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英作文の添削が必要ではない2つの理由!【添削って意味ある?】

かずーい(@kazuui81)です。

 

以前、TOEIC SWのライティング対策の記事を書いたんですが、

TOEIC SWライティングの対策とおすすめの勉強法をまとめてみた

 

この記事を書く前に、リサーチとして関連する他のサイトの記事を読んでいました。

 

で、多くのページが英語ライティング対策として"オンライン添削サービス"の利用を勧めていたのがすごく気になったんです。

 

というのも、ライティング対策の記事を書くにあたって、添削の利用は自分の頭の中に全くなかったから。

 

ぼくは英検1級取得、TOEICライティングテストでは満点を持っていますが、実は今まで英作文の添削サービスというものを一度も使ったことがありません。

 

英作文の添削はライティング対策をする上で必要ではないと思っています。

 

今回は、ライティング対策に英作文の添削が必要"ではない"理由について書いていこうと思います。

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理由① 添削は効率が悪い!

まず、英作文の添削は勉強方法として圧倒的に効率が悪いです。

 

「自分で英作文を書いてみる」というところまではいいんですが、その後の、

 

  1. 英作文を提出する
  2. 添削が終わるのを待つ
  3. 受け取って分析する

 

というプロセスは、手間がかかるわりにリターンが少ないんです。

 

この記事の後半ではおすすめの英作文勉強法を紹介しますが、少しここに書くと、ライティングの勉強の基本は、

 

「英文にできるだけ多く触れ、できるだけ使う」

 

です。

 

つまり、とにかく大量の英文に触れ、それを自分でも書けるようにするのが基本。

 

「大量の英文」というのがキーワードです。

 

英語には無数の表現があります。日常生活でのメールやエッセイでよく使われるものだけで考えても、数え切れないくらいの英語表現があるわけです。

 

添削サービスを使った場合、数百語の英文を書いて、訂正される箇所はせいぜい数十箇所でしょう。

 

数十の"正しい"英語表現を学習するために、添削というプロセスを踏むのは効率が悪すぎます。

添削をするくらいなら、英語表現集でも買って、それを見て英文を理解し、そらで書けるように練習するほうが何倍も効率が良いんです。

 

ちなみにこれは英語が初心者レベルに近いほど当てはまります。

ライティング初心者が書く英語は、ひとことで言うと「めちゃくちゃ」です。

 

初心者レベルの英語を添削をする場合は「直す」、つまり「修復する」というレベルではなく、「全部消してまるまる正しい表現に書き換える」という作業になります。

それを受け取った人は、添削者が書いた「英語では普通こう言うんですよ」という表現を頑張って覚えるわけです。

 

・・・添削必要ですかね?

 

これなら英語表現集を買ってひたすら音読したり、日本語を見て英語に訳す(和文英訳)した方が数倍効率が良いはずです。

 

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「じゃあ上級者だったら添削は意味あるよね?」

 

と思った人もいるかもしませんが、上級レベルになると、

 

  • あれ、これ英語で何て書けばいいのかわかんないな
  • 英語で何て書くのか自信ないな

 

となっても、ちゃちゃっとググって一瞬で解決します。

 

単純に言いたいことが英語で何て言うのかわからなければ、そうですね、たとえば「ググる」を英語で何というのか分からなければ、

 

「ググる 英語で」

 

とか調べればすぐにわかります。

 

フレーズ単位で正しいのか迷ったとしても、フレーズ単位で検索をかけてヒットした件数でよく使われるフレーズなのかわかります。

 

こう言うと「添削をしてもらうことで自分で気付けないミスを教えてもらえる」と反論する人がいるかもしれませんね。

 

確かにそうかもしれませんが、ここで考えているのは「効率」です。

 

「添削で英作文ができるようになったという人も多くいる」

「添削で○○ができるようになった」

 

そうなのかもしれませんが、それは「少なくともゼロより上かどうか」を話題にしているにすぎません。

 

要するにぼくが言いたいのは、

 

「添削に使うのと同じ時間で、もっと効率の良い勉強ができるはず」

 

ということです。

 

理由② 添削はネガティブなイメージを植え付ける

添削を利用した勉強って、

 

「こういう間違いをしたから次からは直そう」

 

ということの繰り返しですよね。

 

これは、ポジティブに考えると「正しい表現を知ることができた」と言うことができます。

 

しかしそれと同時に「自分はミスをした」というイメージの蓄積でもあるわけです。

 

この「自分はミスをした」という記憶って、実はすごく厄介なんです。

というのも、このようなネガティブなイメージは、意識していない時でも頭の中で繰り返されるからです。

 

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「あら、また間違えちゃった」

 

・・・

 

英語学習で大事なのはモチベーションです。

これはモチベーションがないとそもそも勉強する気が起きないからです。

モチベーションはどこから生まれるのかというと、「楽しい」という感覚からです。

 

添削のような、

 

「あなたはこういう間違いを犯しました。直しましょう。」

 

という学習が楽しいでしょうか?

 

なんだか抑圧的で、楽しそうな感じが全然しません。

 

実際、某オンライン添削サービスのHPの宣伝ページに、このような文句が載っていました、

 

みんなの前で恥をかきたくない・・・

 

「恥をかきたくない」というネガティブな感情がモチベーションだということを添削をやってる側が認めてるわけです。

 

要するに添削は、

  1. 恥をかきたくない・ミスをしたくないという負の感情がモチベーション
  2. ミスを指摘されるのが内容

の学習方法だということです。

 

効果的な英語学習はこれとは真逆で、

  1. 「できたらなんだか楽しそうだ」というポジティブな感情がモチベーション
  2. できた部分を褒めるのが中心

が基本原則です。

 

例を挙げて考えてみましょう。

 

あなたが新入社員として企業に就職したとします。

「細かいミスをいちいち指摘する上司」の元で自分が大きく成長していけると思いますか?

 

「人による」という人がいるかもしれませんが、実際、世の中のイケてる企業はミスをしたら「君らしくない」と言い、できたときは徹底的に褒め合うような文化が発達しています。マッキンゼーとかそうらしいです。

 

とにかく、「ミスをしないようにする」というのをベースに学習を進めるよりは、

 

「ミスにはフォーカスせず、できることを少しでも増やすことに集中する」

 

のが効果的だということです。

 

添削は勉強方法として「ミスを減らす」というネガティブなベースがそもそもあるので、おすすめできないんです。

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じゃあどうすればいいの?

というわけで添削が不要である理由を2つ挙げてみました。

 

が、ここで終わってしまったらただ批判しただけなので、おすすめのライティング勉強法を紹介してから終わろうと思います。

 

さきほども少し触れましたが、「英文に触れてそれを使えるようにする」のを「大量に」やるのが中心です。

 

添削では

  1. 自分で英文を書く
  2. 正しい英文を使えるようにする

という2ステップで勉強が進みますが、ここでは1は飛ばして2だけを行います。

 

コツは、意味が理解できる英文を使うことです。

 

「意味はわかるけれども自分では書けない」というレベルの英文を使って、

  1. 英文の音読
  2. 日本語を見て英文を作るトレーニング(和文英訳)

の2つを進めていってください。

 

テキストについては、中学レベルの英語がすらすら出てこないという人は、『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK)

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また、簡単な英語なら作れるという人は、英検2級の過去問がおすすめです。

 

【音声アプリ・ダウンロード付き】2019年度版 英検 2級 過去6回全問題集 (旺文社英検書)

【音声アプリ・ダウンロード付き】2019年度版 英検 2級 過去6回全問題集 (旺文社英検書)

 

 

英検2級の問題は、実際に使える英文が満載でかなり使えるんです。

 

これらの教材を使った音読・和文英訳が学習の中心です。

 

それ以外の、英文の構成の学び方、英語を書く上での文法の勉強法などについては下の記事でまとめたのでぜひ参照してみてください。

 

英語ライティング初心者がまず取り組むべきおすすめ参考書3冊と勉強法

 

また、実際にアウトプットする練習としては添削ではなく、オンライン英会話を使いましょう。

 

かなりの上級レベルに達しない限り、スピーキングとライティングの違いは「話すのか書くのか」という差でしかありません。

 

なので、スピーキングの練習はそのままライティングの練習にもなるんです。

 

オンライン英会話なら添削とは違って、リアルタイムでのやり取りなので効率が良いですし、「ミスの指摘」問題に関しても、「会話が成り立っていれば多少のミスは指摘しないでください」と事前に言っておけば大丈夫です。

 

ここで重要なのはとにかくアウトプットする時間を確保することです。

自分の頭の中から頑張って英文をひねり出そうとする、それが大事なんです。

ちなみにおすすめなのは『DMM英会話』です。

 

【DMM英会話】2回の無料体験レッスン実施中✩

 

ぼくも使いましたが、講師の質・コスパが良いのでおすすめ。

オンライン英会話を一度も利用したことがない人は、体験レッスンだけでもタダで受けてみましょう。

かなり視界が開けるはずです。

 

まとめ

というわけで、英作文対策に添削がいらないと思う2つの理由+おすすめライティング勉強法でした。

英作文対策として添削サービスを使おうか迷っていた人はぜひ参考にしていただけたらなと思います。

それではまた!

 

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『絵でわかる 似ている英単語の使い方』のレビュー!簡単な単語の使い分けが苦手な人におすすめ!

 「大きい」と英語で言うとき、"big / large / huge" など、いくつも言い方があります。

他にも、たとえば「練習」と言うとき、"practice / trainig / exercise"など、複数の英単語があり得ますよね。

で、ひとつ聞きたいんですが、

 

これらの単語を正しく使い分けることができますか?

 

「なんとなくわかるけど、使うとなったらちょっと自信がない」

 

という人が多いのではないでしょうか。

 

今回は、そんな人におすすめの参考書を見つけたので紹介していこうと思います。

『絵でわかる 似ている英単語の使い方』という本です。

絵でわかる 似ている英単語の使い方 (アスカカルチャー)

絵でわかる 似ている英単語の使い方 (アスカカルチャー)

  • 作者: 石井隆之,Raleigh Gosney 校閲
  • 出版社/メーカー: 明日香出版社
  • 発売日: 2016/09/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る
 

 

本の内容

この本では、英語学習者ならほとんどの人が知っているような"簡単な英単語"の使い分けが学習できるようになっています。

 

本書は、語彙を使いこなせる色々なアプローチのうち、極めて重要な超1級アプローチの1つである「意味がよく似た複数の単語をしっかりと理解する方法」を学びます。

(「はじめに」より)

 

「仕事」 work / job / occupation / profession / task / carrer

「習慣」 habit / custom / convention

「優しい」 kind / gentle / tender / soft

「起こる」 happen / occur / take place / break out

このような各テーマについて見開き1ページでわかりやすく解説しています。

 

全体で100個ものテーマが収録されていますが、字が大きめで説明も読みやすいので、サクッと1周読み終えることができます。

 

また、この本読み終えてしまったとしても、巻末の付録として少し程度の高い内容がまとめられているので、"取り組みやすいのにやり込み要素"なのもおすすめポイントのひとつですね。

 

絵・図でわかりやすい

本のタイトルに「絵でわかる」とあるように、この本では説明のために絵や図が所々で使われています。

 

「所々で」というのがポイントです。

 

某サイトのこの本のレビュー欄に、

 

「"絵でわかる"と言っておいて、ほとんど絵を使っていないじゃないか!」

 

というレビューがあるのを偶然見つけました。

 

確かにこの人の言っていることもわかります。

この本は、絵や図を"ふんだんに使った"参考書ではないからです。

 

しかし、この本では、数があまり多くはないにしろ、絵や図がかなり理解の助けになります。

 

特に図は便利だなと感じました。

説明された内容をもう一度図で確認することで、頭の中で知識が整理されるんです。

 

「絵や図の数が少ない」のは確かにそうかもしれませんが、要所要所で効果的に使われているので、むしろ最適な絵や図の使い方がされている参考書だと思いますね。

 

 

例文が充実している

この本、例文がとにかく充実しています。

 

「簡単な単語の使い分けを"頭で理解している"」

 

のは最初のステップとしてもちろん大切ですが、それ以上に大事なのが、

 

「簡単な単語を正しく使い分けて"使える"」

 

ということなんです。

 

例文が充実しているので、この本を使えば、簡単な単語を実際にどういう文脈で使っていけばいいのかがわかります。

さらに、例文を音読することによって、英単語を使えるようになるためのトレーニングができるんです。

 

たとえば「本当の」というテーマでは、

What I am saying is true.

