『スーツに効く筋トレ』(著者:Testosterone)のレビュー!ビジネスマン必読!【書評】
『スーツに効く筋トレ』という本がかなりおすすめなのでレビューしていきたいと思います。
この本は、なんとなく入った本屋の"話題の本コーナー"で見つけて購入しました。
なぜこの本が目に止まったのかというと、著者名の"Testosterone"という名前に見覚えがあったからです。
普段Twitterを見ていると、このTestosterone氏のツイートが、かなりの頻度でリツイートで流れてくるんです。
人生と筋トレは同じだ。同じ重量を同じ回数やり続けても筋肉は成長しない様に、毎日が平凡で楽勝なら人として成長しない。筋トレならベンチプレス60kgで何年も停滞してるのにヘラヘラしてんのと同じ状況だからな。焦れ。筋トレも人生も常に刺激を変え負荷を上げ続けろ。ぬるま湯から抜け出すんだ。
— Testosterone (@badassceo) 2017年1月9日
なんとこのツイートはリツイート500以上、いいね1700以上。
その他のツイートもほとんどが1000いいねを超えています。
この人はTwitterから話題になった人のようで、このような、人を鼓舞し、やる気にさせるようなツイートが人気を呼んでいるみたいですね。
本書5ページ~の部分に筆者についての情報が書かれていたのでちょっと引用してみます。
Testosteroneとは「テストステロン」と読む。筋トレで体内分泌されるホルモンの名前で、その効能は「支配欲を司り、ネガティブな気持ちを打ち消してくれる」である。どんな苦境に陥っても自信に満ちあふれさせてくれる、筆者が大好きなホルモンだ。好きすぎてTestosteroneをそのまま活動名にしてしまった(笑)。
1998年生まれの日本人である私は現在、アジアのとある大都市でジョイントベンチャー企業の社長を務めている。
(略)
また、社長業の傍ら、「日本を筋トレで変える」事を目標に自ら立ち上げた完全無料のボディメイク情報サイト「DIET GENIUS」の代表も務めている。
『スーツに効く筋トレ』は、そんな世界を股にかけてバリバリ働く筆者の人生を変えた「筋トレ」について詳しく書かれた本です。
本の内容
この本の内容は大きく3つの部分に分けることができます。
まず前半では、「筋トレがいかに素晴らしいのか」について語られています。
アメリカ留学の際に筋トレに出会い、衝撃を受けた筆者が、
マッチョ後進国・日本⇔筋トレ先進国・アメリカ
という構図で話を進めていきます。
とにかく、日本ではマッチョな男をバカ扱いする風潮が色濃い。
「勉強しないで運動しかやってなかったに決まっている」という決め付けだ。
(略)
私はアメリカの高校で筋トレに出会ったわけだが、実際マッチョな者ほど優等生だった。
なぜなら、筋トレとは「現状把握」→「プラン作成」→「評価(アセスメント)」→「さらなる成長に向けたプラン作成」というサイクルを通して、自身を高めていくものだからだ。これは、ビジネスシーンにおける、いわゆる「PDCAサイクル」に近い。
(16~17ページ)
また、筋トレをすることで仕事の面で良い影響が出ることを筆者は特に強調しています。
スーツから透けて見えるマッチョな身体は、それだけで多くのことを証明する。高い自己管理能力と行動力、闘争心、うつ病にならない強靭な精神など。
(34ページ)
この本を読むとよくわかりますが、筋肉隆々のマッチョになるにはしっかりと練られたプランの元、自分を律して継続的にトレーニングに取り組まなければいけないんです。
仕事でいちばん大切なのは信頼。
筋トレに励み筋肉隆々の体を手に入れることで、それ自体が自己を律することができ、行動力もあることの証明になるので、仕事上の信頼も得られるというわけですね。
続いて、中盤では具体的な筋トレの方法が解説されています。
ガリガリ野郎
標準体型
ぽっちゃり野郎
のように体型で分けた上で筋トレ方法を解説したり、また、筋トレの際の注意点なども詳しく書かれています。
さらに、それぞれの筋トレについて、写真付きでやり方が解説されているので非常にわかりやすいです。
本の後半では、食事について解説されています。
筋肉を大きくするのには、食事も重要な要素なんです。
筋肥大を促すために重要なのは、食事、睡眠、筋トレの3つであり、筋トレは筋肥大に必要な要素のひとつにすぎない。筋トレをいかに完璧にやっていても、食事がとれていなかったり生活が乱れていて睡眠がとれていなかったりするようでは理想的な結果は望めないのだ。
(98ページ)
食事についての説明は徹底的に科学的・論理的。
最新の栄養学に基づいた説明がされています。
専門的な用語がたまに使われることもありますが、それが何で、何のために摂取するのかがしっかりと説明されているので、素人でもストレスなく読んで理解することができます。
巷の筋トレ本との2つの違い
「イケてるビジネスマンは筋トレをしている!」
ということを引き合いに出した上で、筋トレの方法について解説していく本は実はそれ自体新しいものではありません。
それどころか、内容だけで考えるとこのような本は巷に溢れています。
たとえば、この本を読んだ時に最初に思い出したのが2008年に幻冬舎新書から出版された『仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか』です。
めちゃくちゃ売れた本です。
この本は、
第一章 筋肉はビジネススキル
で筋トレによる肉体面・メンタル面での効果について述べたあと、トレーニングの方法について述べていくという、『スーツに効く筋トレ』と非常に似た内容の本です。
売れに売れた本なのでこの本を例に出しましたが、そのほかにも同じような本はごまんとあります。
では、なぜ今回この『スーツに効く筋トレ』が話題になっているのでしょうか?
ぼくはこれには2つの理由があると思っています。
まず、筆者であるTestosterone氏のキャラクターです。
記事の最初で紹介したツイートを見ていただければわかると思いますが、Testosterone氏の言葉はひとつひとつが力強く、自信に満ち溢れており、啓発的です。
この本も常に断定口調で意識の高い言葉が連発されているので、読んでいてグイグイ引き込まれていきます。
本の中でも「自信がつく」というのが筋トレの大きなメリットのひとつとして何度も強調されていますが、何よりも文章から伝わってくるこの筆者の自信たっぷりな感じが、その説得力を増すんです。
氏の文章を読んでいるうちに、
「筋トレをすれば自分もTestosteroneみたいな自信を手に入れられるかもしれない・・・」
と思うようになってくるんです。
そして、本を読み終わったころには
「Testosterone兄貴!どこまでもついて行きます!」
という気持ちになります笑。
Testosterone氏のこの強烈なまでの"頼れる兄貴感"は、この本を巷の筋トレ本と差別化している大きな要素だと言えます。
続いて、徹底的に科学的・論理的なのもこの本が人気の理由のひとつだと思います。
今述べたように、Testosterone氏の言葉は非常に啓発的で、人の心を揺さぶるパワーを持っています。
しかし、その強烈な精神面でのアプローチにもかかわらず、筋トレの方法についての説明は驚く程科学的です。
どんな方法にも必ずそれを行う理由が科学的・論理的に書かれています。
読んでいて笑ってしまったのが、121ページの、
寝る前の最後の食事は、余分な脂質の蓄積を抑えるため炭水化物はとらず、その代わりに脂質を少し食べること。
の部分。
「脂質を取ること」とか「脂質を含んだ食べ物を取ること」が普通だと思うんですが、「脂質を"食べる"」という表現になっているのが笑えました。
筋トレ野郎になると、食べ物=栄養素なんですね笑。
まとめ
というわけで今回はTestosterone著『スーツに効く筋トレ』をレビューしてみました。
書き忘れてましたが、軽くて読みやすいのもこの本のおすすめポイントです。
新書でページ数も全部で175ページ程度と少ないので、サクッと読むことができます。
「自信を付けたい!」
と思っている人に特におすすめです。
ぜひ読んでみてください!
おまけ:Testosterone氏の別の本もおすすめ!
Testosterone氏の別の著書『人生の99.9%の問題は、筋トレで解決できる!』もめちゃくちゃおすすめです!
「毎日がつまらない」
「自分に甘くしてしまう」
などの悩みに答える形で、筋トレのメリットや詳しいやり方について書かれています。
コミカルな挿絵が多く載っていて、かなり読みやすいです。
Testosterone氏のイケイケ感が全開で、とにかく読むだけでやる気が出てきます。
今回紹介した『スーツに効く筋トレ』を読んで面白かったと思った人は、ぜひ読んでみましょう!
