある!』です。
タイトルのとおり、とにかくわかりやすいのが特徴。分厚い本というわけではないのに、到達点もかなり高いです。
中国語
中国語がおすすめな理由は3つあります。
身も蓋もない話になってしまいますが、ひとつは、単純に金になりやすいからです。
一番金になる言語は何なのかという話になると、圧倒的に英語なんですが、じゃあ英語の次は何なのかという話になると、中国語一択だといえます。
中国語の通訳案内士は忙しすぎて休みがないと聞きました。
通訳案内士のような専門職ではなくても、中国や台湾企業と取引をしている会社に勤務している人なら、中国語ができればそれを活かせる可能性が大いにあります。
「仕事で使えるレベルの中国語を身に付けるなんて何年もかかるのではないか」
と思う人もいるかもしれませんが、実はそんなことはありません。
漢字を知っている我々日本人にとって、中国語のリーディングはかなり楽です。
重要な単語と基礎的な文法を覚えれば、少なくとも取引先から来たメールを読解するくらいのことはできるようになってしまいます。
これが、中国語がおすすめな2つ目の理由です。
つまり、中国語は比較的学習が楽なんです。
(関連記事)
また、ヨーロッパ言語ネイティブと比べて、中国語ネイティブは英語ができる人が少ないです。
なので、英語に加えて中国語ができると、それはコミュニケーションを取れる人の数が潜在的にかなり増えることを意味します。
これが3つ目の理由。
ドイツ語やフランス語ができても、結局英語ができるネイティブが多いので、実用性という面ではあまりメリットがありません。
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ビルマ語、インドネシア語、ベトナム語
「中国語は金になる(かも)」ということをひとつ前で書きましたが、お金の話で言うと、
- ビルマ語(ミャンマー語)
- インドネシア語
- ベトナム語
などの、今後経済発展が期待される東南アジア諸国の公用語もおすすめだといえます。
これら発展途上の東南アジア諸国は、特にインフラ面で数多くの日本企業が進出しており、現地の求人も最近増えてきています。
今は英語の次に稼げそうな言語といったら中国語ですが、5年後10年後には、間違いなくビルマ語やインドネシア語にこの地位を取られているでしょう。
オランダ語
「なぜ急にオランダ語?」
と思ったかもしれませんが、英語とオランダ語はめちゃくちゃ似てるんです。
フランス語やドイツ語のときに、これらが英語と似ていると言いましたが、オランダ語はそれ以上です。
オランダ語はぼくも勉強していますが、文法規則を覚えていると、
「これって英語のあれじゃん!」
という瞬間だらけなんです。
マイナー言語なので参考書はかなり限られてしまいますが、英語との関連性でいうとオランダ語はかなりおすすめだと言えます。
(関連記事)
ちなみに、オランダ語の他にも、英語の属するゲルマン語派というグループに属する言語は、総じて英語と文法や語彙面で似ているので、勉強することで相乗効果で理解の向上が見込めます。
例としては、スウェーデン語やデンマーク語などですね。
スウェーデン文学が好きだという人はぜひチャレンジしてみてください!
まとめ
というわけで今回は「英語の次に勉強するのにおすすめな外国語は何か」というテーマで書いてみました。
第二外国語を何か勉強することで、世界が広がりますし、英語学習に対しても何らかの良い影響を与えてくれます。
英語だけできる人との差別化もできるかもしれません。
ぜひ英語以外になにか外国語を勉強してみてください!
ちなみに、学習者が圧倒的に少ない、いわゆる"マイナー言語"の勉強法についてはこちらの記事でおすすめの勉強方法をまとめているので、ぜひ合わせてお読みください。
(こちらの記事もおすすめ)
YA文学の洋書おすすめリスト!大人でも楽しめるティーン向けの洋書まとめ!
YA文学、またはYA小説とは、ティーンエイジャー向けの文学作品を指します。対象年齢として、10~15歳+くらいで、ちょうど児童書と一般書の間に位置する作品のことです。
以前、YA小説が洋書読書におすすめだという内容の記事を書きましたが、そこでは具体的な作品は挙げませんでした。
それを補足するという意味でも、今回は、おすすめのYA小説を10冊選んでみました。
The Hunger Games
The Hunger Games (Hunger Games Trilogy, Book 1)
- 作者: Suzanne Collins
- 出版社/メーカー: Scholastic Press
- 発売日: 2009/09/01
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荒廃した未来世界が舞台のいわゆる"ディストピアもの"。
『ハンガーゲーム』の世界では、キャピトルと呼ばれるひと握りの裕福な人々が暮らす都市と、貧しいその他の12の地区があり、毎年、それぞれの地区から2人ずつ子供が選ばれ、"ハンガーゲーム"と呼ばれる殺し合いをさせられます。
主人公の少女カットニスは、これに参加することになってしまうのですが、果たして生き延びることはできるのか・・・?
という話です。
主人公が最強ではなく、ごく普通のどこにでもいる少女であるという点が面白いです。
内面の描写が細かく、また深いレベルでされているので、それがティーンの共感を得ることができ、人気になったのでしょう。
もちろん、大人が読んでも十分楽しめますよ。
ちなみに、『ハンガーゲーム』は3部作になっています。
2作目の『Catching Fire』からは、全く予測できないすごい方向に話が進んでいきます。
Catching Fire (Hunger Games Trilogy, Book 2)
- 作者: Suzanne Collins
- 出版社/メーカー: Scholastic Press
- 発売日: 2010/06/01
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Divergent
- 作者: Veronica Roth
- 出版社/メーカー: HarperCollins Children's Books
- 発売日: 2012/02/01
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『ダイバージェント』も、ひとつまえで紹介した『ハンガーゲーム』と同じ"ディストピアもの"で、舞台は世界崩壊後のアメリカです。
『ダイバージェント』の世界では、人々は5つのコミュニティにそれぞれ属して生活しています。
おもしろいのが、これらのコミュニティにはそれぞれ"性格"のようなものがあり、勉強が好きな人のコミュニティ、大胆不敵な人のコミュニティなど、それぞれ同じような気質の人が集まっているんです。
子供のうちは親のコミュニティ内で生活しますが、16歳になると、自分でどれに属するのかを決めるのです。
決める前に適正検査があり、「君は○○に向いてるよ」と教えてくれるテストがあるんですが、主人公のトリスは"ダイバージェント"、つまり、どこにも適性がない"異端者"だとみなされてしまいます。
自分が社会においてどういう立ち位置で生きていくのか、ということに対する主人公の葛藤、それを通した成長。
まさにYA文学のエッセンスがつまった作品だと言えます。
映画版も出ているのでぜひチェックしてみてください。
Percy Jackson & the Olympians
Percy Jackson & the Olympians: The Lightning Thief - Book One
- 作者: Rick Riordan
- 出版社/メーカー: Disney Book Group
- 発売日: 2006/04/01
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『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』は、全部で5巻からなるシリーズものです。
映画化もされていて、日本でも話題になったので、名前を聞いたことのある人も多いのではないでしょうか。
児童文学とYA小説のちょうど境目くらいの位置づけで、巻によってどちらとも取れるような難易度なっています。
ギリシャ神話に出てくる神が実在している世界を描いたファンタジーで、主人公のパーシーは、神と人間の間から生まれた"Half-Blood"。
10歳前後をターゲットとした小説ですが、自分が特別な存在であることに対するパーシーの葛藤、親との複雑な関係は、大人でも十分楽しめる内容です。
The Maze Runner
The Maze Runner (Maze Runner, Book One) (The Maze Runner Series)
- 作者: James Dashner
- 出版社/メーカー: Delacorte Press
- 発売日: 2010/08/24
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高い壁に囲まれた謎のエリアに放り出された、記憶を失った少年。壁の中では、彼と同じようにその壁の中に放り出された人たちがコミュニティを作って暮らしていた。そこには月に一度、生活物資とともに新しい「ランナー」が送り込まれてくる。ランナーたちは全員記憶を失っており、かろうじて自分の名前だけを思いだす。 壁は朝になると扉が開き、巨大な迷路(Maze)が現れる。夜になると扉はしまり、迷路はその構造を変化させ、同じ道は二度と出現しない。そして、扉が閉じる前に戻れなかったランナーの命の保証はない。 迷宮に隠された秘密とは。 そしてランナーたちの運命は― 。
『メイズ・ランナー』は、主人公のトーマスが、エレベーターの中で突然目を覚ますところから始まります。