私が言っていることは本当です

Was it real? Wasn't it a dream?

それって本当? 夢じゃなかったの?

This is a genuine Picasso.

これは本物のピカソの絵だ

このような例文が載っています(本書108-109ページより一部引用)。

例文があることで、より強烈にその単語のイメージを膨らませていくことができるというのも大きなメリットですね。

 

類書との比較

この本を書店で見つけたときに、ある参考書が頭に浮かびました。

それは『発信型英語 類語使い分けマップ』という本です。

発信型英語 類語使い分けマップ

発信型英語 類語使い分けマップ

 

この本も、"簡単な英単語の使い方"にフォーカスした英語参考書で、意味ごとに分けられた各テーマについて、類語の使い分けの仕方が説明されています。

 

中学~高校初級レベルの英単語を"使いこなせる"ようになるためには必読の良書です。

 

今回の『絵でわかる 似ている英単語の使い方』も、内容としてはこれに非常に似ている本です。

ただ、『類語使い分けマップ』の方が単純に本としての分量が多く、ヘビーな参考書になっています。

 

そういう意味で、この内容が気軽に読めてしまう今回の『似ている英単語の使い方』は、初心者でも手が出せるので良いなと思いました。

 

まとめ

というわけで今回は『絵でわかる 似ている英単語の使い方』という本をレビューしてみました。

単語学習は、それぞれの単語について

  1. 見て意味が理解できる
  2. 実際に会話の中で使える

という2つのステップで進んでいきます。

しかし、多くの人はステップ2の「実際に会話の中で使える」という部分をおろそかにしてしまい、その結果、

 

「単語をたくさん知ってはいるけれど、知っているだけで使えない」

 

という状態になってしまいがちです。

 

そういう人はこの記事で紹介した『絵でわかる 似ている英単語の使い方』を使えば、効果的にステップ2の学習を進めることができるのでおすすめです。

ぜひ読んでみてください!

絵でわかる 似ている英単語の使い方 (アスカカルチャー)

絵でわかる 似ている英単語の使い方 (アスカカルチャー)

  • 作者: 石井隆之,Raleigh Gosney 校閲
  • 出版社/メーカー: 明日香出版社
  • 発売日: 2016/09/12
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TOEIC LRとSWでは何が違うの?受ける前に知っておくべき違いを解説してみた!

英語の資格試験として有名なTOEICですが、実はTOEICには大きく分けて3種類のテストが存在します。

 

それは、

  • TOEIC Listening&Reading (TOEIC LR)
  • TOEIC Speaking&Writing (TOEIC SW)
  • TOEIC Bridge Test

の3つです。

 

3つ目の「TOEIC Bridge Test」は、通常のTOEICと比べて難易度がやさしく、問題数、時間が半分もなっている初心者向けのテストで、まさにTOEICへの"架け橋(=ブリッジ)"となる試験です。

 

普通"TOEIC"と言うと、意味するのはひとつ目の「TOEIC Listening&Reading Test」のことです。

 

しかし、最近2つ目の「TOEIC Speaking&Writing」、通称「TOEIC SW」が徐々に注目されるようになるにつれて、

 

「この2つって何が違うの?」

 

と思っている人も増えていると思います。

 

というわけで今回は「TOEIC LRとSWの違い」を解説してみました。

 

TOEICの受験を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

※最新の情報については受験前に必ず公式HPをご確認ください。

TOEIC|コミュニケーション英語能力を測る世界共通のテスト

 

 

測る技能・問題の形式が違う!

まずは、2つのテストの問題形式の違いについて説明していこうと思います。

色々と細かい違いがあり、全部挙げるとキリがないので、ここでは受験者として絶対に知っておくべきことをピックアップして紹介していきます。

 

TOEIC LRテストとは?

まず、TOEIC LRは「Listening&Reading」、つまり「聞く&読む」技能を測るテストです。

LRでは、前半ではリスニング問題が出題され、後半ではリーディング問題が出題されます。

解答はマークシート方式で、すべて選択問題です。

 

LRテストの特徴は、とにかく"忙しい"ところです。

リスニングではかなり速いスピードの英語を大量に処理する必要があり、続くリーディングでも、かなりの量の英文を読まされます。

リーディングについては、受験者のうちのほとんどが時間内に解き終わらないくらいの量です。

頭フル回転、フルスピードを2時間ぶっ通しで続けなければいけないという、非常に忙しく、またタフさが要求されるテストです。

 

ちなみに受験料は税込で5725円(2016年12月現在)と、他の英語資格と比べてもかなりリーズナブルな値段での受験が可能です。

TOEICと似ている名前の英語試験でTOEFLというのがありますが、こっちは受験料が2万円以上します。

気軽に受験できて英語の力を測れるという意味ではおすすめだと言えますね。

 

TOEIC SWテストとは?

続いて、TOEIC SWは「Speaking&Writing」、つまり「話す&書く」技能を測るテストです。

最初、20分間程度のスピーキングテストがあり、その後約60分程度のライティングテストが続きます。

 

TOEIC LRとの違いとしては、「マルかバツかで正解が決まるテストではない」というのが最も大きいでしょう。

SWテストでは、自分がPCに向かって吹き込んで録音した英語や、自分が書いた英作文を、複数の採点基準に従って、人が採点します。

 

たとえばスピーキングテストには音読問題がありますが、この問題では

  • 発音
  • イントネーション
  • アクセント

といった基準から総合的に判断されてスコアが決定されます。

 

LRのように答えが(A)なら(A)、(B)なら(B)というように白黒はっきりしているわけではありません。

SWでは解答の自由度が高く、同じ点数でも無数の解答があり得るわけです。

 

また、さきほどLRの説明で「忙しいテストだ」と書きましたが、SWでは問題ごとに制限時間が決まっており、時間もそこまでシビアではないので、比較的余裕のあるテストだと言えます。

 

ちなみに受験料は税込で10,260円と、少し高め。

人を使って採点するので、人件費がかかるのかもしれません。

なお、スピーキングのみでの受験も可能で、その場合は6840円で受けられます。

(2016年12月現在の価格です。申し込み前の受験料の確認は忘れずに!)

 

形式の違いまとめ

色々と違いを見てきましたが、いちばん大きいのは、測る技能が「受信型の英語力」なのか「発信型の英語力」なのかということです。

つまり、LRは「聞く&読む」能力なので、英語を理解する力、つまり"受信する力"が測定できます。

それに対してSWでは「話す&書く」という、自分から英語を"発信していく力"が試されるんです。

 

(TOEIC LR)

  • 「聞く・読む」=受信型の英語力を測定
  • 解答はマークシートでの選択問題
  • とにかく"忙しい"テスト
  • 受験料は5725円とリーズナブル

(TOEIC SW)

  • 「話す・書く」=発信型の英語力を測定
  • 話した(書いた)英語を人が採点
  • LRと比べると忙しくはない
  • 受験料が10,260円と少し高め

 

 

人気・注目度が違う!

試験の規模に大きな差

TOEIC LRとSWは、テストを運営している公式は等価なテストとしてアピールしていますが、試験としての規模は実は全く違います。

 

公式HPでの発表によると、2015年度の受験者数は、

TOEIC LR・・・2,556,000人

TOEIC SW・・・26,300人

となっています。

 

とんでもない数字ですが、これ、タイプミスじゃないですよ。

 

TOEIC LRは年間約255万人も受けています。

それにに対し、SWは約2.6万人程度。

 

受験者数に約100倍もの差があるんです。

 

企業からの評価が高いのはLR

受験者数にこれだけの差があるのにはいくつか理由が考えられますが、大きいのは企業からの評価でしょう。

TOEICを受ける人には、大きく分けて2種類の人がいると思います。

まず、「日々の英語学習の成果を測る」という目的で受験する英語学習者。

このような人はかなり多いです。

 

しかしその一方で、

  • 就活で必要だから
  • 会社での昇進のために必要だから

といった、ビジネス上の理由でTOEICを受ける人も多数存在します。

 

就活でTOEICのスコアを重視する企業は多く、入社後を考えてみても、昇進にTOEICスコアを要求する企業は増えています。

 

で、本題ですが、ここで言う"TOEIC"は、ほとんどの場合"TOEIC LR"のことなんです。

 

最近はビジネスシーンでも英語を「話す力」が重視されてきてはいますが、そういう傾向がある一方で、企業が評価するのは依然としてTOEIC LRです。

SWを評価する会社ももちろん増えてはいますが、

 

「えっと・・・TOEIC SWってなんだっけ?それって普通のとどう違うの?」

 

という採用担当も多いはずです。

 

企業が評価するから受験者数が増えているのか、それとも受験者数が増えているから企業が注目しているのか、どちらかは断定できず、これはニワトリと卵の話になってしまうんですが、少なくとも「企業のTOEIC LR重視」と「受験者数」は深く関わっています。

 

身も蓋もない言い方をしてしまえば、「金になるのはLR」ということです。

 

SWはとっつきにくい

「TOEIC SWはとっつきにくい」というのも受験者数が少ない理由のひとつです。

LRは受信型の英語テストで、解答も選択式なので、仮に英語力にあまり自信がなかったとしても、本当に全くできないということはありません。

 

それに対してSWは自ら英語を発信しなければいけない上に、明確な答えもないので、多くの人にとって手を出しにくいテストなんです。

 

学校の英語教育にも大きな原因があります。

 

日本の英語教育は、昔から「読む」のが中心で、"英語の勉強"と言うと、難しい英文の意味を理解するために、ひたすら単語を覚えて、文法をマスターする、というのを意味します。

 

スピーキングやリスニングの重要性が叫ばれている今でも、状況はほとんど変わってはいません。

 

これが原因で、「スピーキングのテスト」と言われてもいまいちピンと来ないという人や、また、スピーキングやライティングといった「発信型の英語力」に自信がないからSWには興味がない、という人が多いんです。

 

まとめ

というわけで今回はTOEIC LRとSWの違いを、

  1. 問題の形式の違い
  2. 試験としての規模の違い

という2つの観点からまとめてみました。

後半では「企業に評価されるのはLR」ということを書きましたが、今後SWテストが評価されていく可能性は大いにあり、また、学習の指標としてもSWは活用していく価値はあります。

また、「とっつきにくい」TOEIC SWテストの対策法については、別の記事に詳しくまとめたのでぜひ参考にしてみてください。

TOEIC SWスピーキングの対策とおすすめの勉強法をまとめてみた

それではまた!

 

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中学レベルの英語を復習するのにおすすめの参考書と勉強法を徹底解説してみた

2016年に発売された英語参考書・本おすすめランキングトップ10!【英検1級が独断と偏見で選ぶ】

今回は、1年間を通して多くの英語参考書レビューを書いてきたぼくが、その締めくくりとして、

 

「2016年に発売された英語本おすすめランキングトップ10」

 

を発表していこうと思います。

 

自信を持っておすすめできる本を厳選したので、ぜひ読んでみてください!

※ランキングは売上データなどとは関係がなく、ぼくが独断と偏見で選んだものです

 

【10位】一流は、なぜシンプルな英単語で話すのか

一流は、なぜシンプルな英単語で話すのか (青春新書インテリジェンス)

一流は、なぜシンプルな英単語で話すのか (青春新書インテリジェンス)

 

『一流は、なぜシンプルな英単語で話すのか』はビジネス英語表現集です。

年に何回有給休暇を取れますか?

在宅勤務をしているスタッフはいますか?

このような表現を英語で言えるでしょうか?