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日本の文化を英語で説明できるようになる本・テキストおすすめリスト!【難易度付き】
外国人と話すと、日本のことについて本当によく聞かれます。
「なぜ日本人はおじぎをするの?」
「日本の寿司は世界と比べてどう違うの?」
向こうからすれば、私たちは日本の代表。
日本のことなら何でも知ってるはず、という前提で質問をする人も多くいます。
でも、これらの質問に答えるのって結構難しいですよね。
ましてや英語で答えるなんて、相当な難易度だと言えます。
ただ、日本のことについて上手く説明ができると、外国人と仲を深めるきかっけを作りやすくなります。
英語学習においては、もちろん文法や語彙などの基礎が最重要ですが、日本人として英語を学ぶ以上、
「日本のことを英語で上手く説明できるのか」
というのも必須のスキルなんです。
というわけで今回は、日本の文化を英語で説明できるようになる本・参考書を7冊厳選して紹介していきたいと思います。
なお、記事のさいごで簡単な選び方ガイドを書きました。どれを使おうか迷ってしまった人は参照してみてください。
※それぞれの本について5段階で難易度表示をつけました。★が多いほど難しいという意味になっています。
(1) 英語で日本紹介ハンドブック
難易度:★★★★✩
この手の日本を英語で紹介する本ではダントツの人気を誇るのが『英語で日本紹介ハンドブック』。
Amazonのレビューの数・内容を見てもいかに良い本なのかがわかります。
この本では、各テーマについてページ見開きで左側に日本語、右側に英語が載っています。
テーマはジャンル毎に分かれています。
たとえば「年中行事」なら、
月見
七五三
大みそか
などです。
使われている英語表現のクオリティがとにかく高く、そのままそっくり英文を覚えてしまって全く問題ないくらいです。
ただし、難易度については、TOEIC600~700点くらいの読解力は必要かなと思ったので★4つにしました。
「もっと簡単な本から始めたい」という人は、次に紹介する本を使ってからこの本に取り組んでください。
ちなみに、通訳案内士試験の対策にももってこいの1冊になっています。
この本を徹底的にやり込めば、面接で何を聞かれても答えることができるようになるでしょう。
(2) 30秒でできる! ニッポン紹介 おもてなしの英会話
難易度:★★☆☆☆
軽めの本を使って勉強したいという人には『30秒でできる ニッポン紹介 おもてなしの英会話』が最もおすすめです。
字が細かくなく、使われている英語も中学レベル程度、本のボリュームも少なめなので、気軽に取り組むことができます。
この本には、ひとつのテーマにつき3つの質問と答えがセットで収録されています。
たとえばテーマが「居酒屋」なら、
居酒屋とは何ですか?
居酒屋の中はどんな感じですか?
どういったものが飲めますか?
のような3つの質問が載っています。
本自体のボリュームは少なめですが、外国人に説明する機会が多いテーマが厳選されているので、メジャーな話題を一通り押さえることができます。
テーマは「着物」「日本家屋」のようなまさに"日本文化"といえるようなものから、「新幹線」「オタク文化」など、比較的ライトなものまでさまざまです。
とにかく気軽に取り組める1冊です。
「とりあえず何かしらやってみたい」と思っている人はこれを選んで間違いないでしょう。
(3) 日本のことを1分間英語で話してみる
難易度:★★★☆☆
『日本のことを1分間英語で話してみる』も初心者~中級者に特におすすめの1冊です。
厳選された80個のテーマについて、1分間でちょうど話せるくらいの内容の英語の文章が載っています。
テーマは
東京・江戸
武士
相撲
オタク
コンビニ
温泉
など、さまざまなジャンルが含まれています。
この本の最大の特徴は、とにかく平易でわかりやすい英語が使われていることです。
中学レベルの英文法を理解していれば、全く問題なく理解することができるでしょう。
レイアウトが見やすいのもおすすめポイントです。
左側に英語の文章、右側にその日本語訳が載っています。ページの下には単語集も付いており、見開き1ページで1回の学習に必要な情報をすべて見られるようになっているんです。
(4) 誰でもできる 日本紹介英会話 大特訓
難易度:★☆☆☆☆
この記事で紹介する本の中で最も難易度が低いのが『誰でもできる 日本紹介英会話 大特訓』です。
簡単なので、初心者でも安心して取り組むことができます。
今まで紹介してきた本はある程度まとまった文章が載っている本でしたが、このテキストは1文単位でトレーニングができます。
文はさまざまで、
富士山は日本で一番高い山です。
日本食は健康的で栄養があります。
日本語には敬意を表す形があります。
など、日本を紹介する際に本当によく使われるものが厳選され、収録されています。
使い方としては、ずばり丸暗記です。
載っている英文は、どれもそっくりそのまま覚えてすぐに使えるフレーズばかりです。
すぐに口をついてフレーズが出てくるまで繰り返し唱えましょう。
付属のCDを聞いて発音をチェックするのも忘れないでください。
(5) 外国人が必ず聞いてくるニッポンの不思議88
難易度:★★★✩✩
「日本の"世界一"って何?」
「日本人はなぜ謝ってばかりいるの?」
「忍者は実際にいたの?」
「漫才って何?」
このような質問を外国人にされたら答えることができますか?
日本語でも答えられない、という人が多いのではないのでしょうか。
『外国人が必ず聞いてくるニッポンの不思議88』を使えば、これらの質問に英語でスマートに答えることができるようになります。
この本では日本人と外国人の2人のキャラクターによる会話形式で英文が載っているので、内容が本格的なのにもかかわらず、非常に読みやすいです。
「外国人に日本文化について質問されたときに、英語でサッと答えられるようになりたい」
そんな風に思っている人にはベストのテキストだと言えます。
(6) 英語で説明する日本の文化 必須表現グループ100
難易度:★★★★☆
100のグループごとに日本を説明する英文が収録されています。
それぞれのグループは、
「〜で有名である」
「〜が豊富である」
「日本は〜で◯位にランクインしている」
など、意味ごとのまとまりで分けられています。
この本を使えば、日本を紹介する際に最もよく使われる英語表現を効率よく一通り学ぶことができます。
頻出表現を覚えれば応用も利くので便利です。
非常におすすめの本ですが、難易度は多少高くなっているので、初心者はまず先に紹介した『30秒でできる ニッポン紹介 おもてなし英会話』などをこなしてから取り組むのが良いでしょう。
ちなみに、この記事の1冊目で紹介した『英語で日本紹介ハンドブック』と合わせ、この本は通訳案内士試験の対策にかなりおすすめです。
(7) やさしい英語で日本の魅力を詳しく伝える
音声DL付き やさしい英語で日本の魅力を詳しく伝える (アスカカルチャー)
- 作者: ジェームス・M・バーダマン
- 出版社/メーカー: 明日香出版社
- 発売日: 2015/11/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
難易度:★★☆☆☆
会話テキストによって学べるようになっているのが特徴です。
タイトルに『やさしい英語で』とあるように、本文に難しい表現は使われておらず、中学校レベルの英文法がわかれば十分読み進めることができます。
カジュアルな会話が中心ですが、だからといって中身が薄いというわけではなく、日本を英語で紹介するために必須の表現が多く収録されています。
具体的な内容としては、観光名所の説明や、日本の文化についても銭湯など、日常生活に即した内容が中心です。
なので、通訳案内士のような本格的な使い手を目指したい人というよりは、「旅行者をちょっともてなせたらいいな」と思っている人に最適です。
どれを選べばいいの?
- 初心者~中級者におすすめなのが(2)の『ニッポン紹介 おもてなし英会話』か(3)の『日本のことを1分間英語で話してみる』です。
- 本当に全くの英語初心者だという人については(4)の『日本紹介英会話 大特訓』をまず使いましょう。文章ではなく、ひとつひとつの文でトレーニングができ、難易度も低いです。
-
通訳案内士をゆくゆくは目指したいという人や、ある程度英語の基礎ができている人については、(1)の『英語で日本紹介ハンドブック』がダントツでおすすめです。本当に何でも載っている上に、英文のクオリティが高いです。
- (5)の『外国人が必ず聞いてくるニッポンの不思議88』と(7)の『やさしい英語で日本の魅力を詳しく伝える』は会話テキストを使って勉強したい人におすすめです。
- (6)の『英語で説明する日本の文化 必須表現グループ100』については、通訳案内士試験を目指す人で、英語表現のストックを体系的に増やしていきたい人向きです。
まとめ
というわけで、日本を英語で説明できるようになるためにおすすめのテキストを7冊厳選して紹介してみました。
記事の最初で書いたことの繰り返しにはなりますが、日本のことを英語で説明する能力は、今や必須のスキルとなっています。
ここで紹介したテキストを使って、ぜひ勉強してみてください!
