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英語テストに必要な背景知識をつける5つの方法!背景知識は英検やTOEFL対策に必須です!

英検やTOEFL、IELTSなど、比較的高度な内容の文章が出題される英語テストでは、その文章に関する背景知識が身に付いているとかなり有利になります。

もちろん、英検にしろTOEFLにしろ、背景知識がないと正解できない問題が出題されることはありません。

どちらも知識力ではなく英語力を試すテストなので、たとえばリーディングの問題なら、答えの根拠は必ず本文に書いてあるんです。

 

しかし、その文章に関する背景知識があると、英文を読むのがかなり楽になり、また、読んだことが頭に残りやすくなるので、正解率を上げるのに大いに役に立ちます。

 

ただ、背景知識があると有利なのはわかっていても、

 

「どうやって身に付ければいいの?」

 

と思っている人も多いと思います。

 

というわけで今回は、英語テストにおいて重要な、背景知識を身に付ける方法を5つ紹介していきたいと思います!

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①アメリカのニュースや英字新聞に触れる

英語でニュースを見たり、英字新聞を読むのは背景知識を付けるのにかなり有効です。

ただ、ニュースや新聞と言っても、ケーブルテレビを契約したり、英雑誌を通販で定期購読したりする必要はありません。

ニュース映像ならYoutubeを使えばいくらでも見つけることができますし、英字新聞に関しても、オンラインで好きなだけ読むことができます。

このようにネットを最大限活用するのがコツです。

 

Youtubeで何を見たらいいのかわからない人はとりあえず『CNN』を見てみるのがおすすめです。利用する際は、更新情報を知るために、チャンネル登録をしておきましょう。

 

英字新聞については、しっかりとした内容のあるサイトを選ぶのだけ注意してください。

一見ちゃんとした記事が掲載されているように見えても、

 

「ジャ○ティン・ビーバーが××!!」

 

みたいな芸能ニュースがほとんど・・・というようなニュースサイトは結構あります。

このような記事はいくら読んでも背景知識は身につかないので注意してください。

 

ぼくがおすすめなのは『TIME』です。

TIME | Current & Breaking News | National & World Updates

 

TIMEは幅広いジャンルの記事を載せているので、背景知識習得にはピッタリなんです。

政治や社会、文化からサイエンス、スポーツに至るまであらゆるジャンルの記事を読むことができます。

また、TIMEはお手本のような質の高い英文で書かれているので、英語力を上げるためのトレーニングとしても非常に有効です。かなりお得感がありますね。

 

②洋画を見る

ぼくが英検1級を受けた時のいちばん難しい長文のテーマが、「コハクに閉じ込められた蚊の吸った血のDNAからナウマン象を現代に復元できるか・・・?」というような内容だったんですが、これってわかる人はわかると思いますが『ジュラシック・パーク』とほとんど一緒です。

ジュラシック・パーク [DVD]

ジュラシック・パーク [DVD]

 

 

で、たまたま試験の前日にこの映画見てたんですw

 

このおかげでサクサク解くことができ、見事合格できました。合格点ギリギリだったので、『ジュラシック・パーク』を見ていなければぼくは英検1級に受かっていなかったことでしょう。

 

「たまたまだろ」

 

と思った人もいるかもしれませんが、一般的に言っても、洋画を見ることは背景知識を身に付ける有効な手段なんです。

というのも、洋画はしっかりと話が作りこまれているものが多いからです。

洋画って大金を投じられて作られる作品が多いですよね。そのような作品を作る際に出資する人を納得させるために、しっかりとした脚本・ストーリーが求められるんです。

 

ただし、背景知識を増やす目的を兼ねて映画を見る場合は、見終わったあとにしっかりとその映画の背景を調べるようにしましょう。

 

おすすめなのが、英語版Wikipediaであらすじを読むことです。

たとえば『ジュラシック・パーク』なら、「Jurassic Park wiki」などと検索すれば、英語版のWikipediaのページを見つけることができます。

映画のWikiにはページの最初に「Plot」というのがあります。ここでは数百語でその映画のあらすじがまとめられているので、映画を見終わったあとに読むようにしましょう。

 

Youtubeで見終わった映画のレビュー動画を見てみるのもおすすめですね。

「(映画のタイトル) review」などとYoutubeで検索すれば、映画好きによる批評が山ほど出てきます。

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③本を読む(日本語・英語)

読書も背景知識を増やすのにおすすめの方法です。

知識を増やすための読書なので、読むのはもちろん小説ではなくノンフィクションです。

英語で読書ができればそれに越したことはありませんが、多くの学習者は日本語で本を読むのと比べ、洋書読書は3~5倍くらい時間がかかってしまうと思います。

なので、洋書では時間に対する効果が悪いと思う人は日本語で本を読みましょう。

ここでは知識をつけるのが最大の目的なので、日本語でもOKです。

 

日本語で本を読む場合におすすめなのが新書です。

 

新書はしっかりとした内容が書いてあるにも関わらず、読みやすいのでおすすめなんです。1冊あたりの分量が少ないので幅広く知識を増やすことができるのも大きなメリットですね。

背景知識を増やす際は"広く浅く"がキーワード。

英文を読んだときに、「この話ちょっと知ってる」と思える分野をいかに増やせるのかが勝負になってきます。

そういう意味で、何冊も読むことでまさに広く浅く知識を増やせる新書は背景知識習得に最適なんです。

 

読む新書の選び方ですが、

  1. タイトルを見て読みたいと思ったか
  2. Amazonのレビュー

の2つを基準に選んでいけば大丈夫です。

 

何冊か読んでいるうちに、お気に入りの出版社なども見つかってきて、それに伴って本選びもどんどん上手くなっていきます。

忙しい人も、まずは週に2冊読むことから始めてみましょう。

日本語と外国語 (岩波新書)

日本語と外国語 (岩波新書)

 

 

④背景知識が吸収できる参考書を使う

背景知識を吸収しつつ英語の学習もできるような参考書・テキストが何種類か出ているので、それらを使うのも良いでしょう。

ここでは2冊ほどおすすめのものを紹介しようと思います。

 

まずは、『英語で説明する人文科学』です。

英語で説明する人文科学 ([CD+テキスト])

英語で説明する人文科学 ([CD+テキスト])

 

 

この本では、文系のテーマについて、日本語と英語両方で学ぶことができます。

体裁としては、社会の教科書を想像していただくとかなり近いと思います。

文系のジャンルというと、経済や社会的なことについては結構知識がある人が多いんですが、宗教や哲学、芸術についての知識が弱い人が多いなと感じます。

 

「ソクラテスって何した人?」

「ルネサンスって何?」

「釈迦の原始仏教って?」

 

これらの質問にサッと答えられる人はかなり少ないと思います。

 

問題は、これら宗教、哲学、芸術というジャンルは英語試験に出てくるテーマとして頻出だということです。

 

そこで使えるのがこのテキストなんです。

この本では、英語試験に頻出の文系テーマについてわかりやすくポイントがまとめられています。

付属のCDを聞きながら一度目を通すだけでもかなり視界が開けるでしょう。

 

もう一冊、背景知識と英語が学べる市販のテキストとしておすすめなのが『実践ビジネス英語』です。

NHKラジオ実践ビジネス英語 2018年 11 月号 [雑誌]

NHKラジオ実践ビジネス英語 2018年 11 月号 [雑誌]

 

 

『実践ビジネス英語』はNHKのテキストです。

現在の社会を取り巻く話題にフォーカスした内容の会話テキストが収録されているので、これを音読することで時事的な知識を深めることができます。

背景知識の習得では、教科書的な知識ももちろん大事ですが、このような最新の話題も重要なんです。

ちなみにこのテキストのもっと詳しいメリットや勉強法については下記で詳しくまとめたので合わせて読んでみてください。

『実践ビジネス英語』の勉強法と効果をまとめてみた

 

⑤英検やTOEFLの問題集を解く

 「英検やTOEFLなどで必須の背景知識をつけるためにはどうすればいいのか?」

というテーマでいろいろな方法を紹介してきましたが、それらの試験対策用の問題集を解くことでももちろん背景知識力は鍛えられます。

 

英検の場合、おすすめなのは読解問題を解くことです。

1級の問題を使うのが理想ですが、難しすぎるという人は準1級の問題でもかまいません。

英検準1級 長文読解問題120 (旺文社英検書)

英検準1級 長文読解問題120 (旺文社英検書)

 

 

TOEFLの場合はリーディングだけではなく、リスニングの問題も背景知識を鍛えるのにかなり役に立ちます。

 

「TOEFLの問題って難しいんでしょ?」

 

と思っている人もいるかもしれません。

 

はい、確かに難しいです。TOEFLの問題集を使って学習効果を得るには、TOEICで800点以上くらいの実力は必要でしょう。

 

ただ、Z会から出ている問題集などは解説がかなり丁寧なので、これらを使うなら700点以上くらいの人でも十分有効な学習ができます。

TOEFL iBT® TEST リーディングのエッセンス

TOEFL iBT® TEST リーディングのエッセンス

 
TOEFL iBT® TEST リスニングのエッセンス

TOEFL iBT® TEST リスニングのエッセンス

 

 

これらの問題集はぼくも使っていますが、かなりおすすめです。

大学受験という、高い背景知識を必要とする英語の文章に何年も向き合ってきたZ会だからこそ、このようなクオリティの高い本が出せるのだと思いますね。

 

ちなみに注意点としては、問題を解いて解きっぱなしにしないことです。

 

おすすめなのは、読んだ文章を口頭で、30秒で要約してみることです。

これをやるかやらないかで記憶への定着が全然違います。

「いま読んだ文章はこういう話だったんだな」と納得して次に進まなければ、何題解いてもあまり進歩はありません。

要約をすることで、その文章の内容をしっかりと頭の中で一回整理することができるわけです。

 

まとめ:習慣にできる方法を選ぼう!

というわけで、英検やTOEFL、IELTSなどの英語試験において重要な背景知識の鍛え方を5つ紹介してみました。

たくさん紹介してしまいましたが、好きで続けられそうな方法を選ぶのがコツです。

たとえばニュースを見るのが好きな人はYoutubeでCNNのビデオを見るのがおすすめですし、本を読むのが好きな人は新書を読みまくりましょう。

とにかく習慣にするのがポイント。

これらを生活の一部に取り込んでしまい、意識しなくても背景知識が増えていく、というのが理想です。

それではまた!

 

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英検1級に合格しやすい人に共通している4つの特徴!"受かりやすい習慣"があった!