仕事場でよく使われる表現にもかかわらず、英語だと言えないという人が多いのではないでしょうか。

この本ではそのような"かゆいところに手が届く"表現が85のテーマに分けられて載っています。

新書なので、サクッと読み切れるのも良いところです。

 

【9位】ジェイソン式英語トレーニング 覚えない英英単語400

ジェイソン式英語トレーニング 覚えない英英単語400

ジェイソン式英語トレーニング 覚えない英英単語400

 

ワタナベエンターテインメント所属のお笑い芸人、厚切りジェイソンが出した英単語集です。

この本が出ると知ったとき、

 

「どうせ、よくある有名人のファンブックだろうな」

 

と思ったんですが、中身を見て驚きました。

 

完全にガチな英語参考書だったからです。

 

高校レベルの英単語が「英英」の形式で学べるのがこの本の特徴。

つまり、「check」という英単語なら、「~を調べる」という日本語ではなく、

find out information about something

という英語で意味が載っています。

この本をしっかりと読み込むことで英語同士のネットワークを頭の中に作ることができます。

 

【8位】TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編

TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編

TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編

 

2016年5月からTOEICテストの形式が変更になり、新形式問題へと変わりました。

それに先駆けて2月に発売されたのがこの『公式問題集』。

新形式の模試が2回分収録されている問題集です。

 

ぼくも発売日に買い、新形式問題について徹底分析したブログ記事を3日後にアップしました。

新形式TOEICの公式問題集を解いたので傾向と対策を含めいろいろまとめてみるよ

 

この問題集の後、新形式TOEIC対策ができる参考書が続々と発売されていますが、公式が出した問題集というだけあり、まだまだ売れ続けています。

 

【7位】なぜ、その英語では通じないのか?

なぜ、その英語では通じないのか?

なぜ、その英語では通じないのか?

 

『日本人の英語』で有名なマーク・ピーターセン氏の本です。

この本では、英語と日本語における表現の仕方の違いにフォーカスし、

「どうすれば英語でちゃんと伝えることができるのか」

について考察しています。

日本語を学んだ英語ネイティブの著者だからこそ気付くようなポイントがわかりやすく説明されています。

英語で話すときに、

 

「自分の言いたいことがうまく相手に伝わらない!」

 

という経験を多くする人には特におすすめです。

(詳しいレビューはこちらから)

『なぜ、その英語では通じないのか?』(マーク・ピーターセン)の感想&レビュー

 

【6位】本物の英語力

本物の英語力 (講談社現代新書)

本物の英語力 (講談社現代新書)

 

アポロ月面着陸の同時通訳で有名な鳥飼玖美子氏の英語学習本です。

役に立つ英語学習法が具体的に書かれています。

この本では、英語学習に関する最新の事情が書かれているのがおすすめポイントです。

  • 大学入試改革
  • 小学校での英語必修化
  • 企業が英語力を社員に求める傾向

などなど、現在の日本を取り巻く英語に関する状況を踏まえながら、「これからどうやって英語と接していけばいいのか」について深いレベルで論じられています。

この本はぜひ手元に置いておき、英語学習に迷ったときに参照するのがおすすめです。

 

 

【5位】英語は20の動詞で伝わる

英語は20の動詞で伝わる

英語は20の動詞で伝わる

 

get,come,turn,bring・・・

このような「簡単な単語」をしっかりと使いこなすことができますか?

単体ではある程度使えても、たとえばgetなら

get to

get out

get in

get up

など、前置詞とセットになると適切に使い分けることができない、という人が多いのではないでしょうか。

『英語は20の動詞で伝わる』では、このような簡単な単語にフォーカスし、これらを「使える」ようになる、というのをテーマにしています。

中学レベルの簡単な単語が、

 

「読んで意味はわかるけど、使えない」

 

という人におすすめです。

 

ちなみに、かわいい動物のイラスト付きで、紙面もポップな感じなので、読んでいて"勉強"という感じがしないのもおすすめポイントですw

 

【4位】TOEICテスト 非公式問題集 至高の400問

【新形式問題対応/CD-ROM付】 TOEIC(R)テスト 非公式問題集 至高の400問

【新形式問題対応/CD-ROM付】 TOEIC(R)テスト 非公式問題集 至高の400問

 

TOEICテストの模試問題集です。

新形式のTOEIC2回分の問題と解説が収録されています。

タイトルに「至高の400問」とありますが、これは本当で、とにかく問題のクオリティが高いのが特徴です。

公式問題集(8位)よりも順位を上にした理由は、

  1. コスパが良い
  2. 解説が丁寧

の2つです。

公式問題集よりも1回あたりの値段が安く、解説も人気TOEIC講師によるもので、非常に丁寧でわかりやすいです。

数々の新形式TOEIC問題集が出ていますが、現時点で出ているTOEIC問題集の中ではこの『非公式問題集』が個人的ナンバーワンですね。

(詳しいレビューはこちらから)

『TOEICテスト 非公式問題集 至高の400問』が至高すぎるので紹介させてくれマジで

 

【3位】最強英語脳を作る

最強英語脳を作る (ベスト新書)

最強英語脳を作る (ベスト新書)

 

脳科学者で多数のテレビ出演でも有名な脳科学者・茂木健一郎氏の本です。

英語学習に関するヒントが書かれた本ですが、この本は普通の英語本とは違います。

というのも、

  • 単語の覚え方
  • モチベーションの上げ方

などといった内容ではなく、

 

「英語におけるマインドセットとは何か?」

 

といった、本質的なことが書かれているからです。

 

また、人工知能の学習過程を引き合いに出して英語学習について論じていたりと、茂木健一郎独特の切り口で英語について書かれているので、この本を読むことで新しい視点を得ることができるでしょう。

かなりおすすめの1冊です。

(詳しく書いたレビューはこちらから)

茂木健一郎著『最強英語脳を作る』が英語学習者必読の良書だったのでレビューしてみる

 

【2位】英検1級 面接大特訓

英検1級 面接大特訓

英検1級 面接大特訓

 

英検1級の二次試験の参考書です。

このテキストには、英検1級の面接で使えるモデルスピーチとQ&Aが収録されています。

なぜこの本を2位という高い順位にしたのかというと、今まで英検1級二次のサンプルスピーチをここまでのクオリティで載せた本が存在しなかったからです。

この本が出る以前は、類書はあることはあったんですが内容が足りなかったり、英文の質が低かったりとあまり使い物になりませんでした。

本当にちゃんと勉強したい人は10万くらい払ってスクールに行くしかなかったんです。

しかし、この本が2000円ちょっとで出てしまったことで、英検1級の二次試験が"民主化"されました。

ぼくが英検1級に合格したのは2015年ですが、この本が当時存在していればもっと楽に合格したのになと思います。

英検1級をめざす人にはマストアイテムです。

 

【1位】会話もメールも 英語は3語で伝わります

会話もメールも 英語は3語で伝わります

会話もメールも 英語は3語で伝わります

 

第1位は『英語は3語で伝わります』。

この本は一言で言うと、

 

「どうすれば"伝わる"英語を話す(書く)ことができるのか」

 

を解説した本です。

 

英語を自分から発信するときに、どのように頭を動かしていけばいいのかが非常にわかりやすく解説されています。

この本を1冊読み通すことで、英語を話す(書く)ために必要な考え方をそっくりそのまま頭にインストールできるんです。

濃い内容にもかかわらず、本のボリュームは少なく、字も大きめなのですぐに読み終えることができます。

本当におすすめの1冊です。

 

まとめ

というわけで2016年に発売された英語本ランキングトップ10でした。

英語の参考書・本の動向についてはここ何年かずっとウォッチしてきましたが、2016年は特に豊作の年だったなと感じています。

中でも英語を「発信する力」に焦点を当てた良い本が続々と出版されたなという印象です。

グローバル化に伴い、日本での英語事情もすごいスピードで変化しています。

長く売れているベストセラーの参考書を使うのも大事ですが、この記事で紹介したような最新の本を読むことで、新たな視点を得るのも重要です。

ぜひ読んでみてください!

 

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今回は、ぼく自身の合格体験と評判・口コミをもとに、英検1級のおすすめ参考書をまとめてみました。

分野ごとに数冊ずつ紹介していきますが、選び方についても詳しく書いたので、それぞれの人にピッタリのテキストが見つかるようになっています。

ぜひ参考にしてみてください!

 

過去問は必携

英検1級の対策を始めようと思ったときに、まず絶対に準備すべきなのが過去問です。

2018年度版 英検1級 過去6回全問題集 (旺文社英検書)

2018年度版 英検1級 過去6回全問題集 (旺文社英検書)

 

 

とにかくまずは過去問を用意し、時間をしっかり測って1回解いてみてください。

過去問をまず解いてみることで、「どこがどのくらいできていないのか」がわかり、今後の学習の方針が立てやすくなります。

 

また、この『英検1級 過去6回全問題集』は、解説がしっかりしていて、また、読解問題、リスニング問題共に日本語訳が載っているので、復習も非常にしやすいんです。

これから英検1級に挑戦しようという人は、対策として何冊かテキストに取り組むと思いますが、過去問はいちばんやり込むのが勉強法としておすすめです。

 

ちなみにリスニング音声についてはCD別売りとなっているので注意してください。

2018年度版 英検1級 過去6回全問題集CD (旺文社英検書)

2018年度版 英検1級 過去6回全問題集CD (旺文社英検書)

 

 

単語を覚える

英検1級ではとにかく単語が大事です。

特に筆記試験の最初の大問で出題される語彙問題は、数ある英語試験の中でもトップクラスに難しいので、高度な語彙を集中的に頭に詰め込んでいく必要があります。

 

 英検1級 でる順パス単

英検1級でる順パス単 (旺文社英検書)

英検1級でる順パス単 (旺文社英検書)

 

最も人気のある単語集です。

単語2100語と、熟語300語が収録されています。

中身については、

  • 英単語
  • 意味
  • 例文

が順番に並んでいるというオーソドックスな「ザ・単語帳」という感じです。

2400語も収録されていますが、「試験にでる順」に単語が並んでいるので、頭から順番に覚えていくだけで、効率的な単語学習ができます。

 

 英検1級 英単語大特訓

MP3CD-ROM 英検1級英単語大特訓

MP3CD-ROM 英検1級英単語大特訓

 

『英検1級 英単語大特訓』もおすすめです。

ひとつ前に紹介した『パス単』と同じで、英検1級にフォーカスした単語集ですが、『パス単』とは違い、単語が意味ごとにまとめられているのが最大の特徴です。

また、実際に使われる単語との組み合わせ、すなわち"コロケーション"が多く収録されているので、他の単語とのネットワークを駆使して覚えることができます。

 

 英検1級 語彙・イディオム問題500

英検1級語彙・イディオム問題500 (英検分野別ターゲット)

英検1級語彙・イディオム問題500 (英検分野別ターゲット)

 

英検1級筆記試験の最初の大問である語彙問題が500問収録されている問題集です。

ある程度単語を覚えたという段階になったら、実戦形式でどんどん問題を解いていくのがおすすめです。

というのも、単語帳で単語を覚えたと思っても、いざ問題として対面するとわからなくなってしまうことがよくあるからです。

ぼくは単語帳の完成度が70%くらいのときにこの問題集に取り組み、問題を解きまくりました。

この問題集を使う場合は、誤りの選択肢の単語の意味もしっかりと覚えるのがコツです。

1冊使い倒すつもりで取り組みましょう。

 

選び方ガイド

『パス単』か『英単語大特訓』からどちらか1冊を選んで使いましょう。

選ぶ際の基準としては、いわゆるオーソドックスな"単語帳"がいい人は『パス単』一択で、意味ごとのまとまりで覚えたいと思う人は『英単語大特訓』を使うのがおすすめです。

『語彙・イディオム問題500』はすぐに買う必要はありませんが、単語集を7割程度覚えた時点で一度過去問を解いてみて、練習が必要だと思ったら追加で取り組むようにする、という使い方がベストです。

 

さらに詳しい学習の進め方については下記の記事もぜひ合わせてお読みください。

英検1級の語彙問題対策まとめ!おすすめの覚え方はこれだ!