エレベーターから放り出されると、そこは壁機囲まれた謎の世界。壁の外には、巨大な迷路。
トーマスは、自分の名前以外の記憶がなく、自分が放り出された場所のことも全くわかりません・・・。
最初は何もわからない主人公が徐々に真実に迫っていく様子を、主人公と同化し、同じ視点から楽しめるのがこの小説の特徴です。
『メイズ・ランナー』は現在、これを含めて4巻のシリーズとなっています。巻が進むにつれて話も壮大になっていきます。
Twilight
- 作者: Stephenie Meyer
- 出版社/メーカー: Little, Brown Books for Young Readers
- 発売日: 2006/09/06
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「好きなYA小説ランキング」のようなものがあると、必ず上位にランクインしてくるのが『トワイライト』。
全4巻からなるシリーズで、ヴァンパイアと恋に落ちてしまう少女ベラが主人公。
YA小説は、ティーンエイジャーの中でも特に女の子をターゲットにしたものが多いという特徴がありますが、そのような一群の小説の中でも間違いなく売上げ、人気共にトップだと言えるでしょう。
洋書でラブストーリーを読んでみたいと思っている人は、この小説から読み始めてまず間違いないです。
映画化もされているので、小説を読んだらぜひ見てみてください。
The Fault in Our Stars
甲状腺がんを患う16歳の女の子ヘイゼルが主人公。
彼女は、母親に言われてほとんど嫌々がん患者サポートグループの集会に参加していました。
ある日、ヘイゼルはそこで骨肉腫によって右足を失った18歳の青年オーガスタスに出会います。
趣味や冗談のセンスが合う二人はすぐに打ち解け合いますが、二人には過酷な運命が待っているのでした・・・。
がんを扱った小説はいくつもありますが、ただただ悲劇が連続して中身が薄いだけの作品が多い気がします。そんな中でこの小説は、キャラクターがしっかりしていて、心情も深いレベルで描写されています。
この本は『きっと、星のせいじゃない。』というタイトルで映画化され、全世界でヒットしました。映画版も必見です。
Looking for Alaska
ひとつ前で紹介した『The Fault in Our Stars』の作者ジョン・グリーンの最初の小説がこの『Looking for Alaska』です。
フロリダの家を出て、アラバマの寄宿学校に行くことになった少年マイルズが主人公。
マイルズは、そこで、感情の起伏の激しい美少女アラスカに出会います。
高校での青春を描いた作品ですが、アメリカの寄宿学校というのは、日本の高校とはかなり違うものなので、このような作品をあまり読んだことのない人は新鮮で面白いかもしれません。
ロビン・ウィリアムス主演の映画『いまを生きる』に設定が似ているなと思いました。『いまを生きる』が好きな人は絶対に楽しめると思います。
Wonder
主人公のオーガストは顔に障害のある10歳の男の子。
何回にもわたる手術のため、それまでホームスクーリングで勉強していたオーガストでしたが、とうとう両親がオーガストを学校に入れることにします。
しかし、オーガストは顔の障害が原因で、いじめにあってしまいます。
いじめっ子、仲間になってくれる子、そして裏切り・・・。
現実世界でまさに起こるようなリアルさが感じられる1冊です。
主人公のオーガストと同じ10歳かそれプラスアルファの年齢を対象にしてはいますが、多くの大人にも読まれ、感動をもたらしている作品です。
2017年には映画版が公開される予定なので、それに先駆けて原作を読んでおくというのもいいかもしれません。
Stargirl
12歳の主人公レオが通うのは、他のどんなことよりも"従順さ"を最重要視している学校。
ある日、転校生のスーザン、通称"スターガール"がクラスに加わりますが、このスターガール、服装も行動も何から何まで、"従順さ"とはかけ離れた女の子なんです。
そんなスターガールに主人公は惹かれていくのですが・・・。
この小説は、スターガールのキャラクター、そして小説全体を通して発せられる”非従順”のメッセージが評価され、ニューヨークタイムズベストセラーに選ばれるなど、批評家の賞賛を得ている作品です。
「自分であること」とは何なのか、そんなYA文学の真髄とも言えるテーマを見事に描いた良書です。
City of Bones
City of Bones: 1 (The Mortal Instruments)
- 作者: Cassandra Clare
- 出版社/メーカー: Walker
- 発売日: 2010/07/05
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ファンタジー作品です。
主人公のClaryは普通の生活を送っていましたが、ある日、この世には魔物がいて、そしてそれを狩る"シャドウハンター"が存在することを知ります。
シャドウハンターは、魔物狩りとは関係のない一般人を"マンデイン"と呼んで区別していますが、Claryもマンデインではないというのです。
この記事でも紹介した『パーシージャクソン』や『トワイライト』に似ています。
現実世界ではあり得ない設定を通して、思春期の葛藤や恋を描く、ある意味YA文学の王道とも言える作品です。
『シャドウハンター』というタイトルで映画化もされています。
さいごに
というわけで、おすすめのYA文学洋書10選でした。
YA小説を何冊か読んだあとに、対象年齢の無い一般書に挑戦してみたいという人には、『映画化された洋書』がおすすめです。
おすすめリストを作ったので、ぜひ参考にしてみてください。
洋書を読み、映画を見ることで相乗効果で英語力のアップが期待できます。
(関連記事)
洋書は切り刻んで読め!初心者~中級者におすすめの「英語力を上げるための」洋書の読み方!
初めての洋書にはラダーシリーズのレベル1とレベル2がおすすめ!
洋書が読めるようになる、というのをひとつの目標にして英語を勉強している人は結構多いと思います。
はっきりと目標として意識していなかったとしても、
洋書が読めたらかっこいいな・・・
と、漠然とでも思っている人は結構多いのではないでしょうか。
ただ、正直に言って、洋書を楽しむというのはかなり高い目標で、英語学習者のほとんどがこのレベルに達していないといってもいいくらい難しいんです。
「洋書が英語学習に効果的」と聞いて洋書を買ってみたはいいけど、全くわからなくて投げてしまった、という経験がある人は多いはず。
そこでおすすめなのが「ラダーシリーズ」です。
美女と野獣 Beauty and the Beast (ラダーシリーズ Level 1)
- 作者: ザンディ・スミス-セラフィン
- 出版社/メーカー: IBCパブリッシング
- 発売日: 2006/08/28
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「ラダーシリーズ」とは、IBCパプリッシングから出版されている英語の本で、使用されている語彙が学習者向けに制限されていて、本の分量も普通の洋書と比べるとかなり少なくなっています。
この「ラダーシリーズ」が初めての洋書としていちばんおすすめなんです。
なぜ洋書は"難しい"のか?
そもそも、なぜ洋書が難しいのかを考えてみましょう。
これには3つの理由があります。
①使われている単語と文法が難しい
これは当たり前ですね。本屋で売っている英語の参考書や、英検やTOEICの問題集は、すべて英語学習者が勉強のために読む(聞く)ことを想定して作られたものです。
それに対し洋書は、英語ネイティブが楽しむために書かれたものなので、豊富な語彙、絶妙なニュアンスを表現するための文法が盛り込まれているわけです。
『ハリーポッター』シリーズのような児童向けの本をチョイスしたとしても、テキストを使って英語を勉強していた時には出会わないような語彙のオンパレードなんです。
(関連記事)
洋書初心者向けにおすすめされているからといって、『ハリーポッター』に手を出してはいけない!
英語を母語としないぼくらにとって、これを理解し、その上内容を楽しむのは、かなり難しいといえます。
②長い
普段英語を勉強していて、1冊の本に相当するくらいの量の英文を読むというのは、洋書を読まない限りまずないと思います。
英語学習者にとって、洋書はとにかく長いんです。
日本語でも本を1冊読むのって結構大変ですよね。
英語では当然日本語の時よりも読むスピードが下がりますし、何より頭が疲れますよね。
この「長さ」というのが大きな負担になっているんです。
読んでも読んでもなかなか終わらないというのもありますし、
「洋書1冊読むのは大変だからやめとこ」
と、そもそもチャレンジしない人を増やす原因にもなっています。
③洋書自体に慣れるのが難しい
その他にも、文章自体への「慣れ」の問題があります。
フィクションにしろ、ノンフィクションにしろ、英語の文章は日本語の文章と根本的に流れが違います。
たとえばノンフィクションの場合、英語では結論を一番最初に明示したあとに、具体例などを駆使してそれについての説明を行い、再び最後に結論を再提示する、という流れになります。
これに対して日本語の文章では必ずしもそうなるとは限らず、補足事項の説明から始まって最後に結論に到達したり、周辺だけをぐるぐるとまわって結局結論がなかったりするスタイルが許容されるんです。
フィクションでも日本語と英語ではかなり違います。
英語の本の日本語訳を読んだ時に、読みにくいと感じたことはないでしょうか?
それは、もちろん語彙、文法レベルで完全には変換できないこともありますが、最も大きな原因は文章自体のスタイルの違いなんです。
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ラダーシリーズで解決!