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TOEIC受験のメリットを3つまとめてみた!【TOEIC900点が語る】
英語の試験としてかなり有名なTOEIC。
受験者数が年間250万人を超える大規模なテストで、試験としての社会的評価も高いですが、受験を検討している人の中には、
「実際TOEICってどんなメリットがあるの?」
と思っている人も多いのではないでしょうか。
今回は、TOEICを受験することのメリットを3つ書いていこうと思います。
①勉強にメリハリがつく
TOEICの受験を英語学習に取り入れることによって、勉強にメリハリをつけることができます。
具体的にはまず、受験を決めることでモチベーションが向上します。
TOEICの申し込みはだいたい受験日の1ヶ月ちょっと前くらいに締め切られます。なので、申し込んでから試験日まで、5週間くらい間が空くわけです。
この5週間程度の期間は、集中して勉強しやすくなります。
というのも
「せっかく申し込んだんだから少しでも良いスコアが取りたい!」
という気持ちになり、自然とやる気がアップするからです。
5週間程度というこの期間もまた絶妙。
1週間とか2週間だと期間としてちょっと短く、逆に2ヶ月3ヶ月だと、長すぎてモチベーションが継続しないんです。
また、事前の勉強だけではなく、試験自体も学習にメリハリをつけるという意味でかなり効果があります。
TOEICの特徴は「とにかく忙しいこと」です。
リスニングでもリーディングでも、処理しなければならない英語の量がかなり多く、頭を常にフル回転させて2時間集中する必要があります。
普段ひとりでやっている勉強で、ここまでの集中モードに入るのはなかなかできることではありません。
TOEICを受験することで、限界まで集中して英語を聞いたり読んだりするという状況に強制的に自分を置くことができるわけです。
英語学習はダラダラと低速でずっと続けるのではなく、しっかりとメリハリをつけるのがコツです。
定期的に集中して英語モードになるためのツールとしてTOEICは使えるんです。
ちなみに、TOEICは年間10回も実施されているので、自分の好きなように受験ペースを調整できます。
受験していく中で自分の最適なペースを見つけていくのがベストですが、個人的には年間2~3回程度の受験がおすすめです。
このくらいが多くの受験者にとってちょうど良い受験ペースなのではないかと思っています。
②自分の実力がわかる
英語を勉強していると、
「今の自分の英語力はどのくらいなんだろう?」
と気になるものです。
そういう場合にもTOEICは役に立ちます。
TOEICでは、リスニングとリーディングそれぞれで495点満点のスコアが出るだけではなく、もっと細かい点、たとえば
- 文法がどのくらいわかっているのか
- 単語をどれくらい理解できているのか
なども結果のシートを見れば知ることができます。
6000円弱という価格で、ここまでの精度で英語力を測定できるテストはTOEIC以外にはありません。
たまに「TOEICでは正確な英語力は測れない」という人がいますが、そんなことはありません。
ぼくは約2年半にわたり、合計9回TOEICを受験してきましたが、いつ受けてもTOEICのスコアは自分の英語力を正確に反映しているなと感じます。
受け始めた頃はTOEICのスコアを「まぁだいたいの目安でしかないよな」と思っていたんですが、何回も受けていく内に、20点、30点という細かい精度で英語力の違いを反映していることに気付いたんです。
自分の実力を正確に知っておくのは本当に大事で、それによって今後どうやって勉強していくのかについての方針が立ちやすくなります。
これはひとつ目に挙げたポイント「勉強にメリハリがつく」とも共通する部分があるんですが、ただやみくもに勉強するよりは、勉強の指針、ペースメーカーとなる存在があった方が良いんです。
③スコアが評価される
TOEICである程度以上のスコアを持っていると、さまざまな場面でそれが評価されます。
たとえば就職の際です。
グローバル化が進み、業界問わず英語力が必須のスキルとなったいま、英語ができる人材を求めている企業は数多くあります。
そんな企業が採用の際に注目するひとつの指標がTOEICのスコアなんです。
もちろん、TOEICのスコアが高いからといって、必ずしも、英語を使って仕事ができる能力があるというわけではありません。
しかし、少なくとも英語ができる素質がある、という証明として、ある程度高いスコアを期待している企業は多いんです。
もちろん、英語力を示すために、履歴書やエントリーシートに「英語が得意です!」と書くこともできますが、これは採用担当者に
「英語ができるって、どのくらいできるの?」
と思わせてしまう可能性が高いんです。
やはり「TOEIC○○点です!」と示せたほうが説得力があると言えます。
ちなみに、就職の際は、直接英語と関係のない業界なら600点以上のスコアが"履歴書に書ける"最低のスコアだと思います。
もちろん900点以上あれば文句なしですが、730点以上程度でもかなり評価は高いでしょう。
まとめ:デメリットは?
というわけでTOEIC受験のメリットを3つ挙げてみました。
まとめると、
- 勉強にメリハリがつく!
- 自分の英語力がわかる!
- ある程度のスコアを取れば評価される!
の3つがTOEICのメリットです。
最後に、TOEIC受験のデメリットについて触れておこうと思います。
ネットを見ていると、TOEICのデメリットについて言及している人を見かけますが、特に気にするほどのデメリットはないのではないかというのがぼくの考えです。
ただ、ひとつだけ注意点があります。
それは「のめりこみすぎないようにすること」です。
TOEICは学習のペースメーカとして利用すれば優秀なツールなんですが、英語学習がTOEIC一色になってしまうのはよくないです。
というのも、英語学習がTOEICだけになってしまうと、スコアが上がったときに、それが
- 英語力が底上げされた結果スコアが上がったのか
- 単にテストに慣れて&テクニックが習得されてスコアが上がったのか
の判断がつかなくなってしまい、その結果、2番目に挙げた「自分の実力がわかる」というメリットがなくなってしまうからです。
TOEICは問題のクオリティが高いので、普段使いのテキストとして利用するのは問題ないですが、適度にスピーキングなどの練習も取り入れていくのが英語学習全体を考えるとおすすめです。
賢く利用して、最大限活用していけるようにしましょう。
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よく言われる「TOEICの短所・デメリット」に反論してみた!【TOEIC批判批判!】
年間250万人以上が受験する英語試験TOEIC。
とてつもない受験者数ですが、この数は毎年右肩上がりにさらに増え続けています。
そんなイケイケのTOEICですが、その一方で最近は
TOEICの短所
を指摘する声も大きくなってきているなと感じます。
TOEICのメリット・デメリットは、少し前までは、一部の英語マニアの中だけで議論されているような話だったんですが、最近は全く中身を知らないような人までが
「え、でもTOEICって点取れても話せないんでしょ?」
などと言うのを聞いたりします。
ぼくは別にTOEIC原理主義者ではないのですが、このような批判を聞くとちょっと違和感を感じてしまいます。
というのも、TOEICには声を大にして批判するほどのデメリットはないのではないか、と思っているからです。
というわけで今回は、
TOEICのデメリットや「TOEICってここがダメだよね」と言われる点、つまり
TOEICに関するネガティブな意見
を3つピックアップし、それらすべてに反論してみました。
※この記事で言う「TOEIC」は「TOEIC Listening&Reading Test」を指すこととします。
①TOEICの文章はつまらない
TOEICのリーディングで出題される文章は、
- Eメール
- 広告や店のチラシ
- 社内の掲示
- 新聞の記事
など。
これらの文章が「無味乾燥で読んでいて1ミリもおもしろくない」というのがよく言われる意見です。
「店のチラシなんか読まされても全く面白みを感じない。」
というわけですね。
新聞の記事に関しても、サイエンスや文化に関する興味深い文章というよりは、新しいコミュニティセンターが建設中!みたいな無味乾燥な内容がほとんどです。
たしかにこれは本当です。TOEICの文章は無味乾燥で面白くないんです。
しかし、これは短所ではありません。
むしろ、文章が無味乾燥で面白くないのはTOEICの長所なんです。
これはどういうことでしょうか。
理由を説明する前にまず、TOEIC公式がHPで発表している「受験のメリット」を紹介します。
公式によると、TOEICを受験するメリットのひとつは「英語力を把握できる」ことだそうです。
TOEIC Program各テストのスコアは、英語力を客観的に証明する指標として、進学や就職などの様々な場面でご活用いただけます。
(引用元)
TOEICテスト|TOEIC Listening & Reading Testについて|TOEIC Listening & Reading Testとは|受験のメリット
つまり、「英語力を証明する客観的な指標になる」というのがTOEICのメリットのひとつだというわけです。
これは実は、「無味乾燥な文章」だからこそ言えるメリットなんです。
サイエンスに関する文章を出題した場合を考えてみましょう。科学に興味のある人はそれを面白いと感じるかもしれませんが、興味がない人は読むのが苦痛でしかないでしょう。
TOEICでは、Eメールや広告などの文章が出るので、そのような興味による偏りがほとんどなくなります。
なので、フラットに近い状態で純粋に「英語を理解する力」を測ることができるんです。
これによって、TOEICのスコアが「客観的に英語力を測るテスト」として機能するというわけです。
興味深い文章なんて出題したら、そのスコアの信頼性は損なわれてしまいます。
だって、もしかしたら自分が興味のある文章ばかりがたまたま出題されまくった可能性があるわけですからね。
②TOEICの英文は実用的ではない
これもよく言われますね。
要するに
「実際の英語圏でのコミュニケーションでは使われないような不自然な表現が見られ、実用的ではない」
というわけです。
これについては2つのポイントで反論してみます。
まず言えることとして、TOEICで出題される英文の実用性はどんどん改善されてきています。
数年前のテストを考えてみると、たしかに実用性を欠いた英文が散見されたなと思います。
しかし、最近のTOEICは"実用性"にこだわった英文が多く見られるなと感じています。
これは、決してぼくの実感だけから言っているわけではありません。
2016年5月から、TOEICテストは形式が一部変更されました。
これによって、リスニングテストにおいて、言いよどみや、他の話者の割り込みなど、リアルな会話を意識した特徴が追加されたり、リ-ディングでもLINEのようなチャットアプリの読解が出題されるなど、実際に使われる英語を意識したテストに変わったんです。
ぼくも新形式に変更されてから2回ほどTOEICを受験していますが、実用性に関しては他の英語テストと比べても高いと言えるレベルにまでなったと感じました。
さて、2つ目のポイントですが、テストである以上、多少実用性に欠ける表現が出るのは仕方がないんです。
TOEICの目的のひとつは英語力を測定することです。
実際にテストを受けたことのある人ならわかると思いますが、TOEICの結果は○○点!という単なるスコアだけでなく、複数の基準に従って能力が測定され、詳細なパラメーターが結果として送られてきます。
このような複数の基準を測ることができるテストを作るのは、簡単なことではありません。
すべて完璧に実用的な英語を使って、正確に英語力を測れるテストを作るのはほとんど不可能です。
必ずどこかに、「英語力を測る」という目的のために犠牲にした「多少不自然な表現」が入ってしまうものです。
ここを"直す"ということになると、本来のTOEICの目的である「英語力を測定する」という目的をないがしろにしてしまうという本末転倒なことになってしまうのです。
③TOEICで点が取れても話せない
いちばん言われるネガティブ意見がこれかもしれないですね。
「TOEIC900点なのに話せない」
というやつです。
が、これもおかしい話です。
というのも、TOEICはリスニングとリーディングの能力を測るテストだからです。
英語という大きなカテゴリーでは同じですが、話す力、つまりスピーキングの能力はまた別の話。
この批判は、競泳のスイミングスクールに対して「シンクロができるようにならないんだけど!」と文句を入れるようなものなんですよ。
「TOEICを受けたところでリスニングができるようにならない。なぜなら・・・」
であればそれは正しい批判だと思いますが、「スピーキングができない」と文句をつけるのはそもそも批判として的外れです。
それに、TOEICには「TOEIC Speaking&Writing Test」(通称TOEIC SW)という、スピーキングとライティングの能力を測るテストもあるんです。
TOEICの公式HPを見ればわかりますが、公式側は総合的な英語力を測るためにはどちらも受けることを推奨しています。
「TOEICじゃスピーキングは伸ばせないな」と思ったらSWテストを受ければいい話なんです。
まとめ
というわけで今回は、よく言われるTOEICに対するネガティブ意見を3つピックアップし、反論してみました。
ネガティブ意見を見ていてよく思うのが、「みんなTOEICに高い水準を求めすぎ」ということです。
結局TOEICはテスト。それ以上でも以下でもないわけです。
「実用的かつ興味深い文章で構成されていて、それでいて英語の力を正確に測定できる。しかも勉強すれば英語も話せるようになる。」
これはあまりに求めすぎです。
少なくとも、英語力を把握でき、学習のペースメーカになってくれればテストとしてOKなのではないでしょうか。
関連記事
TOEIC SW(スピーキング&ライティング)テストの勉強方法については別の記事でわかりやすくまとめています。
⇒TOEIC SWスピーキングの対策とおすすめの勉強法をまとめてみた
⇒TOEIC SWライティングの対策とおすすめの勉強法をまとめてみた
また、TOEIC LRについては下記のリンクより記事一覧を見ることができます。ぜひ参考にしてみてください。
ノンフィクションの洋書多読が英語学習におすすめである3つの理由!