 

読解問題対策

読解問題は基本的に過去問を使っていけば対策ができますが、リーディングに苦手意識のある人は専用の問題集にも取り組んでいきましょう。

 

英検1級 長文読解問題120

英検1級 長文読解問題120 (旺文社英検書)

英検1級 長文読解問題120 (旺文社英検書)

 

多くの合格者が使ってきた問題集。かなり定評があります。

問題数にして120問分の長文読解問題が収録されたテキストです。

ほとんどが英検1級と同じ形式の問題ですが、本の最初では"ウォーミングアップ問題"として、実際のテストよりも簡単な問題が載っています。

本の最初から順番に取り組むことで段階的にステップアップできるようになっているので、長文読解に苦手意識のある人にはかなりおすすめです。

 

英検1級 100時間大特訓

改訂新版 英検1級100時間大特訓 MP3 CD-ROM付き

改訂新版 英検1級100時間大特訓 MP3 CD-ROM付き

 

英検1級指導歴30年以上、英語の超人こと植田一三の総合対策本です。

語彙、読解、リスニング、英作文、面接まで、英検1級全体の対策ができるテキストです。

総合テキストではありますが、読解対策を解説した章が非常に優秀で、ここを読むためだけでも買う価値あります。

問題パターンを徹底的に分析して解説してあるので、この本を使って勉強することで"テクニック面"を特に磨くことができます。 

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リスニング教材

英検1級リスニング問題150

英検1級リスニング問題150 (英検分野別ターゲット)

英検1級リスニング問題150 (英検分野別ターゲット)

 

過去に出題された問題のうち、学習効果の高いもの+オリジナル問題で構成された問題集です。

合計で150問分の問題が収録されています。

レウアウトがシンプルで見やすく、解説も詳しいのでかなりおすすめです。

ぼく自身もこの本を使いましたが、出題形式に慣れながらリスニング力を上げられるのでかなり役に立ちました。

 

ENGLISH JOURNAL

CD付 ENGLISH JOURNAL (イングリッシュジャーナル) 2018年 11月号

CD付 ENGLISH JOURNAL (イングリッシュジャーナル) 2018年 11月号

 

 

続いては『ENGLISH JOURNAL』

英検1級対策に特化したテキストではありませんが、リスニング対策にかなり役立つので紹介します。

この本は月刊誌で、毎月ハリウッドスターなど3人分のインタビューが収録されています。

英検1級リスニングの最後の問題はインタビュー問題ですが、この本を使えば効果的に対策ができます。

また、インタビュー以外にもニュース音声が収録されているので、これも使うことでリスニング力のアップだけではなく、背景知識も増やすことができるんです。

 

選び方ガイド

過去問を使って問題演習をしていく中で、リスニングが苦手だなと思った人は追加で『英検1級 リスニング問題150』を使いましょう。

『ENGLISH JOURNAL』については、リスニングを強化する月を決めて、その月だけ集中的に取り組むのがおすすめです

 

英作文・二次試験対策

英検1級の二次試験(面接)は、5つのトピックの中からひとつを選び、それについて2分間のスピーチをする、というものですが、ここで出題されるトピックは英作文のトピックとほぼ内容が重複します。

なので、過去問で形式に慣れるとき以外は、英作文と二次試験を分けて対策する必要はありません。

ここでは英作文と二次試験、どちらの対策にもなる参考書を紹介していきます。

 

 英検1級 面接大特訓

英検1級 面接大特訓

英検1級 面接大特訓

 

 

ぼくが英検1級に合格した2015年当時は存在しなかったテキストです。

正直、このテキストがあればもっと楽に合格できたなと思います。

それくらいおすすめです。

 

このテキストには、二次試験で使えるサンプルスピーチが豊富に収録されています。

 

この本を音読することで、スピーチの構成の仕方を学べますし、話すネタも増やすことができます。

とにかくおすすめのテキストで、この本が出たことでかなり英検1級の勉強がしやすくなったなという感があります。

特に独学で勉強している人は必携です。

 

 英語で経済・政治・社会を討論する技術と表現

英語で経済・政治・社会を討論する技術と表現(CD BOOK)

英語で経済・政治・社会を討論する技術と表現(CD BOOK)

 

 

ひとつ前で紹介した『面接大特訓』と同じ植田一三氏の本です。

『面接大特訓』はサンプルスピーチが多数収録されたテキストでしたが、この『英語で経済~』は、スピーチ・英作文のアイデア集です。

 

スピーチや英作文でよく出題されるトピックについて、賛成の意見と反対の意見が箇条書きで書かれています。

ぼくがメインで当時使ったのがこのテキストで、徹底的に読み込んだ結果、二次試験のときに、5つ中4つが知っているトピックという状態でした。

スピーチで「話すネタがない」という苦手意識を持っている人におすすめです。

 

英検分野別ターゲット 英検1級英作文問題

英検分野別ターゲット英検1級英作文問題

英検分野別ターゲット英検1級英作文問題

 

 

一次試験のライティング問題とモデルエッセイが収録されています。

ライティングのテキストですが、そのまま二次試験の参考書としても使えます。

収録されている英作文のクオリティがかなり高いのが特徴。

シンプルな英語なのに、高度なトピックについてしっかりと根拠を示せている、そんな理想的な英文が載っています。

別冊の「時事解説&単語ブック」がまた優秀で、会話テキストで背景知識が吸収できるようになっています。

この会話テキストですが、二次試験のQ&Aでそのまま使えます。

正直この冊子のためだけでも買う価値ありますね。

 

選び方ガイド

基本的には『面接大特訓』を使いましょう。

繰り返しになりますが『面接大特訓』は本っ当におすすめで、絶対に使うべきです。

数万円分のセミナーくらいの価値はあるのではないかと思うほどの本です。

ほとんどいないとは思いますが、どうしても内容が合わなかったという人や、終わらせてしまって追加で何かやりたいという人は『英検1級 英作文問題』を使ってください。

『英語で経済~』については、スピーチで使うためのアイデアを集中的に詰め込みたいと思った人はそのタイミングで使ってください。

 

その他役に立つテキスト

 実践ビジネス英語

NHKラジオ実践ビジネス英語 2018年 11 月号 [雑誌]

NHKラジオ実践ビジネス英語 2018年 11 月号 [雑誌]

 

 

『実践ビジネス英語』は英検1級にフォーカスしたテキストではありませんが、かなりおすすめです。

毎月出ているNHKテキストで、会話テキストが収録されています。

会話テキストと言っても、社会的・文化的なことに関する会話で、かなり高度な内容です。

このテキストを毎月音読することで、英検1級で役立つ高度な表現を多く吸収することができます。

具体的な使い方や得られる効果については別の記事にまとめたのでぜひ参考にしてみてください。

 ⇒『実践ビジネス英語』の勉強法と効果をまとめてみた

 

まとめ

というわけで今回は英検1級のおすすめ参考書、テキストを分野別に紹介してみました。

どれも厳選に厳選を重ねたもので、英検1級合格のために最大限の効率で学習ができるテキストです。

ぜひこの記事で紹介したテキストを使って、合格を勝ち取ってください!

 

(英検1級の具体的な勉強方法についてはこちらから)

英検1級の読解問題対策と勉強法をまとめてみた!

英検1級のリスニング対策とおすすめの勉強法をまとめてみた!

厚切りジェイソン著『ジェイソン式英語トレーニング 覚えない英英単語400』のレビュー!

『ジェイソン式英語トレーニング 覚えない英英単語400』という本をレビューしていきたいと思います。

ジェイソン式英語トレーニング 覚えない英英単語400

ジェイソン式英語トレーニング 覚えない英英単語400

 

 

この本の著者は厚切りジェイソン氏。

アメリカ出身のお笑い芸人です。

 

「Why!? Japanese People!! Why!?」

 (オカシイダロニホンジン!)

 

という叫びツッコミで有名。

アメリカ人から見た日本人・日本語のオカシイところをネタにする芸風で人気です。

 

お笑い芸人として活躍する一方で、IT企業の会社役員も務めているジェイソン氏。

そんなマルチに才能を発揮する氏が最近出したのがこの『ジェイソン式英語トレーニング』です。

 

本の内容

この本は、英単語集です。

見開き1ページに4つの見出し語が載っており、合計で400単語が収録されています。

 

テキストの難易度については、本の帯に

高校教科書頻出単語

また、本書11ページに

大学受験英語における必須の基本英単語を掲載しています

とあるように、高校レベルに設定されています。

 

ひととおり掲載されている単語をチェックしてみましたが、高校レベル(つまり大学入試レベル)の単語のうち、実際によく使われる単語がチョイスされているな、という印象でした。

 

つまり簡単に言ってしまえば高校レベルの単語集なわけですが、この本は普通の単語集とは少し違います。

 

このテキストは、ひとつの大きな基本方針に従って作られているんです。

それは、

 

「英語は英語で学ばないとおかしいダロウ!」

 

ということ。

 

この方針に従い、英単語の意味が英語で書かれています。

 

たとえば、「check」なら、

find out information about something

といった具合です。

 

単語ごとに関連する単語が2つずつ載っていますが、これらも意味は英語で載っています。

また、例文については日本語の訳が載っていますが、英語を直訳した日本語というよりは、意味を自然な日本語でまとめたもの、という感じです。

 

このように、日本語を最小限に抑えることで「英語の世界にどっぷり浸かれる」ようになっているのがこのテキストの最大の特徴です。

 

良かったところ

このテキストの良いところは「有名人が出している本なのにガチ」なところです。

 

有名人が英語学習本を出すのは実はよくあることなんですが、そのうちのほとんどはただのファンブックで、中身のクオリティはかなり低いというのが常です。

 

しかし、『ジェイソン式英語』はそのような本とは一線を画しています。

 

学習効果を上げるためにしっかりと単語が選ばれていますし、中身の密度も濃く、ガチな参考書になっているんです。

しっかりと読み込むことで英語力のアップがちゃんと期待できます。

 

実際、ジェイソン氏の日本語習得の過程を漫画にして載せたり、本人の声でリスニング教材を作ったり、そういった完全なるファンブック路線もやろうと思えばできたと思うんです。

出したら出したで売れたでしょう。

また、本じゃなくても、『ジェイソン式英語リスニングシャワー!聞き流すだけで英語脳!』(定価25000円)みたいなこともできたと思うんです。

 

しかし、そういうアヤシイ儲け路線には行かずに、値段は1000円ちょっとで、中身は単なるファンブックではないガチな英単語集を作る、その姿勢にとても好感を持ちました。

 

ちなみに、内容は充実していますが、本自体は新書より少し大きいかなくらいのサイズで、厚さも200ページちょっとと比較的"薄切り"なので、かなり使いやすいです。

(普通の新書とサイズ比較)

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注意点

注意点としては、やはり「ファンブックではない」ということです。

英語には特に興味のない厚切りジェイソンファンが、ファンブックだと思って買ったとしたら満足できないので注意です。

この本の表紙には、「ジェイソン・D・ダニエルソン著」と書いてあります。

これは厚切りジェイソンの本名です。

表紙からもわかるように、この本は「お笑い芸人・厚切りジェイソン」というよりは、「ジェイソン・D・ダニエルソン」の本なんです。

 

また、テキストのレベルが高めなのも注意点のひとつです。

さきほども書きましたが、この本では英単語が英語で説明されています。

 

なので、説明に使われている英語の意味がわからないと何もわかりません。

 

たとえば、「consider」の意味は

think carefully about something

と説明されていますが、「think」や「carefully」などの意味がわからないと何も始まらないんです。

 

なので、このテキストを使って勉強をするための準備として、中学校レベルの英単語くらいはせめて覚えておいた方が良いでしょう。

中学英単語1850: 音声&アプリをダウンロードできる! (高校入試ランク順 1)

中学英単語1850: 音声&アプリをダウンロードできる! (高校入試ランク順 1)

 

とにかく、全くの初心者が取り組むと挫折するので注意してください。

 

まとめ

というわけで今回は厚切りジェイソン著『ジェイソン式英語トレーニング 覚えない英英単語400』をレビューしてみました。

ひたすら読み込むことで英語の世界に浸れる良い単語集だと思います。

ぜひ使ってみてください。

ジェイソン式英語トレーニング 覚えない英英単語400

ジェイソン式英語トレーニング 覚えない英英単語400

 

 以ーーーーーーーー上!