しかし、「ラダーシリーズ」を使うことで、これら3つの障害によって挫折することなく、洋書の世界に入っていくことができるんです。
①使われている単語と文法が簡単
ラダーシリーズにはレベル1~5までの5つの種類がありますが、1~4までは、本の中で使用される語彙数が制限されています。
レベル1:中学レベルの1000語
レベル2:1300語
レベル3:1600語
レベル4:2000語
なので、10000語とか20000語まで英単語を覚えていなくても、語彙レベルでつまずくということはないでしょう。仮に分からない単語に遭遇したとしても、巻末に単語リストが付いているので、すぐに調べることができます。
文法についても、難しい構文の類は一切使われておらず、比較的平易な文で書かれています。
②初心者でも読み切れる長さ
「ラダーシリーズ」は、だいたい新書と同じくらいのサイズ・ボリュームで、字も大きいので、洋書初心者でも、1冊読み切ることができるんです。
「ラダーシリーズ」の分量なら、チャレンジしてみようかな、という気が起きやすいですし、1冊読み終えることができれば、
「自分は洋書が1冊読めたんだ!」
という自信を得ることができるので、次への弾みになります。
③洋書自体に慣れるためのトレーニングになる
学習者向けに語彙が制限されてはいますが、文章自体のスタイルは洋書そのものです。
しかし、単語や文法が簡単なので、読み進めていくうちに、洋書自体の流れにも、どんどん慣れていくことでしょう。
ラダーシリーズおすすめリスト
"初めての洋書"として「ラダーシリーズ」に取り組む場合は、やはりレベル1かレベル2から選ぶのがベストです。
(1)イソップ物語
イソップ物語 Aesop's Fables (ラダーシリーズ Level 1)
- 作者: イソップ
- 出版社/メーカー: IBCパブリッシング
- 発売日: 2005/07/01
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ご存知『イソップ物語』です。
寓話を読むメリットとして、「教訓が理解できたのかが目安になる」というのがあります。話の流れについていけているのかを意識して読んでいくことをおすすめします。
(2)トム・ソーヤーの冒険
トム・ソーヤーの冒険 The Adventures of Tom Sawyer (ラダーシリーズ Level 1)
- 作者: マーク・トウェイン
- 出版社/メーカー: IBCパブリッシング
- 発売日: 2005/07/01
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マーク・トウェインの代表作『トム・ソーヤーの冒険』を、平易な文で書き直したものです。
レベル1の中では多少骨のある内容ですが、ところどころ挿絵があったりして読みやすいです。
(3)アインシュタイン・ストーリー
アインシュタイン・ストーリー The Albert Einstein Story (ラダーシリーズ Level 1)
- 作者: ジェイク・ロナルドソン
- 出版社/メーカー: IBCパブリッシング
- 発売日: 2010/09/27
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アインシュタインの伝記です。
フィクションを2冊紹介したので、ノンフィクションもチョイスしてみました。
物理学者の伝記ということで、難しいと思う人も多いかもしれませんが、そこはラダーシリーズ。平易な英語で書かれているので、初心者でも理解できるようになっています。
(4)ローマの休日
ローマの休日 Roman Holiday (ラダーシリーズ Level 2)
- 作者: イアン・マクレラン・ハンター
- 出版社/メーカー: IBCパブリッシング
- 発売日: 2011/01/28
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オードリー・ヘプバーン主演の映画『ローマの休日』を小説にしたものです。
映画を見たことのある人はもちろんですが、ストーリーがシンプルなので、映画を知らない人にもおすすめです。
(5)オズの魔法使い
The Wizard of OZ オズの魔法使い ラダーシリーズ
- 作者: フランク・ボーム
- 出版社/メーカー: IBCパブリッシング
- 発売日: 2013/09/06
- メディア: Kindle版
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「オズの魔法使い」も読みやすくてストーリーも面白いのでおすすめです。
セリフからキャラクターの心情を考えたり、描写された風景を頭に思い浮かべたりしながら読むと効果的でしょう。
まずは3冊読んでみよう
洋書を読むのが初めてだという人は、ラダーシリーズのレベル1と2から、3冊読むのをまずは目標にしてみましょう。
3冊消化することによって、びっくりするくらい成長すると思います。
単語や文法など、基礎的な英語力が上がるのはもちろんのこと、英文を大量に読んでいく体力もついてきますし、洋書自体に対する慣れも生まれるでしょう。
ラダーシリーズを3冊読み終えることができたらどうするのか、についてですが、そのままレベル3、レベル4と進んでいくのもOKですし、もちろんレベル1や2をもっと消化していくのもアリです。
「ちょっと本格的な洋書に挑戦してみたいな」
と思う人も出てくるかもしれません。
そういう人には、YA小説がおすすめです。
YA小説とは、児童文学と一般書の間のジャンルで、ティーンエイジャーを主な対象とした本のことです。
(関連記事)
YA小説はラダーシリーズよりはもちろん難しいんですが、一般書よりはかなり読みやすいのでおすすめです。
まとめ
というわけで今回は、"初めての洋書"として、ラダーシリーズを紹介してみました。
初級~中級レベルの人で、いつか洋書が読めるようになりたい、と思っている人は絶対に取り組むべきです。
ぼくも今でこそ洋書を楽しめるようになりましたが、初心者レベルのときはラダーシリーズをよく読んでいました。
本当におすすめなのでぜひ読んでみてください!
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『公式 TOEIC Listening & Reading 問題集1』のレビュー!新形式対応の公式問題集第二弾!
TOEICを実施しているETSから、新形式対応としては2冊目の公式問題集が出ました!
それがこの『公式 TOEIC Listening & Reading 問題集1』(以下『公式問題集1』)。
公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 1
- 作者: Educational Testing Service
- 出版社/メーカー: 国際ビジネスコミュニケーション協会
- 発売日: 2016/10/14
- メディア: 大型本
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タイトルに思いっきり『1』とありますが・・・
『2』出す気満々ですね。
公式から出た問題集ということで、かなり売れているみたいです。
ぼくも買ってみたのでレビューしてみようと思います。
内容
『公式問題集1』には、TOEICテストの問題が2回分収録されています。
総問題集としては400問ですね。
TOEICを作っているETSが、実際のテストを作るときと同じプロセスで作っていて、しかも音声まで本番と同じ人が吹き込んでいるので、レベルも形式も
本番と全く同じ
です。
解いてみた感触からしても、平均的な難易度の回と同じくらいでした。
あとこれは内容と関係ないんですけど、今回の公式問題集は見た目が特徴的ですよね。
赤い。めっちゃ赤い。
どうでもいいことのように思えますが、モチベーションに関わってくるので、デザインは結構大事だったりします。
個人的には今回の『公式問題集1』はかっこよくて好きです。
まぁ
カバー取って使うから意味ないんですけど。
ちなみに、解答解説は別冊になっていて、問題部分から切り離すことができます。
詳しくなった解答・解説
新形式のTOEIC公式問題集1冊目の『TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編』では、解答・解説があまり親切ではありませんでした。
- 作者: Educational Testing Service
- 出版社/メーカー: 国際ビジネスコミュニケーション協会
- 発売日: 2016/02/18
- メディア: 大型本
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これに比べると、今回の『公式問題集1』では、その点がかなり改善されています。
1冊目の公式では、答えの根拠だけがさらっと書かれていただけだったんですが、今回は、答えの根拠のより詳しい説明に加え、誤りの選択肢がなぜ誤りなのかについての解説もついています。
また、もうひとつ注目すべきは、語注の充実。
今回の『公式問題集1』では、前回の公式よりも、問題の中で使われた単語のリスト(語注)が充実しています。
問題演習の効率が上がるのはもちろんのこと、このリストをそのまま単語集として活用するのもかなりおすすめです。
Expressionsコーナーでは、熟語も例文と共に載っています。
Part5や6で毎回文法・語法知識のミスをしてしまう人は、このコーナーの例文は絶対に読み込みましょう。数は多くないので、すぐにできると思います。
このように、解答・解説が詳しくなったことが今回の公式問題集の大きな特徴です。
「公式が良いのはわかってるんだけど、解説が少ないからやめとこう・・・」
と思って避けていた初心者の方も安心して取り組めますよ。
上級者で、ほとんど解答を読まないという人は、解説が詳しくなったのはマイナスポイントだと思うかもしれませんが、解説の量的に「多すぎず少なすぎず」のいいところをいってるので、気にならないと思います。
公式の安定感
実際のテストを作っている機関が、全く同じプロセスで作った問題集なので当たり前なんですが、問題のクオリティとしては最高だと言えます。
公式ではない問題集を使っていると、「どう考えても実際には使わない言い回し」や、ひどいときは「答えになってない」ときや「答えとして2つ筋が通る問題」に出くわすことがあります。
こういういわゆる"悪問"に取り組むのは、全くを持って時間の無駄で、マイナスの影響すらあります。
公式問題集ではそのようなことはまずないので、安心して取り組むことができるんです。
やはり公式問題集を基本的には使い、それだけでは足りないので他の問題集も使う、というのが基本戦術でしょう。
(プラスアルファにおすすめの問題集レビュー)
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まとめ
というわけで今回は新形式TOEICの公式問題集第二弾のレビューでした!
1冊目の公式問題集が出たのが2月だったので、短いスパンで第二弾が出たと言えますね。
問題冊子を持ち帰れないTOEICでは、過去問で演習するということができず、本番と全く同じクオリティーでの問題演習は、公式問題集でしかやることができません。
そういう意味で、公式から出ている問題集は受験者必携だと言えますね。
新形式の公式はこれを入れたらまだ2冊しかないんです。
本当にこれをやったかやらなかったかで大きな違いが出てしまうレベルだと思います。
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(TOEIC関連記事)
日本人にとって中国語は簡単?それとも難しい?
中国語をこれから勉強しようと思っている人が気になることのひとつとして、
中国語の難易度ってどのくらいなの?