英語上級者としてのひとつのステータスシンボルになっている英検1級。

実際、ぼくも「英検1級持ってます」と言うと、"英語ができる人"という認識を周りにすぐに持ってもらえますし、全く英語に触れてこなかったという人からも「すごい!」と言われます。

就活や進学の際も英検1級を持っていればかなりのインパクトを与えられます。

このように、英検1級は資格として「おいしい」ので、これを目標に英語の勉強をしている人も多いのですが、合格を勝ち取れる人は少数のようです。

 

理由は単純に難しいからですね。

 

学生時代英語が得意で、早慶などの難関大学に英語を使って入学したという人でも、ほとんどの人が全く歯が立たないというくらい難しいんです。

 

しかし、そんな難関である英検1級ですが、比較的楽にパスしてしまう人というのが存在します。

 

何年勉強しても取れない人が多い中で、このような人は何が違うのでしょうか?

今回は、ぼく自身の英検1級合格体験や周りを観察している中でわかった、「英検1級に合格しやすい人に共通する4つの特徴」を書いていこうと思います。

 

 

①単語をがつがつ覚えている

まず、合格しやすい人に共通していることとして、「単語学習をしっかりとこなしている」ことが挙げられます。

 

英検1級の特徴は、とにかく語彙のレベルが高いところです。

 

最も難しいのは筆記試験の最初の大問で、ここでは総単語数にして8000~15000語レベルまでの難単語が出題されます。

これは、準1級の問題レベルが5000~7000語レベルであることを考えると、かなり高難易度だと言えます。

準1級合格レベル、TOEICで言うと800点レベルの人が英検1級に挑むとコテンパンにやられますが、それはこの語彙面での難しさが最大の原因です。

 

また、最初の大問ほどではありませんが、読解やリスニングの英文に含まれる英単語もレベルは総じて高いです。

抽象的でイメージしにくい単語が多いですし、多くの日本人学習者が苦手とする"句動詞(=数語のフレーズ)"に関しても、バンバン出てきます。

 

人にもよるとは思いますが、受験を決めた時点で、多くの人は総語彙数が6000か7000程度だと思います。

1級に合格するためには少なくとも10000語、欲を言えば13000語レベルくらいまでは覚えておきたいところです。

これは5000語とか6000語の英単語を新たに頭に詰め込まなければいけないことを意味します。かなり大きな負担です。

多くの人はこの語彙の壁を突破できずに諦めてしまいますが、その一方、

  • 単語を覚えるのがそもそも好きで
  • 語彙学習が習慣になっている

ような人は、英検1級にかなり受かりやすいと言えます。

ちなみに英検1級の単語学習法&おすすめ参考書については下記で詳しくまとめているのでぜひ参考にしてみてください。

英検1級の語彙問題対策まとめ!おすすめの覚え方はこれだ!

 

②知的好奇心にあふれている

英検1級では、背景知識があるとかなり問題が解きやすいという特徴があります。

英検1級の問題は、扱っている題材のレベルが高いです。

たとえば読解問題では、歴史や文化、経済からサイエンスまで、幅広い分野から高度な内容の文章が出題されます。

また、二次試験の面接では、

 

「資本主義は最もすぐれたシステムか?」

「ギャンブルの合法化は国に利益をもたらすか?」

「動物実験の是非」

 

などのテーマについて2分間スピーチをしなければならないので、対策として多くの社会的トピックについての知識を吸収していく必要があります。

 

これは、「そんなのどうでもいい」と思っている人、いやもっと言えば

 

「勉強がキライな人」

 

にとってはかなりキツく、やはり合格を諦めてしまう大きな原因のひとつとなっています。

 

しかし逆に考えると、何にでも興味があり、知識を吸収するのに貪欲で、その過程を楽しめる人にとっては最高のテストだと言えます。

 

ぼくもこっちのタイプで、常に活字を読んで新しいことを吸収していないと落ち着かない性格なので、知識を吸収しながら英語の勉強もできる英検1級は最高だなとつくづく思います。

 

知的好奇心にあふれている人だと、英検1級の勉強は楽しくて仕方がないので、勉強の効率やモチベーションが加速度的にアップします。

これも英検1級に合格しやすい人に共通する特徴のひとつですね。

 

 

③アウトプットをしている

筆記試験の3分の1を占めるライティング問題と、二次の面接でのスピーチは、どちらも社会的なトピックについて自分の意見を述べなければならない難易度の高い問題です。

これらは、簡単な英会話がこなせる程度のレベルでは全く歯が立たない問題で、普段から内容のある英語をアウトプットするというトレーニングを積む必要があります。

 

しかし、これらの「書く・話す」といったアウトプット型のトレーニングが不十分な受験者は非常に多いんです。

 

理由は2つ考えられます。

 

まず、学校で習っていないのが理由のひとつです。

中学校や高校の英語の授業では、英語を「読む」、つまりリーディングが学習の中心で、たまにリスニングが入るという程度だったと思います。

なので、多くの日本人は英語をアウトプットするということを軽視しがちで、仮に勉強しようと思っても、学校でやってないので

 

「勉強の仕方がわからない」→「まぁ後回しでいいか」→結局ずっとやらない

 

となってしまうのです。

 

次に、英検1級受験者の勉強がインプットに偏ってしまうもうひとつの理由は、語彙の難しさです。

 

「合格しやすい人に共通している特徴①」でも書きましたが、英検1級の語彙はレベルが高く、貪欲に単語を覚え続けていく必要があります。

しかし、単語を覚えるという学習は言うまでもなくインプット型の勉強です。

 

なので、「単語が全然足りない!」と思って単語学習ばかりをやってしまい、「書く・話す」といったアウトプット型のトレーニングがおろそかになってしまうケースがよくあるんです。

 

  • 単語をがつがつ覚える
  • アウトプットのトレーニングを積む

 

この2つはベクトルとして異なるので、どっちもしっかりこなすなんて大変だと思うかもしれませんが、これら2つをどちらもやった人が楽に合格できるのは事実です。

 

単語ばかり覚えるのに偏ってしまうと、なかなかライティングや二次試験で合格点が取れなくなってしまいますし、アウトプットばかりして単語学習がおろそかになると、語彙や読解で合格点に届きません。

 

繰り返しになりますが、合格しやすい人は、単語学習をしっかりとこなしつつ、アウトプットも忘れずにトレーニングしている人です。

 

ちなみに、当面は単語学習に集中したい人で、どうしてもアウトプットのトレーニングがおろそかになってしまう人は、オンライン英会話をやるのがおすすめです。

毎日決まった時間に強制的に英語を使わなければいけないシチュエーションに自分を置くことができるので、単語学習に集中したいときでもアウトプット型のトレーニングを簡単に日々の勉強に組み込むことが可能です。

 

ぼくも使っておすすめなのがDMM英会話です。

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理由は、大手企業なので安心でかつ安く、講師の質も高いからです。

オンライン英会話は新しいのが日々出てきているんですが、やはりシステム面などの安全・安心を重視してこのような業界最大手を選ぶのがベストです。

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これも大手ならではの安心ポイントですね。

 

④合格すると思っている

英検1級に合格する上では、勉強は当然ですが、メンタル面も重要になってきます。

特に大事なのが、

  • 勉強しているのに効果を実感できないとき
  • 受験して不合格だったとき

です。

こういうときに「自分はダメなんだ」と思って自己イメージが下がってしまうと何もいいことがありません。

 

根拠はなくても「自分なら合格できるだろう」と常にポジティブな気持ちを持ち続けられる人が合格しやすいんです。

 

ぼくはTOEIC845点の時に「英検1級に合格したい」と思い、そう思ったらすぐさま行動、その日に過去問を買い、直近の1級の試験に申し込みました。

英検準1級も持っていませんでしたが、1級に合格したいと一度思ったら、その考えにとりつかれてしまったんですよね。

 

当然1回目の結果は惨敗でした。

 

しかし、それで落ち込むことはなく、前向きな気持ちを持って勉強を続けたところ、次のテストで大幅に点数アップして合格することができたんです。

 

ポジティブシンキングはとにかく大切です。

 

英検は年に3回実施されますが、これを「3回しかない」と考えるのか、「3回もある」と考えるのかはその人次第です。

毎回受けて、落ちても全く気にしない、というのが最も受かる戦略です。

そのためにも「自分は合格できるだろう」と思うことが大切で、そう思っている人は実際合格しやすいんです。

 

これは単なる根性論などとは全く違います。

実際のテストで利益があるんです。

ひとつ例を挙げるとするなら二次試験の面接の際です。「自分なら合格するだろう」と思っている人は自信があるので、余裕を持ってスピーチができます。

これが高得点につながるんです。

自信なく話す人のスピーチは総じて点数が低いんですよね。マーク方式ではなく、生身の人間が見て採点しているという方式ならではの特徴です。

 

さいごに

いかがでしたか?

「まさに自分自身だ!」と思った人はかなり合格しやすいタイプだと断言できます。

「自分とは真逆・・・」と感じた人もいるかもしれませんが、ここで紹介した4つの特徴のうち「知的好奇心にあふれている」以外の3つは、意識ひとつですぐに実践できるものです。

合格を目指している方はぜひ参考にしてみてください!

 

英検1級対策の記事を書きました!

英検1級に実際に合格した体験+その後の英語学習で培ったノウハウを元に、英検1級の勉強法に関する記事を書きました。

 

下記のリンクから記事一覧を見ることができます。

英検対策 カテゴリーの記事一覧

 

「英検1級に合格できる勉強方法が知りたい!」

と思っている人はぜひ読んでみてください!

英検1級が2017センター試験英語を解いてみたので感想とかを色々語る

タイトルの通り、今回は英検1級のぼくが2017年センター試験英語を解いてみた感想を書いていこうと思います。

 

ぼく自身が高校生としてセンター試験を受けたのは7年前の2010年。

はっきりとは覚えてないんですが、その時取れた点数は筆記180/200、リスニング40/50くらいだったと記憶しています。

 

本格的に英語の勉強を始めたのがだいたい3年くらい前で、1年前に英検1級を取得しました。

今回は英検1級を取得したいま、"どのくらいできるようになっているんだろう"という興味から解いてみた次第です。

ちなみに結果や感想の他に、記事の最後ではぼくが考える「センター英語改善案」も書きました。

 

結果は?

感想の前にまずは何点取れたのか発表していこうと思います。

結果は、

 

筆記・・・194/200

リスニング・・・50/50

 

でした!