 

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英検1級のリスニング対策とおすすめの勉強法をまとめてみた!

リスニング対策が不十分なまま英検1級の試験日を迎える受験者は非常に多いです。

これは、英検1級では、単語・読解問題で出題される語彙のレベルが高く、また、ライティング問題も難しいため、たいていの受験者は語彙・読解とライティングに力を入れて対策をする、というのが大きな理由です。

 

しかし、リスニング問題は筆記試験の3分の1という大きな割合を占めます。しっかりと対策しないと合否に大きく響いてしまうんです。

 

今回は、英検1級のリスニング問題にフォーカスして、対策と勉強方法を紹介していきたいと思います。

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過去問+問題集が基本

まず、英検1級のリスニング全問題に共通する基本的な勉強方法を紹介していこうと思います。

 

対策の基本は、

  1. 過去問や問題集を使って演習をする
  2. 解いた問題を使ってリスニング力を上げるトレーニングをする

 の2ステップです。

 

やはり、本番と同じ形式の問題をどんどん解いていくのが最も効果的です。

いろいろな問題集が出ていますが、まずは迷わず過去問を使いましょう。

2018年度版 英検1級 過去6回全問題集 (旺文社英検書)

2018年度版 英検1級 過去6回全問題集 (旺文社英検書)

 

 

 CDは別売りになっているので注意してください。

2018年度版 英検1級 過去6回全問題集CD (旺文社英検書)

2018年度版 英検1級 過去6回全問題集CD (旺文社英検書)

 

 

過去問を使って基本的には演習をし、足りなくなったら『英検1級リスニング問題150』という問題集を使っていきます。

英検1級リスニング問題150 (英検分野別ターゲット)

英検1級リスニング問題150 (英検分野別ターゲット)

 

 

このテキストには、過去に出題された問題からピックアップされた良問+オリジナル予想問題が計150問収録されています。

 

過去問以外で、本番同様の形式のトレーニングができる問題集ではこのテキストがベストです。

ぼく自身このテキストを使いましたが、英検1級の問題形式にどっぷり浸かることができ、合格にかなり役立ったと感じています。

 

さて、これらのテキストを使って問題演習を進めていくわけですが、解いてただ答え合わせをするだけではリスニングの点は上がりません。

 

大事なのは「解いた後」です。

 

問題演習をした教材を使ってリスニング力をアップさせるためのトレーニングを行っていきましょう。

 

①シャドーイング

まず、絶対にやっていただきたいのがシャドーイングです。

シャドーイングとは、英語の音声を聞きながら、数語遅れて同じ内容を口に出して繰り返すトレーニング方法のことです。

シャドーイングをすることで、英語のリズムを体に染み込ませることができ、英語を聞いて理解するのが楽になります。

また、「どこが苦手なのか」を知るという意味でもシャドーイングは重要です。

問題を解いてみたら、まず一度シャドーイングをやってみてください。

うまく口に出して繰り返せないところがあったら、そこが自分の苦手なところです。

重点的に練習するようにしましょう。

 

②リピーティング

リピーティングとは、ある程度の長さの英語を聞いたあとに音声を一度止め、聞いた内容をそのまま自分の口で再現するトレーニングです。「リプロダクション」とも呼ばれます。

 

ひとつ前で紹介したシャドーイングと似ていますが、得られる効果はかなり違います。

リピーティングでは、聞いた音声を一時的に記憶の中にとどめておく必要があるので、記憶力(リテンション)を高める効果があるんです。

 

リスニングを向上させる上で記憶力は非常に重要です。

特に英検1級のリスニングでは長い英語を聞いて問題に答えなければならない場合が多いので、聞いた情報をいかに長く・正確に記憶にとどめておけるのかがカギになってきます。

 

リピーティングを行うことで英語が頭に残りやすくなるので(これ本当です)、問題を解くのがかなり楽になります。

ちなみに、リピーティングの詳しいやり方については別の記事にまとめたのでぜひ参考にしてみてください。

リピーティングのやり方と効果をまとめてみた! 

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Part別勉強法まとめ

英検のリスニング問題は4つのパートに分かれており、

Part1・・・対話問題

Part2・・・パッセージ問題

Part3・・・リアルライフ問題

Part4・・・インタビュー問題

という構成になっています。

 

前半で書いた通り、過去問を使った問題演習+シャドーイング・リピーティングが対策の基本ではあります。

ただ、パートごとにかなり特色があり、それぞれの問題パターンを意識した+アルファの対策をすることでさらなる点数アップが期待できます。

苦手なパートがあるという場合も、そこを重点的に補充していきましょう。

 

ここでは、各パートの特徴を見ながら対策を紹介していこうと思います。

 

Part1

会話を聞いて、ひとつの質問に答えるのがPart1です。合計10問出題されます。

シンプルで、ややこしいひっかけ問題も出ないので、他のパートと比べるとかなり解きやすいパート1ですが、対策をしていく上でひとつ注意点があります。

 

それはずばり「語彙」です。

 

日常生活やビジネスシーンそ想定した会話が主に出題されますが、この問題の対話で使われる表現には、普通はあまり使われないようなものがよく出てきます。

 

たとえば「良い評判」は

a good reputation

 と言うのが普通でしょう。

 

しかし英検1級のリスニングでは

a sterling reputation

という表現で出てきたりします。

 

しかも、解答によく絡みます。

 

このようなちょっとひねった表現が出てくるたびに「あれ!?」と思ってしまったら製作者の思うツボです。

 

対策としては、過去問を解く過程で出てきたわからない表現をメモするなどして覚えるのはもちろん、語彙を普段からどんどん覚えるトレーニングをしていきましょう。

英検1級の語彙問題対策を徹底的にやりこむのは特におすすめです。

(関連記事)

英検1級の語彙問題対策まとめ!おすすめの覚え方はこれだ!

 

Part2

Part2ではまとまった量の英語を聞き、質問に2つ答える形式です。

このパートの特徴は、放送される英文の難易度がかなり高いことです。

 

科学や歴史、文化など、高度な内容が多いんです。

 

英検1級リスニングの中では最も難しい英文だと言えますね。

 

このパートが苦手だという人は多いと思います。

が、ひとつの放送に対して質問が2つなので、全くわからないとそれで2問落としてしまうというリスクがあり、ここをしっかりと得点できるのかはかなり大きいんです。

 

具体的な対策ですが、Part2で多くの問題を落としてしまうという人は、リーディングの対策に力を入れていくことでミスが減るかもしれません。

というのも、Part2で出題される英文は、1級の読解問題で出題される文章を短く縮めて少し難易度を落としたくらいの内容で、性質としてかなり似ているからです。

 

(英検1級読解対策はこちらから)

英検1級の読解問題対策と勉強法をまとめてみた!

 

また、『CNN English Express』というテキストを使って学習するのもかなりおすすめです。

 

 

このテキストには、アメリカのニュース局CNNのニュース音源とスクリプトが収録されています。

リスニングの力自体が上がるのはもちろんですが、ニュースを使って勉強することで背景知識が付くのでおすすめです。

『CNN English Express』は、ぼくもかなりやり込みました。

背景知識と高いリスニング力が要求される英検1級対策には理想的なテキストなんです。

 

Part3

続くPart3は「リアルライフ問題」です。

その名の通り、実際の生活にフォーカスした内容が出題されます。

たとえば、公共の場でのアナウンスや、映画館に電話したときの自動音声ガイドなどです。

リアルライフ問題の最大の特徴は、他の問題と違い、問題と選択肢がすでに問題用紙に印刷されているという点です。

どんなシチュエーションを想定しているのかについての説明も載っており、放送を聞く前にそれらを読むための時間が10秒間与えられます。

 

日常生活を想定した内容なので、Part2のように難しい英文が出てくることもなく、問題も放送を聞く前からわかっているので、最も簡単なパートだと言えます。

本番ではここで落とさないようにしましょう。

 

ただ、比較的簡単だとは言ったものの、Part3では問題を読む(リーディング)のと放送を聞く(リスニング)のをどちらも行う必要があるので、リーディングとリスニングをマルチにこなしていくのに慣れていない人には少しキツいかもしれません。

 

そういう場合はTOEICのPart3,4を解くと良い対策になります。

1回放送を聞いたあとに3つの質問に答えなければいけないので(選択肢は印刷されています)、「読む」と「聞く」をマルチに行う力がつきます。

いろいろな問題集が出ていますが、おすすめは少し難易度の高い問題が収録されているテキストです。

『TOEIC TEST パート3・4特急 実力養成ドリル』は中でも特におすすめです。

新TOEIC TEST パート3・4 特急実力養成ドリル

新TOEIC TEST パート3・4 特急実力養成ドリル

 

 

Part4

最後のパートは「インタビュー問題」

1対1のインタビュー音声を聞いたあとに、2つの問いに答えるという形式です。

 

インタビュー問題の難しいポイントは2つあります。

 

まず、単純に長いです。

時間にして約3分以上あります。

問いに答えられるのかという前に、集中した状態で3分以上英語を聞き続けられるのかが試されていると言えますね。

 

もうひとつの難しいポイントは、言いよどみや言い直しなど、実際の発話を意識した音声になっていることです。

あまり難しい表現は使われませんが、リアルな発話感で話されているので、内容のわりに聞き取りにくいと感じるでしょう。

 

過去問と問題集の演習でもある程度対策はできますが、これら2つのポイントを克服するためには、本当のインタビューを使ったトレーニングも積んでおくと効果的です。

教材としては『ENGLISH JOURNAL』が非常におすすめです。

 

CD付 ENGLISH JOURNAL (イングリッシュジャーナル) 2018年 11月号

CD付 ENGLISH JOURNAL (イングリッシュジャーナル) 2018年 11月号

 

 

この教材を使ってシャドーイングをしましょう。

Part4よりも難易度は高くなりますが、このレベルの英文を聞いておくことで本番のリスニングは楽に感じられるでしょう。

 

その他おすすめトレーニング方法

日本語を英語に訳してみる

過去問を使って行うトレーニングとして、シャドーイングとリピーティングを紹介しました。

これらのトレーニング方法で基本的には大丈夫ですが、もしこれらに飽きてきたら和文英訳のトレーニングを口頭でやってみるのもおすすめです。

 

やり方は簡単です。

リスニング問題の答えの全訳を見て、それを文単位で英語に訳していきます。

何かに書く必要はありません。口頭でOKです。

 

これをやることでまず英語の発信力がつきます。

リスニングとは関係がないように思えるかもしれませんが、自分で発信できる英語は確実に聞き取れる英語です。

つまり、結果的にリスニング力もアップするんです。

 

シャドーイング、リピーティング、和文英訳などさまざまな方法を紹介しましたが、とにかく、色々な角度から過去問を"切り刻んでいって"欲しんです。

英検1級の過去問はとにかく英文のクオリティが高いので、絶対に使い倒すべきです。

 

TOEICの問題が使える!

TOEICの問題が英検1級のリスニング対策に有効です。

Part3の勉強法で、TOEICリスニング問題集が使えると書きましたが、それ以外にも、たとえばPart1の会話問題でよく出るビジネス会話についても、TOEICの問題集を使ってトレーニングができます。

 

TOEICのリスニングパートは、語彙レベルは高くありませんが、英検のリスニングよりも全体的にスピードが速く、集中力もより要求されます。

 

なので、英検1級の勉強をしている人はTOEICのリスニング問題にどんどん挑戦して、集中力や「英語を聞き、情報をすばやく処理する力」を養っていくのがおすすめです。

 

さきほど紹介した『パート3・4特急 実力養成ドリル』はおすすめですし、『サラリーマン特急 新形式リスニング』もかなり使えます。

TOEIC TEST サラリーマン特急 新形式リスニング

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さいごに

というわけで今回は英検1級のリスニング対策と勉強法をまとめてみました。

まとめると、

  1. 過去問を使い、シャドーイングとリピーティングをする
  2. 問題数が足りない場合は『英検1級リスニング問題 150』を追加で使う
  3. 苦手なパートについてはそれぞれ補充する

のがおすすめの対策です。

ぜひ参考にしてみてください。

それではまた!