というのがあると思います。
中国語は簡単だというウワサもあれば、難しいという人もいて、
「結局どっちなの?」
という感じですよね。
今回は、いろいろな要素を考えて、この問題に結論を出したいと思います。
中国語はここが簡単!
①漢字が使われている
みなさんご存知の通り、中国語では漢字が使われています。
なので、多少乱暴に言ってしまうと、
日本人学習者は、勉強をする前からすでに中国語の文字を知っている
ということになります。
もちろん、中国語で使われる漢字が、日本語で使われる漢字と全く同じかと言えばそうではありません。
中国語の漢字には伝統的な繁体字と、政府が文字の普及のために開発した簡体字という二種類の文字があります。繁体字は多少日本人にとってはなじみがあるものの、どちらも日本語における漢字とは結構違うんです。
でも、漢字を全く知らない、たとえばヨーロッパ人が中国語を勉強する場合を考えてみてください。
多少違うとはいえども、すでに大量の漢字を知っているというアドバンテージはかなり大きいんです。
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②文法学習が楽!
ぼくは英語、ドイツ語、ロシア語、オランダ語などいろいろな言語を勉強していますが、文法だけを考えると中国語が一番楽です。
英語などのヨーロッパ言語は、"活用"という現象が起きます。
たとえば、"食べる"は英語で"eat"ですが、"食べている"というときは"eating"と、ingを動詞の最後につけます。
日本語でも活用はあります。
たとえば「書く」という動詞は五段活用。
書かない、書きます、書く、書けば
など、様々な形に変化します。
しかし、中国語ではこのような変化はありません。
漢字があって、それに(基本的には)一通りの読み方が付いているだけで、いろいろな形に変化するということはないんです。
では、中国語における文法学習とは何なのかというと、ずばりそれは"漢字の並び方"を覚えることです。
中国語の文法学習は、「こういう風に漢字が並んだらそれはこういう意味です」という知識の積み重ねだと言えます。
さまざまな形に変化していく活用を覚えるのと、並び方を覚えるのではどっちが楽か。
考えるまでもなく、並び方を覚える方が圧倒的に簡単ですよね。
中学や高校の英語の授業で、文法がちんぷんかんぷんでトラウマになったという人でも、中国語ならストレスなく文法が学習できるので心配は要りません。
③留学のハードルが低い
ヨーロッパの言語、中東の言語、アフリカの言語・・・。
だいたいどんな言語を勉強している場合であっても、留学に対するハードルってすごく高いんです。
高い費用を払って10何時間とか飛行機に乗らなければいけません。
その点、日本在住の日本人にとって、中国語留学はかなりしやすいと言えます。
中国語の勉強のための留学の場合、行き先はほとんどの場合中国か台湾になると思いますが、いずれにしても日本から近いので行きやすいです。
台湾ならバニアエアなどのLCCを使えば、往復で2万円あれば楽勝で行けます。
しかも、航空券以外の費用を考えても、コスト的にはかなり安いと言えます。
そもそも生活費が安いですし、留学先の大学によっては、月あたり数万円以下の授業料で済むところもあります。
このように、中国語は言語自体の特徴以外にも、学習環境的にも勉強しやすいと言えるんです。
④参考書が充実している
言語自体ではなく、学習環境の面でもうひとつ。
中国語は、最近ビジネスパーソンを中心に人気が出てきたこともあり、それによって独学でもかなり高い学習効果が期待できるような参考書がバンバン出版されています。
「そんなの当たり前じゃ・・・」
と思ったあなた!英語学習者ですね!
英語以外の言語って、びっくりするくらい参考書が少ないんですよ。。
最近の中国語参考書の充実度は、これから勉強する人にとってかなりのアドバンテージですね。
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中国語、ここが難しい!
①発音が難しい
いろいろな言語を勉強してきて、文法では中国語が一番楽だったと書きましたが、発音に関しては中国語が間違いなくいちばん難しいです。
個々の音の出し方が難しいというのもあるんですが、そもそも中国語で使われている音が多いというのが大きな理由です。
日本語では母音が5個、子音が16個ありますが、中国語はなんと母音の数が36個、子音も21個あります。
中国語を話すためには、これらの音を正確に使い分ける必要があるんです。
外国語学習において発音は基礎の基礎なので、最初に勉強すべき項目です。
しかし、中国語においては、その基礎の基礎がめちゃくちゃ難しいんです。
最初に超えるべきハードルがあまりにも高すぎるというわけですね。
ちなみに、発音が難しいということは、それはリスニングが難しいということを意味します。
発音の種類が多いだけに、それだけ多い種類の音を聞き分けて、それが何の言葉なのかを瞬時に判断しなければいけないからです。
日本人は漢字がわかるので、書かれた中国語を理解する力は上がりやすいんですが、リスニングになると、一気に難易度が高くなってしまうんです。
(関連記事)
中国語の発音が難しすぎる!という人は『紹文周の中国語発音完全マスター』を使おう!
②単語数が多い
他の外国語と比べると、中国語では、日常会話レベルで使われる語彙が豊富だなと感じます。
実際、そういうデータがあるみたいで、中国語は、他の日本で比較的人気のある言語と比べると、日常会話のほとんどをカバーするために必要な単語の数が多いらしいんです。
これは正直キツイですよ。
漢字の助けを借りられるとはいえ、ひとつひとつの文字の発音が短く、また、豊富な種類の発音のオンパレードである中国語の単語を、2000、3000、4000と覚えていくのはかなり骨の折れる作業です。
結論
さて、というわけで思いつく限りの簡単・難しいポイントを一通り挙げたので、結論を出したいと思います。
結論、
中国語は発音という関門さえ突破すればあとは楽
と言えるでしょう。
要するに、学習の前半は難易度が高く、それを超えればあとは簡単ということです。
漢字をすでに知っている、文法が楽・・・。これらを考えると、「中国語は簡単だ!」と結論付けたくなってしまうんですが、やっぱり発音が難しすぎるので、はっきり簡単だと決めつけることはできないです。
とにかく、中国語で難しいのは発音で、これを攻略できるのかにすべてがかかっています。
中国語初心者の方は、ぜひ発音を最優先して勉強してみてください。
それさえ終わればあとは楽です。
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中国語をゼロからはじめる初心者におすすめの参考書と勉強法をまとめてみた
映画化された洋書おすすめリスト!洋画を原作でも楽しもう!
洋画の中には、本を原作としているものが多く存在します。
今回は、有名な映画の原作となった洋書のうち、おすすめのものを22冊紹介していこうと思います。
The Revenant
『The Revenant』はレオナルド・ディカプリオ主演で映画化され、アカデミー作品賞にもノミネートされた『レヴェナント 蘇りし者』の原作です。
西部開拓時代のアメリカが舞台。
熊に襲われて、瀕死になったために仲間に見捨てられた主人公、ヒュー・グラスが、極寒の中、地面を這いつくばってサバイバルするという話です。
ヒュー・グラスは実在の人物で、その強烈な人生から、コアなファンが多い人物です。
映画版は美しい自然の風景が見ものです。小説を読んだら映画もぜひチェックしてみてください。
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The Martian
2016年に日本公開された映画『オデッセイ』の原作がこの『The Martian』です。
主人公のマーク・ワトニーは、宇宙飛行士。
あるとき、火星の探査のミッションに行きますが、離陸時の嵐が原因で、火星にただひとり取り残されてしまいます。
残った主人公がたったひとり火星でサバイバルする、というのがこの話のプロットです。
植物学者でもある主人公が、その知識を総動員して、不毛の地・火星で作物を栽培しようとするところなどが面白いです。
Carrie
1976年の映画『キャリー』は、あまりにも有名ですね。
その原作がこの『Carrie』。著者はスティーブン・キングです。
舞台はアメリカの高校。
いじめられっ子の主人公、キャリーにプロムパーティー当日に悲劇が起きたとき、とんでもない惨劇が巻き起こります。
そんなにボリュームがある本ではないので、サクッと読めると思います。
ちなみに映画版は、2013年に、クロエ・グレース・モレッツ主演でリメイクされました。賛否両論ある作品ですが、76年版とは違い、CGが使われており、映像面でも楽しめるようになっています。
The Green Mile
スティーブン・キングの本からもう1冊紹介します。
1999年アメリカ公開の映画『グリーンマイル』の原作です。
1932年、アメリカの刑務所。死刑囚監房で看守を務めるポールのもとに、一人の大男が送られて来る。双子の少女を強姦殺人した罪を持つ死刑囚ジョン・コーフィは、その風貌や罪状に似合わないほど弱く、繊細で純粋な心を持っていた。これと同時期に、知事の妻の甥であるパーシーが看守となり、傲慢な態度で他の看守たちから嫌われる存在になる。
ある時、コーフィは触れるだけでポールの重い尿路感染症を治してしまう。彼はその後も、パーシーに重傷を負わされたネズミのミスター・ジングルスの命を救い、これを見た看守たちは、彼はその不思議な力を神から授かった特別な存在なのではと考え始める。同時にポールは悩む。コーフィが電気椅子に送られること、それを行う自分たちは大きな過ちを犯しているのではないかと。
刑務所を舞台とした話で、不思議な力を持つ死刑囚が出てくる、ある種のファンタジー作品です。
映画があまりにも有名なので、知っている人も多いのではないでしょうか。
ひとつ前で紹介した『キャリー』よりは厚い本ですが、内容はスティーブン・キングの本の中では読みやすい部類に入ります。
Up in the Air
ジョージ・クルーニー主演の映画『マイレージ・マイライフ』の原作です。
主人公のライアンの職業は"キャリア移行カウンセラー"。これは、具体的に言うと、企業が人を解雇するときに、その企業に変わって解雇を通告する仕事です。
彼の目標はマイレージを1000万マイル貯め、飛行機に自分の名前を残し、フィンチ機長と面会すること。「バックパックの中に入りきらない人生の持ち物は背負わない」というモットーを持ち、肉親とも距離を置き、結婚にも興味を持たず、旅先で知り合ったアレックスとも気軽な関係を続けていた。
そんな主人公が、マイレージ1000万マイルを目前に、自分の人生を見直していく、という話です。
映画版では、解雇された人のインタビュー映像が流れますが、実はこのシーンに出ている人たち全員、本当に急に会社をクビになって怒り心頭な人たちなんです。
小説を読んだらぜひ映画版も見てみてください。
American Psycho
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2000年公開のクリスチャン・ベール主演映画『アメリカン・サイコ』の原作です。
ニューヨークのウォール街で働くエリートサラリーマンが主人公。
良い学歴、ルックス、仕事、人が羨むあらゆるものを手に入れた主人公が、とんでもないことにハマってしまう作品です。
金持ちになることだけが幸せなのか…?