ちなみに、筆記試験の制限時間は80分ですが、約40分ほどで解き終わりました。

 

唯一間違えた問題

正直、楽勝で満点が取れると思ってたので軽くショックでしたね。

間違えたのは読解問題の中の1問で、これが配点6点の問題でした。

街計画に関する住民の話し合い、という内容で、虫食いになっている部分に適当な文を選ぶ形式の問題の最後の問題です。問題番号で言うと34番ですね。

 

文章全体の内容をしっかりと見ないと間違えてしまう問題で、いま見返すと「あっ!」と思うケアレスミスだったんですが、

 

まぁ言い訳ですね。

 

ええ、間違えました。間違えましたよ。

 

第5問に"驚愕"

最後から2番目の長文問題(第5問)がいろいろと衝撃でした。

わかりやすいように勝手な日本語訳で書きますが、文章の始まり方がこんな感じだったんです。

 

「ふぁ~!」

大きなあくびと共にぼくは目覚めた。なんて爽快な朝なんだ!

 

・・・小説!?

 

え、センター英語に小説って出るんでしたっけ?

 

調べてみると、2015年の追試から小説が出題されるようになったらしいです。

ノンフィクションのみで構成されるセンター試験しか知らないぼくとしてはかなり驚きましたね。

ちなみに10年前のセンターでは出たらしいです。

 

驚いたのはこれだけではありません。読んでいくと次々とツッコミポイントが出てくるんです。

 

朝目覚めた主人公は、自分の体がふさふさした毛に覆われていて、それに加え声を出そうとすると「ニャー」という音しか出ないことに気づきます。

 

ってこれカフカの『変身』ですやん!

 

変身 (新潮文庫)

変身 (新潮文庫)

 

 

カフカの『変身』は、次のような始まり方をします。

ある朝、グレーゴル・ザムザがなにか気がかりな夢から目をさますと、自分が寝床の中で一匹の巨大な虫に変っているのを発見した。

(略)

「これはいったいどうしたことだ」と彼は思った。

(新潮文庫『変身』5ページより引用)

 

絶対ここから着想得てますよね。というかパクってますよね。

 

そして物語は、この目覚めたらネコだった主人公の視点から語られていきます。

 

って『吾輩は猫である』か!

 

吾輩は猫である (宝島社文庫)

吾輩は猫である (宝島社文庫)

 

 

正直この時点で「この文章かなりやばいんじゃないか」という感が果てしなかったんですが、その予想は完全に当たっていました。

 

猫になっていた主人公は、驚きつつもリビングに行くと、そこに「自分」がいるのを見つけます。

「自分」は、スマホをいじりながら朝食をとっていました。

母親から話しかけられても、スマホに夢中でほとんど反応しません。

スマホを操作する「自分」は全くの無表情・無感情。

そんな「自分」を見てネコである"自分"は、

"I don't like this guy."

(とんでもない奴だ!)

と思います。

 

次の瞬間、主人公は「自分」に見つかってしまいます。

あわてて逃げる主人公(ネコ)。逃げ場所がなくなり、窓から飛び降ります・・・。

 

・・・するとそこで目が覚めました。

 

あわてて自分の体を見ますが、いつもの人間である自分に戻っていました。

その日主人公は、起きた直後の日課であるスマホチェックをせずに、朝食の待つリビングへと向かうのでした。

 

(終わり)

 

いやちょっと待ってください。

 

夢オチ!?

 

カフカだの夏目漱石だのでいろいろ揺さぶり攻撃を受けてからのまさかの夢オチ。

「本当にこれセンターなのか?」と思ってしまいましたね。夢オチって…。

 

あと、この物語のメインテーマである「スマホ中毒」もちょっとどうなのかなと。

物語の中盤では、主人公の母親の、

「最近全然勉強してないじゃないの。期末テストの勉強は進んでるの?心配だわ。」

というセリフがあります(ぼくの勝手な訳です)。

文章には根拠となる部分はありませんが、このセリフは「スマホばっかりやってて成績が悪くなっている」ということを暗示しています。

少なくとも、「スマホ中毒になっている主人公」のダメさを強調する役割を果たしているのは確実に言えることです。

何が言いたいのかというと、これはどうも

 

「お前らスマホばっかりしやがって。勉強しろ!」

 

という大人の説教にしか感じないのです。

 

センター試験英語は全国の多くの18歳、19歳が受けるテスト。

そしてその目的は英語の力を測ることであり、それ以上でも以下でもありません。

 

果たしてこのように、全国の18歳を相手に一斉に説教をする必要があったのでしょうか?

 

ぼくは必要なかったと思ってしまいます。

 

英語圏の文化が大切にしているのは、「批判的思考」であり、「問題解決能力」です。

 

英語学習は、単に日本語を英語に置き換える作業ではありません。英語の背後を貫く、論理性の体得ことがその真髄なわけです。

 

それが本当にわかっている人なら、こんな文章は出題しないはず。

スマホ中毒を話題に出すとしても、

「スマホ中毒は良いことか、悪いことか?」とか

「スマホ中毒がけしからんという人は多いが、本当に悪いことなのだろうか?」

という話題にすべきだったと思います。

この思考こそが批判的思考なんです。

 

今回、名著2つをミックスしたような物語で最後は夢オチ、偏った意見がテーマ、という文章が出されたわけですが、センター試験を作った人、本当にこれでいいんですかね? 

 

 

 

センター英語、ここを改善すべき!

今回、センター英語を解いてみて、「もっとここをこうすればいいのにな」と思った点が何点かあったので書いていこうと思います。

 

①並べ替え問題はいらない!

まず、並べ替え問題はなくしたほうがいいですね。

言うまでもありませんが、ごちゃごちゃに並んだ英単語を正しい順番に並べるという行為は、実際に英語を使う場面を想定するとあまりにも不自然すぎます。

英語は順番が命の言語なので、英文法をしっかりと理解できているのかを測定するという意味で並べ替え問題が出題されているのだとは思いますが、そんな複雑なことをしなくても文法の力は虫食い問題や、長文問題で測れるんです。

 

②語彙問題を増やすべき!

並べ替えをなくした分は、語彙問題を増やすのがいいですね。

 

第2問では文法・語彙問題が出題されますが、もっと内容を語彙に偏らせた上で問題数を増やすべきです。

語学学習で大事なのはやはり語彙です。

「センター試験で語彙問題がたくさん出る」

となれば、中学や高校の英語の授業も語彙をより重視したものに変わり、日本人全体の英語語彙力が上がるはずです。

 

「文法問題の内容を語彙に偏らせる」というのもポイントです。

今回のセンター試験の文法語彙問題でも、受動態の分詞構文と、過去完了の知識を問う問題が出ましたが、正直言って難しすぎます。

これらは、実際に英語を使う場面では、ちょろっとごまかして間違えても問題なく通じるレベルの文法事項です。

「発信力を鍛える英語教育」の重要性が叫ばれている中で、全くその方針に合っていない問題だと言えます。

 

③リスニングの割合を増やす

筆記についてはボロクソに書いてしまいましたが、リスニングは想像以上に良問でした。

そう思う理由は2つあります。

 

まず、実際に使いそうな表現が数多く含まれていたことです。

ぼくの頭の中では、センターのリスニングと言ったら、いかにも教科書的な、実際には使わないような英語が放送されるというイメージでしたが、数年でかなり変わったんですね。

 

「twist my neck (首をひねる)」

「Don't mention it. (どういたしまして)」

「For sure! (もちろん)」

 

など、あまり教科書では見れないフレーズや、口語的な表現も多く、実用的な英語という印象でしたね。

ただ、こういった表現は、くだけた英語に触れていないと習得できないので、受験生によっては難しく感じたのではないかと思います。

 

また、複数の情報を聞き取って処理しなければいけない問題が多かったのもかなり良いポイントだと思います。

 

ぼくが記憶する限りですが、ひとつの英文を聞いた上で3つの質問に答えなければいけない問題が3つもありました。

ぼくが高校生のときはそういった問題は1つしかありませんでした。

 

複数の情報を処理していくというのが実際の会話の状況に近いので実用的ですし、このような問題を使ってセンター対策をすることで総合的な英語力を育てることもできるんです。

 

ただ、これだけリスニングが良い問題なのに、配点が小さいのは問題だなと思います。

 

英語(筆記)が200点満点なのに対し、リスニングはたったの50点です。

 

もちろん、大学側で割合を自由に変えることはできますが、ほとんどの大学を見るかぎり、同じような割合で配点がつけられています。

 

ぼくは、これを筆記100点、リスニング100点の200点満点で「英語」という科目にするくらいがベストなのではないかと思います。

もちろん、リスニングの問題数は2倍にします。ただ、放送は1回にし、英語のスピードももう少し速くするわけです。

 

とにかく今のままでは筆記に偏りすぎです。

「日本人は英語が話せない」とよく言いますが、会話の第一歩として「聞く力」が足りていないのが大きな原因のひとつです。

センター試験がリスニングを重視した配点に変われば、自然と日本人の英語学習も「聞く力」をもっと重視したものに変わっていくはずです。

 

まとめ

というわけで、2017センター試験英語を解いてみた感想でした。

最初は解いてみて何点取れたのかだけを書くという軽めの記事にしようと思っていたんですが、解いてみたらいろいろと言いたいことが出てきて結局4000字以上も書いてしまいました。

色々文句は書きましたが、だんだん良くなってきているなとも思います。

特に細かい知識というよりは文脈を問う問題が増えてきたり、リスニングで実用的な英語で構成されるようになってきているのは非常に良いと思います。

今後センター試験がどうなっていくのかにも注目ですね。

 

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英語学習本のレビューを書く者として、本屋の英語コーナーは常にチェックするようにしています。

特に棚の前に平積みにされていたり、専用のコーナーでピックアップされて紹介されているような本は人気・話題の本なので、絶対に手に取ってチェックします。

で、ついこの前もいつも通り英語コーナーをチェックしていたんですが、その時に、平積みにされていた本の中から面白い本を見つけました。

Licca tan リカちゃんとおぼえるKAWAII英単語

Licca tan リカちゃんとおぼえるKAWAII英単語

 

 

『リカタン リカちゃんとおぼえるKAWAII英単語』という本です。

 

正直、最初にこの本を見たときは、全く期待していませんでした。

というのも、人気の商品やアニメ、漫画などをフィーチャーした英語参考書はたいていがハズレだからです。

ただのファンブックで終わってしまい、英語はおまけ程度・・・という中途半端なものがほとんどなんですよね。

 

今回も「話題になってるっぽいから一応ざっと見とくか・・・」くらいの気持ちで手に取ったんです。

 

が、

 

読み出したら止まらないんですよw

 

いや、一応断っておくと、ぼくはリカちゃんファンではありません。

(好きなもの:リカちゃん (25歳 男性) だったらいろんな意味でヤバい!)