 

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リピーティングのやり方と効果をまとめてみた!【英語リスニング勉強法】

英語のトレーニング法のひとつとして「リピーティング」という方法があります。

 

これは簡単に言うと、ある長さの英語を聞いたあとに、それをそのまま自分の口でもう一回再現するトレーニング方法です。

 

英語力、特にリスニングの力を向上させるのに非常に有効な方法で、同時通訳者の養成学校でも訓練法として採用されています。

 

最近はだんだんと認知度が上がっているリピーティングですが、注目され始めている一方で、しっかりとしたやり方を知らない人が多いのが現状です。

リピーティングと一言で言っても、やり方次第で効果に大きな差が出ます。

 

今回は、リピーティングのやり方と効果についてまとめてみました。

【もくじ】

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リピーティングのやり方

リピーティングは2ステップでやっていきます。

簡単に言うと、1回目は「数語を正確に」2回目以降は「長い文をざっくりと」です。

詳しく説明していきます。

 

①英語を数語聞き、それを口に出して繰り返す(1回目)

英語の音声を数語程度聞いた時点で音声を止め、それを正確に繰り返します。この時点ではスクリプトはまだ見ないでください。

繰り返せなかったところについては音声を戻し、もう1回チャレンジします。

それでも聞き取れなかったところはスクリプトを確認してください。

わからなかったところについては後でまた見てもわかるように、マーカーなどで印をつけておきましょう。

 

このように「自分がどこが苦手なのか」、弱点が浮き彫りになるのがリピーティングをやるひとつのメリットです。

 

うまくリピーティングができなくても「できなかった」と悲観するのではなく、「わからないところが見つかってよかった」と思うようにしましょう。

 

また、音声を繰り返す際に注意しなければならないことが2つあります。

それは、

  1. 意味を理解して繰り返す
  2. 聞き手がいるかのように話す

の2つです。

 

リピーティングの効果を最大限まで上げるためには、ただ音声をマネして繰り返すだけではダメで、意味を理解しながら繰り返す必要があります。

また、英語を自分で口に出すときも、ただ言うだけではなく、そこに自分の英語を聞いている相手がいて、その人に向かって話しているんだ、という気持ちを持って話すと効果倍増です。

意味を取らず、相手がいることも想定せずにやってしまうと、ただの作業になってしまい、メリハリのないトレーニングになってしまうんです。

この2つの意識をもつことで集中して取り組むことができ、効果が確実に増します。

 

その日にやろうと決めた範囲について、数語ごとでも最後まで正確に繰り返せるようになった時点で1回目は終了です。

 

②聞く量を増やしていく(2回目以降)

2回目以降は、1回で聞く英語の量をだんだんと増やしていきましょう。

①で紹介した方法だけでもかなり効果はありますが、このトレーニングをすることでさらに効果を上げていくことができます。

①では数語単位で繰り返していたのを、だんだんと増やしていき、自分が限界だと思う長さギリギリに挑戦してみてください。

 

2回目のリピーティングでは、1回目と少し違ったコツがあります。

それは、

 

必ずしも一字一句正確に繰り返す必要はない

 

ということです。

 

長めの英語をリピーティングするときは、多少抜けがあったり、表現が違っていても気にしないでください。

繰り返しの精度については完璧になる必要はありません。

 

というか、完璧に繰り返そうとすると、長い英語には対応できないんです。

 

1回目のリピーティングでは、聞く英語が数語だけなので、一字一句違わずに繰り返すことが可能です。

しかし、人間の記憶力には限界があるので、長くなると正確に繰り返すのは不可能なんです。

 

コツは、聞いた英語を文字としてではなく、「意味のカタマリや映像で」保持して、それを頼りに口で再生することです。

 

1回目ですでに英文の意味は理解しているので、聞いた英語を意味のカタマリとしてとらえるのは比較的簡単だと思います。

「文字」ではなく「意味」で記憶に保持し、それを元に繰り返す。

これを意識してトレーニングすることで、比較的長い英文もリピーティングできるようになってくるんです。

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リピーティングの効果

①リスニング力が向上する

リピーティングに取り組むことで、大幅なリスニング力アップが期待できます。

 

まず、これはさっきも書いたことですが、リピーティングをすることで、自分がちゃんと聞き取れないところが浮き彫りになります。

これは、ただ聞き流しているだけではわからない部分です。

自分の口で再現しようとする、その行為を通してはじめて自分が苦手な箇所が見えてくるんです。

浮き彫りになった箇所については教材にマーカーなどで印をつけ、意識的に復習することで、リスニングにおいて苦手な箇所をどんどん減らすことができます。

 

また、リピーティングではより密度の濃いリスニングができます。

聞いた音声を自分の口で再現するとなると、普通に聞くのとは段違いの集中力を要求されます。

実際にやってみるとわかると思いますが、リピーティングは非常に「疲れる」トレーニングで、20分もやるとへとへとになってしまう人がほとんどだと思います。

 

しかしこれは、それだけリピーティングが密度の濃い学習方法だということです。

 

ものすごい集中状態で英文を聞くことになるので、その分リスニング力アップも期待できるんです。

 

リスニングにおける記憶力が向上するのも大きなメリットです。

2回目以降の長いリピーティングでは、聞いた英語を意味のカタマリとして記憶に一時的に保持し、それをたよりに英語を再現する、と説明しました。

これを続けることで、記憶に一時的にとどめておくことができる英語の量が増えていきます。

これがリスニング時に力を発揮します。

聞いた英語が記憶に残りやすくなるので、理解力も増すんです。

 

②スピーキング力が向上する

リピーティングはリスニングのトレーニングとして有名ですが、実はスピーキング力も大きく上げてくれます。

 

よく考えてみると、リピーティングで実際にやってることの50%って「話すこと」なんです。

 

話していること自体は聞いたことのオウム返しですが、英語を聞き、意味を理解した上で発話する、という一連の流れは英会話と同じです。

「リピーティングのやり方①」では、意味を取りながら、相手があたかもそこにいるようにやるのがコツだと言いましたが、これはスピーキング力アップも狙ってのコツなんです。

この意識ひとつもつことで、リスニングもスピーキングも同時に効果的に鍛えることができるトレーニング方法に様変わりします。

意識の差なので、はたから見たら何も変わらないんですが、だからこそ見落としがちな部分なんです。

リピーティングの勉強法というと、何回やるとか、何分やるとか、「方式の部分」ばかりに注目が集まりがちですが、一番大事なのは意識の部分です。

 

リピーティングにおすすめの教材

リピーティングをやる上で教材選びは大事です。

中でも適切な難易度の教材を選べるのかがカギとなってきます。

コツとしては、簡単すぎず、難しすぎない教材を選ぶことです。「だいたいわかるけどたまにわからない」くらいの負荷が最も効果的です。

 

(初心者)⇒英検やTOEICの教材

初心者は英検やTOEICなどの、資格試験にフォーカスした参考書を使うのがベストです。

理由は、わからない部分があっても解説がしっかりしていますし、何より英文がお手本のような英語で、クオリティが高いからです。

 

英検の参考書は特におすすめで、級によって細かい難易度選択が可能ですし、テーマも偏りなく多岐にわたります。

実用的な文が最も多いという意味で2級は個人的にかなりおすすめです。

英検2級リスニング問題120 (英検分野別ターゲット)

英検2級リスニング問題120 (英検分野別ターゲット)

 

 

また、TOEICのリスニング教材もかなりいいです。

 

ビジネス表現が多く含まれているので、将来的に英語を実際に使ってみたいという人はTOEICの教材で決まりです。

スマホアプリですぐ聞けて、CDの読み込みや音声ダウンロードの必要がない『サラリーマン特急リスニング』は値段もリーズナブルでおすすめです。

TOEIC TEST サラリーマン特急 新形式リスニング

TOEIC TEST サラリーマン特急 新形式リスニング

 

『TOEIC TEST サラリーマン特急 新形式リスニング』で良問のストックを増やそう!アプリも優秀!(関連記事)

 

(中級者~上級者)⇒海外ドラマ、ニュース

中級者以上は海外ドラマを使ったリピーティングに挑戦してみるのもおすすめです。

 

海外ドラマと聞くと「難しそう」と思う人もいるかもしれませんが、『フレンズ』などの、比較的やさしい海外ドラマもあるので、最初はそれらからトライすれば段階的に海外ドラマを英語学習に取り入れていくことができます。

 

動画配信サービスで見るのもひとつの手ですが、何回も止めるリピーティング用の教材として考えると、動作環境的に安定するDVDを使うのが無難でしょう。

フレンズ I 〈ファースト・シーズン〉 セット1 [DVD]

フレンズ I 〈ファースト・シーズン〉 セット1 [DVD]

 

ちなみにこの『フレンズ』のシーズン1前半セットはめちゃくちゃ売れていて、アマゾンランキング大賞1位です。

 

(海外ドラマを使った具体的な勉強方法については下記の記事にまとめました)

海外ドラマを使った英語勉強法を解説してみた!

 

海外ドラマ以外にも、中級者以上の人はニュースをリピーティングの教材にしても効果的です。

上級者ならYoutubeなどで適当にニュースを探してリピーティングをすることもできると思いますが、かなり難易度が高いです。

そこでおすすめなのが『CNN English Express』というテキストです。

 

 

この本には、アメリカのニュース局CNNのニュースが、スクリプトと共に収録されています。

月刊誌なので、毎月買って取り組むことで学習にリズムがつくようになるというメリットもありおすすめです。

 

まとめ:シャドーイングと組み合わせると強力!

というわけでリピーティングの

  1. 手順
  2. 効果
  3. テキスト

についてまとめてみました。

 

ちなみに、似たようなトレーニング方法にシャドーイングというのがあります。

シャドーイングとは、英語を聞きながら数語遅れて自分の口で唱えていくトレーニング方法です。

シャドーイングもリスニング力の向上に効果がある有効なトレーニング方法です。

おすすめなのは、同じ教材を使って、リピーティングとシャドーイング両方トレーニングすることです。

リピーティングの方が疲れるので、最初にリピーティングをやって、疲れてきたらシャドーイングに切り替える、というのがおすすめです。ぼくもこの方法で普段トレーニングしています。

シャドーイングのやり方については別の記事にまとめたのでそちらもぜひ。

シャドーイングの効果を何倍にも上げるやり方!大事なのは"注意の切り替え"だ!

 

それではまた!

 

(こちらの記事もおすすめ)

英単語集を使った単語の勉強法!おすすめの覚え方はこれだ!