洋書を使った英語学習が有効な勉強法のひとつとして最近どんどん注目されてきているなと感じます。
しかし、この流れの中でひとつ気になることがあるんです。
それは、
日本で"洋書"と言うと、それは"小説"を意味する
ということです。
本には色々なジャンルがありますが、大きく分けると
- 小説(フィクション)
- ノンフィクション
の2種類に分けられます。
これらはどちらも等価な2つのジャンルのはずですが、"洋書"と言うとなぜかほとんどの人が『ハリーポッター』のようなフィクションだけを思い浮かべるんです。
(関連記事)
洋書初心者向けにおすすめされているからといって、『ハリーポッター』に手を出してはいけない!
そんな忘れられがちなノンフィクション洋書ですが、英語学習という観点から見ると、実は小説をしのぐくらい効果的なんです。
今回は、ノンフィクションの洋書多読のおすすめポイントを3つ紹介していこうと思います。
※多読・・・洋書をできるだけたくさん読む勉強法のこと。
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①知識が増える
ノンフィクションを読むと、どんどん知識がたまっていきます。
これは小説にはない特徴です。
小説を読むことでうまい英語の表現などは学ぶことはできるかもしれませんが、役に立つ、実用的な知識を増やすことはほとんどできません。
それに対してノンフィクションは、そもそも「読者に情報を与える」というのを目的に書かれているわけですから、読みまくることで知識をどんどん吸収することができるんです。
知識を増やすことは、単に教養としてだけではなく、英語学習全体にも良い影響を与えます。
なぜなら、知ってることが増えれば増えるほど、英語を使うのが楽になるからです。
リーディングを例にとってみましょう。自分が全く知らないジャンルの英文って、単語や文法がわかったとしても理解度は落ちますよね?
「英文法や語彙を学習できるだけではなく、知識も増やすことができる」
なんだかお得感ありませんか?
②情報収集力が上がる
小説を読むとき、どのくらいのスピードで読みますか?
じっくり読むのが基本で、ロマンチックなところはさらにゆっくり、気に入ったセリフは数回読んでしまったり・・・
など、内容を味わってゆっくり目に読むという人が多いと思います。
もちろん、速く読むという人もいるとは思いますが、少なくとも
「できるだけ速いスピードで読みます!」
という人はほとんどいないのではないでしょうか。
ではノンフィクションはどうでしょう?
小説と違って、ノンフィクションは速く読む人が多いのではないかと思います。
ノンフィクションの代表格としてビジネス書がありますが、ビジネス書の文章を文学的な意味で味わって読む人はいないですよね。
多くの人は、
「書いてある情報を効率よく頭に入れたい」
と思ってノンフィクションを読むんです。
英語でビジネス書などを実際に読み始めてみるとわかるんですが、だんだんと「とにかく速いスピードで読んで、効率的に知識を吸収したい!」と思うようになってきます。
これは日本語での読書スピードが速い人ほど顕著ですね。
そしてそういう意識を持ちながらノンフィクションの洋書を読んでいくうちに、だんだんと
速いスピードで英文を読んで情報を吸収する力
が付いてきます。
つまり、ノンフィクションの洋書を多読することで、情報収集能力が向上するんです。
英語ですばやく情報を読み取れるようになると、たくさんのメリットがあります。
たとえば、英語で快適にグーグル検索ができるようになることです。
現在インターネットで得られる全情報のうち、少なくとも4分の1以上は英語で書かれていると言われています。
日本語に加えこれら英語で書かれたサイトも読めるようになると、情報収集の幅がかなり広がります。
また、仕事で英語を使っている人は仕事の効率が上がるかもしれません。
ぼくも毎日仕事で英文メールのやり取りをしていますが、ノンフィクション洋書の多読によってメールのような事務的な文章の読解スピードが上がり、レスポンスが早くなったのを感じています。
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③資格の対策に有効
英検やTOEIC、TOEFLなど、さまざまな英語の資格試験が世の中には存在しますが、これらの試験対策にもノンフィクションの洋書多読はおすすめです。
というのも、英語の資格試験のリーディングで出題される英語の文章は、ほとんどすべてがノンフィクションだからです。
たとえば、年間250万人以上が受験するTOEICについて考えてみましょう。
TOEICのリーディングで出題される文章は、
- Eメール
- 広告、チラシ
- 新聞の記事
- 社内の掲示
などです。
TOEICで小説の文章は一切出てこないんです。
なので、小説を読むのがムダだということではもちろんありませんが、学習効果という意味のみで考えると、ノンフィクションを読んだ方が効果的だと言えます。
また、英検の二次試験やTOEICのSWテストなど、スピーキングのテスト対策にもノンフィクションの洋書はおすすめです。
スピーキングのテストでは、論理明快で説得力のある英語を話すことが求められます。
ノンフィクションの本では、そのような説得力のある英文が多く含まれているので、所々表現を覚えてそのままスピーキングの試験で使う、ということができるんです。
日本語の本で考えてみるとすぐにわかると思いますが、小説の表現をそのまま使ったら変ですよね。
おすすめのノンフィクション洋書は?
数冊おすすめのノンフィクション洋書を紹介していこうと思います。
まず、ノンフィクションの洋書だと、とっつきやすいのはビジネス書や自己啓発本です。
ビジネス・自己啓発本では専門用語などの難しい単語が使われることがほとんどないので、あまり洋書に親しみがない人でも安心して読むことができます。
たとえば、マルコム・グラッドウェルの『Outliers』なんかはかなりおすすめです。
- 作者: Malcolm Gladwell
- 出版社/メーカー: Little, Brown and Company
- 発売日: 2009/06/01
- メディア: ペーパーバック
- 購入: 1人 クリック: 1回
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「何かの道を極めている人は最低1万時間は特訓している」
という「1万時間の法則」の元ネタの本です。
たとえばITならマイクロソフトのビル・ゲイツなど、それぞれの分野で突出した人物について取り上げ、成功の秘密を探っていく、という内容の本です。
本としてもかなり面白いので、挫折しにくいと思います。
これと同じような内容の本だと『Think Like a Freak』もおすすめです。
- 作者: Stephen J. Dubner Steven D. Levitt
- 出版社/メーカー: HarperCollins
- 発売日: 2014/12/30
- メディア: マスマーケット
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世間で常識だと思われている言説を検証し直して覆していくという内容。
ちなみにこれらの本は読みやすいとは言ったものの、英語ネイティブが楽しむのを想定して書かれているので、やはりそれなりの英語力が必要です。
英語初心者で、洋書を読むなんて絶対ムリ!と思っている人は、『ラダーシリーズ』などの、英語学習者用に語彙が制限された本を使うのがおすすめです。
『ラダーシリーズ』は1~5のレベルに分かれています。
まずはレベル1の『アインシュタイン・ストーリー』などから始め、
アインシュタイン・ストーリー The Albert Einstein Story (ラダーシリーズ Level 1)
- 作者: ジェイク・ロナルドソン
- 出版社/メーカー: IBCパブリッシング
- 発売日: 2010/09/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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慣れてきたらレベル4の『スティーブ・ジョブズ・ストーリー』などに進んでいくとスムーズでしょう。
スティーブ・ジョブズ・ストーリー The Steve Jobs Story (ラダーシリーズ Level 4)
- 作者: トム・クリスティアン
- 出版社/メーカー: IBCパブリッシング
- 発売日: 2012/01/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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『ラダーシリーズ』について詳しくは、
⇒初めての洋書にはラダーシリーズのレベル1とレベル2がおすすめ!
にまとめたのでぜひ合わせてお読みください。
まとめ
というわけで今回はノンフィクションの洋書多読が英語学習におすすめである理由を3つ紹介してみました。
洋書を使って英語学習をしたいと思っている人はぜひ参考にしてみてください!
(こちらの記事もおすすめ)
英作文の添削が必要ではない2つの理由!【添削って意味ある?】
かずーい(@kazuui81)です。
以前、TOEIC SWのライティング対策の記事を書いたんですが、
⇒TOEIC SWライティングの対策とおすすめの勉強法をまとめてみた
この記事を書く前に、リサーチとして関連する他のサイトの記事を読んでいました。
で、多くのページが英語ライティング対策として"オンライン添削サービス"の利用を勧めていたのがすごく気になったんです。
というのも、ライティング対策の記事を書くにあたって、添削の利用は自分の頭の中に全くなかったから。
ぼくは英検1級取得、TOEICライティングテストでは満点を持っていますが、実は今まで英作文の添削サービスというものを一度も使ったことがありません。
英作文の添削はライティング対策をする上で必要ではないと思っています。
今回は、ライティング対策に英作文の添削が必要"ではない"理由について書いていこうと思います。
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理由① 添削は効率が悪い!