 

ただ、

  1. ファンブック
  2. 英語参考書

という2つの観点から総合的に見て、とんでもないほどの完成度だなと思ったんです。

 

「英語参考書もとうとうここまできたか・・・」と感心しながら読んでいたら止まらなくなってしまったわけです。

 

"KAWAII"単語集

『リカタン』は、ひとことで言うと英単語集です。

全部で約1200語の英単語が収録されています。

 

しかし、ただの英単語集とは全く違います。

まず、本の至るところにリカちゃんの写真が散りばめられています。

『リカタン』は全部で120ページほどでサイズも小さい本ですが、合計で100枚以上のリカちゃんの写真が各英単語と関連付けられて載っています。

リカちゃんは、ツイッターやインスタグラムで写真を日々投稿しており、多くのいいね!を集めているそうです。

 

この本にも、このような写真が大量に載っています。

(紙面については、Amazonの商品ページに行けば4ページ分画像が見れます!)

 

また、収録されている英語表現が、"女の子が日常で便利に使えるカワイイ表現ばかり"というのも大きな特徴です。

 

この本は、女の子が日常で使う英単語がジャンル別にまとめてあってとっても便利なの!

リカと一緒におぼえていく英単語、名づけて「Licca tan(リカタン)」よ✩

(本書2ページより)

 

ちょっと紹介すると、第1章は"ファッション&ビューティー"

false eyelashes つけまつ毛

parasol 日傘

outfit of the day 今日のコーデ

 

また、SNS用語など、今どき感あふれる単語も載っています。

Are you on Twitter?

ツイッターやってる?

like・・・「いいねする」

 

ちなみに、KAWAIIという観点から言うと、本のカバーを取るとピンクという徹底っぷり。

f:id:yusuke-to-yondekudasai:20170113115745j:plain

「別にピンク=KAWAIIというわけじゃない」と思った人もいるかもしれませんが、25歳男性なので許してください。

 

英語学習本として普通に優秀

『リカタン』は、ただリカちゃんがカワイイだけの本ではありません。

英語の参考書として考えてもかなり優秀なんです。

 

まず、単語のチョイスです。

『リカタン』には、「岩盤浴」「エステ」「自撮り」など、女子がよく使うと思われる単語が主に載っています。

 

これらは、普通の英単語集を使っていたらまず出会わない単語です。

 

「英単語は結構知ってるつもりだけど、日常で使うものの名前が全然出てこない」

 

と思っている女性の方は多いのではないでしょうか?

でもよく考えたらそれも当然です。

普通の単語帳に「コテ」「ブローする」「エクステ」なんてまず載ってません!笑

 

また、それぞれの英語表現のクオリティに関しても申し分ない出来になっています。

 

女子ウケしそうな単語を適当に選んで入れているというよりは、有用性のある単語を厳選し、それを適切にジャンル分けして載せています。

 

それぞれのページの下部には

日常で使える一言フレーズ

が載っていますが、これらの英文もまさに実際の生活で使いそうなものばかりです。

Text me when you arrive!

(着いたらメールしてね!)

Chamomile tea makes me feel relaxed.

(カモミールティーを飲むとリラックスした気分になるの)

どうぞリラックスしてください。

 

小さい女の子をお持ちの方に

『リカタン』は、小さい女の子をお持ちの方にもおすすめです。

 

全ページフルカラーでかわいいリカちゃんの写真満載なので、お子様の読み物として最適なんです。

しかも、本のサイズが比較的小さく、ページ数も100ページちょっとなので、お子さんの小さな手でも簡単に持つことができます。

 

おすすめなのは、お子さんと一緒に読むことです。

 

普通に本として楽しめますし、英単語の読み方を教えてあげることで、教育的な意味でも効果を発揮するかもしれません。もちろん、自分自身の勉強にもなるでしょう。

 

これは大人でも子どもでも言えることですが、英語学習で最も大事なのはモチベーションです。

 

『リカタン』がきっかけで、英語が大好きな子になるかもしれませんよ!

 

まとめ:非の打ち所がない

というわけで『Licca tan リカちゃんとおぼえるKAWAII英単語』のレビューでした。

今回この本を見つけて思ったのが、

 

「まだこれがあったか!」

 

ということでした。

 

日本の英語学習市場は巨大で、参考書についても膨大な種類があります。

それでも日々新しい本が出るんですが、やはりどれもが既存の本の焼き直しだったり、堂々としたパクり本だったりします。

そんなアイデアが出切ったかのように見える英語参考書市場で、『リカタン』は新たな境地を切り開いたと思います。

 

真面目な話をすると、英会話というコンテンツに「リカちゃん」という全く違ったジャンルを合わせるというのは、出版社的にも危険な賭けだったのではないかと思います。

 

しかし、『リカタン』は全く異質な2つのコンテンツを上手く組み合わせた優秀な本に仕上がっています。

 

極めつけが値段です。

フルカラーで、大量の写真を載せているにもかかわらず、定価1000円。

今まで多くの英語参考書を見てきましたが、数ある本の中でも、群を抜いて良心的な価格設定だと言えます。というか正直言ってこれで1000円は安すぎておかしいというレベル。

とにかくおすすめなのでぜひ読んでみてくださいね!(25歳 男性)

Licca tan リカちゃんとおぼえるKAWAII英単語

Licca tan リカちゃんとおぼえるKAWAII英単語

 

 

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TOEIC SWテストを受験するメリットを3つまとめてみた!【スピーキング&ライティング】

TOEIC Speaking&Writing Test (TOEIC SWテスト)は、英語のスピーキングとライティングの力を測るテストです。

最近、グローバル社会において英語を「話す力」の重要度がどんどん上がってきているのを受け、SWテストの受験者数と資格としての認知度も高まっています。

そんな状況の中で、SWテストの受験を検討している人の数も当然増えてきていると思いますが、

 

「実際、TOEIC SWって受けるとどんなメリットがあるの?」

 

と思っている人も多いのではないでしょうか。

 

というわけで今回は、TOEIC SWテストのメリットを3つのポイントでまとめてみました。

これから受験を検討している人はぜひ参考にしてみてください!

 

ちなみに、普通のTOEICとTOEIC SWの違いについては下記の記事でわかりやすく解説しているので、ぜひ合わせてお読みください。

TOEIC LRとSWでは何が違うの?受ける前に知っておくべき違いを解説してみた!

 

①英語を"発信する力"を測定できる

英語の技能は、大きく4つに分けることができます。

  • 聞く(リスニング)
  • 読む(リーディング)
  • 話す(スピーキング)
  • 書く(ライティング)

の4つです。

 

さらに、これら4つは、

  • 受信する力(リスニング&リーディング)
  • 発信する力(スピーキング&ライティング)

の2つのグループに分けられます。

 

TOEIC SWテストはスピーキングとライティングの試験なので、2つ目の英語を"発信する力"を測定することができます。

 

要するに、

「自分がどのくらい英語を使えるのかがわかる」

というわけです。

 

英語がどのくらい話せて書けるのかというのは、客観的に測定するのが自分ひとりではかなり困難です。

「聞く&読む」、つまりリスニングとリーディングについては、聞き取りや読解の問題集を本屋で買ってきて解いてみれば大体の自分の実力というのがわかります。

一方、スピーキングとライティングでは、自分で話した内容や書いた文章を自己採点するのが難しいので、ひとりでは実力を把握するのが非常に困難なんです。

 

そこでSWテストが役に立ちます。

SWテストを受けると、スピーキングとライティング、それぞれ200点満点のスコアが算出され、さらに「このスコアの人は英語を使ってこのくらいのことができますよ」という解説も付いているので、受験することで自分の"英語発信力"を客観的に知ることができるんです。

 

 

②発信型の勉強をするモチベーションになる

かなり意識しない限り、多くの人は英語の勉強がリスニングやリーディングといった"受信型の勉強"に偏ります。

これには2つの理由があると考えています。

 

まず、発信型の英語学習より受信型の勉強の方が疲れないのがひとつの理由です。

英語を話すときや書くときは、自分の頭をフル回転させ、すべての知識を動員して自分の言いたいことを英語でひねり出さなければならないので、それ自体かなり疲れる学習になります。

それに対してリスニングやリーディングでは学習自体が受け身的なのであまり疲れません。

人間、意識しない限り疲れることはしないように出来ています。

「聞き流すだけで英語ペラペラ」のような宣伝文句の英語教材をよく見かけますが、あれは「楽して英語ペラペラになりたい」という多くの人の心理をうまく利用したキャッチコピーだと言えますね。

 

続いて、多くの人の英語学習が受け身の勉強に偏ってしまうもうひとつの理由は、学校での教育です。

中学生や高校生だったとき、英語をガッツリ話したり、書いたりするのが授業の中心だったという人はほとんどいないのではないかと思います。

たいていは、単語や複雑な文法を有無を言わさず覚えさせられ、あとはひたすら長文読解。たまに少しリスニングをする、といったような授業だったのではないでしょうか。

このような英語教育のせいで、多くの人の頭の中で「英語の勉強=読む+たまに聞く」という方程式が出来上がってしまっています。

これによって、大人になって再開した英語学習でも、リスニングとリーディングに偏った学習になってしまい、「何年も英語を学習しているのに話せない」という事態に陥ってしまうのです。

 

このような人にも実はTOEIC SWは有効です。

TOEIC SWテストの受験によって、この受信型への偏りも解消することができます。

 

これはSWに限ったことではないですが、資格試験を申し込んだら、

 

「受けるからにはちょっと勉強しよう」

 

という意識が自然と働くはずです。

 

これが、スピーキングやライティングといった"発信型の学習"をするモチベーションとなるのです。

 

SWテストは毎月実施されているので、受験スケジュールについては自由なカスタマイズが可能です。2か月おきに受ける、3か月おきに受けるといったことができます。

定期的にTOEIC SWテストを受験することで、普段の英語学習に発信型のトレーニングを強制的に組み込むことができ、「英語が使える」という段階に向けた学習ができるようになるんです。

 

③"英語が話せる人材"であることの証明ができる

TOEIC SWテストのスコアは、就職や進学の際の英語力の証明として使うことができます。

グローバル化が進んだ現在、もはや英語と完全に無縁であるという業界はほとんどなくなったと言えます。

どんな職業に就くとしても、英語ができることは武器になるんです。

 