NHKラジオでおすすめの英語講座をレベル別にまとめてみた

TOEIC SWテストのおすすめ参考書・問題集をまとめてみた【スピーキング&ライティング】

TOEIC SW(スピーキング&ライティング)テスト対策におすすめの参考書を紹介していこうと思います。

英語の資格試験対策には、参考書選びが非常に重要です。

今回この記事では、効率良く、高い効果を挙げられるテキストを厳選しました。

TOEIC SWテストを受験しようと思っている方はぜひ参考にしてみてください。

なお、具体的な勉強方法については別の記事に詳しくまとめていますので、ぜひこちらも参照していただければと思います。

TOEIC SWスピーキングの対策とおすすめの勉強法をまとめてみた

TOEIC SWライティングの対策とおすすめの勉強法をまとめてみた

 

 

公式問題集

TOEIC SWの対策をしようと思ったときに、まず用意すべきなのが『公式問題集』です。

TOEIC Speaking & Writing 公式 テストの解説と練習問題

TOEIC Speaking & Writing 公式 テストの解説と練習問題

  • 作者: Educational Testing Service
  • 出版社/メーカー: 国際ビジネスコミュニケーション協会
  • 発売日: 2015/12/16
  • メディア: 大型本
  • この商品を含むブログを見る
 

TOEIC SWテストはスピーキング/ライティングテストなので、マルバツで正解が決まるわけではなく、採点基準がいくつかあり、それを元に総合的に判断されスコアが決まります。

なので、対策をしようと思ったらまずは最初に採点基準を頭に叩き込み、どういう解答が評価されるのかを知る必要があるんです。

この公式テキストには採点基準が載っており、さらにそれを元に書かれた模範解答も試験5回分収録されています。

実際にテストを作っている機関が出しているテキストです。

絶対に間違いがなく、最も信頼できる本だといえます。

とにかく、この問題集で「どんなテストなのか?」を知るところからすべてが始まります。必ず手元に用意して何回も参照するようにしましょう。

 

メインテキスト

TOEIC SWの対策をするにあたっては、

  • どんな問題が出るのか?
  • 解く際のコツ・テクニック

がすべての問題について説明されているテキストを1冊用意し、これをメインテキストとして学習の中心にするのがおすすめです。

このような総合対策テキストは何種類か出ているので、特徴を挙げながら比較して紹介していこうと思います。

 

TOEICテスト スピーキング/ライティング 総合対策

TOEICテストスピーキング/ライティング総合対策

TOEICテストスピーキング/ライティング総合対策

 

総合対策ができるテキストの中では最も人気のある本です。

このテキストでは、

  • どんな問題が出るのか
  • この問題ができるとこんなシーンで役立つ
  • 攻略するためのコツ
  • 例題と解説、模範解答
  • トレーニング問題

が収録されており、オールラウンドな、まさに総合的に対策ができるテキストになっています。

分量も多くはなく、読みやすいので初心者でも安心して使うことができるのが最大の特徴です。

ある程度英語ができるという人でも、とりあえずTOEIC SWの概要が知りたいという人はこれを使えば間違いないでしょう。

ただし、高得点を狙う人には少し物足りないかもしれないので、そういう人はこれから紹介する2冊の中から選んでください。

 

頂上制覇 TOEICテスト スピーキング/ライティング 究極の技術

頂上制覇 TOEIC(R)テスト スピーキング/ライティング 究極の技術(テクニック) (頂上制覇 TOEIC(R)テスト 究極の技術(テクニック) シリーズ)

頂上制覇 TOEIC(R)テスト スピーキング/ライティング 究極の技術(テクニック) (頂上制覇 TOEIC(R)テスト 究極の技術(テクニック) シリーズ)

  • 作者: ロバート・ヒルキ,上原雅子,横川綾子,トニー・クック
  • 出版社/メーカー: 研究社
  • 発売日: 2013/03/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • クリック: 1回
  • この商品を含むブログ (1件) を見る
 

こちらもメインテキストとしてかなりおすすめです。

出題されるすべての問題について、

  • 問題形式の説明
  • 採点ポイント
  • サンプル問題
  • 攻略法

が書かれています。

実際に使ってみていちばん最初に思った感想は、

「テンプレートがしっかりしているな」

ということでした。

TOEIC SWテストでは、定型表現、テンプレート(解答のひな形)をあらかじめ用意しておくのがセオリーです。

この参考書では、使える定型表現がしっかりと掲載され、くわしく説明されているんです。

全体としては、ひとつ前で紹介したテキストよりは説明が細かく、サンプル問題の数も多いという印象です。

なので、今後続けてTOEIC SWを受験することでスコアアップを狙っていこうという人は、比較的本格的なこちらのテキストを使いましょう。

 

本気で鍛えるビジネス英語 TOEICテスト スピーキング/ライティング

本気で鍛えるビジネス英語 TOEIC(R)テスト スピーキング/ライティング

本気で鍛えるビジネス英語 TOEIC(R)テスト スピーキング/ライティング

 

メインテキストの候補としては最も本格的なのがこのテキストです。

オンライン英会話で有名なレアジョブから出ているというだけあって、スピーキングに関する攻略法がかなり充実しています。

練習問題も多く収録されているので、このテキストを徹底的にやり込めば、かなり実力がつくでしょう。

ただし、内容が充実している分、このテキストを1周するためにかかる時間も多くなるので、しっかりと対策をして高得点を狙っていきたい人向けです。

 

模試問題集

ある程度対策が進んできたら、本番と同じ形式で問題を解きまくり、試験の形式自体に慣れるのが大事です。

メインテキストや公式問題集だけではどうしても問題の数が足りないので、模試問題集を使って実践的なトレーニングを積んでいきましょう。

 

TOEIC スピーキングテスト リアル模試15回

[CD-ROM付]TOEICスピーキングテスト リアル模試15回

[CD-ROM付]TOEICスピーキングテスト リアル模試15回

 

スピーキングテストの問題が15セット収録された問題集です。

価格が約2800円なので、1回あたり約186円で問題演習ができます。これはかなりお得ですね。

収録されているのはスピーキング問題だけですが、スピーキングはライティングテストよりも難易度が高く、しかも大抵の人は書くよりも話す方が苦手なので、まずはこの問題集を使って重点的にスピーキングのトレーニングをするのがおすすめです。

このテキストの良いところは、ほとんどの問題について解答例が2つ提示されていることです。

ピカピカの100点満点の模範解答と、「高得点は最低取れる」くらいの解答が2つ載っています。復習のときに、複数の視点から問題を見ることは重要です。

また、PCに入れて使うことで本番同様の画面操作で問題が解けるCD-ROMが付いています。

これを使って事前にPC操作に慣れておくことで、本番で落ち着いて問題に取り組むことができるでしょう。

 

TOEICテスト スピーキング/ライティング 完全模試

TOEIC(R)テスト スピーキング/ライティング完全模試

TOEIC(R)テスト スピーキング/ライティング完全模試

 

スピーキング、ライティング両方について、計5回分の模試を収録したテキストです。

超有名英語講師の安河内哲也先生が監修しています。

この問題集は、とにかく模範解答が良いです。

良い意味で「無難な」解答。難しすぎることなく、しかし確実に高得点が狙えるような解答が紹介されています。

本当にクオリティが高いので、この本の模範解答は丸暗記してしまうくらいの勢いで音読しましょう。

 

 その他おすすめテキスト

ここまではTOEIC SWテストに特化した参考書を紹介してきましたが、ここからはそれ以外のテキストで、SW対策として効果的なものを選んでみました。

 

 英語耳

英語耳[改訂・新CD版] 発音ができるとリスニングができる

英語耳[改訂・新CD版] 発音ができるとリスニングができる

 

スピーキングテストのすべての問題において共通する採点ポイントがあります。

それは「発音」です。

いかに中身を充実させても、わかりやすい発音で話すことができないと、高いスコアを取ることはできません。

この『英語耳』では、英語で使われる発音ひとつひとつについて、音の出し方とそのトレーニングができるようになっています。

 

「発音のために参考書1冊やるのはなぁ・・・」

 

と思った人もいるかもしれませんが、発音を学習すると、スピーキングテスト対策だけではなく、英語学習全体に良い影響が出ます。

(関連記事)

英語の発音ができるようになりたいなら『英語耳』!ネイティブばりの発音を身につけよう!

 

これを機会にしっかりと発音に取り組んでみるというのはどうでしょうか。

 

 どんどん話すための瞬間英作文トレーニング

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK)

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK)

 

売れに売れているこの本ですが、TOEIC SW対策にも非常に有効です。

この本では中学校レベルの文を使って「瞬間英作文」ができます。

「瞬間英作文」とは、文字通り瞬間的に英作文をするトレーニング方法で、日本語の文、たとえば

わたしは学生です。

 という文を見たらすぐに

I am a student.

 という英文を口頭で作ります。

これによって中学レベルの英文法が"使える"ようになります。

(関連記事)

『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』で英文法を感覚レベルで身に付ける!

 

特にライティングの写真説明問題ではかなりの威力を発揮します。

この本を使ってトレーニングすることで英文を"素早く正確に"作れるようになるので、時間が短縮され、さらに細かい文法のミスもかなり減らすことができるんです。

 

 英作文ハイパートレーニング 和文英訳編

大学入試英作文ハイパートレーニング和文英訳編

大学入試英作文ハイパートレーニング和文英訳編

 

ひとつ前で紹介した『瞬間英作文』でもライティングにおける文法ミスをかなり減らすことができますが、細かいミスをゼロにし、高得点を狙っていきたいという人は、この『ハイパートレーニング』にも取り組んでください。

この本では、各文法事項について和文英訳の問題と文法の解説が載っています。

英文法を「読んでわかる」レベルからさらに一歩進み、「ちゃんと使える」レベルまで持っていくことにフォーカスした説明がされています。

 

「え、大学入試の参考書!?」

 

と思った人もいるかもしれませんが、ライティング教材が一番充実しているのは大学入試の参考書です。

その中でもトップクラスに売れているのがこの本です。

 

新TOEIC TEST パート1・2特急 難化対策ドリル

新TOEIC TEST パート1・2 特急難化対策ドリル

新TOEIC TEST パート1・2 特急難化対策ドリル

 

TOEIC LR(リスニング&リーディング)のPart1,2の問題だけが収録された問題集です。

SWテストでは、スピーキング、ライティング共に、写真を見てそれについて説明させる問題が出題されます。

写真描写問題で大切なのは、

写真+それを説明する英文

をひたすら増やしていくことです。

これは、SWのテキストではどうしても足りません。

そこで、まさに写真説明問題であるTOEICリスニングのPart1が使えます。

この問題集を使って、写真と英文のストックをどんどん増やしていきましょう。

値段が安いのもおすすめポイントです。

 

TOEICテスト 公式問題集

TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編

TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編

 

形式は全く違うものの、TOEIC SWはLR(リスニング&リーディング)テストとかなり深く関連しています。

スピーキングテストではリーディングで出題されるような資料を読まされますし、リスニングでまさに出るようなメッセージを聞いて答える問題もあります。

ライティングも、乱暴に言うと"TOEICリーディングの問題を自分で作るテスト"と言ってもいいくらいです。

LRの問題を解いてトレーニングすることで、SWのスコアアップも期待できるんです。

コツとしては、ただ解くだけではなく使えそうな表現があったらメモしておくことです。

LRの問題にはSWで使える表現が多く含まれています。受信するだけではなく発信することも念頭において進めていきましょう。

 

オンライン英会話

これは参考書ではないんですが、SWテスト、特にスピーキングテストの有効な対策として、オンライン英会話はかなりおすすめです。

スピーキングテストでは、短い準備時間、問題によっては準備なしでいきなり話す必要があり、英語で話すこと自体に慣れている人でないとかなり難しいと感じるでしょう。

オンライン英会話を使って、英語を話すこと自体に慣れておけば、本番でも焦らずに、内容に集中して解答することができます。

慣れるのが目的なので、毎日レッスンしてもコスパが良いサービスを選びましょう。

 

ぼくも使っていておすすめなのがDMM英会話です。

 ⇒【DMM英会話】☆2回の無料体験レッスン受付中☆

 

(公式ページはこちらから)

 

講師・教材共に質が良いですし、大手企業なのでシステム面でも安全安心です。

興味のある方は、無料体験レッスンをやっているので、まずはタダで受けてみましょう。

ぼくも最初は体験レッスンだけ受けてしばらく放置していたんですが、しつこい勧誘の類は一切ありませんでした。有料会員に自動的に切り替わるようなことも絶対にありません。

これも大手ならではの安心ポイントですね。

 

ちなみにレッスン中のコツとしては、とにかく質問してもらうことです。

自分がすぐに英語を話さなければいけない状況をできるだけ作り、それに慣れることで、SWテストにおいて重要な「英語を話す瞬発力」を鍛えることができるんです。

 

まとめ

というわけで今回はTOEIC SWのおすすめ参考書、学習ツールを紹介してみました。

参考書を選ぶ際の参考にしていただけたら嬉しいです。

それではまた!

 

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TOEIC SWスピーキングの対策とおすすめの勉強法をまとめてみた

TOEIC SWライティングの対策とおすすめの勉強法をまとめてみた

英語ライティング初心者がまず取り組むべきおすすめ参考書3冊と勉強法

英検1級の読解問題対策と勉強法をまとめてみた!

英検1級の筆記試験で大きなウェイトを占める読解問題。

合格するためには、しっかりと対策をし、安定して高得点が取れるようになる必要があります。

しかし、英検1級の読解問題は難易度が高く、対策をしようと思っても

 

何をすればいいのかわからない

 

という人も多いはずです。

 

特に準2級、2級、準1級、と順調にレベルアップしてきた人の中には、準1級とのあまりの差に絶望している人も多いかと思います。

 

今回は、さまざまな角度から見て、1級読解攻略に必要なファクターを考えた上で、対策と勉強方法をまとめてみました。

【もくじ】

 

 

英検1級の読解問題とは?