まず、英作文の添削は勉強方法として圧倒的に効率が悪いです。
「自分で英作文を書いてみる」というところまではいいんですが、その後の、
- 英作文を提出する
- 添削が終わるのを待つ
- 受け取って分析する
というプロセスは、手間がかかるわりにリターンが少ないんです。
この記事の後半ではおすすめの英作文勉強法を紹介しますが、少しここに書くと、ライティングの勉強の基本は、
「英文にできるだけ多く触れ、できるだけ使う」
です。
つまり、とにかく大量の英文に触れ、それを自分でも書けるようにするのが基本。
「大量の英文」というのがキーワードです。
英語には無数の表現があります。日常生活でのメールやエッセイでよく使われるものだけで考えても、数え切れないくらいの英語表現があるわけです。
添削サービスを使った場合、数百語の英文を書いて、訂正される箇所はせいぜい数十箇所でしょう。
数十の"正しい"英語表現を学習するために、添削というプロセスを踏むのは効率が悪すぎます。
添削をするくらいなら、英語表現集でも買って、それを見て英文を理解し、そらで書けるように練習するほうが何倍も効率が良いんです。
ちなみにこれは英語が初心者レベルに近いほど当てはまります。
ライティング初心者が書く英語は、ひとことで言うと「めちゃくちゃ」です。
初心者レベルの英語を添削をする場合は「直す」、つまり「修復する」というレベルではなく、「全部消してまるまる正しい表現に書き換える」という作業になります。
それを受け取った人は、添削者が書いた「英語では普通こう言うんですよ」という表現を頑張って覚えるわけです。
・・・添削必要ですかね?
これなら英語表現集を買ってひたすら音読したり、日本語を見て英語に訳す(和文英訳)した方が数倍効率が良いはずです。
「じゃあ上級者だったら添削は意味あるよね?」
と思った人もいるかもしませんが、上級レベルになると、
- あれ、これ英語で何て書けばいいのかわかんないな
- 英語で何て書くのか自信ないな
となっても、ちゃちゃっとググって一瞬で解決します。
単純に言いたいことが英語で何て言うのかわからなければ、そうですね、たとえば「ググる」を英語で何というのか分からなければ、
「ググる 英語で」
とか調べればすぐにわかります。
フレーズ単位で正しいのか迷ったとしても、フレーズ単位で検索をかけてヒットした件数でよく使われるフレーズなのかわかります。
こう言うと「添削をしてもらうことで自分で気付けないミスを教えてもらえる」と反論する人がいるかもしれませんね。
確かにそうかもしれませんが、ここで考えているのは「効率」です。
「添削で英作文ができるようになったという人も多くいる」
「添削で○○ができるようになった」
そうなのかもしれませんが、それは「少なくともゼロより上かどうか」を話題にしているにすぎません。
要するにぼくが言いたいのは、
「添削に使うのと同じ時間で、もっと効率の良い勉強ができるはず」
ということです。
理由② 添削はネガティブなイメージを植え付ける
添削を利用した勉強って、
「こういう間違いをしたから次からは直そう」
ということの繰り返しですよね。
これは、ポジティブに考えると「正しい表現を知ることができた」と言うことができます。
しかしそれと同時に「自分はミスをした」というイメージの蓄積でもあるわけです。
この「自分はミスをした」という記憶って、実はすごく厄介なんです。
というのも、このようなネガティブなイメージは、意識していない時でも頭の中で繰り返されるからです。
「あら、また間違えちゃった」
・・・
英語学習で大事なのはモチベーションです。
これはモチベーションがないとそもそも勉強する気が起きないからです。
モチベーションはどこから生まれるのかというと、「楽しい」という感覚からです。
添削のような、
「あなたはこういう間違いを犯しました。直しましょう。」
という学習が楽しいでしょうか?
なんだか抑圧的で、楽しそうな感じが全然しません。
実際、某オンライン添削サービスのHPの宣伝ページに、このような文句が載っていました、
みんなの前で恥をかきたくない・・・
「恥をかきたくない」というネガティブな感情がモチベーションだということを添削をやってる側が認めてるわけです。
要するに添削は、
- 恥をかきたくない・ミスをしたくないという負の感情がモチベーション
- ミスを指摘されるのが内容
の学習方法だということです。
効果的な英語学習はこれとは真逆で、
- 「できたらなんだか楽しそうだ」というポジティブな感情がモチベーション
- できた部分を褒めるのが中心
が基本原則です。
例を挙げて考えてみましょう。
あなたが新入社員として企業に就職したとします。
「細かいミスをいちいち指摘する上司」の元で自分が大きく成長していけると思いますか?
「人による」という人がいるかもしれませんが、実際、世の中のイケてる企業はミスをしたら「君らしくない」と言い、できたときは徹底的に褒め合うような文化が発達しています。マッキンゼーとかそうらしいです。
とにかく、「ミスをしないようにする」というのをベースに学習を進めるよりは、
「ミスにはフォーカスせず、できることを少しでも増やすことに集中する」
のが効果的だということです。
添削は勉強方法として「ミスを減らす」というネガティブなベースがそもそもあるので、おすすめできないんです。
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じゃあどうすればいいの?
というわけで添削が不要である理由を2つ挙げてみました。
が、ここで終わってしまったらただ批判しただけなので、おすすめのライティング勉強法を紹介してから終わろうと思います。
さきほども少し触れましたが、「英文に触れてそれを使えるようにする」のを「大量に」やるのが中心です。
添削では
- 自分で英文を書く
- 正しい英文を使えるようにする
という2ステップで勉強が進みますが、ここでは1は飛ばして2だけを行います。
コツは、意味が理解できる英文を使うことです。
「意味はわかるけれども自分では書けない」というレベルの英文を使って、
- 英文の音読
- 日本語を見て英文を作るトレーニング(和文英訳)
の2つを進めていってください。
テキストについては、中学レベルの英語がすらすら出てこないという人は、『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』
どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK)
- 作者: 森沢洋介
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また、簡単な英語なら作れるという人は、英検2級の過去問がおすすめです。
【音声アプリ・ダウンロード付き】2019年度版 英検 2級 過去6回全問題集 (旺文社英検書)
- 作者: 旺文社
- 出版社/メーカー: 旺文社
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英検2級の問題は、実際に使える英文が満載でかなり使えるんです。
これらの教材を使った音読・和文英訳が学習の中心です。
それ以外の、英文の構成の学び方、英語を書く上での文法の勉強法などについては下の記事でまとめたのでぜひ参照してみてください。
⇒英語ライティング初心者がまず取り組むべきおすすめ参考書3冊と勉強法
また、実際にアウトプットする練習としては添削ではなく、オンライン英会話を使いましょう。
かなりの上級レベルに達しない限り、スピーキングとライティングの違いは「話すのか書くのか」という差でしかありません。
なので、スピーキングの練習はそのままライティングの練習にもなるんです。
オンライン英会話なら添削とは違って、リアルタイムでのやり取りなので効率が良いですし、「ミスの指摘」問題に関しても、「会話が成り立っていれば多少のミスは指摘しないでください」と事前に言っておけば大丈夫です。
ここで重要なのはとにかくアウトプットする時間を確保することです。
自分の頭の中から頑張って英文をひねり出そうとする、それが大事なんです。
ちなみにおすすめなのは『DMM英会話』です。
ぼくも使いましたが、講師の質・コスパが良いのでおすすめ。
オンライン英会話を一度も利用したことがない人は、体験レッスンだけでもタダで受けてみましょう。
かなり視界が開けるはずです。
まとめ
というわけで、英作文対策に添削がいらないと思う2つの理由+おすすめライティング勉強法でした。
英作文対策として添削サービスを使おうか迷っていた人はぜひ参考にしていただけたらなと思います。
それではまた!
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『絵でわかる 似ている英単語の使い方』のレビュー!簡単な単語の使い分けが苦手な人におすすめ!
「大きい」と英語で言うとき、"big / large / huge" など、いくつも言い方があります。
他にも、たとえば「練習」と言うとき、"practice / trainig / exercise"など、複数の英単語があり得ますよね。
で、ひとつ聞きたいんですが、
これらの単語を正しく使い分けることができますか?