そんなことを考えさせられる話です。
The Silver Linings Playbook
2012年のロマンティックコメディ映画『世界にひとつのプレイブック』の原作。
原作は、主人公・パットの視点から書かれています。
躁うつ病のパットは、8ヶ月で精神病院を退院した。高校教師だったパットは、妻であるニッキの浮気相手を殴って入院を命じられたのだ。失職し、離婚したために両親の家に同居するパット。毎日のように騒ぎを起こしても、パットは自分が正常だと信じ、復縁のため元妻に連絡を取ろうとし続けた。
そんなパットは、夫との死別後、職を失い、実家に戻ってきていたティファニーに出会います。
ティファニーは、妻との仲介役になるのを条件に、パットをダンスのパートナーに誘い、ダンスコンテストに出ようとするのですが・・・。
という話。
映画版もおすすめ。この作品でアカデミー主演女優賞を受賞したジェニファー・ローレンスの演技にも注目です。
Legally Blonde
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- 作者: Amanda Brown
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2001年のアメリカ映画『キューティ・ブロンド』の原作。
主人公のエル・ウッズは大学の人気者。欲しいものすべてを手に入れ、あとは大好きな彼氏との幸せな結婚のみ・・・。
そう思っていたときに、最愛の彼氏にフラれてしまいます。
理由は、結婚するならもっと"ちゃんとした人"がいいから。
名家出身、有名大学のロースクールに入学する予定の彼にフラれてしまったエルは一念発起、彼を追いかけるためにロースクールを目指します・・・。
痛快なサクセスストーリー、コメディ要素も満載の作品です。
Shutter Island
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マーティン・スコセッシ監督、レオナルドディカプリオ主演の映画『シャッター・アイランド』の原作。
映画版のWikiからあらすじを引用します。
1954年、連邦保安官テディ・ダニエルズ(レオナルド・ディカプリオ)とチャック・オール(マーク・ラファロ)ら捜査部隊は、ボストンハーバーの孤島(シャッターアイランド)にあるアッシュクリフ精神病院を訪れる。この島でレイチェル・ソランドという1人の女性が、"The law of 4; who is 67?" という謎のメッセージを残して行方不明となった。強制収容されている精神異常犯罪者たちの取り調べを進める中、その病院で行われていたマインドコントロールの事実が明らかとなる。
孤島にある精神病院。この設定がすでにこわいですね。
でも、ただのこわい作品だと思って読んでいると、最後に衝撃の結末が待っています。
Mystic River
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ひとつ前に紹介した『Shutter Island』の作者であるデニス・ルヘインによる小説。
これは、クリント・イーストウッド監督で『ミスティック・リバー』という題名で映画化されました。
物語は、仲良し三人組のデイヴ、ショーン、ジミーがいつものように近所の通りで遊んでいると、デイヴが急に誘拐されてしまう、というところからスタートします。
デイヴは誘拐犯から逃げて家に帰ってきますが、大きな精神的なダメージを負ってしまいました。
そして話は25年後に飛びます。
ジミーの娘が遺体となって発見され、殺人課の刑事となったショーンがその事件を担当することに。ジミーの娘は、どうやら惨殺されたようなのです。
しかも、実はその夜、デイヴは飲みに行ったあと、血まみれで帰宅していたのです。
ひとつの事件がきっかけで再会する3人。
果たしてその夜、何が起こったのか・・・?
という話。
話がよくできているので、どんどんストーリーに引き込まれてしまいます。
Fight Club
エドワード・ノートン、ブラッド・ピット主演の映画『ファイト・クラブ』の原作。
『ファイト・クラブ』は、好きな映画ランキングみたいなのがあると、たいていベスト10に入る人気映画ですね。
原作は主人公の内面がより深く描かれていると感じました。
これを読むと、映画がかなり原作を忠実に再現した作品であることがわかります。
『ファイト・クラブ』ファンの人はぜひ読んでみることをおすすめします。
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2007年のアメリカ映画『イントゥ・ザ・ワイルド』の原作。
実在した人物、ジョン・クラカワーによるノンフィクション作品です。
このジョン・クラカワーという人は、アメリカ出身の青年で、大学卒業後、突然すべてを捨てて放浪の旅へ出ました。
目的地はアラスカ。
しかし、青年には過酷な運命が待っているのでした・・・。
世界を放浪する若者のバイブルとなっている本。
Harry Potter and the Order of the Phoenix
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みなさんご存知、ハリー・ポッターシリーズから1冊紹介します。
この本の邦題は、『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』です。
なぜシリーズの第5巻を選んで紹介しようと思ったのかというと、この『不死鳥の騎士団』が、シリーズの中でも深いテーマを扱っていて、大人でもかなり考えさせられる作品だからです。
強大な力を持っていることがわかった主人公ハリーが、その力を自分は本当は悪の道に使いたいと思っているのではないか、自分はヴォルデモートと同じなのではないか・・・と葛藤します。
こんなの大人向けとしか言いようがないです。
ラストも勧善懲悪では終わらない、まさに大人向けといえる作品です。
Charlie and the Chocolate Factory
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ロアルド・ダールの児童文学『チョコレート工場の秘密』。
この本を原作にした映画といえば、ティム・バートン監督、ジョニー・デップ主演の映画『チャーリーとチョコレート工場』を思い浮かべる人が大半だと思います。
しかし実は、その前に一度この本は映画化されているんです。
それが1971年製作の『夢のチョコレート工場』。
『チャーリーとチョコレート工場』が好きな人は、この『夢のチョコレート工場』を見れば、細かい設定の違いや、映像技術が今ほど発達していなかった時代の映像との違いを楽しめるでしょう。
原作の本は、児童文学ということで、サッと読めて、文法も簡単なので、英語力にあまり自信がないという人もトライできますよ。
True Grit
コーエン兄弟監督の映画『トゥルー・グリット』の原作。
実は、コーエン兄弟による作品は、この小説の映画化としては2度目で、1969年に『勇気ある追跡』という題名で、ジョン・ウェイン主演で映画化されています。
14歳の少女マティ・ロスは、フォート・スミスで牧場の使用人トム・チェイニーに父を殺され、馬と金貨と銃を盗まれた。父のかたきをうつために彼女は腕利きと評判の連邦保安官(マーシャル)ルースター・コグバーンを雇うことにした。コグバーンは元泥棒で大酒飲みだが、マティの真摯な気持ちと金に動かされてチェイニーを狩ることにする。仲間にテキサス・レンジャーで、テキサス州議員を殺した賞金のためにチェイニーを追うラ・ビーフも加わるが、マティに対する方針の違いとコグバーンとの不仲から喧嘩別れになってしまう。
アメリカの西部劇作品が好きだという人におすすめです。
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ジョディー・フォスター主演で1991年に公開された映画『羊たちの沈黙』の原作です。
アカデミー賞を5部門も受賞した歴史に残る映画なので、映画自体を知っている人はかなり多いと思いますが、実は原作は小説なんです。
連続殺人事件を追うFBI訓練生が一応主人公なんですが、存在感で言うと、レクター博士が主役だと言えます。
レクター博士は元精神科医で殺人犯。
FBI訓練生は、そんな博士に見識を求めるべく、博士が収監されている精神病院を訪れる、という話です。
小説でもやはり主人公クラリスと博士の会話が見所。
サイコサスペンスが好きな人はぜひ読んでみてください。
Requiem for a Dream
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2000年のアメリカ映画、『レクイエム・フォー・ドリーム』の原作です。
この物語の主要人物は全員が"夢"を持っています。
孤独な未亡人サラの夢は"テレビに出ること"でした。
ある日、サラにテレビ会社から電話がかかってきます。なんと、テレビの出演権を獲得したというのです。
テレビに出ることが決まったサラは、やせてスリムな身体で出たいと思い、病院に行きます。すると、"体重が減る薬"が処方されました。
しかし、その"薬"は、とんでもない代物だったのです・・・。
という話。
普通の人でも誰もが何かに中毒になっている・・・そんな恐ろしさを感じる一冊です。
Zodiac
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デヴィット・フィンチャー監督、ジェイク・ギレンホール主演の映画『ゾディアック』の原作です。
ゾディアック事件と呼ばれる、実際に起きた連続殺人事件を元に書かれたミステリー・スリラーです。
この本を書いたロバート・グレイスミスは、リアルタイムで実際にゾディアック事件を解明しようとしていた人なんです。
この人は、サンフランシスコ・クロニクル誌の政治漫画を担当していた人ですが、ゾディアックの犯行メッセージを解読しようとしたことがきかっけで、どんどん事件の捜査にのめりこんでしまいます。
実はゾディアック事件の犯人はいまだに捕まっておらず、現在も捜査中です。
この本では、そんな未解決の事件を詳説し、最後には筆者があやしいと考えている人物を2人挙げています。
ミステリーが好きな人におすすめできる作品です。
One Flew Over the Cuckoo's Nest
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ジャック・ニコルソン主演の1975年の映画『カッコーの巣の上で』の原作です。
原作は1962年に発表されたケン・キージーのベストセラー小説。精神異常を装って刑務所での強制労働を逃れた男が、患者の人間性までを統制しようとする病院から自由を勝ちとろうと試みるという物語である。
原作では、ネイティブアメリカンのハーフの大男、通称"チーフ"が語るという形式になっています。
刑務所から逃れるために、精神に異常があるふりをして精神病院に来たマクマーフィーが主人公です。
精神病患者だからという理由で、あらゆる自由を奪い、がちがちに固められたルールで生活をコントロールしようとする病院に対して反抗していくマクマーフィーの様子が描かれています。
果たして主人公は、自由を勝ち取ることができるのか・・・?