最初に、そもそもどんな問題が出るのかを確認しておきましょう。

 

まず出題されるのは、比較的短め(300~400語程度)の文章の穴埋め問題です。

合計で2つの文章が出題され、それぞれに3つの問題が付いています。

比較的短い文章ではありますが、内容は専門的なものが多く、選択肢も単語1つではなく、フレーズ単位なので難易度は高いと言えます。

問題も、ちゃんと英文の内容がわかっていないと間違えてしまう良問です。

英検1級に楽に合格ができる人でも、しっかりと空欄の前後の文脈を読み取ることができないと間違えてしまうくらい選択肢がよくできています。

 

穴埋め問題の後は、長文を読み、内容に関する問いに答える問題が出題されます。

出題される文章は全部で3つです。

最初の2つについては500~700語程度ですが、最後のひとつはそれよりももっと長い文章になっています。設問数についても、はじめの2つの文章は問題3つですが、最後の長文に関しては、4問あります。

難易度はかなり高いです。

文章の内容が難しい上に、設問が長く、そして選びにくいんです。

慣れないうちは、すべてが正解に見えたり、すべてが間違いに見えたりするでしょう。

 

単語を覚えるのが中心!

英検1級の読解問題では、専門性の高い高度な英文が出題されます。

高度な英文には、当然ですが高度な英単語が含まれます。

 

高度な英単語とは、ずばり言って「抽象的な単語」のことです。

「抽象的な単語」とは簡単にいうと、「見てすぐ想像しにくい単語」のことです。

 

たとえば、「apple」と聞いたら、赤くて丸いあの果物をすぐに頭に思い浮かべることができると思います。

では、「education」はどうですか?

実体のある確かなものがすぐ想像できる人はいないと思います。

「education」はさすがに1級を受験する人なら誰もが知っている単語だと思いますが、もっと難易度の高い抽象的な単語が1級の英文には多く含まれます。

 

とにかく、抽象的な単語を意味を取りながらどんどん読み下せる単語力が読解攻略には必要不可欠なわけです。

 

これらの単語は総単語数6000~10000語レベルに集中しています。

 

まず、5000~7000語(大学受験や準1級レベル)にまだ自信がない人は『DUO』などの、効率良く大学入試レベルの単語が復習できる単語集を使って漏れをなくしましょう。

DUO 3.0

DUO 3.0

 

 

また、このレベルより少し上、7000~9000語レベルが不安だという人は『究極の英単語 Vol.3』に取り組むのがおすすめです。

究極の英単語 Standard Vocabulary List [上級の3000語] Vol.3

究極の英単語 Standard Vocabulary List [上級の3000語] Vol.3

 

 

ぼくが英検1級の対策を始めたのは、TOEIC840点くらいの時で、最初英検1級の読解問題を見た時は、わからない単語だらけで全く歯が立ちませんでした。

しかし、この『究極の英単語 Vol.3』を読み込むことで、かなり視界が開けたんです。

大学入試を経験した人は特になんですが、『DUO』のレベルはすでにクリアしているものの、それより少し上のレベルの単語が弱いという人が多いんです。

このレベルをやり込むことで読解力が一段階上がる人は多いはずなので、ぜひ取り組んでみてください。

 

ここまでやった上で、さらに上、8000~10000語レベルまでやれば語彙面では完璧です。

 

「まだやるのか」

 

と思った人もいるかもしれませんが笑、8000~10000語レベルについては、筆記試験の最初の大問の「語彙問題」対策でどうせ覚えなくてはいけない単語です。

なので、このレベルについては語彙問題対策をしていく中で補強していきましょう。

英検1級の語彙問題対策については別の記事にまとめてあるのでぜひ参考にしてみてください。

英検1級の語彙問題対策まとめ!おすすめの覚え方はこれだ!

 

ひとつコツを紹介するとすれば、単語だけではなく、熟語もしっかりと覚えることです。

熟語は語彙問題では25問中5問しか出ない上に(4択なので適当に選んでも1問か2問当たる)、単語と比べて紛らわしくて覚えるのに時間がかかりコスパが悪いので、熟語暗記で手を抜いてしまう人は多いです。

しかし、読解問題やリスニング問題で、程度の高い熟語が出題されることは多く、その意味で熟語はかなり重要だと言えます。

読解で重要だというのをモチベーションにし、熟語もどんどん覚えていくようにしましょう。

 

背景知識が大事!

1級の読解問題では、さまざまなテーマが扱われますが、そのどれもが

科学技術、歴史、文化、経済・・・

など、専門的で高度な内容です。

 

これらの英文を読んでしっかりと理解するには、文法や単語以外にも、背景となる知識があるとかなり有利です。

 

背景知識があることで、英文の理解度が単純に深まりますし、どんな話が続くのかが読みながらある程度予測できるようになるので、読むスピードが速くなります。

 

ここでは、背景知識を吸収するための方法を紹介してみようと思います。

 

英文を日本語で要約してみる

過去問や問題集を使って問題演習をしたら、読んだ英文の内容を日本語で要約してみましょう。

要約と聞いて「難しそうだな」と思った人がいるかもしれませんが、ここで言う要約は、よく大学入試で出る「800字で要約せよ」みたいな大げさなものではありません。

やることは簡単です。

 

その英文が「どういう話なのか」を30秒で人に説明できるようにしてください。

 

ポイントは「どういう話なのか」という部分です。

細かいことにこだわらず、ざっくりとしたポイントだけをまとめて口頭で説明できるようにしてみてください。

 

たとえば「ルネサンス」なら、「ルネサンスという言葉はフランス語で~を意味し・・・」といったことはどうでもいいので、

昔のヨーロッパでは腐敗した教会がすべてを支配していた。

そこで、芸術などにおいて、教会から解放され、人間性を回復しようとする流れが起きた。

人間性はギリシャ・ローマ時代に求めた。これがルネサンス。

くらいの本当にざっくりした部分だけを「流れ」として押さえるようにしてください。

 

大事なのは「それってこんな話だよね」という"流れ"なんです。

 

歴史なら人物の名前、科学技術なら物質の名前などは、覚えてもまず本番でヒットしないです。

「この話知ってる!」という知識を「広く浅く」増やしていくことが読解における背景知識習得では大事です。

 

うまくヒットしたときは本当に長文を読むのが楽になりますよ。

 

たとえば、文の一行目で「キリスト教と科学は・・・」と続いたのを見ただけで、聖書とサイエンスの矛盾の話を知っている人は、

あぁ、これは聖書の内容が科学的事実と矛盾してるっていう話かもしれないな。聖書では地球が6000年前にできたことになってるんだけど、地層を見れば明らかにもっと前に地球が誕生していたんだよね。

という背景知識が一気に頭に浮かんでしまいます。

こういう背景知識がある人と、

え、キリスト教って・・・宗教とかぜんぜんわからないし!

文系だから科学も苦手だな。どうしよう!

と思ってしまう人では、仮に文法や単語などの力が一緒だったとしても大きな差が出てしまうんです。

 

洋画を見る

ぼくが1級の筆記試験に合格したときの、一番長い文章のテーマが「琥珀の中の昆虫からDNAを抜き出してナウマンゾウを復元する」みたいな話だったんですが、これって『ジュラシックパーク』そのままですよね。

 

で、たまたま試験の前日にジュラシックパーク見てたんですよ。

 

楽勝で全問正解でした。

一番時間のかかる問題をサクッと終わらせることができたので、ライティング問題にたっぷり時間をかけることができたのを覚えています。

 

別にぼくのように偶然前日見ていなくても、『ジュラシックパーク』を見たことのある人ならなかり答えやすい問題だったといえるでしょう。

 

一般的に言っても、洋画は英文読解の背景知識を吸収するのに良いマテリアルだと言えます。

ジュラシック・パーク [DVD]

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映画を見たら、これでも日本語での30秒要約をすると理解度が深まっておすすめです。

見た映画の感想を人に話してみたりするのも良いでしょう。

また、映画の原作を洋書で読んでみるのも読解対策にはかなりおすすめですね。

映画化された洋書おすすめリスト!洋画を原作でも楽しもう!

 

攻略テクニックを学ぶ

単語暗記と背景知識以外にも、読解問題対策において重要なことがあります。

 

それは、攻略法を学ぶことです。

 

英検1級の読解問題は、選択肢が巧妙に作られているので、ちゃんと英文が読めていたとしても少し気を抜くと間違えてしまいます。

 

なので、安定して正解できるようになるために、

  1. どんなパターンの問題が出るのか
  2. それに対してどういう頭の動かし方をすればいいのか

を知る必要があるんです。

 

これには『英検1級 100時間大特訓』を使いましょう。

改訂新版 英検1級100時間大特訓 MP3 CD-ROM付き

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英検1級指導歴30年以上、英語の鬼、植田一三の著作です。

この本では、実際に出題された過去問を使いながら、攻略テクニックを詳しく解説しています。

どれも実用的で、どんなパターンで問題が出るのか、具体的にどうやって問題を解いたらいいのかがわかるようになっています。

この本は読解以外にも、英検1級の全問題について攻略法が書かれていて、そのどれもが読んでためになります。

1級に合格したい人はぜひ取り組んでみてください。

 

過去問演習は必須!

英検の過去問題集を使って、実際に問題を解いてみるトレーニングも絶対に行ってください。

2016年度版 英検1級 過去6回全問題集 (旺文社英検書)

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過去問演習を積むことで、ここまで紹介してきた3つの対策法、つまり

  1. 単語暗記
  2. 背景知識
  3. 攻略テクニック

で学んだことが実際に"使える"ようになります。

 

問題を解く際は、必ず時間をはかって解くようにしてください。

解くのは各文章ごとで、空欄穴埋め問題なら6~8分、長文読解問題は10~17分程度で解けるようになるのが目標です。

全くこの時間以内に解き終わらないという段階でも、必ず時間ははかるようにしてください。

勉強が進み、解くスピードが上がってくるにつれて、成長を実感することができるようになります。

 

また、解き終わった問題については、そのまま放置することはせずに、

  1. 日本語で内容を30秒要約して背景知識の習得
  2. 音読することで読解スピードアップ
  3. わからない単語があれば調べる

などの方法で繰り返しトレーニングするようにしてください。

 

まとめ:英文を読む習慣をつけよう

というわけで英検1級の読解問題対策まとめでした。

整理すると、

  1. 単語を覚える
  2. 背景知識をつける
  3. 問題の解き方を学ぶ
  4. 過去問で問題演習

が対策になります。

ここまでで大抵合格ラインには届きます。

 

さいごに、普段から多くの英文に触れることの重要性について触れておこうと思います。

ここまで英検1級にフォーカスしたトレーニング方法を紹介してきましたが、やはりこれら専用の対策以外にも、普段から日常生活の一部として英文を読んでいる人はかなり強いなと思います。

英検1級の読解問題では、結構な量の英文を読まなければいけませんが、普段から英文を読むことに慣れている人はたいした量だと思わないでしょうし、慣れているので負担が少なく、疲れも少なくなります。

 

よく英検1級対策としてTIMEなどの英字新聞を読むことがおすすめされています。

高度な英文に慣れることができる上に背景知識も付くので、英検1級対策には良い方法だと思います。

ただ、特に英字新聞を普段から読んでいない人にとってはハードルが高く、始めたとしても好きじゃないと続きません。

 

そういう人は、自分が好きなジャンルから1冊洋書を選び、少しずつでもいいので毎日英文に浸る時間を作るのがおすすめです。

 

もちろんTIMEなどの英字誌が好きな人はそれらに取り組むに越したことはありません。

 

要するに大事なのは、英検にフォーカスした対策以外にも、日常生活で英文に触れる時間を作ることです。

何でもいいのでとにかく自分が好きなもの、読んでいて楽しいものを見つけて、それに取り組む時間を作ってみてください。

それではまた!

 

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