ただ、TOEIC SWを英語力の証明として使う際に、ひとつだけ注意点があります。

それは、「必ずTOEIC LRとセットで提示すること」です。

(TOEIC LRとは、TOEIC Listening&Reading Test、つまり990点満点の普通のTOEICのことです。)

 

TOEIC SWの認知が進んできているとは言いましたが、依然としてTOEIC LRの点数の方が圧倒的に企業から評価されます。

 

なので、TOEIC SWのスコアを履歴書やエントリーシートに書く際は、LRの点数を書いた上で、「わたしはスピーキングもできるんですよ」という補足としてSWの点数も書くようにしましょう。

 

これを聞いて「じゃああんまり意味なくない?」と思った人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。

というのも、多くの人は履歴書にTOEIC LRの点数しか書かないので、それら大勢の人と自分を差別化できるからです。

特に、同じくらいの点数の人と明確に差別化できるのは大きいですよ。

 

しかも、最近は「TOEICの点数が高くても話せない人が大勢いる」という認識が広まってきています。

「900点なのに話せない」などといった文言はよく聞きますよね。

こういった認識が徐々に広がるにつれて、企業の採用担当者も、TOEIC LRの点数が高い人材に対して、

 

「この人、TOEICの点数は高いみたいだけど話せるのか・・・?」

 

と思うようになってきています。

 

TOEIC SWで、ある程度のスコアを取得することで、「わたしは話すこともできます」という証明ができれば、そのように思われることもなくなるでしょう。

ちなみに、「ある程度のスコア」と書きましたが、具体的にはスピーキングとライティングでそれぞれ200点満点中140点、欲を言えば160点あれば十分アピールできるスコアだと言えるでしょう。

 

まとめ

というわけで今回はTOEIC SWテストを受験する3つのメリットを書いてみました。

最後にまとめると、SWテストを受験するメリットは、

  1. 英語の発信力を測定できる
  2. モチベーションになる
  3. 話せることを証明できる

の3つです。

英語の技能において、発信する力を重視する傾向は今後さらに強まっていくと思います。

SWテストを有効活用することで、英語が「使える」ようになるのを目指していきましょう!

 

関連記事

TOEIC SWの勉強法については下記の記事でかなりくわしく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

TOEIC SWスピーキングの対策とおすすめの勉強法をまとめてみた

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『スーツに効く筋トレ』(著者:Testosterone)のレビュー!ビジネスマン必読!【書評】

『スーツに効く筋トレ』という本がかなりおすすめなのでレビューしていきたいと思います。

スーツに効く筋トレ (星海社新書)

スーツに効く筋トレ (星海社新書)

 

 

この本は、なんとなく入った本屋の"話題の本コーナー"で見つけて購入しました。

なぜこの本が目に止まったのかというと、著者名の"Testosterone"という名前に見覚えがあったからです。

普段Twitterを見ていると、このTestosterone氏のツイートが、かなりの頻度でリツイートで流れてくるんです。

 

なんとこのツイートはリツイート500以上、いいね1700以上。

その他のツイートもほとんどが1000いいねを超えています。

この人はTwitterから話題になった人のようで、このような、人を鼓舞し、やる気にさせるようなツイートが人気を呼んでいるみたいですね。

 

本書5ページ~の部分に筆者についての情報が書かれていたのでちょっと引用してみます。

Testosteroneとは「テストステロン」と読む。筋トレで体内分泌されるホルモンの名前で、その効能は「支配欲を司り、ネガティブな気持ちを打ち消してくれる」である。どんな苦境に陥っても自信に満ちあふれさせてくれる、筆者が大好きなホルモンだ。好きすぎてTestosteroneをそのまま活動名にしてしまった(笑)。

1998年生まれの日本人である私は現在、アジアのとある大都市でジョイントベンチャー企業の社長を務めている。

(略)

また、社長業の傍ら、「日本を筋トレで変える」事を目標に自ら立ち上げた完全無料のボディメイク情報サイト「DIET GENIUS」の代表も務めている。

 

『スーツに効く筋トレ』は、そんな世界を股にかけてバリバリ働く筆者の人生を変えた「筋トレ」について詳しく書かれた本です。

 

本の内容

この本の内容は大きく3つの部分に分けることができます。

 

まず前半では、「筋トレがいかに素晴らしいのか」について語られています。

アメリカ留学の際に筋トレに出会い、衝撃を受けた筆者が、

 

マッチョ後進国・日本⇔筋トレ先進国・アメリカ

 

という構図で話を進めていきます。

 

とにかく、日本ではマッチョな男をバカ扱いする風潮が色濃い。

「勉強しないで運動しかやってなかったに決まっている」という決め付けだ。

(略)

私はアメリカの高校で筋トレに出会ったわけだが、実際マッチョな者ほど優等生だった。

なぜなら、筋トレとは「現状把握」→「プラン作成」→「評価(アセスメント)」→「さらなる成長に向けたプラン作成」というサイクルを通して、自身を高めていくものだからだ。これは、ビジネスシーンにおける、いわゆる「PDCAサイクル」に近い。

(16~17ページ)

 

また、筋トレをすることで仕事の面で良い影響が出ることを筆者は特に強調しています。

スーツから透けて見えるマッチョな身体は、それだけで多くのことを証明する。高い自己管理能力と行動力、闘争心、うつ病にならない強靭な精神など。

(34ページ)

この本を読むとよくわかりますが、筋肉隆々のマッチョになるにはしっかりと練られたプランの元、自分を律して継続的にトレーニングに取り組まなければいけないんです。

仕事でいちばん大切なのは信頼。

筋トレに励み筋肉隆々の体を手に入れることで、それ自体が自己を律することができ、行動力もあることの証明になるので、仕事上の信頼も得られるというわけですね。

 

続いて、中盤では具体的な筋トレの方法が解説されています。

 

ガリガリ野郎

標準体型

ぽっちゃり野郎

 

のように体型で分けた上で筋トレ方法を解説したり、また、筋トレの際の注意点なども詳しく書かれています。

さらに、それぞれの筋トレについて、写真付きでやり方が解説されているので非常にわかりやすいです。

 

本の後半では、食事について解説されています。

筋肉を大きくするのには、食事も重要な要素なんです。

筋肥大を促すために重要なのは、食事、睡眠、筋トレの3つであり、筋トレは筋肥大に必要な要素のひとつにすぎない。筋トレをいかに完璧にやっていても、食事がとれていなかったり生活が乱れていて睡眠がとれていなかったりするようでは理想的な結果は望めないのだ。

(98ページ)

食事についての説明は徹底的に科学的・論理的。

最新の栄養学に基づいた説明がされています。

専門的な用語がたまに使われることもありますが、それが何で、何のために摂取するのかがしっかりと説明されているので、素人でもストレスなく読んで理解することができます。

 

巷の筋トレ本との2つの違い

「イケてるビジネスマンは筋トレをしている!」

ということを引き合いに出した上で、筋トレの方法について解説していく本は実はそれ自体新しいものではありません。

それどころか、内容だけで考えるとこのような本は巷に溢れています。

たとえば、この本を読んだ時に最初に思い出したのが2008年に幻冬舎新書から出版された『仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか』です。

仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか (幻冬舎新書)

仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか (幻冬舎新書)

 

めちゃくちゃ売れた本です。

この本は、

第一章 筋肉はビジネススキル

で筋トレによる肉体面・メンタル面での効果について述べたあと、トレーニングの方法について述べていくという、『スーツに効く筋トレ』と非常に似た内容の本です。

 

売れに売れた本なのでこの本を例に出しましたが、そのほかにも同じような本はごまんとあります。

 

では、なぜ今回この『スーツに効く筋トレ』が話題になっているのでしょうか?

 

ぼくはこれには2つの理由があると思っています。

 

まず、筆者であるTestosterone氏のキャラクターです。

記事の最初で紹介したツイートを見ていただければわかると思いますが、Testosterone氏の言葉はひとつひとつが力強く、自信に満ち溢れており、啓発的です。

 

この本も常に断定口調で意識の高い言葉が連発されているので、読んでいてグイグイ引き込まれていきます。

 

本の中でも「自信がつく」というのが筋トレの大きなメリットのひとつとして何度も強調されていますが、何よりも文章から伝わってくるこの筆者の自信たっぷりな感じが、その説得力を増すんです。

 

氏の文章を読んでいるうちに、

 

「筋トレをすれば自分もTestosteroneみたいな自信を手に入れられるかもしれない・・・」

 

と思うようになってくるんです。

 

そして、本を読み終わったころには

 

「Testosterone兄貴!どこまでもついて行きます!」

 

という気持ちになります笑。

 

Testosterone氏のこの強烈なまでの"頼れる兄貴感"は、この本を巷の筋トレ本と差別化している大きな要素だと言えます。

 

続いて、徹底的に科学的・論理的なのもこの本が人気の理由のひとつだと思います。

今述べたように、Testosterone氏の言葉は非常に啓発的で、人の心を揺さぶるパワーを持っています。

 

しかし、その強烈な精神面でのアプローチにもかかわらず、筋トレの方法についての説明は驚く程科学的です。

 

どんな方法にも必ずそれを行う理由が科学的・論理的に書かれています。

 

読んでいて笑ってしまったのが、121ページの、

寝る前の最後の食事は、余分な脂質の蓄積を抑えるため炭水化物はとらず、その代わりに脂質を少し食べること。

の部分。

「脂質を取ること」とか「脂質を含んだ食べ物を取ること」が普通だと思うんですが、「脂質を"食べる"」という表現になっているのが笑えました。

筋トレ野郎になると、食べ物=栄養素なんですね笑。

 

まとめ

というわけで今回はTestosterone著『スーツに効く筋トレ』をレビューしてみました。

書き忘れてましたが、軽くて読みやすいのもこの本のおすすめポイントです。

新書でページ数も全部で175ページ程度と少ないので、サクッと読むことができます。

 

「自信を付けたい!」

 

と思っている人に特におすすめです。

ぜひ読んでみてください!

スーツに効く筋トレ (星海社新書)

スーツに効く筋トレ (星海社新書)

 

 

おまけ:Testosterone氏の別の本もおすすめ!

Testosterone氏の別の著書『人生の99.9%の問題は、筋トレで解決できる!』もめちゃくちゃおすすめです!

人生の99.9%の問題は、筋トレで解決できる!

人生の99.9%の問題は、筋トレで解決できる!