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Alan Turing: The Enigma: The Book That Inspired the Film The Imitation Game
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2014年の映画『イミテーション・ゲーム』の原作となった伝記。
イギリスの天才数学者で、コンピューターが生み出されるきっかけとなる研究をしたと言われるアラン・チューリングについて書かれています。
映画では、第二次世界大戦中に、ドイツの暗号を解読するための要員として招聘されたアラン・チューリングが、暗号解読機を開発するというストーリーでした。
伝記なので多少文体が堅苦しいですが、映画を見てアラン・チューリングに興味を持った人は、ぜひトライしてみてください。
Gone Girl
デヴィット・フィンチャー監督の2012年の映画『ゴーン・ガール』の原作。
映画は、ロザムンド・パイクがアカデミー主演女優賞を受賞したことで話題になりましたね。
夫婦であるニックとエイミーの夫婦関係を描いた作品なんですが、小説版はちょっと面白い構造をしています。
というのも、この小説は、夫・ニックの視点から現在について語られた部分と、過去のことが書かれた妻・エイミーの日記が交互に続くからです。
物語が大きく動き出すのは、エイミーが突然姿を消すところからです。
夫であるニックは、妻を殺したのではないかと疑われてしまいます。
果たして、真相は・・・?
夫婦関係という、長期的な関係における心理を深いレベルで描写した作品です。
映画版も面白いのでぜひ。
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To Kill a Mockingbird
グレゴリー・ペック主演の1962年製作の映画『アラバマ物語』の原作です。
この本は1962年の発表後すぐに話題になり、ピューリッツァー賞を受賞しています。
黒人への差別が公然と行われていた1930年代のアラバマ州が舞台。
無実の罪を着せられてしまった黒人のトム・ロビンソンを、弁護士のアティカス・フィンチは救うことができるのか・・・?
という話ですが、この小説で特徴的なのが、語り手が6歳の少女だということです。
女の子はジーンという名前の登場人物ですが、この子は実際に1930年代に子供時代を過ごした、作者のハーパー・リー自身だと言えます。
そういう意味で、この小説はハーパー・リーの自伝的小説ですね。
さいごに
というわけで、有名映画の原作となった洋書をまとめてみました。
同じストーリーであっても、映画と原作では違った雰囲気を楽しむことができます。
英語を勉強している人は英文を読むトレーニングにもなるのでおすすめです!
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初めての洋書にはラダーシリーズのレベル1とレベル2がおすすめ!
海外のYA小説が洋書初心者におすすめすぎる件について。
YA小説とは?
"YA小説"を知っていますか?
"YA小説" または"YA文学"とは、ティーンエイジャー向けの文学ジャンルを指します。
これは欧米のティーンエイジャー向けフィクションを指すことが多いです。
というのも、日本では児童書というジャンルはあるんですが、児童書と一般書の"間"にあたるジャンルはそもそもないからです。
ライトノベルが近いかもしれませんが、青少年向けに元々特化した本というわけではないですよね。
ぼくはこのYA小説が好きでよく読むんですが、読んでいて、つくづく
YA小説は洋書初心者にぴったりだな
と思うんです。
ただ、その優秀さにもかかわらず、あまりスポットライトが当たっていないな、という気がするんですよね。
というわけで今回は、YA小説がなぜ洋書初心者におすすめなのか、について書いていこうと思います。
レベルがちょうどいい
"洋書"というと、なんだか重々しい雰囲気がして、なかなか手を出せない人が結構多いと思うんです。
「果たして自分は洋書を読んでもいいレベルに達しているんだろうか」
と考えてしまうわけです。
しかし、YA小説は、その点とても読みやすいのでおすすめなんです。
ティーンエイジャー向けに書かれた本ですから、それもそうですよね。
小難しい表現はほとんど出てこないと考えて大丈夫です。
YA小説には、SFのジャンルも多いので、その小説に特有の専門用語が出てくることもあるんですが、それも慣れの問題で、読んでいるうちに、すぐにストレスを感じなくなります。
一般の小説は、 英語ネイティブの大人が楽しめるように、英語の表現にはかなり凝っています。
たとえば、日本人にも人気な洋書として、スティーブン・キングの小説がありますが、洋書初心者がスティーブン・キングを読むとまず挫折します。
初心者が読んでも読み切れるのは『キャリー』くらいです。
あとは、どれもかなり難しいです。
スティーブンキングなんかは、もう文章それ自体が芸術の域に達してしまっているんです。
洋書が十分楽しめるレベルになったら大丈夫ですが、初心者には向いていません。
もちろん、YA小説が芸術ではない、と言っているのではありません。
YA小説も他の文学に等しく価値があると思いますが、作者特有の強烈な癖のようなものはなく、この点で洋書をこれから読んでいきたい初心者におすすめだということです。
ちなみに、YA小説は"簡単すぎない"という点でも良いんです。
当然ですが、児童向けの絵本よりはレベルとしては上になります。
まさに初心者にとって"ちょうどいい難易度"だといえるでしょう。
大人でも楽しめる
YA小説は、ティーンエイジャー向けの文学だと言いました。
YA小説では、多くの場合、主人公もティーンで、思春期に特有な心の葛藤や悩みを描写することで、読者の共感を誘うという特徴があります。
しかし、だからといって楽しめるのはティーンエイジャーだけなのかといえば、全くそんなことはありません。
YA小説は、大人も何の問題もなく楽しめるんです。
実際、映画にもなった『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』 などのヒットを考えても、大人にも人気があることがわかります。
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「子供向けの本じゃ楽しめないよ・・・」
と思っている人もいるかもしれませんが、そういう人にこそYA小説を読んでもらい、その面白さを発見してもらいたいですね。
その他のおすすめポイント
YA小説には、ファンタジーやSFが多いという特徴があります。
なので、YA小説は、洋書の中でもかなり親しみやすいジャンルだといえます。
「ファンタジーやSFだったら、現実とは違うからイメージしにくいんじゃないの?」
と思った人もいるかもしれませんが、実はこれが逆なんです。
普通の洋書の方が、親しみにくいんです。
たとえば、さっき名前を挙げたスティーブン・キングの小説は、アメリカの実在の町を舞台にすることが多く、ご当地用語が大量に出てきます。
アメリカ人なら読んでいて嬉しくなるポイントですが、アメリカに住んでいない人が見てもわかりません。
他にも、たとえば海外の政治事情が出てきたりすると、普段慣れ親しんでいない分、小説内で描写されていることがイメージできないんです。
なので、いっそのことすべての設定が架空であるファンタジーやSFといったジャンルの方が、かえってイメージしやすく、親しみやすいと言えるわけです。
また、YA小説には映画化されているものも多く、これもYA小説がおすすめである理由のひとつだといえます。
たとえば、『ハンガーゲーム』は人気のあるYA小説ですが、ジェニファー・ローレンス主演で3部作すべて映画化されています。
これらの映画を小説を読む前に見ることで、かなり理解の助けになります。
何もネタを知らない状態で見たいという人でも、小説を読んだあとに映画を見れば、"答え合わせ"ができますし、何より楽しいです。
おすすめのYA小説は?