「なんとなくわかるけど、使うとなったらちょっと自信がない」
という人が多いのではないでしょうか。
今回は、そんな人におすすめの参考書を見つけたので紹介していこうと思います。
『絵でわかる 似ている英単語の使い方』という本です。
本の内容
この本では、英語学習者ならほとんどの人が知っているような"簡単な英単語"の使い分けが学習できるようになっています。
本書は、語彙を使いこなせる色々なアプローチのうち、極めて重要な超1級アプローチの1つである「意味がよく似た複数の単語をしっかりと理解する方法」を学びます。
(「はじめに」より)
「仕事」 work / job / occupation / profession / task / carrer
「習慣」 habit / custom / convention
「優しい」 kind / gentle / tender / soft
「起こる」 happen / occur / take place / break out
このような各テーマについて見開き1ページでわかりやすく解説しています。
全体で100個ものテーマが収録されていますが、字が大きめで説明も読みやすいので、サクッと1周読み終えることができます。
また、この本読み終えてしまったとしても、巻末の付録として少し程度の高い内容がまとめられているので、"取り組みやすいのにやり込み要素"なのもおすすめポイントのひとつですね。
絵・図でわかりやすい
本のタイトルに「絵でわかる」とあるように、この本では説明のために絵や図が所々で使われています。
「所々で」というのがポイントです。
某サイトのこの本のレビュー欄に、
「"絵でわかる"と言っておいて、ほとんど絵を使っていないじゃないか!」
というレビューがあるのを偶然見つけました。
確かにこの人の言っていることもわかります。
この本は、絵や図を"ふんだんに使った"参考書ではないからです。
しかし、この本では、数があまり多くはないにしろ、絵や図がかなり理解の助けになります。
特に図は便利だなと感じました。
説明された内容をもう一度図で確認することで、頭の中で知識が整理されるんです。
「絵や図の数が少ない」のは確かにそうかもしれませんが、要所要所で効果的に使われているので、むしろ最適な絵や図の使い方がされている参考書だと思いますね。
例文が充実している
この本、例文がとにかく充実しています。
「簡単な単語の使い分けを"頭で理解している"」
のは最初のステップとしてもちろん大切ですが、それ以上に大事なのが、
「簡単な単語を正しく使い分けて"使える"」
ということなんです。
例文が充実しているので、この本を使えば、簡単な単語を実際にどういう文脈で使っていけばいいのかがわかります。
さらに、例文を音読することによって、英単語を使えるようになるためのトレーニングができるんです。
たとえば「本当の」というテーマでは、
What I am saying is true.
私が言っていることは本当です
Was it real? Wasn't it a dream?
それって本当? 夢じゃなかったの?
This is a genuine Picasso.
これは本物のピカソの絵だ
このような例文が載っています(本書108-109ページより一部引用)。
例文があることで、より強烈にその単語のイメージを膨らませていくことができるというのも大きなメリットですね。
類書との比較
この本を書店で見つけたときに、ある参考書が頭に浮かびました。
それは『発信型英語 類語使い分けマップ』という本です。
この本も、"簡単な英単語の使い方"にフォーカスした英語参考書で、意味ごとに分けられた各テーマについて、類語の使い分けの仕方が説明されています。
中学~高校初級レベルの英単語を"使いこなせる"ようになるためには必読の良書です。
今回の『絵でわかる 似ている英単語の使い方』も、内容としてはこれに非常に似ている本です。
ただ、『類語使い分けマップ』の方が単純に本としての分量が多く、ヘビーな参考書になっています。
そういう意味で、この内容が気軽に読めてしまう今回の『似ている英単語の使い方』は、初心者でも手が出せるので良いなと思いました。
まとめ
というわけで今回は『絵でわかる 似ている英単語の使い方』という本をレビューしてみました。
単語学習は、それぞれの単語について
- 見て意味が理解できる
- 実際に会話の中で使える
という2つのステップで進んでいきます。
しかし、多くの人はステップ2の「実際に会話の中で使える」という部分をおろそかにしてしまい、その結果、
「単語をたくさん知ってはいるけれど、知っているだけで使えない」
という状態になってしまいがちです。
そういう人はこの記事で紹介した『絵でわかる 似ている英単語の使い方』を使えば、効果的にステップ2の学習を進めることができるのでおすすめです。
ぜひ読んでみてください!
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TOEIC LRとSWでは何が違うの?受ける前に知っておくべき違いを解説してみた!
英語の資格試験として有名なTOEICですが、実はTOEICには大きく分けて3種類のテストが存在します。
それは、
- TOEIC Listening&Reading (TOEIC LR)
- TOEIC Speaking&Writing (TOEIC SW)
- TOEIC Bridge Test
の3つです。
3つ目の「TOEIC Bridge Test」は、通常のTOEICと比べて難易度がやさしく、問題数、時間が半分もなっている初心者向けのテストで、まさにTOEICへの"架け橋(=ブリッジ)"となる試験です。
普通"TOEIC"と言うと、意味するのはひとつ目の「TOEIC Listening&Reading Test」のことです。
しかし、最近2つ目の「TOEIC Speaking&Writing」、通称「TOEIC SW」が徐々に注目されるようになるにつれて、
「この2つって何が違うの?」
と思っている人も増えていると思います。
というわけで今回は「TOEIC LRとSWの違い」を解説してみました。
TOEICの受験を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
※最新の情報については受験前に必ず公式HPをご確認ください。
TOEIC|コミュニケーション英語能力を測る世界共通のテスト
測る技能・問題の形式が違う!
まずは、2つのテストの問題形式の違いについて説明していこうと思います。
色々と細かい違いがあり、全部挙げるとキリがないので、ここでは受験者として絶対に知っておくべきことをピックアップして紹介していきます。
TOEIC LRテストとは?
まず、TOEIC LRは「Listening&Reading」、つまり「聞く&読む」技能を測るテストです。
LRでは、前半ではリスニング問題が出題され、後半ではリーディング問題が出題されます。
解答はマークシート方式で、すべて選択問題です。
LRテストの特徴は、とにかく"忙しい"ところです。
リスニングではかなり速いスピードの英語を大量に処理する必要があり、続くリーディングでも、かなりの量の英文を読まされます。
リーディングについては、受験者のうちのほとんどが時間内に解き終わらないくらいの量です。
頭フル回転、フルスピードを2時間ぶっ通しで続けなければいけないという、非常に忙しく、またタフさが要求されるテストです。
ちなみに受験料は税込で5725円(2016年12月現在)と、他の英語資格と比べてもかなりリーズナブルな値段での受験が可能です。
TOEICと似ている名前の英語試験でTOEFLというのがありますが、こっちは受験料が2万円以上します。
気軽に受験できて英語の力を測れるという意味ではおすすめだと言えますね。
TOEIC SWテストとは?
続いて、TOEIC SWは「Speaking&Writing」、つまり「話す&書く」技能を測るテストです。
最初、20分間程度のスピーキングテストがあり、その後約60分程度のライティングテストが続きます。
TOEIC LRとの違いとしては、「マルかバツかで正解が決まるテストではない」というのが最も大きいでしょう。
SWテストでは、自分がPCに向かって吹き込んで録音した英語や、自分が書いた英作文を、複数の採点基準に従って、人が採点します。
たとえばスピーキングテストには音読問題がありますが、この問題では
- 発音
- イントネーション
- アクセント
といった基準から総合的に判断されてスコアが決定されます。
LRのように答えが(A)なら(A)、(B)なら(B)というように白黒はっきりしているわけではありません。
SWでは解答の自由度が高く、同じ点数でも無数の解答があり得るわけです。
また、さきほどLRの説明で「忙しいテストだ」と書きましたが、SWでは問題ごとに制限時間が決まっており、時間もそこまでシビアではないので、比較的余裕のあるテストだと言えます。
ちなみに受験料は税込で10,260円と、少し高め。
人を使って採点するので、人件費がかかるのかもしれません。
なお、スピーキングのみでの受験も可能で、その場合は6840円で受けられます。
(2016年12月現在の価格です。申し込み前の受験料の確認は忘れずに!)
形式の違いまとめ
色々と違いを見てきましたが、いちばん大きいのは、測る技能が「受信型の英語力」なのか「発信型の英語力」なのかということです。
つまり、LRは「聞く&読む」能力なので、英語を理解する力、つまり"受信する力"が測定できます。
それに対してSWでは「話す&書く」という、自分から英語を"発信していく力"が試されるんです。
(TOEIC LR)
- 「聞く・読む」=受信型の英語力を測定
- 解答はマークシートでの選択問題
- とにかく"忙しい"テスト
- 受験料は5725円とリーズナブル
(TOEIC SW)
- 「話す・書く」=発信型の英語力を測定
- 話した(書いた)英語を人が採点
- LRと比べると忙しくはない
- 受験料が10,260円と少し高め
人気・注目度が違う!
試験の規模に大きな差
TOEIC LRとSWは、テストを運営している公式は等価なテストとしてアピールしていますが、試験としての規模は実は全く違います。
公式HPでの発表によると、2015年度の受験者数は、
TOEIC LR・・・2,556,000人
TOEIC SW・・・26,300人
となっています。
とんでもない数字ですが、これ、タイプミスじゃないですよ。
TOEIC LRは年間約255万人も受けています。
それにに対し、SWは約2.6万人程度。
受験者数に約100倍もの差があるんです。
企業からの評価が高いのはLR
受験者数にこれだけの差があるのにはいくつか理由が考えられますが、大きいのは企業からの評価でしょう。
TOEICを受ける人には、大きく分けて2種類の人がいると思います。
まず、「日々の英語学習の成果を測る」という目的で受験する英語学習者。
このような人はかなり多いです。
しかしその一方で、
- 就活で必要だから
- 会社での昇進のために必要だから
といった、ビジネス上の理由でTOEICを受ける人も多数存在します。
就活でTOEICのスコアを重視する企業は多く、入社後を考えてみても、昇進にTOEICスコアを要求する企業は増えています。
で、本題ですが、ここで言う"TOEIC"は、ほとんどの場合"TOEIC LR"のことなんです。
最近はビジネスシーンでも英語を「話す力」が重視されてきてはいますが、そういう傾向がある一方で、企業が評価するのは依然としてTOEIC LRです。
SWを評価する会社ももちろん増えてはいますが、
「えっと・・・TOEIC SWってなんだっけ?それって普通のとどう違うの?」
という採用担当も多いはずです。
企業が評価するから受験者数が増えているのか、それとも受験者数が増えているから企業が注目しているのか、どちらかは断定できず、これはニワトリと卵の話になってしまうんですが、少なくとも「企業のTOEIC LR重視」と「受験者数」は深く関わっています。
身も蓋もない言い方をしてしまえば、「金になるのはLR」ということです。
SWはとっつきにくい
「TOEIC SWはとっつきにくい」というのも受験者数が少ない理由のひとつです。
LRは受信型の英語テストで、解答も選択式なので、仮に英語力にあまり自信がなかったとしても、本当に全くできないということはありません。
それに対してSWは自ら英語を発信しなければいけない上に、明確な答えもないので、多くの人にとって手を出しにくいテストなんです。
学校の英語教育にも大きな原因があります。
日本の英語教育は、昔から「読む」のが中心で、"英語の勉強"と言うと、難しい英文の意味を理解するために、ひたすら単語を覚えて、文法をマスターする、というのを意味します。
スピーキングやリスニングの重要性が叫ばれている今でも、状況はほとんど変わってはいません。
これが原因で、「スピーキングのテスト」と言われてもいまいちピンと来ないという人や、また、スピーキングやライティングといった「発信型の英語力」に自信がないからSWには興味がない、という人が多いんです。
まとめ
というわけで今回はTOEIC LRとSWの違いを、
- 問題の形式の違い
- 試験としての規模の違い
という2つの観点からまとめてみました。
後半では「企業に評価されるのはLR」ということを書きましたが、今後SWテストが評価されていく可能性は大いにあり、また、学習の指標としてもSWは活用していく価値はあります。
また、「とっつきにくい」TOEIC SWテストの対策法については、別の記事に詳しくまとめたのでぜひ参考にしてみてください。
⇒TOEIC SWスピーキングの対策とおすすめの勉強法をまとめてみた
それではまた!