 

 

「毎日がつまらない」

「自分に甘くしてしまう」

 

などの悩みに答える形で、筋トレのメリットや詳しいやり方について書かれています。

コミカルな挿絵が多く載っていて、かなり読みやすいです。

Testosterone氏のイケイケ感が全開で、とにかく読むだけでやる気が出てきます。

今回紹介した『スーツに効く筋トレ』を読んで面白かったと思った人は、ぜひ読んでみましょう!

 

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日本の文化を英語で説明できるようになる本・テキストおすすめリスト!【難易度付き】

外国人と話すと、日本のことについて本当によく聞かれます。

「なぜ日本人はおじぎをするの?」

「日本の寿司は世界と比べてどう違うの?」

向こうからすれば、私たちは日本の代表。

日本のことなら何でも知ってるはず、という前提で質問をする人も多くいます。

でも、これらの質問に答えるのって結構難しいですよね。

ましてや英語で答えるなんて、相当な難易度だと言えます。

 

ただ、日本のことについて上手く説明ができると、外国人と仲を深めるきかっけを作りやすくなります。

英語学習においては、もちろん文法や語彙などの基礎が最重要ですが、日本人として英語を学ぶ以上、

「日本のことを英語で上手く説明できるのか」

というのも必須のスキルなんです。

 

というわけで今回は、日本の文化を英語で説明できるようになる本・参考書を7冊厳選して紹介していきたいと思います。

なお、記事のさいごで簡単な選び方ガイドを書きました。どれを使おうか迷ってしまった人は参照してみてください。

※それぞれの本について5段階で難易度表示をつけました。★が多いほど難しいという意味になっています。

 

(1) 英語で日本紹介ハンドブック

改訂版 英語で日本紹介ハンドブック

改訂版 英語で日本紹介ハンドブック

 

難易度:★★★★✩

この手の日本を英語で紹介する本ではダントツの人気を誇るのが『英語で日本紹介ハンドブック』。

Amazonのレビューの数・内容を見てもいかに良い本なのかがわかります。

この本では、各テーマについてページ見開きで左側に日本語、右側に英語が載っています。

テーマはジャンル毎に分かれています。

たとえば「年中行事」なら、

月見

七五三

大みそか

などです。

 

使われている英語表現のクオリティがとにかく高く、そのままそっくり英文を覚えてしまって全く問題ないくらいです。

 

ただし、難易度については、TOEIC600~700点くらいの読解力は必要かなと思ったので★4つにしました。

「もっと簡単な本から始めたい」という人は、次に紹介する本を使ってからこの本に取り組んでください。

 

ちなみに、通訳案内士試験の対策にももってこいの1冊になっています。

この本を徹底的にやり込めば、面接で何を聞かれても答えることができるようになるでしょう。

 

(2) 30秒でできる! ニッポン紹介 おもてなしの英会話

30秒でできる! ニッポン紹介 おもてなしの英会話

30秒でできる! ニッポン紹介 おもてなしの英会話

 

難易度:★★☆☆☆

軽めの本を使って勉強したいという人には『30秒でできる ニッポン紹介 おもてなしの英会話』が最もおすすめです。

字が細かくなく、使われている英語も中学レベル程度、本のボリュームも少なめなので、気軽に取り組むことができます。

 

この本には、ひとつのテーマにつき3つの質問と答えがセットで収録されています。

たとえばテーマが「居酒屋」なら、

居酒屋とは何ですか?

居酒屋の中はどんな感じですか?

どういったものが飲めますか?

 のような3つの質問が載っています。

本自体のボリュームは少なめですが、外国人に説明する機会が多いテーマが厳選されているので、メジャーな話題を一通り押さえることができます。

 

テーマは「着物」「日本家屋」のようなまさに"日本文化"といえるようなものから、「新幹線」「オタク文化」など、比較的ライトなものまでさまざまです。

 

とにかく気軽に取り組める1冊です。

「とりあえず何かしらやってみたい」と思っている人はこれを選んで間違いないでしょう。

 

(3) 日本のことを1分間英語で話してみる

カラー改訂版 CD付 日本のことを1分間英語で話してみる

カラー改訂版 CD付 日本のことを1分間英語で話してみる

 

難易度:★★★☆☆

『日本のことを1分間英語で話してみる』も初心者~中級者に特におすすめの1冊です。

厳選された80個のテーマについて、1分間でちょうど話せるくらいの内容の英語の文章が載っています。

テーマは

東京・江戸

武士

相撲

オタク

コンビニ

温泉

など、さまざまなジャンルが含まれています。

 

この本の最大の特徴は、とにかく平易でわかりやすい英語が使われていることです。

中学レベルの英文法を理解していれば、全く問題なく理解することができるでしょう。

 

レイアウトが見やすいのもおすすめポイントです。

左側に英語の文章、右側にその日本語訳が載っています。ページの下には単語集も付いており、見開き1ページで1回の学習に必要な情報をすべて見られるようになっているんです。

 

(4) 誰でもできる 日本紹介英会話 大特訓

誰でもできる 日本紹介英会話 大特訓

誰でもできる 日本紹介英会話 大特訓

 

難易度:★☆☆☆☆

この記事で紹介する本の中で最も難易度が低いのが『誰でもできる 日本紹介英会話 大特訓』です。

簡単なので、初心者でも安心して取り組むことができます。

今まで紹介してきた本はある程度まとまった文章が載っている本でしたが、このテキストは1文単位でトレーニングができます。

文はさまざまで、

富士山は日本で一番高い山です。

日本食は健康的で栄養があります。

日本語には敬意を表す形があります。 

など、日本を紹介する際に本当によく使われるものが厳選され、収録されています。

 

使い方としては、ずばり丸暗記です。

載っている英文は、どれもそっくりそのまま覚えてすぐに使えるフレーズばかりです。

すぐに口をついてフレーズが出てくるまで繰り返し唱えましょう。

付属のCDを聞いて発音をチェックするのも忘れないでください。

 

(5) 外国人が必ず聞いてくるニッポンの不思議88

英語で説明!外国人が必ず聞いてくるニッポンの不思議88

英語で説明!外国人が必ず聞いてくるニッポンの不思議88

 

難易度:★★★✩✩

「日本の"世界一"って何?」

「日本人はなぜ謝ってばかりいるの?」

「忍者は実際にいたの?」

「漫才って何?」

このような質問を外国人にされたら答えることができますか?

日本語でも答えられない、という人が多いのではないのでしょうか。

 

『外国人が必ず聞いてくるニッポンの不思議88』を使えば、これらの質問に英語でスマートに答えることができるようになります。

 

この本では日本人と外国人の2人のキャラクターによる会話形式で英文が載っているので、内容が本格的なのにもかかわらず、非常に読みやすいです。

 

「外国人に日本文化について質問されたときに、英語でサッと答えられるようになりたい」

 

そんな風に思っている人にはベストのテキストだと言えます。

 

(6) 英語で説明する日本の文化 必須表現グループ100

英語で説明する日本の文化 必須表現グループ100

英語で説明する日本の文化 必須表現グループ100

 

難易度:★★★★☆

100のグループごとに日本を説明する英文が収録されています。

それぞれのグループは、

 

「〜で有名である」

「〜が豊富である」

「日本は〜で◯位にランクインしている」

 

など、意味ごとのまとまりで分けられています。

 

この本を使えば、日本を紹介する際に最もよく使われる英語表現を効率よく一通り学ぶことができます。

頻出表現を覚えれば応用も利くので便利です。

 

非常におすすめの本ですが、難易度は多少高くなっているので、初心者はまず先に紹介した『30秒でできる ニッポン紹介 おもてなし英会話』などをこなしてから取り組むのが良いでしょう。

ちなみに、この記事の1冊目で紹介した『英語で日本紹介ハンドブック』と合わせ、この本は通訳案内士試験の対策にかなりおすすめです。

 

(7) やさしい英語で日本の魅力を詳しく伝える

音声DL付き やさしい英語で日本の魅力を詳しく伝える (アスカカルチャー)

音声DL付き やさしい英語で日本の魅力を詳しく伝える (アスカカルチャー)

  • 作者: ジェームス・M・バーダマン
  • 出版社/メーカー: 明日香出版社
  • 発売日: 2015/11/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る
 

難易度:★★☆☆☆

会話テキストによって学べるようになっているのが特徴です。

タイトルに『やさしい英語で』とあるように、本文に難しい表現は使われておらず、中学校レベルの英文法がわかれば十分読み進めることができます。

カジュアルな会話が中心ですが、だからといって中身が薄いというわけではなく、日本を英語で紹介するために必須の表現が多く収録されています。

具体的な内容としては、観光名所の説明や、日本の文化についても銭湯など、日常生活に即した内容が中心です。

なので、通訳案内士のような本格的な使い手を目指したい人というよりは、「旅行者をちょっともてなせたらいいな」と思っている人に最適です。

 

どれを選べばいいの?

  • 初心者~中級者におすすめなのが(2)の『ニッポン紹介 おもてなし英会話』か(3)の『日本のことを1分間英語で話してみる』です。
  • 本当に全くの英語初心者だという人については(4)の『日本紹介英会話 大特訓』をまず使いましょう。文章ではなく、ひとつひとつの文でトレーニングができ、難易度も低いです。
  • 通訳案内士をゆくゆくは目指したいという人や、ある程度英語の基礎ができている人については、(1)の『英語で日本紹介ハンドブック』がダントツでおすすめです。本当に何でも載っている上に、英文のクオリティが高いです。

  • (5)の『外国人が必ず聞いてくるニッポンの不思議88』と(7)の『やさしい英語で日本の魅力を詳しく伝える』は会話テキストを使って勉強したい人におすすめです。
  • (6)の『英語で説明する日本の文化 必須表現グループ100』については、通訳案内士試験を目指す人で、英語表現のストックを体系的に増やしていきたい人向きです。

 

まとめ

というわけで、日本を英語で説明できるようになるためにおすすめのテキストを7冊厳選して紹介してみました。

記事の最初で書いたことの繰り返しにはなりますが、日本のことを英語で説明する能力は、今や必須のスキルとなっています。

ここで紹介したテキストを使って、ぜひ勉強してみてください!