具体的に、どのYA小説がおすすめなの?
と思っている人もいるかと思います。
そういう方は、おすすめのYA小説を10作品チョイスして紹介した記事を書いたので、ぜひ参考にしてみてください。
⇒YA文学の洋書おすすめリスト!大人でも楽しめるティーン向けの洋書まとめ!
まとめ
というわけで今回は、海外のYA小説が洋書初心者におすすめである理由を書いてみました。
英語の勉強をしていて、洋書デビューしたいなと思っているけれども何から読めばわからない、という人は、まずはこのYA小説からはじめてみてはいかがでしょうか。
The Hunger Games (Hunger Games Trilogy, Book 1)
- 作者: Suzanne Collins
- 出版社/メーカー: Scholastic Press
- 発売日: 2009/09/01
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (1件) を見る
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スペイン語をゼロから勉強する初心者におすすめの参考書・本をまとめてみた
スペイン語は、日本人にとって発音が簡単な言語です。
というのも、日本語と同じで母音が5つしかなく、しかもそれぞれが日本語の「あいうえお」に近いからです。音の区切り方も似ています。
ただ、発音が簡単だからといって、「スペイン語自体が簡単だ」と認識するのは早計です。
実は、スペイン語の文法は結構難しいんです。
特に動詞の変化ですね。
教科書の最初の方で出てくる人称変化でつまずいてしまう人も多いですし、学習がある程度進んだ段階で出てくる「過去時制」も、もちろん規則はありますが、基本的には動詞の変化を細かく覚えなければいけません。
これを考えると、スペイン語初心者は、文法、特に動詞の変化がわかりやすく説明されていて、かつ良質な練習問題が付いているテキストを慎重に選ぶ必要があるといえます。
今回は、スペイン語をゼロからはじめる初心者におすすめの参考書を紹介していきたいと思います。
文法を学ぶ
文法から学べるスペイン語
『文法から学べるスペイン語』は、初心者に最も人気のある文法テキストです。
実際、かなりおすすめで、スペイン語をゼロから勉強する人は、まずこのテキストから始めて間違いないです。
全部で54課に分かれており、各課は、
文法の説明
練習問題
ミニ会話テキスト
で構成されています。
スペイン語の文法で難しいとされる過去時制や接続法などを含め、実用上必要とされる文法事項が網羅されています。パッと見で軽そうな本ですが、実は結構な密度の本なんです。
文法の説明がわかりやすいのも大きな特徴ですが、とにかく動詞の活用形の練習問題が充実しているので、それらを通して、感覚レベルまで文法の練習を積むことができます。
文法テキストで迷っている人がいたらこれを買えばまず間違いないですね。
ニューエクスプレス スペイン語
『ニューエクスプレス スペイン語』も良い本です。
『文法から学べるスペイン語』と同じ文法テキストの部類に入りますが、こっちの方が内容的に軽い教材です。
全部で20課に分かれており、それぞれが
会話テキスト
文法の解説
となっています。
会話テキストがこの本の中心なので、いきなり本気で取り組むというよりは、まずは日常会話レベルからやっていきたいという人におすすめです。
また、区切りの良いところで練習問題もあるので、どれくらい文法が身に付いたのか確認しながら学習を進めることができます。
『ゼロからスタート スペイン語 文法編』
ひとつ前に紹介した『ニューエクスプレス』によく似ていますが、この『ゼロからスタート』は、テキストが会話形式ではなく、例文になっています。
全部で20課に分かれています。
テキスト自体は薄く、取り組みやすいですが、文法解説はかなりしっかりしています。
さすがに細かい文法事項までは網羅していませんが、最初の1冊としては全然アリですね。
これならわかる スペイン語文法
NHK出版 これならわかる スペイン語文法―入門から上級まで
- 作者: 廣康好美
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2016/02/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
『これならわかる スペイン語文法』は、メインのテキストというよりは、サブで使う文法辞典です。
今まで紹介した文法テキストで勉強していてわからないところがあったときに、この本を参照する、というのが主な使い方です。巻末に索引がついているので該当箇所はすぐに見つけられるでしょう。
また、「文法辞典」とは言ったものの、各文法事項がシンプルにまとめられているので、初級段階を終えたら、文法で気になるところをどんどん読み込んでいくというのもアリですね。これまで覚えてきたことが、頭の中でどんどん整理されていくような感覚になると思います。
初級段階ではもちろん、その先もずっと使える本なので、とりあえず手元に置いておきましょう。
単語を覚える
これなら覚えられる! スペイン語単語帳
ポケットサイズで持ち運び便利な単語帳ですが、約1500語のスペイン語基礎単語が収録されています。
約800語については例文がついています。これが優秀。
初心者向けの例文なので、文法テキストをこなしながら並行してやることで、単語暗記と同時に文法の復習もできるんです。
レイアウトに関しても、余計な挿絵などは一切なく、シンプルで見やすいです。
この1500語を覚えることで、一気に初級段階のスペイン語単語を制覇できるでしょう。
キクタン スペイン語
そんなにたくさんの単語が載った単語集はいらないな、という人は『キクタン』一択です。
『入門編』では、スペイン語の単語を全く知らない人が、基本単語を約500語覚えられるようになっています。
このシリーズはCD音声が魅力で、リズム感のあるBGMと一緒に単語が覚えられるようになっています。
また、"ミニ文法講座"のようなものもついていて、これが学習の初期段階では役に立つんです。単語学習に疲れた時の息抜きとして読めば、効率的に文法の復習もできます。
『入門編』の約500単語が覚え終わり、次の段階の単語を覚えたくなったら、『初級編』というのも出ています。こちらも約500語の単語が収録されています。
日常会話フレーズを覚える
スペイン語 リアルフレーズBOOK
気持ちが伝わる! スペイン語リアルフレーズBOOK (CD付) (リアルフレーズBOOKシリーズ)
- 作者: 福嶌教隆
- 出版社/メーカー: 研究社
- 発売日: 2012/01/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- クリック: 1回
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420の会話フレーズが収録されているのが『スペイン語リアルフレーズBOOK』。
それぞれに見出しフレーズと、それを含めた会話例が載っています。
会話フレーズは、どれも日常生活に即した、まさに"リアル"なフレーズで、どれも丸暗記する価値があるくらいです。
CDの音声も自然に近いスピードで録音されているので、音声も使って学習することでリスニング力の大きなアップも期待できますね。
日常スペイン語会話 ネイティブ表現
見出しフレーズと、それを含めたAさんとBさんの1往復の会話例が486個収録されています。
初級テキストでは、どうしても文法を意識した"教科書的なフレーズ"ばかりになってしまいがちなので、このような本を使って、比較的カジュアルなフレーズをストックしていくことで、実際に使えるスペイン語力を初期段階から養うことができます。
会話例のすぐ下には、単語リストがついているので、いちいち辞書を引く必要がほとんどなく、安心して初心者も使うことができます。
まとめ
というわけで今回はスペイン語をゼロからはじめる初心者向けのテキストを紹介しました。
最後にこの中からどのように選べばいいのかまとめておきます。
- 「文法を学ぶ」の最初に紹介した3冊の中から1冊を選び、メインのテキストとする。いちばんおすすめなのは『文法から学べるスペイン語』。
- 「単語を覚える」で紹介した2種類の単語集の中から、1冊単語テキストを買う。どちらにするかは、収録単語数で決める。
- 日常会話フレーズ集を1冊使い、教科書ではなかなか学習できないカジュアルなフレーズのストックを増やしていく
文法を学んでいく中で、わからないことが増えてきたら、『これならわかる スペイン語文法』を用意して辞書的に参照するようにしましょう。学習がスムーズになります。
最後に、ここで紹介したテキストが終了し、初級段階を抜けたらどうするのか、ですが、語彙をひたすら増やしていくことをおすすめします。
これには『会話と作文に役立つ スペイン語定型表現365』という本がいちばんおすすめです。
初級段階を終えた学習者が、中級レベルに到達するために必須な熟語が365個収録されており、さらにそれぞれについて4つの例文がついています。
熟語を覚え、例文を何度も音読することで、一気に中級レベルに到達できるようになっています。
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トルコ語をゼロから勉強する初心者におすすめの本をまとめてみた
トルコ語とは?