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2016年に発売された英語参考書・本おすすめランキングトップ10!【英検1級が独断と偏見で選ぶ】
今回は、1年間を通して多くの英語参考書レビューを書いてきたぼくが、その締めくくりとして、
「2016年に発売された英語本おすすめランキングトップ10」
を発表していこうと思います。
自信を持っておすすめできる本を厳選したので、ぜひ読んでみてください!
※ランキングは売上データなどとは関係がなく、ぼくが独断と偏見で選んだものです
【10位】一流は、なぜシンプルな英単語で話すのか
『一流は、なぜシンプルな英単語で話すのか』はビジネス英語表現集です。
年に何回有給休暇を取れますか?
在宅勤務をしているスタッフはいますか?
このような表現を英語で言えるでしょうか?
仕事場でよく使われる表現にもかかわらず、英語だと言えないという人が多いのではないでしょうか。
この本ではそのような"かゆいところに手が届く"表現が85のテーマに分けられて載っています。
新書なので、サクッと読み切れるのも良いところです。
【9位】ジェイソン式英語トレーニング 覚えない英英単語400
ワタナベエンターテインメント所属のお笑い芸人、厚切りジェイソンが出した英単語集です。
この本が出ると知ったとき、
「どうせ、よくある有名人のファンブックだろうな」
と思ったんですが、中身を見て驚きました。
完全にガチな英語参考書だったからです。
高校レベルの英単語が「英英」の形式で学べるのがこの本の特徴。
つまり、「check」という英単語なら、「~を調べる」という日本語ではなく、
find out information about something
という英語で意味が載っています。
この本をしっかりと読み込むことで英語同士のネットワークを頭の中に作ることができます。
【8位】TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編
- 作者: Educational Testing Service
- 出版社/メーカー: 国際ビジネスコミュニケーション協会
- 発売日: 2016/02/18
- メディア: 大型本
- この商品を含むブログ (5件) を見る
2016年5月からTOEICテストの形式が変更になり、新形式問題へと変わりました。
それに先駆けて2月に発売されたのがこの『公式問題集』。
新形式の模試が2回分収録されている問題集です。
ぼくも発売日に買い、新形式問題について徹底分析したブログ記事を3日後にアップしました。
⇒新形式TOEICの公式問題集を解いたので傾向と対策を含めいろいろまとめてみるよ
この問題集の後、新形式TOEIC対策ができる参考書が続々と発売されていますが、公式が出した問題集というだけあり、まだまだ売れ続けています。
【7位】なぜ、その英語では通じないのか?
『日本人の英語』で有名なマーク・ピーターセン氏の本です。
この本では、英語と日本語における表現の仕方の違いにフォーカスし、
「どうすれば英語でちゃんと伝えることができるのか」
について考察しています。
日本語を学んだ英語ネイティブの著者だからこそ気付くようなポイントがわかりやすく説明されています。
英語で話すときに、
「自分の言いたいことがうまく相手に伝わらない!」
という経験を多くする人には特におすすめです。
(詳しいレビューはこちらから)
⇒『なぜ、その英語では通じないのか?』(マーク・ピーターセン)の感想&レビュー
【6位】本物の英語力
アポロ月面着陸の同時通訳で有名な鳥飼玖美子氏の英語学習本です。
役に立つ英語学習法が具体的に書かれています。
この本では、英語学習に関する最新の事情が書かれているのがおすすめポイントです。
- 大学入試改革
- 小学校での英語必修化
- 企業が英語力を社員に求める傾向
などなど、現在の日本を取り巻く英語に関する状況を踏まえながら、「これからどうやって英語と接していけばいいのか」について深いレベルで論じられています。
この本はぜひ手元に置いておき、英語学習に迷ったときに参照するのがおすすめです。
【5位】英語は20の動詞で伝わる
get,come,turn,bring・・・
このような「簡単な単語」をしっかりと使いこなすことができますか?
単体ではある程度使えても、たとえばgetなら
get to
get out
get in
get up
など、前置詞とセットになると適切に使い分けることができない、という人が多いのではないでしょうか。
『英語は20の動詞で伝わる』では、このような簡単な単語にフォーカスし、これらを「使える」ようになる、というのをテーマにしています。
中学レベルの簡単な単語が、
「読んで意味はわかるけど、使えない」
という人におすすめです。
ちなみに、かわいい動物のイラスト付きで、紙面もポップな感じなので、読んでいて"勉強"という感じがしないのもおすすめポイントですw
【4位】TOEICテスト 非公式問題集 至高の400問
【新形式問題対応/CD-ROM付】 TOEIC(R)テスト 非公式問題集 至高の400問
- 作者: ヒロ前田,テッド寺倉,ロス・タロック
- 出版社/メーカー: アルク
- 発売日: 2016/04/17
- メディア: 単行本
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TOEICテストの模試問題集です。
新形式のTOEIC2回分の問題と解説が収録されています。
タイトルに「至高の400問」とありますが、これは本当で、とにかく問題のクオリティが高いのが特徴です。
公式問題集(8位)よりも順位を上にした理由は、
- コスパが良い
- 解説が丁寧
の2つです。
公式問題集よりも1回あたりの値段が安く、解説も人気TOEIC講師によるもので、非常に丁寧でわかりやすいです。
数々の新形式TOEIC問題集が出ていますが、現時点で出ているTOEIC問題集の中ではこの『非公式問題集』が個人的ナンバーワンですね。
(詳しいレビューはこちらから)
⇒『TOEICテスト 非公式問題集 至高の400問』が至高すぎるので紹介させてくれマジで
【3位】最強英語脳を作る
脳科学者で多数のテレビ出演でも有名な脳科学者・茂木健一郎氏の本です。
英語学習に関するヒントが書かれた本ですが、この本は普通の英語本とは違います。
というのも、
- 単語の覚え方
- モチベーションの上げ方
などといった内容ではなく、
「英語におけるマインドセットとは何か?」
といった、本質的なことが書かれているからです。
また、人工知能の学習過程を引き合いに出して英語学習について論じていたりと、茂木健一郎独特の切り口で英語について書かれているので、この本を読むことで新しい視点を得ることができるでしょう。
かなりおすすめの1冊です。
(詳しく書いたレビューはこちらから)
⇒茂木健一郎著『最強英語脳を作る』が英語学習者必読の良書だったのでレビューしてみる
【2位】英検1級 面接大特訓
英検1級の二次試験の参考書です。
このテキストには、英検1級の面接で使えるモデルスピーチとQ&Aが収録されています。
なぜこの本を2位という高い順位にしたのかというと、今まで英検1級二次のサンプルスピーチをここまでのクオリティで載せた本が存在しなかったからです。
この本が出る以前は、類書はあることはあったんですが内容が足りなかったり、英文の質が低かったりとあまり使い物になりませんでした。
本当にちゃんと勉強したい人は10万くらい払ってスクールに行くしかなかったんです。
しかし、この本が2000円ちょっとで出てしまったことで、英検1級の二次試験が"民主化"されました。
ぼくが英検1級に合格したのは2015年ですが、この本が当時存在していればもっと楽に合格したのになと思います。
英検1級をめざす人にはマストアイテムです。
【1位】会話もメールも 英語は3語で伝わります
第1位は『英語は3語で伝わります』。
この本は一言で言うと、
「どうすれば"伝わる"英語を話す(書く)ことができるのか」
を解説した本です。
英語を自分から発信するときに、どのように頭を動かしていけばいいのかが非常にわかりやすく解説されています。
この本を1冊読み通すことで、英語を話す(書く)ために必要な考え方をそっくりそのまま頭にインストールできるんです。
濃い内容にもかかわらず、本のボリュームは少なく、字も大きめなのですぐに読み終えることができます。
本当におすすめの1冊です。
まとめ
というわけで2016年に発売された英語本ランキングトップ10でした。
英語の参考書・本の動向についてはここ何年かずっとウォッチしてきましたが、2016年は特に豊作の年だったなと感じています。
中でも英語を「発信する力」に焦点を当てた良い本が続々と出版されたなという印象です。
グローバル化に伴い、日本での英語事情もすごいスピードで変化しています。
長く売れているベストセラーの参考書を使うのも大事ですが、この記事で紹介したような最新の本を読むことで、新たな視点を得るのも重要です。
ぜひ読んでみてください!