 

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TOEIC受験のメリットを3つまとめてみた!【TOEIC900点が語る】

英語の試験としてかなり有名なTOEIC。

受験者数が年間250万人を超える大規模なテストで、試験としての社会的評価も高いですが、受験を検討している人の中には、

 

 「実際TOEICってどんなメリットがあるの?」

 

と思っている人も多いのではないでしょうか。

 

今回は、TOEICを受験することのメリットを3つ書いていこうと思います。

 

①勉強にメリハリがつく

TOEICの受験を英語学習に取り入れることによって、勉強にメリハリをつけることができます。

 

具体的にはまず、受験を決めることでモチベーションが向上します。

TOEICの申し込みはだいたい受験日の1ヶ月ちょっと前くらいに締め切られます。なので、申し込んでから試験日まで、5週間くらい間が空くわけです。

 

この5週間程度の期間は、集中して勉強しやすくなります。

 

というのも

 

「せっかく申し込んだんだから少しでも良いスコアが取りたい!」

 

という気持ちになり、自然とやる気がアップするからです。

 

5週間程度というこの期間もまた絶妙。

1週間とか2週間だと期間としてちょっと短く、逆に2ヶ月3ヶ月だと、長すぎてモチベーションが継続しないんです。

 

また、事前の勉強だけではなく、試験自体も学習にメリハリをつけるという意味でかなり効果があります。

TOEICの特徴は「とにかく忙しいこと」です。

リスニングでもリーディングでも、処理しなければならない英語の量がかなり多く、頭を常にフル回転させて2時間集中する必要があります。

普段ひとりでやっている勉強で、ここまでの集中モードに入るのはなかなかできることではありません。

TOEICを受験することで、限界まで集中して英語を聞いたり読んだりするという状況に強制的に自分を置くことができるわけです。

 

英語学習はダラダラと低速でずっと続けるのではなく、しっかりとメリハリをつけるのがコツです。

 

定期的に集中して英語モードになるためのツールとしてTOEICは使えるんです。

 

ちなみに、TOEICは年間10回も実施されているので、自分の好きなように受験ペースを調整できます。

受験していく中で自分の最適なペースを見つけていくのがベストですが、個人的には年間2~3回程度の受験がおすすめです。

このくらいが多くの受験者にとってちょうど良い受験ペースなのではないかと思っています。

 

 

②自分の実力がわかる

英語を勉強していると、

 

 「今の自分の英語力はどのくらいなんだろう?」

 

と気になるものです。

そういう場合にもTOEICは役に立ちます。

 

TOEICでは、リスニングとリーディングそれぞれで495点満点のスコアが出るだけではなく、もっと細かい点、たとえば

  • 文法がどのくらいわかっているのか
  • 単語をどれくらい理解できているのか

なども結果のシートを見れば知ることができます。

 

6000円弱という価格で、ここまでの精度で英語力を測定できるテストはTOEIC以外にはありません。

 

たまに「TOEICでは正確な英語力は測れない」という人がいますが、そんなことはありません。

 

ぼくは約2年半にわたり、合計9回TOEICを受験してきましたが、いつ受けてもTOEICのスコアは自分の英語力を正確に反映しているなと感じます。

受け始めた頃はTOEICのスコアを「まぁだいたいの目安でしかないよな」と思っていたんですが、何回も受けていく内に、20点、30点という細かい精度で英語力の違いを反映していることに気付いたんです。

 

自分の実力を正確に知っておくのは本当に大事で、それによって今後どうやって勉強していくのかについての方針が立ちやすくなります。

これはひとつ目に挙げたポイント「勉強にメリハリがつく」とも共通する部分があるんですが、ただやみくもに勉強するよりは、勉強の指針、ペースメーカーとなる存在があった方が良いんです。

 

③スコアが評価される

TOEICである程度以上のスコアを持っていると、さまざまな場面でそれが評価されます。

 

たとえば就職の際です。

グローバル化が進み、業界問わず英語力が必須のスキルとなったいま、英語ができる人材を求めている企業は数多くあります。

そんな企業が採用の際に注目するひとつの指標がTOEICのスコアなんです。

もちろん、TOEICのスコアが高いからといって、必ずしも、英語を使って仕事ができる能力があるというわけではありません。

しかし、少なくとも英語ができる素質がある、という証明として、ある程度高いスコアを期待している企業は多いんです。

 

もちろん、英語力を示すために、履歴書やエントリーシートに「英語が得意です!」と書くこともできますが、これは採用担当者に

 

「英語ができるって、どのくらいできるの?」

 

と思わせてしまう可能性が高いんです。

やはり「TOEIC○○点です!」と示せたほうが説得力があると言えます。

 

ちなみに、就職の際は、直接英語と関係のない業界なら600点以上のスコアが"履歴書に書ける"最低のスコアだと思います。

もちろん900点以上あれば文句なしですが、730点以上程度でもかなり評価は高いでしょう。

 

まとめ:デメリットは?

というわけでTOEIC受験のメリットを3つ挙げてみました。

まとめると、

  1. 勉強にメリハリがつく!
  2. 自分の英語力がわかる!
  3. ある程度のスコアを取れば評価される!

の3つがTOEICのメリットです。

 

最後に、TOEIC受験のデメリットについて触れておこうと思います。

ネットを見ていると、TOEICのデメリットについて言及している人を見かけますが、特に気にするほどのデメリットはないのではないかというのがぼくの考えです。

 

ただ、ひとつだけ注意点があります。

それは「のめりこみすぎないようにすること」です。

TOEICは学習のペースメーカとして利用すれば優秀なツールなんですが、英語学習がTOEIC一色になってしまうのはよくないです。

 

というのも、英語学習がTOEICだけになってしまうと、スコアが上がったときに、それが

  • 英語力が底上げされた結果スコアが上がったのか
  • 単にテストに慣れて&テクニックが習得されてスコアが上がったのか

の判断がつかなくなってしまい、その結果、2番目に挙げた「自分の実力がわかる」というメリットがなくなってしまうからです。

 

TOEICは問題のクオリティが高いので、普段使いのテキストとして利用するのは問題ないですが、適度にスピーキングなどの練習も取り入れていくのが英語学習全体を考えるとおすすめです。

賢く利用して、最大限活用していけるようにしましょう。

 

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年間250万人以上が受験する英語試験TOEIC。

とてつもない受験者数ですが、この数は毎年右肩上がりにさらに増え続けています。

そんなイケイケのTOEICですが、その一方で最近は

 

TOEICの短所

 

を指摘する声も大きくなってきているなと感じます。

 

TOEICのメリット・デメリットは、少し前までは、一部の英語マニアの中だけで議論されているような話だったんですが、最近は全く中身を知らないような人までが

 

「え、でもTOEICって点取れても話せないんでしょ?」

 

などと言うのを聞いたりします。

 

ぼくは別にTOEIC原理主義者ではないのですが、このような批判を聞くとちょっと違和感を感じてしまいます。

というのも、TOEICには声を大にして批判するほどのデメリットはないのではないか、と思っているからです。

 

というわけで今回は、

 

TOEICのデメリットや「TOEICってここがダメだよね」と言われる点、つまり

 

TOEICに関するネガティブな意見

 

3つピックアップし、それらすべてに反論してみました。 

※この記事で言う「TOEIC」は「TOEIC Listening&Reading Test」を指すこととします。

 

 

①TOEICの文章はつまらない

TOEICのリーディングで出題される文章は、

  • Eメール
  • 広告や店のチラシ
  • 社内の掲示
  • 新聞の記事

など。

これらの文章が「無味乾燥で読んでいて1ミリもおもしろくない」というのがよく言われる意見です。

「店のチラシなんか読まされても全く面白みを感じない。」

というわけですね。

新聞の記事に関しても、サイエンスや文化に関する興味深い文章というよりは、新しいコミュニティセンターが建設中!みたいな無味乾燥な内容がほとんどです。

 

たしかにこれは本当です。TOEICの文章は無味乾燥で面白くないんです。

 

しかし、これは短所ではありません。

 

むしろ、文章が無味乾燥で面白くないのはTOEICの長所なんです。

 

これはどういうことでしょうか。

 

理由を説明する前にまず、TOEIC公式がHPで発表している「受験のメリット」を紹介します。

公式によると、TOEICを受験するメリットのひとつは「英語力を把握できる」ことだそうです。

TOEIC Program各テストのスコアは、英語力を客観的に証明する指標として、進学や就職などの様々な場面でご活用いただけます。

(引用元)

TOEICテスト|TOEIC Listening & Reading Testについて|TOEIC Listening & Reading Testとは|受験のメリット

 

つまり、「英語力を証明する客観的な指標になる」というのがTOEICのメリットのひとつだというわけです。

 

これは実は、「無味乾燥な文章」だからこそ言えるメリットなんです。

 

サイエンスに関する文章を出題した場合を考えてみましょう。科学に興味のある人はそれを面白いと感じるかもしれませんが、興味がない人は読むのが苦痛でしかないでしょう。

TOEICでは、Eメールや広告などの文章が出るので、そのような興味による偏りがほとんどなくなります。

なので、フラットに近い状態で純粋に「英語を理解する力」を測ることができるんです。

これによって、TOEICのスコアが「客観的に英語力を測るテスト」として機能するというわけです。

 

興味深い文章なんて出題したら、そのスコアの信頼性は損なわれてしまいます。

だって、もしかしたら自分が興味のある文章ばかりがたまたま出題されまくった可能性があるわけですからね。

 

②TOEICの英文は実用的ではない

これもよく言われますね。

要するに

「実際の英語圏でのコミュニケーションでは使われないような不自然な表現が見られ、実用的ではない」

というわけです。

 

これについては2つのポイントで反論してみます。

 

まず言えることとして、TOEICで出題される英文の実用性はどんどん改善されてきています。

数年前のテストを考えてみると、たしかに実用性を欠いた英文が散見されたなと思います。

しかし、最近のTOEICは"実用性"にこだわった英文が多く見られるなと感じています。

 

これは、決してぼくの実感だけから言っているわけではありません。

2016年5月から、TOEICテストは形式が一部変更されました。

これによって、リスニングテストにおいて、言いよどみや、他の話者の割り込みなど、リアルな会話を意識した特徴が追加されたり、リ-ディングでもLINEのようなチャットアプリの読解が出題されるなど、実際に使われる英語を意識したテストに変わったんです。

 

ぼくも新形式に変更されてから2回ほどTOEICを受験していますが、実用性に関しては他の英語テストと比べても高いと言えるレベルにまでなったと感じました。

 

さて、2つ目のポイントですが、テストである以上、多少実用性に欠ける表現が出るのは仕方がないんです。

 

TOEICの目的のひとつは英語力を測定することです。

 

実際にテストを受けたことのある人ならわかると思いますが、TOEICの結果は○○点!という単なるスコアだけでなく、複数の基準に従って能力が測定され、詳細なパラメーターが結果として送られてきます。