日本ではあまり広く認知されていないトルコ語ですが、トルコ語はネイティブスピーカーの和者数が6000万人を超える言語で、公用語となっているトルコの他にも複数の国で話されています。
トルコ語の特徴として、文法が日本語に似ているという点が挙げられます。
日本語は「てにをは」を使って文の中での語の役割が決定されますが、トルコ語も、多少の違いはあるものの、システムとしてはこれと同じなんです。
そんな日本語に似ているトルコ語ですが、勉強している人があまり多くないという理由からか、学習書がほとんどありません。
今回は、数少ないトルコ語参考書の中から、おすすめのものを紹介していこうと思います。
ニューエクスプレス トルコ語
トルコ語をはじめようと思ったときに、まず取り組むべきなのがこの『ニューエクスプレス トルコ語』です。
文法事項が見やすく整理され、さらにわかりやすく説明されています。
全部で20の課に分かれており、それぞれ会話形式のテキストが載っています。
もちろんCD付き。音声は、ゆっくり目のスピードで、しっかりとしたナレーターが使われているのできれいです。マイナーな言語はきれいな音声の吹き込みがついた教材を見つけることすら困難なので、こういうテキストの存在は嬉しいですね。
ゼロから話せるトルコ語
これも初級レベルのテキストです。
対話形式のテキストが収録された前半と、文法を解説した後半ではっきりとわかれています。
最初に紹介した『ニューエクスプレス』の方が説明は親切ですが、こちらのテキストも表や、イラスト付きの単語リストなど、色々と工夫がされていて使いやすいです。
使い方としては、後半の文法セクションを読みつつ、対話テキストを音読、わからないところがあればまた文法セクションに戻る、というのがおすすめです。
対話テキストは何回も音読しましょう。
初級段階では、音読を通して、まずトルコ語のもつリズムに口を慣らすことが大切です。CDの音声をも活用しながら、体にフレーズごと染みこませてしまいましょう。
初級トルコ語のすべて
この本もわかりやすくておすすめです。
文法の解説がしっかりしていますし、例文も多くて理解の助けになります。
各課に分かれており、簡単な会話テキストの後に単語リスト、和訳、文法の説明が続きます。CDの音声はこれまで挙げた2冊のテキストよりも多少速いかな、というくらい。
テキストに、ところどころトルコの地名や名所が出てきたり、文化的な内容を含んでいたりするので、楽しく学習できるというのも良い点です。
はじめてのトルコ語
『はじめてのトルコ語』は、トルコ語日常会話集です。
ありがとうございます。
すみません。
のようなあいさつフレーズから、
空席はありますか?
どこで両替できますか?
といった旅行フレーズまで幅広く収録されています。
基本単語集や簡単な文法解説もついていますが、文法についてはいままで紹介した3冊の本の中からどれか選んで勉強し、実際に使われる日常フレーズのストックを増やすためにこの本を使いましょう。
CD付きで、日本語→トルコ語の順で音声が収録されているので、音声だけでの学習も可能です。
ニューエクスプレス トルコ語単語集
ニューエクスプレス トルコ語単語集 (ニューエクスプレス単語集)
- 作者: 野田納嘉子
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2012/07/19
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (1件) を見る
3000語の語彙が詰まったトルコ語単語集。
辞書のようにひたすら単語が並ぶという無味乾燥な内容ですが、いわゆる"単語集"みたいなのは、これしか出ていません。
大量の語彙が収録されているにもかかわらず、ポケットサイズで持ち運びに便利な点は評価できますね。
また、巻末に日本語から引ける索引がついているのも便利です。学習の初期段階では、
「これってトルコ語でなんて言うんだろう?」
という疑問がどんどん出てくるので、そんな時に使えそうです。
最後に
というわけで今回はトルコ語を全くのゼロからはじめる初心者向けの参考書・本をまとめてみました。
文法テキスト、会話集、単語集と紹介しましたが、もしかしたら
「発音はどうすればいいの?」
と思った人がいたかもしれないのでちょっと補足しておきます。
率直に言って、トルコ語の発音は日本人にとって簡単です。
母音が8つあり、それらをしっかりと使い分けて発音するのが多少苦労するポイントですが、他の外国語と比べるとかなり簡単に発音できる部類に入ります。
なので、トルコ語の発音のために気合を入れて特別な特訓をする必要はありません。
最初に紹介した3冊の文法テキストでは、どれも本の最初で発音が簡単に練習できるようになっているので、そこを一通り読んでCDを聞いたら、あとはどんどんテキストのCDを聞いて音読する中でそれっぽい発音に近づけていけばOKです。
発音、読み方が簡単で、文法構造も日本語に似ているので、学習しやすいトルコ語。
ぜひ、この記事で紹介した本を使って勉強を始めてみてください!
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大学新入生必見!難易度で考えた場合におすすめの第二外国語はこれだ!
白水社の語学書『ニューエクスプレス』シリーズが最高すぎる件。
『ニューエクスプレス』という語学テキストを知っていますか?
白水社という出版社が出している初心者向け語学参考書で、外国語学習をはじめる初心者を中心に、とても人気のあるシリーズです。
ぼくもこの『ニューエクスプレス』の大ファンで、いろいろ買っては読んでいます。
今回は、このシリーズの魅力について書いてみようと思います。
多数の"マイナー言語"に対応!
まず、最大の特徴として、『ニューエクスプレス』は多数の"マイナー言語"に対応しているという点が挙げられます。
日本では、外国語学習といったら英語のことを指しますよね。
英語を除くと、フランス語や韓国語、中国語、スペイン語などが人気的にはその後に続きますが、英語と比べたら、学習者の数は、文字通りケタ違いです。
普通、"マイナー言語"といったら、本当に話者数の少ない、名前が人にあまり認知されていないような言語を指すんですが、日本では英語以外すべてマイナー言語といったような状況です。
『ニューエクスプレス』シリーズは、このような英語以外の言語を取り扱っている、とても貴重な存在なんです。
一応英語もあるんですが、『イギリス英語』という、やっぱり変化球なんです。さすがですw
ちょっといくつかそのラインナップをあげてみましょう。
ビルマ語
アイヌ語
現代ヘブライ語
フィンランド語
ラトヴィア語
タミル語
ブルガリア語
ペルシア語
ラテン語
デンマーク語
10冊あげてみましたが、これはほんの一部です。
この他にも、フランス語や中国語など、日本で比較的人気のある第二外国語も出版されています。
中でも驚いたのが、今年(2016年)出版された、『ニューエクスプレス シンハラ語』です。
シンハラ語、名前すら聞いたことがない人も多いかもしれません。
シンハラ語は、スリランカの公用語で、ネイティブスピーカーは約1500万人います。
このシンハラ語、ずっと気になっていたんです。というのも、文字が世界一かわいいからですw
මෙම සිංහල වේ.
ඔබ ලස්සනයි හිතන්නේ නැහැ.
ただ、良さげな初級テキストがなく、情報が全く手に入れられなかったので、『ニューエクスプレス』からシンハラ語が出たときは感動しましたね。
初級レベルが気軽に学習できる
『ニューエクスプレス』は、どの本も大体次のような内容です。
~語ってどんなことば?
文字と発音
テキスト、文法解説
練習問題
単語リスト
まず、その言語がどんなことばなのか、についての解説があります。
ここを読むことによって、その言語の背景にある情報をサクッと知ることができます。学習のモチベーションも上がるんですよね。
文字と発音についてもしっかりと解説されています。
言語にとっての文字と発音は、ピアノでいう音階のようなもので、これがないと始まらないんです。『ニューエクスプレス』では、文字と発音のシステムについても最初に学べます。
続いては、メインのテキストです。これは、ちょうど中学校の英語の教科書を想像していただくとわかりやすいかと思います。
つまり、2人か3人くらいの人物の会話があり、その後に単語リストとそこで使われた文法解説が続き、きりの良いところで練習問題があるという具合です。
この"スタンダードな教科書"という体裁がすごく良いんです。
日本で最初の同時通訳者のひとり、國弘正雄は、中学校の英語の教科書をひたすら音読することの高い学習効果を提唱していました。
『ニューエクスプレス』も、ちょうど一冊で英語で言う中3レベルくらいまでの文法事項を網羅しています。
これを何度も音読することで、その言語の基礎を身に着けることができちゃうんです。
しかも、どの本も全20課で構成され、ページ数も全部で150ページ弱ほど。
分量的に見ても、かなり取り組みやすいといえるでしょう。
やはり、外国語学習の初級レベルは、とにかく挫折との勝負。『ニューエクスプレス』のような取り組みやすいテキストを使うのがベストだといえるでしょう。
外国語学習者の強い味方!
このように、中身のクオリティーについても申し分ない『ニューエクスプレス』ですが、やっぱり、ぼくはどうしても「マイナー言語のテキストを扱っている」というところに好感を持ってしまうんですよね。
というのも、勉強している人が少ない言語って、とにかく参考書がないんですよ。
言語によっては、"少ない"というレベルを通り越して、本当に"ない"んです。
そんな状況において、『ニューエクスプレス』は本当に救世主的な存在なわけです。
ついこの前も、国際語学社という、アジア言語の参考書を多く扱っていた会社が倒産してしまい、テキストがすべて絶版になってしまいました。
良質なテキストを扱っていただけあって、とにかく悲しかったですね。
やっぱり、英語以外の語学参考書って、正直な話あんまり儲かる分野じゃないと思うんですよね。
そんな中で、ひたすら良いものを提供し続け、そして一定の評価を得続けている『ニューエクスプレス』、というかそれをプロデュースしている白水社って、すごいなと思います。
まとめ
『ニューエクスプレス』シリーズは本当におすすめです!
その言語を勉強する人はもちろん、「ちょっと○○語が気になるな」いうレベルでも、このシリーズを買って眺めてみると、勉強になりますし、いろいろな発見があって面白いと思います!
ぜひ手に取ってみてください!
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『外国語を学ぶための 言語学の考え方』(黒田龍之助著)は外国語を学ぶすべての人に読んでもらいたい一冊!