(こちらの記事もおすすめ)
英検1級のおすすめ参考書・問題集をまとめてみた【選び方ガイド付き】
今回は、ぼく自身の合格体験と評判・口コミをもとに、英検1級のおすすめ参考書をまとめてみました。
分野ごとに数冊ずつ紹介していきますが、選び方についても詳しく書いたので、それぞれの人にピッタリのテキストが見つかるようになっています。
ぜひ参考にしてみてください!
過去問は必携
英検1級の対策を始めようと思ったときに、まず絶対に準備すべきなのが過去問です。
とにかくまずは過去問を用意し、時間をしっかり測って1回解いてみてください。
過去問をまず解いてみることで、「どこがどのくらいできていないのか」がわかり、今後の学習の方針が立てやすくなります。
また、この『英検1級 過去6回全問題集』は、解説がしっかりしていて、また、読解問題、リスニング問題共に日本語訳が載っているので、復習も非常にしやすいんです。
これから英検1級に挑戦しようという人は、対策として何冊かテキストに取り組むと思いますが、過去問はいちばんやり込むのが勉強法としておすすめです。
ちなみにリスニング音声についてはCD別売りとなっているので注意してください。
単語を覚える
英検1級ではとにかく単語が大事です。
特に筆記試験の最初の大問で出題される語彙問題は、数ある英語試験の中でもトップクラスに難しいので、高度な語彙を集中的に頭に詰め込んでいく必要があります。
英検1級 でる順パス単
最も人気のある単語集です。
単語2100語と、熟語300語が収録されています。
中身については、
- 英単語
- 意味
- 例文
が順番に並んでいるというオーソドックスな「ザ・単語帳」という感じです。
2400語も収録されていますが、「試験にでる順」に単語が並んでいるので、頭から順番に覚えていくだけで、効率的な単語学習ができます。
英検1級 英単語大特訓
『英検1級 英単語大特訓』もおすすめです。
ひとつ前に紹介した『パス単』と同じで、英検1級にフォーカスした単語集ですが、『パス単』とは違い、単語が意味ごとにまとめられているのが最大の特徴です。
また、実際に使われる単語との組み合わせ、すなわち"コロケーション"が多く収録されているので、他の単語とのネットワークを駆使して覚えることができます。
英検1級 語彙・イディオム問題500
英検1級語彙・イディオム問題500 (英検分野別ターゲット)
- 作者: 旺文社
- 出版社/メーカー: 旺文社
- 発売日: 2006/03
- メディア: 単行本
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英検1級筆記試験の最初の大問である語彙問題が500問収録されている問題集です。
ある程度単語を覚えたという段階になったら、実戦形式でどんどん問題を解いていくのがおすすめです。
というのも、単語帳で単語を覚えたと思っても、いざ問題として対面するとわからなくなってしまうことがよくあるからです。
ぼくは単語帳の完成度が70%くらいのときにこの問題集に取り組み、問題を解きまくりました。
この問題集を使う場合は、誤りの選択肢の単語の意味もしっかりと覚えるのがコツです。
1冊使い倒すつもりで取り組みましょう。
選び方ガイド
『パス単』か『英単語大特訓』からどちらか1冊を選んで使いましょう。
選ぶ際の基準としては、いわゆるオーソドックスな"単語帳"がいい人は『パス単』一択で、意味ごとのまとまりで覚えたいと思う人は『英単語大特訓』を使うのがおすすめです。
『語彙・イディオム問題500』はすぐに買う必要はありませんが、単語集を7割程度覚えた時点で一度過去問を解いてみて、練習が必要だと思ったら追加で取り組むようにする、という使い方がベストです。
さらに詳しい学習の進め方については下記の記事もぜひ合わせてお読みください。
読解問題対策
読解問題は基本的に過去問を使っていけば対策ができますが、リーディングに苦手意識のある人は専用の問題集にも取り組んでいきましょう。
英検1級 長文読解問題120
多くの合格者が使ってきた問題集。かなり定評があります。
問題数にして120問分の長文読解問題が収録されたテキストです。
ほとんどが英検1級と同じ形式の問題ですが、本の最初では"ウォーミングアップ問題"として、実際のテストよりも簡単な問題が載っています。
本の最初から順番に取り組むことで段階的にステップアップできるようになっているので、長文読解に苦手意識のある人にはかなりおすすめです。
英検1級 100時間大特訓
英検1級指導歴30年以上、英語の超人こと植田一三の総合対策本です。
語彙、読解、リスニング、英作文、面接まで、英検1級全体の対策ができるテキストです。
総合テキストではありますが、読解対策を解説した章が非常に優秀で、ここを読むためだけでも買う価値あります。
問題パターンを徹底的に分析して解説してあるので、この本を使って勉強することで"テクニック面"を特に磨くことができます。
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リスニング教材
英検1級リスニング問題150
過去に出題された問題のうち、学習効果の高いもの+オリジナル問題で構成された問題集です。
合計で150問分の問題が収録されています。
レウアウトがシンプルで見やすく、解説も詳しいのでかなりおすすめです。
ぼく自身もこの本を使いましたが、出題形式に慣れながらリスニング力を上げられるのでかなり役に立ちました。
ENGLISH JOURNAL
続いては『ENGLISH JOURNAL』。
英検1級対策に特化したテキストではありませんが、リスニング対策にかなり役立つので紹介します。
この本は月刊誌で、毎月ハリウッドスターなど3人分のインタビューが収録されています。
英検1級リスニングの最後の問題はインタビュー問題ですが、この本を使えば効果的に対策ができます。
また、インタビュー以外にもニュース音声が収録されているので、これも使うことでリスニング力のアップだけではなく、背景知識も増やすことができるんです。
選び方ガイド
過去問を使って問題演習をしていく中で、リスニングが苦手だなと思った人は追加で『英検1級 リスニング問題150』を使いましょう。
『ENGLISH JOURNAL』については、リスニングを強化する月を決めて、その月だけ集中的に取り組むのがおすすめです
英作文・二次試験対策
英検1級の二次試験(面接)は、5つのトピックの中からひとつを選び、それについて2分間のスピーチをする、というものですが、ここで出題されるトピックは英作文のトピックとほぼ内容が重複します。
なので、過去問で形式に慣れるとき以外は、英作文と二次試験を分けて対策する必要はありません。
ここでは英作文と二次試験、どちらの対策にもなる参考書を紹介していきます。
英検1級 面接大特訓
ぼくが英検1級に合格した2015年当時は存在しなかったテキストです。
正直、このテキストがあればもっと楽に合格できたなと思います。
それくらいおすすめです。
このテキストには、二次試験で使えるサンプルスピーチが豊富に収録されています。
この本を音読することで、スピーチの構成の仕方を学べますし、話すネタも増やすことができます。
とにかくおすすめのテキストで、この本が出たことでかなり英検1級の勉強がしやすくなったなという感があります。
特に独学で勉強している人は必携です。
英語で経済・政治・社会を討論する技術と表現
英語で経済・政治・社会を討論する技術と表現(CD BOOK)
- 作者: 植田一三,上田敏子
- 出版社/メーカー: ベレ出版
- 発売日: 2013/02/21
- メディア: 単行本
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ひとつ前で紹介した『面接大特訓』と同じ植田一三氏の本です。
『面接大特訓』はサンプルスピーチが多数収録されたテキストでしたが、この『英語で経済~』は、スピーチ・英作文のアイデア集です。
スピーチや英作文でよく出題されるトピックについて、賛成の意見と反対の意見が箇条書きで書かれています。
ぼくがメインで当時使ったのがこのテキストで、徹底的に読み込んだ結果、二次試験のときに、5つ中4つが知っているトピックという状態でした。
スピーチで「話すネタがない」という苦手意識を持っている人におすすめです。
英検分野別ターゲット 英検1級英作文問題
一次試験のライティング問題とモデルエッセイが収録されています。
ライティングのテキストですが、そのまま二次試験の参考書としても使えます。
収録されている英作文のクオリティがかなり高いのが特徴。
シンプルな英語なのに、高度なトピックについてしっかりと根拠を示せている、そんな理想的な英文が載っています。
別冊の「時事解説&単語ブック」がまた優秀で、会話テキストで背景知識が吸収できるようになっています。
この会話テキストですが、二次試験のQ&Aでそのまま使えます。
正直この冊子のためだけでも買う価値ありますね。
選び方ガイド
基本的には『面接大特訓』を使いましょう。
繰り返しになりますが『面接大特訓』は本っ当におすすめで、絶対に使うべきです。
数万円分のセミナーくらいの価値はあるのではないかと思うほどの本です。
ほとんどいないとは思いますが、どうしても内容が合わなかったという人や、終わらせてしまって追加で何かやりたいという人は『英検1級 英作文問題』を使ってください。
『英語で経済~』については、スピーチで使うためのアイデアを集中的に詰め込みたいと思った人はそのタイミングで使ってください。
その他役に立つテキスト
実践ビジネス英語
『実践ビジネス英語』は英検1級にフォーカスしたテキストではありませんが、かなりおすすめです。
毎月出ているNHKテキストで、会話テキストが収録されています。
会話テキストと言っても、社会的・文化的なことに関する会話で、かなり高度な内容です。
このテキストを毎月音読することで、英検1級で役立つ高度な表現を多く吸収することができます。
具体的な使い方や得られる効果については別の記事にまとめたのでぜひ参考にしてみてください。
まとめ
というわけで今回は英検1級のおすすめ参考書、テキストを分野別に紹介してみました。
どれも厳選に厳選を重ねたもので、英検1級合格のために最大限の効率で学習ができるテキストです。
ぜひこの記事で紹介したテキストを使って、合格を勝ち取ってください!
(英検1級の具体的な勉強方法についてはこちらから)