 

このような複数の基準を測ることができるテストを作るのは、簡単なことではありません。

 

すべて完璧に実用的な英語を使って、正確に英語力を測れるテストを作るのはほとんど不可能です。

必ずどこかに、「英語力を測る」という目的のために犠牲にした「多少不自然な表現」が入ってしまうものです。

ここを"直す"ということになると、本来のTOEICの目的である「英語力を測定する」という目的をないがしろにしてしまうという本末転倒なことになってしまうのです。

 

 

③TOEICで点が取れても話せない

いちばん言われるネガティブ意見がこれかもしれないですね。

「TOEIC900点なのに話せない」

というやつです。

 

が、これもおかしい話です。

というのも、TOEICはリスニングとリーディングの能力を測るテストだからです。

英語という大きなカテゴリーでは同じですが、話す力、つまりスピーキングの能力はまた別の話。

この批判は、競泳のスイミングスクールに対して「シンクロができるようにならないんだけど!」と文句を入れるようなものなんですよ。

 

「TOEICを受けたところでリスニングができるようにならない。なぜなら・・・」

 

であればそれは正しい批判だと思いますが、「スピーキングができない」と文句をつけるのはそもそも批判として的外れです。

 

それに、TOEICには「TOEIC Speaking&Writing Test」(通称TOEIC SW)という、スピーキングとライティングの能力を測るテストもあるんです。

TOEICの公式HPを見ればわかりますが、公式側は総合的な英語力を測るためにはどちらも受けることを推奨しています。

「TOEICじゃスピーキングは伸ばせないな」と思ったらSWテストを受ければいい話なんです。

 

まとめ

というわけで今回は、よく言われるTOEICに対するネガティブ意見を3つピックアップし、反論してみました。

ネガティブ意見を見ていてよく思うのが、「みんなTOEICに高い水準を求めすぎ」ということです。

結局TOEICはテスト。それ以上でも以下でもないわけです。

 

「実用的かつ興味深い文章で構成されていて、それでいて英語の力を正確に測定できる。しかも勉強すれば英語も話せるようになる。」

 

これはあまりに求めすぎです。

 

少なくとも、英語力を把握でき、学習のペースメーカになってくれればテストとしてOKなのではないでしょうか。

 

関連記事

TOEIC SW(スピーキング&ライティング)テストの勉強方法については別の記事でわかりやすくまとめています。

TOEIC SWスピーキングの対策とおすすめの勉強法をまとめてみた

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また、TOEIC LRについては下記のリンクより記事一覧を見ることができます。ぜひ参考にしてみてください。

TOEIC カテゴリーの記事一覧

ノンフィクションの洋書多読が英語学習におすすめである3つの理由!

洋書を使った英語学習が有効な勉強法のひとつとして最近どんどん注目されてきているなと感じます。

しかし、この流れの中でひとつ気になることがあるんです。

それは、

 

日本で"洋書"と言うと、それは"小説"を意味する

 

ということです。

 

本には色々なジャンルがありますが、大きく分けると

  1. 小説(フィクション)
  2. ノンフィクション

の2種類に分けられます。

 

これらはどちらも等価な2つのジャンルのはずですが、"洋書"と言うとなぜかほとんどの人が『ハリーポッター』のようなフィクションだけを思い浮かべるんです。

(関連記事)

洋書初心者向けにおすすめされているからといって、『ハリーポッター』に手を出してはいけない!

 

そんな忘れられがちなノンフィクション洋書ですが、英語学習という観点から見ると、実は小説をしのぐくらい効果的なんです。

 

今回は、ノンフィクションの洋書多読のおすすめポイントを3つ紹介していこうと思います。

※多読・・・洋書をできるだけたくさん読む勉強法のこと。

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①知識が増える

ノンフィクションを読むと、どんどん知識がたまっていきます。

これは小説にはない特徴です。

小説を読むことでうまい英語の表現などは学ぶことはできるかもしれませんが、役に立つ、実用的な知識を増やすことはほとんどできません。

それに対してノンフィクションは、そもそも「読者に情報を与える」というのを目的に書かれているわけですから、読みまくることで知識をどんどん吸収することができるんです。

 

知識を増やすことは、単に教養としてだけではなく、英語学習全体にも良い影響を与えます。

なぜなら、知ってることが増えれば増えるほど、英語を使うのが楽になるからです。

リーディングを例にとってみましょう。自分が全く知らないジャンルの英文って、単語や文法がわかったとしても理解度は落ちますよね?

 

「英文法や語彙を学習できるだけではなく、知識も増やすことができる」

なんだかお得感ありませんか?

 

②情報収集力が上がる

小説を読むとき、どのくらいのスピードで読みますか?

じっくり読むのが基本で、ロマンチックなところはさらにゆっくり、気に入ったセリフは数回読んでしまったり・・・

など、内容を味わってゆっくり目に読むという人が多いと思います。

もちろん、速く読むという人もいるとは思いますが、少なくとも

 

「できるだけ速いスピードで読みます!」

 

という人はほとんどいないのではないでしょうか。

 

ではノンフィクションはどうでしょう?

小説と違って、ノンフィクションは速く読む人が多いのではないかと思います。

ノンフィクションの代表格としてビジネス書がありますが、ビジネス書の文章を文学的な意味で味わって読む人はいないですよね。

 

多くの人は、

「書いてある情報を効率よく頭に入れたい」

と思ってノンフィクションを読むんです。

 

英語でビジネス書などを実際に読み始めてみるとわかるんですが、だんだんと「とにかく速いスピードで読んで、効率的に知識を吸収したい!」と思うようになってきます。

これは日本語での読書スピードが速い人ほど顕著ですね。

そしてそういう意識を持ちながらノンフィクションの洋書を読んでいくうちに、だんだんと

 

速いスピードで英文を読んで情報を吸収する力

 

が付いてきます。

 

つまり、ノンフィクションの洋書を多読することで、情報収集能力が向上するんです。

 

英語ですばやく情報を読み取れるようになると、たくさんのメリットがあります。

たとえば、英語で快適にグーグル検索ができるようになることです。

現在インターネットで得られる全情報のうち、少なくとも4分の1以上は英語で書かれていると言われています。

日本語に加えこれら英語で書かれたサイトも読めるようになると、情報収集の幅がかなり広がります。

 

また、仕事で英語を使っている人は仕事の効率が上がるかもしれません。

ぼくも毎日仕事で英文メールのやり取りをしていますが、ノンフィクション洋書の多読によってメールのような事務的な文章の読解スピードが上がり、レスポンスが早くなったのを感じています。

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③資格の対策に有効

英検やTOEIC、TOEFLなど、さまざまな英語の資格試験が世の中には存在しますが、これらの試験対策にもノンフィクションの洋書多読はおすすめです。

というのも、英語の資格試験のリーディングで出題される英語の文章は、ほとんどすべてがノンフィクションだからです。

 

たとえば、年間250万人以上が受験するTOEICについて考えてみましょう。

TOEICのリーディングで出題される文章は、

  • Eメール
  • 広告、チラシ
  • 新聞の記事
  • 社内の掲示

などです。

 

TOEICで小説の文章は一切出てこないんです。

なので、小説を読むのがムダだということではもちろんありませんが、学習効果という意味のみで考えると、ノンフィクションを読んだ方が効果的だと言えます。

 

また、英検の二次試験やTOEICのSWテストなど、スピーキングのテスト対策にもノンフィクションの洋書はおすすめです。

スピーキングのテストでは、論理明快で説得力のある英語を話すことが求められます。

ノンフィクションの本では、そのような説得力のある英文が多く含まれているので、所々表現を覚えてそのままスピーキングの試験で使う、ということができるんです。

日本語の本で考えてみるとすぐにわかると思いますが、小説の表現をそのまま使ったら変ですよね。

 

おすすめのノンフィクション洋書は?

数冊おすすめのノンフィクション洋書を紹介していこうと思います。

まず、ノンフィクションの洋書だと、とっつきやすいのはビジネス書や自己啓発本です。

ビジネス・自己啓発本では専門用語などの難しい単語が使われることがほとんどないので、あまり洋書に親しみがない人でも安心して読むことができます。

たとえば、マルコム・グラッドウェルの『Outliers』なんかはかなりおすすめです。

Outliers

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  • 作者: Malcolm Gladwell
  • 出版社/メーカー: Little, Brown and Company
  • 発売日: 2009/06/01
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「何かの道を極めている人は最低1万時間は特訓している」

 

という「1万時間の法則」の元ネタの本です。

たとえばITならマイクロソフトのビル・ゲイツなど、それぞれの分野で突出した人物について取り上げ、成功の秘密を探っていく、という内容の本です。

本としてもかなり面白いので、挫折しにくいと思います。

 

これと同じような内容の本だと『Think Like a Freak』もおすすめです。

Think Like a Freak

Think Like a Freak

 

 

世間で常識だと思われている言説を検証し直して覆していくという内容。

 

ちなみにこれらの本は読みやすいとは言ったものの、英語ネイティブが楽しむのを想定して書かれているので、やはりそれなりの英語力が必要です。

 

英語初心者で、洋書を読むなんて絶対ムリ!と思っている人は、『ラダーシリーズ』などの、英語学習者用に語彙が制限された本を使うのがおすすめです。

 

『ラダーシリーズ』は1~5のレベルに分かれています。

まずはレベル1の『アインシュタイン・ストーリー』などから始め、

アインシュタイン・ストーリー The Albert Einstein Story (ラダーシリーズ Level 1)

アインシュタイン・ストーリー The Albert Einstein Story (ラダーシリーズ Level 1)

  • 作者: ジェイク・ロナルドソン
  • 出版社/メーカー: IBCパブリッシング
  • 発売日: 2010/09/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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慣れてきたらレベル4の『スティーブ・ジョブズ・ストーリー』などに進んでいくとスムーズでしょう。

スティーブ・ジョブズ・ストーリー The Steve Jobs Story (ラダーシリーズ Level 4)

スティーブ・ジョブズ・ストーリー The Steve Jobs Story (ラダーシリーズ Level 4)

 

 

『ラダーシリーズ』について詳しくは、

初めての洋書にはラダーシリーズのレベル1とレベル2がおすすめ!

にまとめたのでぜひ合わせてお読みください。

 

まとめ

というわけで今回はノンフィクションの洋書多読が英語学習におすすめである理由を3つ紹介してみました。

洋書を使って英語学習をしたいと思っている人はぜひ参考にしてみてください!

 

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